白夜館

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花のヒロイン 

 

 

 

幻想館

 

ランペイジ 巨獣大乱闘

ゲームを元にした巨大モンスター映画らしいが、製作陣がこの手の映画を良く知り尽くしているらしく、怪獣映画ファンが見たがる物をちゃんと見せているのに感心した。

最初は10m程度のものを出し人間を襲わせ、やがてさらに巨大化して軍隊が出動する中、都市を破壊する、そして都市の真ん中で善悪怪獣同士の手に汗握る戦いと言うパターンは、日本人が好む往年の東宝特撮などで馴染んだ怪獣映画の理想型と言っても良い。

CGIを使った怪獣映画はこれまでもあったが、この理想型をちゃんと再現できている物は少なかった。

特に人間の味方をする善の巨大モンスターと言う表現が海外では難しく、キング・コングなどが数少ない愛されモンスターだが、町中で敵怪獣と戦うコングの話となると「キングコング対ゴジラ」等以外にあまり例はない。

その「キングコング対ゴジラ」パターンを巧くアレンジして今風にアレンジしたのが本作である。

元々のゲームでは、巨大ゴリラ、巨大狼、巨大蜥蜴と「キングコング対ゴジラ」のイメージにより近い物だったようだが、近々レジェンダリーの「ゴジラVSコング」公開予定もあってか、ネタがかぶらないように、ゴリラは白猿、蜥蜴はワニに変更されている。

ワニへの変更はゴジラの恐竜イメージから遠ざかった分、「キングコング対ゴジラ」イメージ再現の夢は潰え去ったが、このワニのリジーが猛烈に強く描かれているため、善悪怪獣の決戦クライマックスはこちらが期待した以上の迫力になっている。

白猿のジョージをガメラのように応援したくなるように描かれているからだ。

科学の危険性に対する警告などと言った上っ面だけのメッセージ性なども特に強調してない所も潔い。

とにかく怪獣が町で暴れまくる映画が見たいんだ!と言う子供染みた夢をそのまま再現しているのがうれしいのだ。

怪獣が人間を喰うと言う表現も避ける事なく堂々と描いており、正に痒い所に手が届く痛快怪獣映画になっている。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2018年、アメリカ映画、ライアン・イングル原案、 ライアン・イングル+カールトン・キューズ +ライアン・J・コンダル+ダム・スティキエル脚本 、ブラッド・ペイトン監督作品。

ワーナーのマークがデジタル的に分解する。

1993年 クリスパー ゲノム編集技術はゲノムを大量に破壊することが証明され禁止になる。

地球上の衛星アテナ1

アテナ1応答せよ! 通信が途絶えているが?

こちら問題が発生しました。

乗組員は全員死亡!と女性搭乗員が答えると、 サンプルは回収したのか?と地上から言って来たので、回収不可能です! と言うと、ただのラットだぞ? と地上の男は言う。

声が女性の物に代わり、こちらクレア・ワイデンよ、サンプルを回収しないと帰さないわ!と言うので、やむなく女性搭乗員は渋々サンプルを回収し始めるが、その時、近づいて来た物を見て、何て事!と呟く。

それは巨大化したラットだった。

何とか3本のサンプルを回収した乗組員は、脱出ポッドの所までやって来て、開けて!と懇願する。

何とかハッチが開いたので中に乗り込み急いでハッチを閉めるが、後を追って来た巨大ラットがハッチのガラスを割ろうとする。

間一髪ポッドは衛星から離脱し、女性乗組員はほっとするが、気がつくと、今のラットの攻撃でひび割れていたハッチの窓ガラスが砕け散り、ポッドはそのまま大気圏内に落下し始める。

竹林を進むデイビス・オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)の後を付いて行く若い男コナー(ジャック・クエイド)が、同行の女性に、ウガンダを思い出す、狩りに行ってデメヤブロ(悪魔)と呼ばれるブラッドダイヤモンドをそこで見つけたんだ!と自慢げに話していた。

