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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

典型的な「スパースオペラ」なので、設定や展開などは良くあるパターンの勧善懲悪もの。

「スター・ウォーズ」の成功以来、嫌と言うほど、特撮物やアニメに影響を与えて来たジャンルなので、子供向けの作品などで似たような作品をたくさん観て来た世代にとっては、若干食傷気味な内容で、メカデザインなど観るべき所もないではないが、如何せん、敵に魅力がないのが致命的…

日本人に好まれそうなキャラと言えば、植物人間グルートくらいか?

メインのキャラクターたちは、全体的に日本人の好みとは外れているように感じる。

馴染みのない話である上に登場人物も多く、設定や人間関係はなかなかすぐには飲み込めないが、大雑把な展開は、良くある戦隊ヒーローものみたいなノリなので、全く付いて行けないと言うほどではない。

これまで、この手のものをあまり観て来なかったような若者などにはそれなりに楽しいかも知れない。

ただし、エンドロール後に出て来る「サービスカット」などは、意味が分からない日本人が大半なのではないだろうか?

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

2014年、アメリカ映画、ダン・アブネット+アンディ・ランニング原作、ニコール・パールマン+ジェームズ・ガン原案、ジェームズ・ガン脚本+監督作品。

1988年、地球

病院の待合室で、「最強ミックス Vol.1」と書かれたカセットをウォークマンに入れ、ヘッドフォンで聞いていた少年ピーターに、祖父(グレッグ・ヘンリー)が近づき、ママが呼んでいると声をかけるが、無反応なので、ヘッドホンを外して同じ事を言い、病室に連れて行く。

ベッドに横たわっていたママメレディス(ローラ・ハドック)は、病気のせいなのか、頭髪はなかった。

ピーターの左目に大きな痣があることに気づいたママは、どうしたの?又喧嘩したの?ピーター?と聞く。

あいつらがカエルを殺したんだよ…とピーターが答えると、お父さんにそっくりね…、天使のような人だったわ…と、ママは亡くなった父親のことを思い出したようだった。

ママが、ピーターに小さなプレゼントの箱を差し出すが、ピーターが受け取ろうとしないので、親戚の男がピーターのリュックに入れてやる。

おじいちゃんの言うこと聞くのよ…、お父さんが迎えに来るまで…とピーターに語りかけたママは、ピーターの方に左手を差し出すが、ピーターはその手を取ろうとしない。

その直後、ママの心電図の波が水平になり、ママは召されてしまう。

思わず、ノー!とピーターが叫んだので、祖父が病室の外へ連れ出し、ここで待っているように告げる。

しかし、男が病室に戻ると、ピーターは病院の外に飛び出して行く。

外は夜だったが、芝生の中に走り出たピータの周囲が急に明るくなったかと思うと、ピーターは上空から照らしていたその光に吸い込まれて上昇して行く。

ママー!と叫びながら…

マーベルスタジオ 会社ロゴ

26年後…

廃墟惑星 モラザ

赤い目のマスクをした男が、過去のイメージを浮かび上がらせる小型スキャナーを片手に、とある廃墟の中に入って行く。

内部に入ったその男が、マスクの右耳部分を触ると、顔を覆っていた呼吸マスクが消え素顔が見える。

腰に点けたソニーのウォークマンのスイッチを入れると軽快な音楽が流れて来る。

タイトル

ネズミのような小動物が、男の足下を駆け抜けて行ったので、その1匹を捕まえ、マイクのように、その小動物に向かって歌う真似をする男。

リズムに合わせて踊りながら前進していたその男は、靴底のロケット噴射を使って、小川を飛び越える。

その頃、建物の外に、2艇の宇宙船が着陸したことに男は気づいていなかった。

建物の奥の部屋で、小型吸引機を地面に置き、シールドで守られていた球形の遺物をその吸引器に吸着していた時、何してる!棄てろ!と声がしたので、振り向くと、光線銃を構えた男が3人近づいて来たので、慌ててつかみ取った光る球を棄て、分かった!問題ない!と手を挙げる男。

誰だ?と3人の先頭にいたコラス(ジャイモン・フンスー)から聞かれたので、ピーター・クイルと答えると、ローンが取り調べるから付いて来いと言われる。

もう一つの名前があると言い出したピーターは、スター・ロードだ。伝説のアウトロー!とその男が答えると、何?とコラスは戸惑う。

ピーターは、足下に落ちていた光る球体を蹴って、背後に付いた敵二名を感電させ、腰の2丁拳銃を抜いてコラスに発砲、相手が倒れた隙を観て逃げ出すと、感電したコラスたちは発砲しながら外へと追って来る。