やがて先頭を進むデイビスが停まったので、同行していたメガネのネルソン(P・J・バーン)が大丈夫か?と声をかけると、かなり危険だ、自慢話をする奴がいる、少なくとも狩りの話は彼女に失礼だとデイビスが言うので、同行していた女性が私は平気よと答えると、あんたじゃない、彼女たちだ!とデイビスが指差したのは、その一画で飼育されていたゴリラたちだった。

パーボと言う新入りのゴリラがメスの気を惹こうとしている所だった。

お前たちはあっちへ行け!とデイビスはメスゴリラたちに指示すると、こちらを睨んで近づいて来たパーボに、落ち着け、良い子だ…と手話で伝える。

みんな動くな!コナー、止すんだ!と逃げ出そうとする若者にデイビスは呼びかけるが、恐怖に堪え兼ねたコナーがその場を逃げ出し、それをパーボが襲おうとした時、白猿がパーボをはね飛ばす。

ジョージ、止めろ!とデイビスは白猿に呼びかける。

怒りの表情で吼える白猿ジョージは、次の瞬間にんまり笑ったので、冗談だったと気づいたデイビスだったが、コナーは頭を抱え倒れて震えていた。

面白いか?俺たちは笑ったが、彼は新入りなので泣いているとデイビスはコナーのことをジョージに伝え、ネルソンと女性がコナーを連れて行く。

パーボに優しくしろ、奴はまだ子供だ、密猟者に両親を殺された、奴は良い奴だ…と手話で伝えながらデイビスが握りこぶしを差し出すと、それと同じように拳を出すと思ったジョージはいきなり中指を立てて来る。

呆れながらも、お前がパーボを守るんだとデイビスが言い聞かせると、ようやくジョージも了解したと言うように拳を出してデイビスの拳とタッチする。

その後、帰ろうとするデイビスに近づいて来たさっきの女性が、今夜お酒でもどう?と声をかけて来るが、予定があるんで…とデイビスは断り外に出る。

一緒に外に出たネルソンが、彼女、その気だったぞ、どうせ帰っても犬と遊ぶだけなんだろう?いつも人を避けるのは変だぞと忠告するが、デイビスは気にせず車に乗り込むと帰宅する。

それを見送ったネルソンは、モテる男だ、俺も頭剃ろうかな…と呟く。

その夜、雲間から光る物体が地上に落下して来る。 それは3つに別れ、3ヶ所に落ちる。 その落ちたサンプルの1つに近づく狼。 ジョージも、竹林の一画に落ちていたサンプルを触ってしまう。

するとサンプルから蒸気が吹き出す。

翌朝 連絡を受けやって来たデイビスが、ジョージは無事か?と聞くと、彼は熊の檻に…と出迎えたネルソンはライフルを手に教える。

ネルソンとともに熊の檻に向かったデイビスは、そこで首を折られて死んでいる熊野の死体を発見し驚く。

熊の檻の奥にある洞窟を模した穴の中にジョージはいるらしい。

銃を降ろせ、彼が興奮するとネルソンに言い聞かしたデイビスは、ジョージ!俺だ!と呼びかけながら洞窟に近づく。

何があった?哀しい?大丈夫だ…、お前がやったのか?と熊の方を見ながら手話と言葉で話しかけるデイビスは、胸の傷を押さえているジョージを見て、彼にやられたのか?怖かったのか?と言葉を続ける。

その時、洞窟の中から出て来たジョージを見たデイビスは凍り付く。

ジョージが明らかに巨大化していたからだ。

ジョージはそんな変化に怯えていたので、怖がって良いんだとデイビスは落ち着かさせる。

そこにコナーがやって来て、来て下さいと呼ぶので付いて行くと、竹林の中に落下した見慣れぬ容器があった。

ビニールでそれを包んで持ち上げたデイビスは、何なのか分からないが、突き止めてやる!と決意する。

シカゴ 使えない奴め!とモニターを見ながら怒っていた弟ブレット・ワイデン(ジェイク・レイシー)の前にやって来たクレアは、もう数百億ドル損した!株は暴落中だと怒るブレットに、昨日素人を雇ったでしょう?サンプルを回収するためよと教える。

コロラド州 ボス!と呼ばれたバーク(ジョー・マンガニエロ)は部下から銃を受け取ると、待機していたヘリに乗り込むと、行き先はワイオミングだ!と操縦士に指示する。

ロスアンゼルス 遺伝の本を前にスマホが鳴ったので、それを取り上げた黒人女性ケイト・コールドウェル博士(ナオミ・ハリス)は、マーク!今着く所なの、今、高速を移動中などと部屋で嘘をついていたが、その時TVでエナジン社のワイデンがインタビューに答えている映像を見て、何が人類のためよと画面に向かって悪態をつく。

TVでは、サンディエゴに火の玉が落下した、ゴリラの脱走と関係あるのでしょうか?などと報道していた。

ケイトはスマホを切って出掛ける。 ヘリに乗っていたバーク(ジョー・マンガニエロ)は、あそこだ!着陸しろ!と操縦士に命じる。

ワイオミング州 キャスパー

狼が仲間を食い殺したらしいとの現地からの連絡を受けたクレアは、殺しても確保を!とボスに命じる。

その頃デイビスは、研究室でネルソンからジョージの血液検査の異常な数値を聞いていた。

ジョージは檻に入れられていたが、その表情は険しく、いつものジョージとは違っていた。

しかしこれをそのまま上に報告すると、自然センター自体が廃止されてしまう恐れがあったためデイビスは苦悩する。

それを知ったネルソンは、当面はごまかすかと言ってくれる。

そんな研究所にやってきたのが、ケイト・コールドウェル博士で、自分はサンプルを開発したエナジン社の研究員だが、落下していたサンプルの成分分析はした?と聞いて来たので、その前に問題がある、友達に何をした!とデイビスはジョージを指して聞く。

それは分からない…とケイトが言葉を濁すと、ネルソン、お帰り願えとデイビスは命じる。

ケイトはやむなく、DNAを変位させるのと教えると、ジョージの前に連れて来たデイビスは、一晩で60cm伸び、体重が200トン増えたと告げる。

白い体毛ねとケイトが珍しがると、色素欠乏症なんだとデイビスは教える。

ケイトは、デイビスとジョージが手話で会話をしているのに気付く。

デイビスはジョージが熊の首をへし折って殺したことを明かす。 ケイトは、落下した容器に入っていたサンプルは、全てのDNAを急激に変化させると打ち明け、ジョージを治療できるのはあなただけよと教えるが、その時、檻の中のジョージが暴れ始め、檻を破壊して飛び出して来る。

デイビスはコナーに通報するよう指示する。 ジョージは部屋を破壊して外に飛び出すと、停めてあった車を破壊する。

そこに駆けつけたデイビスは、怖いのか?助けてやると手話で話しかけるが、そこにパトカーが到着し、銃を構えた警官たちが降り立ったので、撃つな!俺は世話をしている学者だ!と警官に呼びかける。

警官はそれを聞いて発砲を思いとどまるが、その時、正体不明のヘリコプターが接近して来て、そこからジョージを撃って来る。

ジョージは倒れるが、撃ったのは麻酔銃だったらしかった。

その頃、巨大化した狼を探していたバークたちが乗ったヘリは、森の中を移動するターゲットを発見、ヘリから発砲し、1体倒したとケイトに報告すると、バークは死体を確認するため河原に着陸し、他の部下とともに探索を始める。