ピーターは、吸引器を追っ手に投げつけ、彼らを吸引器に吸い付け身動き取れなくする。

その時、追手の背後に、ピーターの愛機「ミラノ号」が浮上して来る。

ピーターは「ミラノ」に飛び乗ると、追手たちが発砲して来る中、嬉しそうに笑いながら急上昇する。

その時、惑星の表面から突如吹き出して来た噴水に巻き込まれるが、何とかバランスを保ち宇宙空間へと脱出する。

その直後、ピーター!何があったの?と「ミラノ」の下層から這い上がって来た女性ベリート(メリア・クライリング)がいた。

ベリート!ごめん、君がいたことを忘れていた!とピーターは謝る。

クリー帝国で暴動が発生したと言うニュースが流れていたザンダー星

窃盗・密輸団ラヴァジャーズのリーダー、ヨンドゥ・ウドンタ(マイケル・ルーカー)は、おめえと取引だ。テラでお前を拾った時、喰われようとしたのを止めただろうと恩着せがましく、過去の話を蒸し返すと、4万で取引だ!小僧!とピーターに迫っていた。

クイルのことは心配ない。俺がこの手で殺す!とヨンドゥは部下たちに言い聞かし、ピーターには、世間では私のことをテロリストと呼ぶと脅す。

クリー帝国軍艦内

メイクしていたロナン・ジ・アキューザー(リー・ペイス)は、仇敵ザンダー星人を根絶するのだ!と、巨大モニターに映るサノス(声-ジョシュ・ブローリン)が言うのを聞いていた。

ロナン、コラスが会った奴が盗んだオーブを奪え!とサノスから命じられる。

サノスは側に控えていたサノスの養女ネビュラ(カレン・ギラン)に、失敗は許されぬ!と告げ、ネビュラは、もちろん!と答える。

ザンダー星

そこは、肌の色こそ違え、どこか地球人に似た民衆たちが暮らしていた。

そんな町中の噴水で水を飲んでいた植物人間グルート(声-ヴィン・ディーゼル)に、アライグマそっくりの相棒ロケット(声-ブラッドレイ・クーパー)が、噴水の水を飲むな!と切れていた。

しかし、グルートは、「私はグルート!」としか答えず、又噴水の水を飲む。

その時、ロケットが、4万もの懸賞金がかかっているピーター・クイルを群衆の中に発見する。

ピーターは、モラザで奪った球体を持ってブローカーの店にやって来る。

ヨンドゥは?とブローカーが聞いて来たので、ロナンと言う奴の子分に襲われたと言うと、ロナンはクリー帝国の狂信者だとブローカーは怯え、突然、ピーターを店から追い出す。

店の外には、緑色の肌の女ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)が何喰わぬ顔で立っており、何かトラブル?とピーターに話しかけて来る。

次の瞬間、ピーターが持っていた球体をガムーラが奪い取って行ったので、慌ててピーターも追いかける。

電磁鞭を出し、先を走るガモーラの足に巻き付けて倒したピーターが飛びかかると、ガモーラも抵抗し、2人は戦い始める。

その時、突然、とケットがガモーラに飛びかかって来たので、その隙に球体を取り戻したピーターは逃げる。

しかし、ガモーラはナイフを投げて来て、ピーターの手から球体を落とすと、転がった球体を拾い上げたので、そこに又ピーターが飛びつく。

グルートが、そんな2人の上から、大きな袋をかぶせて捕らえようとするが、ガモーラがナイフで内側から袋を斬り裂き、外へ脱出すると、グルートの身体に斬りつける。

ピーターが発砲しながら逃げようとしたので、ロケットがショックガンでピーターを撃つ。

その時、ノバ軍の警官隊がやって来て、全員に武器を棄てろ!と包囲され、その場で逮捕されてしまう。

ノバ軍本部

クリー帝国は危険です!子供たちを虐殺している!と演説をしていた平和維持部隊「ノバ・コーズ」のリーダー、ノバ・プライム・イラニ・ラエル(グレン・クローズ)が演説している所に、衛生兵ローマン・デイ(ジョン・C・ライリー)が、ロナンの仲間を逮捕しましたと報告に来る。