やがて巨大な足跡を見つけた部下たちは、マジかよ…とあっけにとられる。

ボス、どうします?と聞かれたバークは、落ち着け!と言い聞かせ周囲に銃を向ける。

その時、草をかき分け飛び出して来たのは鹿だった。 急いでいたな、何故だ?と呟いた次ぎの瞬間、その背後から出現したのは巨大な狼ラルフだった。

ラルフは部下たちを次々に襲って行く。

ウィルソン!ザミット!ティラー!と部下たちの名を呼ぶバークだったが、誰一人返事はなかった。

やがて、無惨に嚙み裂かれたガルシアの死体を発見する。

逃げ出したバークは、攻撃しろ!来るぞ!とヘリに命じる。

その直後、森から飛び出したラルフは飛んでいたヘリコプターに飛びつき、ヘリは落下し地面に叩き付けられる。

その後、バークもラルフに喰われてしまう。

その頃、手を拘束されたケイトとデイビスは、近づいて来た怪しげな男から、デイビス!コールドウェル博士!ハーベイ・ラッセル(ジェフリー・ディーン・モーガン)だ、心配はいらない、巨大生物を政府が追っているんだ、君は人付き合いが悪いそうだな?機内で話そうと声をかけられ、ケイトと共に輸送機に乗せられる。

ケイトは拘束を外さないなんてと悪態をつく。

デイビス・オコイエ、元軍の特殊部隊にいた謎の男か…、国連の特別部隊に転勤…とラッセルは調査済みのことを明かす。

ケイトは輸送機に檻に入れて乗せたジョージのことを案じ、身体が多い分早めに麻酔が切れ、着陸前に暴れますとラッセルに忠告する。

大丈夫さ、実は他にも危険があるんだと答えたラッセルは、巨大化した狼のラルフの映像を2人に見せる。

その手回しの良さを見たデイビスは、あんたCIAか何かか?ジャスティス・リーグか?と聞くと、OGA…とラッセルが答えたので、特別な政府機関だなとデイビスは察する。

科学が何か失敗すると、私たちがシーツを取り替える…とラッセルは説明する。

今回のサンプルは彼女がエナジン社で作った…、過去の話だ…、ケイト・コールドウェル! 2010年エナジン社に入社した後、2年前解雇された…、実験結果が入ったハードディスクを盗んだからだ。

知らなかったんだ?君の友達は?とデイビスの表情を見たラッセルは指摘する。

驚いたデイビスに、嘘は謝るとケイトは謝罪する。

その頃、エナジン社では、クレアがケイトがデイビスに接触してことを知り、事態が悪化したことを覚っていた。

何故彼女が…?と驚く弟のブレッドに、これまでのことと弟の死を私たちのせいにしているのよ、消すべきよ!とクレアが言うので、いけない!とブレッドは止めるが、クレアの決心は変らないようだった。

巨大化した生物は低周波の電波が反応するの、部下にアンテナを細工させといたわ…と言いながらブレッドをビルの屋上に連れて来たクレアは、ここから信号を発信すればゴリラも狼も向こうからやって来る、狼たちは軍が殺すから、私たちはそれを回収すると言うと、電波発信装置を取り出しスイッチを入れる。

ダコタ州 ブラックヒルズでは、巨大狼のラルフがバスを襲撃していた。

一方、メキシコ湾ではフロリダに向け、未知の巨大な生物が海中を移動してブイを浮き上がらせていた。

輸送機の中では目覚めたジージが暴れ出したので、まずいぞ!逃げろ!とジョージは警告する。

次の瞬間、ジョージは檻を壊し外に飛び出し、撃とうとした兵隊たちを叩きのめして行く。

デイビスはケイトを座らせるとシートベルトで身体を固定してやると、自分は麻酔銃を拾い上げジョージを狙う。

ジョージと呼びかけ、落ち着かせようとしたデイビスだったが、その時、副操縦士が操縦室の隙間から発砲して来る。

その弾の一部が機内に積まれていた火薬に当たり爆発、機内が炎上し始める。

まずい!と叫んだデイビスは、ケイトのシートベルトを外してやると、私を振って!とケイトが言うので、彼女の手を持って振り回し、撃とうとした兵隊を吹き飛ばす。

輸送機が傾いたので機内の装置がジョージの身体を壁に押し付ける。

飛び降りるんだ!とデイビスは命じるが、無理よ!死ぬわ!とケイトは躊躇する。

しかし墜落する輸送機から逃げ切れないと覚ったケイトは先にパラシュートを背負って飛び降りる。

デイビスは、パラシュートを背負ったまま気絶していたラッセルを抱えて一緒に飛び降りる。

空中で気付いたラッセルは、自分を抱いているデイビスを見て、嘘だろう!と驚くが、デイビスは例は良いと答える。

炎上した輸送機は墜落し、ケイト、デイビス、ラッセルの3人は無事その墜落現場の側にパラシュートで降りる。

しかし、輸送機の残骸からジョージの死体は見つからなかった。

どこにもいない…、生き延びたんだ…とデイビスが悔しがると、北東に逃げた、ここは携帯の圏外だ、エナジン社はFBIが調べると答えたラッセルは、オコイエ、助けてくれてありがとう、爺さんが言ってたよ、クズ同士は助け合えってねと言うと、通信機を探しに期待の残骸の中へ向かう。

エナジン社ではクレアとブレッドが、ゴリラは信号が届いてここに来ると話していたが、そこにFBIが乗り込んで来て社内のラボの調査を始める。

コールドウェルを調べたら?窃盗の前科があるのよなどとクレアは責任転嫁をする。

サーバーの中をとFBIは要求する。

輸送機の無線機でラッセルが呼びかけを続けている中、これからどうする?とケイトから聞かれたデイビスは、お別れだと言うので、嘘をついたのは謝るとケイトが詫びると、良いんだ、人間は皆嘘をつくとデイビスが冷めたように言うので、そんなに人間が嫌い?とケイトは聞く。

俺はこれまで世界中の密猟者を見つけて来た、そして人間の本性を見たんだ、あのジョージは密猟者の車の下に隠れていた。

目の前で両親が殺されたんだ、ゴリラの手を切り落とせば灰皿として売れる。 そして白いゴリラも高く売れる。

密猟者は俺を撃って来た、俺は撃ち返したが的は外さない…とデイビスは言う。

でもジョージは人を嫌ってないとケイトが指摘すると、何が言いたい?とデイビスが聞くので、家族を殺されたら人間は信じない、ジョージはあなたを信じている…、私は博士だから心の問題も分かるのよとケイトは冗談めかして言う。

私は大学を出た後エナジン社の研究主任になった。

私は難病の弟を救いたいためデータを盗んだ…とケイトは打ち明ける。

私が刑務所に入った一ヶ月後に弟は死んだ…、お別れも言えなかった…と言うと、気の毒に…とデイビスは同情する。

エナジン社の悪事を防ぎたいの!とケイトが言うと、良しやろう!と答えたデイビスが差し出した拳にケイトも拳を合わせる。

そこへヘリが近づいて来て、迎えが来たと言いながらラッセルが機体の残骸から出て来る。

空軍基地 作戦指揮をとっていたブレイク大佐(デミトリアス・グロッセ)は、ジョージとラルフが揃ってシカゴ方面に走る姿を捉えたモニターを見ていた。

採石場に追い込むと指示を出すが、そこにラッセルと共にやって来たのがデイビスとケイトで、何故、シカゴへ?と聞くと、コウモリの遺伝子をDNAに植え付けた、それを利用した発信装置へ向かっているんだろうとケイトが答えると、口を出すな、オコイエ!FBIが君たちを保護するとラッセルは言い、やって来た兵隊がデイビスとケイトを連行して行く。

攻撃用意!とブレイク大佐は命じる。 兵舎の外へ連れ出されたケイトは、何とかシカゴへ行かないと…、病棟にヘリがあるわとデイビスに囁きかけると、手を考えると答えたデイビスは、連行していた2人の兵士に向き合うとあっという間に締め上げてしまう。

それを見たケイトが、これが考えた手!と呆れると、殺してないとデイビスは答える。

その時、何を探してる?ヘリか?と背後から声をかけて来たのはラッセルだった。

病棟のヘリを盗むとは…と呆れたように言うが、クレアはもう制御できない、そのヘリもキーがないと飛ばないぞ、お返しだと言いながら、ラッセルはヘリのキーをデイビスに投げて来る。