捕まった4人は、全員、身元のチェックが行われる。

ガモーラは、タイタン星のサノスの養女でロナンの手下。

ロケットは、遺伝子操作で下等な動物の姿に変身した凶暴な生き物。

グルートは、そのロケットの相棒の植物人間。

ピーター・ジェイソン・クイルはお尋ね者のスター・ロードで、ヨンドゥの傭兵…

全員、凶悪犯として、キルン刑務所へ送られることになる。

ロケットは、ここのムショを脱走して来たとピーターらに教える。

ガモーラは、ピーターが持っていた球体オーブを奪い、ロナンを裏切って、第三者に売るつもりだったと明かす。

私物を全部看守に取られたピーターは、ヘッドホンを返せ!その曲は、1973年の「ウガ・チャカ」だ!と抗議するが、看守から電磁警棒でめっためたに殴られ、裸にされたあげく、囚人服を持たされる。

同じように、服を脱がされたロケットの背中には、何かの差し込み口のような穴が数カ所開いていることにピーターは気づく。

新たに刑務所内に入って来た4人の姿を、囚人たちは一斉に注目する。

ガモーラ!お前だ!と囚人たちは声をかけて来る。

ここにいる囚人の大半は、ロナンに家族を殺された連中だからだ…とロケットが教える。

そんな中、突然、ガモーラにつかみ掛かろうと迫って来た大男の鼻の穴に、グルートは指を突っ込んで持ち上げる。

彼女に用があるときは、俺たちを通せ!とロケットが囚人たちに叫び、グルートから持ち上げられた男は、床に落ちると、苦しそうに鼻を押さえて転がる。

ガモーラは、1人独房に入れられるが、そんな彼女のことをじっと見ている、全身に赤い刺青のような模様が入った大男がいた。

やがて、数人の囚人たちにガモーラがどこかへ連れ去られて行く。

それに気づいたピーターは、気になって後を付けて行くと、ガモーラを私刑にしようとする囚人数名が手製のナイフを取り出している所だった。

そこに近づいて来たのは、全身に刺青がある大男ドラックス・ザ・デストロイヤー(デビッド・バウティスタ)で、お前らには殺させない!この俺が殺す!と睨みつけて来たので、ナイフを持っていた囚人は怯えて、素直にナイフをドラックスに手渡す。

ドラックスの太い手で首を壁に押し付けられたがモータは、私はロナンとサノスの子分じゃない!と抵抗する。

その様子を物陰からうかがっていたピーターは、彼女を殺しても死んだ者は戻らない。彼女を生かしておくんだ。そうすればロナンが現れるとドラックスを説得する。

しばし迷っていたドラックスだったが、これは俺がもらっとく…と所有者の囚人に言うと、ナイフを手に立ち去って行く。

その頃、ロケットは、ここを脱獄して、ヨンドゥに渡して金をもらう…とガモーラに話していた。

その頃、ロナンにサノスの映像が、お前は裏切られた。ガモーラはオーブを売る気だ!と告げていた。

ネビュラは、裏切り者の姉ガモーラを捕まえに行くため、キルン刑務所へと向かう。

ロケットは刑務所内で、脱獄に必要な道具として、看守が持っているドアのリモコン、ある囚人の義足、黒いパネルに付いている、黒いパネルの裏に緑色のワイヤーが付いている黄色い発光パネルが必要だと、グルート、ガモーラ、ピーターらにこっそり打ち明けていた。