ヘリに乗り込んだデイビスに、状況は連絡しあおうと呼びかけるラッセル。

操縦できるの?と助手席に乗ったケイトが聞くと、もちろん!と答えたデイビスはヘリを飛ばそうとするが動きがぎこちない。

すぐ勘は戻ると負け惜しみを言ったデイビスは何とかヘリを浮上させる。

日の出まで15分だった。

ブレイク大佐は攻撃開始と命じる。

採石場に来たジョージとラルフに攻撃が集中する。

死体を確認しろと命じられた現地の兵隊たちがまだ煙が残る中様子を探ろうとすると、全く無傷の二匹が飛び出して来たので、助けてくれ!と逃げ惑い始める。

それを赤外線モニターで見ていたブレイク大佐は、撃ってもムダだ、至急州兵に連絡する、市民は避難させろ!とと作戦を変更する。

二匹は闘争したとのラッセルからの連絡を受けたデイビスは、避難は間に合わないと答える。

二匹を追尾していたヘリからが、ターゲット確認!と連絡が入るが、次の瞬間そのヘリが落される。

ラルフと対面した犬が吼えかかるが、すぐに敵わぬと悟り逃げ出す。

ラルフは、尻尾からとげのような物を振り飛ばす。

ジェット機も飛来するが攻撃は失敗する。

避難民の状況は?と聞くブレイク大佐は、50%と言う数字を聞いて焦る。

その時、謎の影が接近中ですとの報告を聞き、何だって!船か?とブレイク大佐は驚く。

水中です!っと言うので、潜水艦がいるのか?とブレイク大佐は混乱する。

ヘリでシカゴに接近していたケイトは、川に巨大な物が!と気付く。

水中の巨大ワニ、リジーは乗客が乗った船を転覆させ、地上に上がって来る。

それを見たデイビスは、これはヤバいぞ!と焦る。

総攻撃だ!とブレイク大佐は命じるが、ジェット戦闘機が巨大ワニのリジーに喰われてしまう。

解毒剤はどこにある?とデイビスはケイトに聞く。

クレアが解毒剤を用意してないはずがないとケイトが言っていたからだ。

止められません!と現場の兵士は狼狽する。

ブレイク大佐が、空爆すると言い出したので、大量破壊兵器を町で使うのか?町の大半は破壊され、証拠は失われる…、今、私に仲間が向かっているとラッセルが教えると、カウボーイ気取りは止めて協力しろ!と、2人を逃がしたのがラッセルだと気づいていた大佐は睨みつけて来る。

それを聞いたラッセルが、良いですか?カウボーイは仲間を見捨てませんと答えると、出て行け!とブレイク大佐は怒鳴りつける。

車でシカゴへ向かうラッセルはエナジン社前に来ていたデイビスに連絡し、30分後に空爆だと教えると、もう電話するなとデイビスは言う。

社内のラボにやって来たケイトは解毒剤を探そうとするがパソコンが全部切られていた。

FBIが調査していた為だと気づいたケイトは、空調装置を使いラボを制御できると言い出す。

そうしたケイトの動きをモニターで社内を監視していたクレアとブレッドが気付く。

ラボR-19のパソコンを調べたケイトだったが、既に解毒剤のデータは消されていることを知る。

それで「RPG」と書かれている棚をデイビスと探し始める。

やがてそれを見つけ、解毒剤のアンプルを数本ケイトが抜き出そうとしていたとき、銃を構えたブレッドとクレアがやって来て、それを渡しなさいと迫る。

あんたを許さない!とロックが抵抗すると、弟から銃を受け取ったクレアがためらう事なく発砲し、断るからよと言う。

脇腹を撃たれたデイビスは倒れ込む。

クレアは、来るのよ!とケイトに命じ、アンプルを受け取ると一緒に屋上にあるヘリへと向かう。

しかしヘリの背後に出現したジョージが吼えたので、怯えたブラッドはラットの籠とパソコンを持って逃げ出す。

ジョージは外に立っていたヘリの操縦士を掴むと空中に放り投げる。

屋上に登って来たジージは電波を出しているアンテナを倒し始める。

唖然とするクレアはそのまま後ずさり階段を降りようとする。 一方倒れ込んだケイトを抱き寄せ、来るんだと呼びかけたのは撃たれたはずのデイビスだった。 驚くケイトに弾が急所を外れていたとデイビスは言う。