黄色い発光パネルは、6mの高さの所にあるんだぞ!とピーターは困惑するが、絶対に手に入れろ!とロケットは言う。

そう話している背後では、グルートがあっさり黄色い発光パネルを引きはがしていた。

すぐさま、グルートは浮遊ガードロボに取り囲まれ発砲される。

受刑者は牢に戻れ!とアナウンスがあるが、刑務所内の囚人たちは騒然とする。

武器がないのにどうして戦う?と戸惑っていたピーターたちだったが、ドラックスが、看守から奪い取ったマシンガンをロケットに投げて渡す。

それを受け取ったロケットは、水を得た魚のように撃ちまくる。

その騒動の中、ピーターは、義足の囚人に、その義足を売ってくれと交渉する。

ガモーラは、看守を遅い、リモコンキーを奪い取る。

ロケットは、マシンガンを乱射しながら、監視塔へ!と叫ぶ。

ロケット、グルート、ピーター、ガモーラ、そして何故かドラックスも付いて来て、監視塔にいた看守たちを追い出すと、監視塔に立てこもる。

ロケットは、ガモーラが手に入れたリモコンと、グルートが手に入れたパネルのコードを使い、監視塔のリモコン装置を改造し始める。

ドラックスは、ロナンを殺させると約束した!とピーターに詰め寄る。

ピーターは、3万も使って手に入れた義手は?とロケットに聞くと、冗談だよ。奴は片足でぴょんぴょん飛び跳ねていたか!と愉快そうに笑う。

監視塔の下に集まって来た看守たちは、ロケットランチャーを撃ち込み、監視塔のガラスを壊そうとする。

もう1発当たれば、完全に窓ガラスがなくなると言う所で、ロケットがリモコン装置を起動。

刑務所内は突然、不重力状態になる。

人工重力を切ったのね!とガモーラも気づく。

次にロケットは、浮遊ガードロボを監視塔の下部分に集結させ、一斉に噴射させると、連結部分で固定されていた監視塔は、徐々に上空に浮かび上がる。

連結部が外れた監視塔は、刑務所内の宇宙船ポートに到着する。

全員、そこに置いてあったピーターの愛機「ミラノ号」に乗り換えるが、ピーターは応酬されていた私物のバッグの中を探し、あいつ、戻してない!と悔しがる。

ピーターは1人で、自分の荷物を取り上げた看守を捜しに戻る。

「ミラノ号」に乗っていたロケットは、このままでは捕まってしまうと案じ、早く脱出しよう!オーブは?と聞くが、バッグを預かっていたガモーラが開けてみると、中にオーブは入ってなかった。

ピーターは、自分のウォークマンの音楽をヘッドホンで聴いていた看守から奪い取ると、浮遊装置で「ミラノ号」に戻って来る。

それを観ていたドラックスは、骨のある奴だ!とピーターのことを褒める。

何を取りに?と、機内に戻って来たピーターにガモーラが聞くと、母のプレゼントと答える。

その間、ロケットは黙々と爆弾を作っていたので、俺の船の中では誰も勝手なことはさせない!と全員に言い渡し、金が入ったら4人で山分けしよう!と話し合っていたが、すると、ドラックスが5人だと言い出す。

そんな中、ガモーラは、あんたの船、不潔よと言い残し、操縦席を離れて行く。

その頃、ノバ軍が来る!と報告に来たネビュラに、ロナンは、ネクロクラフトを出撃させよ!何もかも破壊しろ!と命じていた。

一方、ザンダー星のブローカーの店には、ヨンドゥたちがやって来て、ピーターの行方を聞くが、ブローカーは、お客様の情報は教えられないと拒否していた。

同じ頃、コレクターのタニリーア・ティバン(ベニチオ・デル・トロ)は、メイドのカリーナに仕事を命じていた。

怯えたように返事をするカリーナの背後には、ガラス張りの部屋の中に同じようなメイドが、頭部に何か装置を付けられ、無表情に捕われていた。

「ノーウエア」と言う巨大な骸骨のような惑星にやって来た「ミラノ号」

数十年もの間、ライバンたちが来て、惑星の内部を資源を掘ってしまったので、このような形になったのだとガモーラが説明する。

地上に降り立ったピーターたちに、貧しそうな子供たちがまとわりついて来て金をせびる。

みんなが無視して歩く中、グルートは、小さな女の子に、青い小さな花びらを渡してやる。

それをもらった女の子は嬉しそうな笑顔になる。

彼らは、コレクターに会う前に、ギャンブルをして遊ぶことにする。

小動物を使った賭けだった。

ロナンは私の目の前で両親を殺したわ…と、ピーターとギャンブル場のベランダで2人きりになったガモーラは辛い過去を打ち明ける。

ピーターの方は、いつも聞いているヘッドホンとウォークマンは母がくれたもので、曲は母が昔良く聴いていたものだ…と教え、踊らないか?と勧めるが、私は戦士、踊らない!とガモーラは拒否する。

「フットルース」と言う映画があった…、ケヴィン・ベーコンが踊りを禁止した大人たちと戦うんだと言いながら、ピーターはガモーラの耳にヘッドホンをつけてやる。

メロディは素敵…とガモーラも気に入ったようで、少し身体でリズムを取り始める。

そんなガモーラにピーターがキスをしようとすると、騙されないわ!そんな腰振り戦術なんか!とガモーラは突然拒否する。

その時、ギャンブルルームで、グルートとドラックスが喧嘩を始めたので、窓から観て気づいた、ピーターとガモーラが止めに行く。

ロケットは酔っているのか、俺を間抜けと思ってる…、こんな姿に改造したって…、あの女はネズミだと言いやがった!と荒れていた。

そんなロケットに、早まるな!40億のためだ!とピーターはなだめようとするが、聞こうとしないロケットを見るとさすがに呆れ、そんなだから友達が出来ないんだ!と切れる。