解毒剤は1つだけ持っているとケイトが明かすと、手が一つある、ジョージを直して2匹を倒すんだとデイビスが提案する。

階段を降りかけたケイトとデイビスに、2人とも無事で良かったと銃を向けて声をかけて来たクレアは、ゴリラを近づけさせないでと命じる。

分かった、俺が行くと答えたデイビスはジョージ!と呼びかける。

その行動に驚いたクレアが隙を見せたとき、ケイトはその腕に飛びかかり銃を振り落とすと、ケイトのバッグに自分が持っていた解毒剤を差し込む。

次の瞬間、ケイトはジョージに掴まれ、顔の上に高く差し上げられたクレアは手を開かれ、落下してバッグごとジョージに食べられてしまう。

一方、1回にたどり着いたブレッドは、姉さんは正気じゃないと呟くが、そこに、驚いたな、80階を階段で降りて来たのか?君を逮捕するため駆け上る所だったと声をかけて来たのはラッセルだった。

そのバッグの中のパソコンを渡せば何とかしてやるとラッセルが提案すると、ブレッドはすぐにバッグを渡し、全部姉さんがやったんだと責任転嫁をする。

共犯者に罪はない、ネズミも渡せとラッセルが迫ると、それもあっさり手渡したブレッドはビルの入り口から逃げ出そうと外に出るが、その瞬間、上から落ちて来た瓦礫の下敷きになる。

屋上のデイビスとケイトは逃げようとしていたが、ジョージはまだ暴れ回っていたので、薬が効いてない!とデイビスは叫ぶ。

10分待たないと…、どう?逃げるの?とケイトが聞くと、逃げないとデイビスは答える。

その時、ラルフも屋上に上って来てもう一本のアンテナを壊し始める。

ヘリに乗り込んだデイビスだったが、尾翼がないわ!とケイトが言うと、飛ばないんだ、ビルが倒れる間浮上するんだ、雪崩に乗るように…とデイビスは言う。

その時、エナジン社のビルが倒壊し始める。

デイビスは屋上に引っかかった状態のヘリを浮かし、掴まれ!とケイトに指示するとビルと一緒に落下して行く。

倒壊した瓦礫の誇りの中から出て来たデイビスは、1杯飲みたいと言う。

無事だったなんて…と、ヘリから出て来たケイトも信じられないように呟く。

その時、近くに避難民がいることに気付いたデイビスは、人がいる!空爆を中止させないと!と呟くが、その時ジョージが姿を現す。

デイビス!とケイトは警告するが、分かってると答えたデイビスは、ジョージ!大丈夫か?と声をかけ、相手の表情を見ると、良かった友達に戻ってと安堵する。

俺が糞だって?お前の方が糞だ!と冗談を飛ばしていると、リジーとラルフも姿を現す。

バイパー25、到着5分後!と爆撃機からブレイク大佐の元へ連絡が入る。

君はラッセルを見つけて空爆を中止させるんだ、俺はジョージと2匹を倒すと言うと、デイビスはケイトを側に停まっていた装甲車に乗せる。

装甲車が走り去ると、良し、行くぞ!と落ちていた銃を拾ったデイビスはジョージに呼びかける。

そこにリジーとラルフが迫って来る。

ジョージは胸を叩いて威嚇するが、リジーが吼えるとちょっとビビる。

しかし、果敢に、側に落ちていた鉄骨を振り回しリジーを殴りつけると、ラルフを振り回して投げ捨てるが、ラルフの手と足の間にはムササビのような羽が付いていたので、旋回して地上に着地する。

それを見たデイビスは、もちろん狼は飛ぶと頷く。

そしてラルフがジョージに飛びかかって行ったので、背後のリジーを気にしながらもデイビスはラルフを撃つ。

撃たれたラルフは側のビルの側面を飛び移り、高層ビルの背後に隠れると、ビルを突き破ってデイビスに飛びかかって来る。

そのままラルフはリジーに飛びつき、2頭の壮絶な戦いが始まる。

リジーはラルフの首筋を加えて地面に叩き付けると、引きちぎった頭を喰う。

ケイトは軍と一緒にいたラッセルを見つけると、装甲車から降り、解毒剤を打った、町にはまだ人がいる、空爆の中止をと呼びかける。

ラッセルは近くの兵隊が持っていた無線を、ネズミの箱と交換だと言い貰い受けるとケイトと装甲車に向かう。

リジーを撃っていたデイビスだったが、持っていた銃の弾が切れたのでその場を逃げるが、瓦礫の中で昏倒し、意識が遠のきかける。

そこに迫りくるリジー。

その時、リジーに飛びかかったのがジョージだった。

ラッセルからの連絡を受けたブレイク大佐は、モニターに写る市街地にまだたくさんの避難民が残っていることに気付き、なんてことだ!と驚く。

しかし、爆撃機はターゲットロック!と進行していた。

ジョージは右手を骨折したようでリジーに逆襲されていた。

そんなリジーの下に入り込んだデイビスは、肩からかけていた弾薬ベルトをリジーのえらの中に放り込む。

やがてえらの内部で爆発が起こり、リジーは倒れたかに思えたが、すぐに目を開き、尻尾の先端部でデイビスを叩き付けようとする。

それを間一髪受け止めたのはジョージだった。

リジーは尻尾にしがみついていたジョージを振り払うが、そのとき、近くのビルの壁面に叩き付けられたジョージの右胸には鉄棒が突き刺さっていた。

ジョージのピンチに焦ったデイビスは側に着地していたヘリの操縦席に乗り込むと、機銃掃射をリジーに加えジョージを援護する。

しかし、弾はすぐに切れ、何事もなかったかのようにリジーが迫って来たので、友達に手を出すな!と叫びながら、デイビスはミサイルを発射する。

命中したので倒したか?と思えたが、リジーはなおも無傷でヘリに向かって来る。

ヘリの操縦席から飛び出したデイビスは逃げ出すが、リジーがそんなデイビスを喰おうとビルの下に追いつめる。

その時、再びジョージがリジーに飛びかかり、持っていた鉄棒でリジーの目を貫く。

そんな様子をモニターで見たブレイク大佐は、驚いたな…と呟くと、空爆中止!と命じる。

爆撃機はデイビスたちの上空を飛び去って行く。

ビルにもたれかかかっていたジョージに近づいたデイビスは、ジョージ!俺だ!やったぞ!町を救った!俺を救った!デイビスを…と呼びかけながら拳を突き出す。

笑いながら拳を合わせて来たジョージだったが、その拳が力なく地面の落ちる。

ジョージ!と驚いて呼びかけたデイビスだったがジョージはうずくまったまま目を閉じていた。

そこに装甲車で戻って来たケイトが降り立ち、残念よ…、彼は大勢を救ったわと落ち込んだデイビスに声をかける。

兵隊に導かれ避難する避難民を見ながら、彼のお陰だ…とデイビスは呟くが、その時、地面に落ちていたジョージの手が動いたのに気付き振り返る。

今目を閉じたな?開けてたんだろう?とデイビスが指摘すると、ジョージは気付かれたかと言うように中指を突き立てて来る。

ふざけた奴だ、死んだ振りをするなんて!俺は泣いてないぞ!とデイビスが叱ると、いつもこうなの?とケイトも呆れた様子だった。

するとジョージが、デイビスとケイトを近寄らせるようなポーズを取ったので、そうだ、ケイトは俺の友達だとデイビスが答え、そうだろう?とケイトに同意を求めると、ジョージはセックスを意味する手話をしたので、止めろ!下品だぞ!でも笑えるとデイビスは答える。 そこに近づいて来たラッセルも、世界を救ったな?言ったろう?クズは助け合えってと笑いかけて来る。

デイビスはケイトに、市民を助けて、それからジョージの家を見つけよう、今まで飛行機の中にいたんだから…と話す。

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