そこにやって来たメイドのカリーナは、ガモーラ様お迎えに参りましたと、声をかけると、ピーターやガモーラたちを、銀河最大のコレクター、タニリーア・ティバンの家に連れて行く。

タニリーアは、ガモーラ様、お会い出来て光栄ですと恭しく出迎えるが、あそこにいる奇妙な連中は?と同行して来たピーターたちに眉をひそめるが、銀河の半分も旅して来た連中よとガモーラは紹介する。

そんな中、1人別行動を取っていたドラックスは、放送局の通信士を脅していた。

タニリーアは、ピーターが持参した球体オーブを開いて、中の光る石を鑑定分析する。

それが本物と知ったタニリーアは、空間に映像を浮かべながら、その「オーブ」と言う球体の中には「無限の石」とも呼ばれるものが入っており、それを手にした者は世界を消滅させるパワーを獲得出来、銀河を支配出来るそうで、一時的に複数のものが所有したことがかつてあったが、全員手にした途端消滅したと言う。

ロケットがいら立ったように、金を寄越せ!と騒ぐと、メイドのカリーナが「オーブ」に近づいて来たので、タニリーアは下がれ!と命じる。

しかし、カリーナはもう支配されたくないと呟きながら左手を伸ばすと、開いた球体の中の光る石を自ら握ってしまう。

すると身体が変化して、彼女は絶叫しだす。

次の瞬間、タニリーアの部屋は大爆発を起こしてしまう。

グルートはロケットの身体を抱え、爆発の中から逃げ出す。

予期せぬ事態で取引は失敗したと判断したガモーラは、開いていた球体を閉じると、取り戻すことにする。

ノバ軍ならこの「オーブ」を管理出来るとガモーラが言うと、これは銀河を破壊出来る!とピーターは興奮気味に言うので、ロナンに渡しちゃダメ!ノバ軍へ渡しましょうとガモーラは提案する。

しかし、ピーターは、金を払ってくれる奴に渡そうと言うので、ガモーラは、最低!と吐き捨てる。

その時、「ノーウエア」内に、ロナンのポッドが多数侵入して来る。

ロナンに復讐を従っていたドラックスが、自分が呼んだのだと言うので、ガモーラとピーターたちは呆れるが、ネクロクラフトから降りて来たロナンの前に進み出たドラックスは、妻の仇!娘の仇!と言いながら迫る。

そのロナンに、追従して来て調査から戻って来たネビュラが、画モータがオーブを持って逃げた!と報告する。

ネビュラに追跡を命じたロナンは、飛びかかって来たドラックスをあっさり殴り飛ばす。

ネビュラは、ポッドを奪って宇宙に逃走したガモーラたちを追尾し、攻撃を加える。

ピーターは、ロケットに、このポッドは工業製品として頑強に作られていると通話、その意味を悟ったロケットは、追って来るロナン軍のポッドに、自分のポッドを体当たりしていく。

地上では、まだドラックスがロナンに戦いを挑んでいたが、力の差は歴然で、家族を殺しただと?お前を殺したことさえ忘れるだろう!と豪語するロナンが圧倒する。

一方、「ノーウェア」の外に飛び出たガモーラたちだったが、とても船にたどり着けないことを悟る。

そんなガモーラに、あんたには失望したわ。姉妹の中で一番好きだったのに…と通信すると、ガモーラのポッドを撃墜する。

ガモーラの身体とオーブは宇宙空間に飛び出す。

ネビュラは、オーブを自分のポッドに吸引し、去って行く。

ロナンの方は、叩きのめしたドラックスの身体を持ち上げると、側にあった黄色い池の中に投げ込む。

そこに、片付いたわと言いながら、ネビュラが戻って来る。

宇宙空間の中で漂いながら凍り付いて行くガモーラを見つけたロケットは、いくら改造人間とは言え、保たない…と諦めると、その場からポッドで去ろうとする。

ピーターは、ポッド内の通信で、今自分がいる空間の座標をヨンドゥに送り、捕まえに来いよ!とわざと挑発する。

それに気づいたロケットは、バカヤロー!と罵倒するが、ピーターは、自ら酸素マスクを装着するとポッドを出て、宇宙空間に漂うガモーラの方へと向かいだす。

それを観ていたロケットは、こんなはずない!すぐに死ぬぞ!とピーターに警告するが、ピーターは、ガモーラの身体を掴むと、自分の酸素マスクを外して、彼女の顔に装着してやる。

宇宙空間に漂うピーターの身体が凍りだすが、気が遠くなり始めた彼の目に、接近して来るヨンドゥの艦隊の姿が見えた。

吸引光線で、ピーターとガモーラの身体はヨンドゥの宇宙船内に吸い込まれる。

ドック内で気がついたガモーラは、側に横たわっていたピーターに、クイル?何が?と聞くと、君を観てたら、何故だか分からないが、助けないといけないようなヒーローのような気持ちになったんだとピーターは答える。

オーブは?とガモーラが聞くと、奴らに奪われた…とピーターは教える。

そんな2人の前にやって来たヨンドゥたちは、お帰り、ピーター!と不気味に笑う。

一方、「ノーウエア」の中の池に沈んでいたドラックスを救出し、指をその身体に突き刺し、飲んだ池の水を吐き出させていたのはグルートだった。

クイルが奴らに捕まった。ロナンに貴様が知らせたからだ!と息を吹き返したドラックスに、戻って来ていたロケットが文句を言う。

俺がバカだった…、怒りも憎しみも悲しみも全部消そうとしたんだ…とドラックスが反省すると、甘ったれるな!みんな、大切な人を亡くしているんだ!言い訳するな!とロケットは叱りつける。

クイルたちを助けようと思うが、俺たち2人でどうする?とロケットがグルートと相談していると、3人だ!とドラックスも志願する。

しかし、ロケットは、お前たちといるとくさくさする!と憎まれ口を叩く。

あなたはザンダー星を破壊する…、俺はその後にあんたを破壊する!とロナンはサノスに通信していた。

その思い上がった発言に怒ったサノスが、若造!と叫んだ時、ロナンは、私は宇宙最強の蓋を開ける!と言いながら、オーブの中から光る石を自らの杖の先に装着すると、サノスを支配した後、サノスよ!首を洗って待ってろ!と告げる。

それを側で聞いていたネビュラは、ザンダー星のために父を?!殺してくれたら千の星を捧げます!と喜ぶ。

その頃、ヨンドゥの武器である、口笛で自由自在に飛び回る細い槍を突きつけられた状態だったピーターは、あんたは私をさらったんだ!と子供の頃のことを指摘していた。

女を何で助けた?感傷か?とヨンドゥはピーターを嘲り、船長として裏切りは許さん!とピーターを責める。

すると、ピーターは狡猾そうな顔をし、儲け話を棒に振るぞ…とヨンドゥに迫る。

あのオーブの事か?あれは無理だ。ロナンが盗んで、奴の舟の中にあるとヨンドゥは弱音を吐くが、彼女がロナンのことなら何でも知っているとガモーラを見、ガモーラも、弱点も…と付け加える。

昔みたいに稼ごうぜ!とピーターが煽ると、ヨンドゥは、放してやれ!とガモーラを捕まえていた部下に命じると、自分も槍を引っ込め、ピーターを自由にさせる。

その時、宇宙船が突然攻撃を受けたので、何ごとかと司令室に行くと、仲間を渡さないと穴が開くぞ!と脅して来たのはロケットだった。

話を付けた!とピーターが返事をすると、ロケットはほっと胸を撫で下ろす。

正直、ヨンドゥに勝てる自信などなかったからだ。

ロケットたちと合流したピーターは、どうやって5秒で助ける?ヨンドゥたちにくれてやるのか?とロケットから責められる。

計画がある…、あるさ、計画の一部が…と苦し紛れにピーターが答えると、成功確立何%だ?とロケットが聞くので、12%…とピーターが答えると、ロケットは失笑し、それが計画かよ!とバカにする。

すぐに、ヨンドゥたちがこっちに来るので、力を貸してくれとピーターは頼み、今の俺たちは、どう見たって負け犬だ…、多くのものを失った者たち、故郷も家庭も、友人もなくした…。今日は人生のチャンスだ!人助けだ!だから、俺はそれを逃さないとピーターが演説すると、みんな沈み込んでしまう。

クイル!私はずっと敵の中で暮らしていた。仲間と一緒に死ねるなら光栄だわ!とまずはガモーラが賛同する。

お前は立派な奴だ。死んだ妻や娘のためにも協力しようとドラックスも立上がる。

「私はグルート!」といつものように言いながら、グルートも立上がったので、1人座り込んでいたロケットは、アライグマの寿命は短いからな…などと負け惜しみを言い立上がる。

全員立上がった!間抜け共が団結した!と愉快そうにロケットは笑いだす。

所有者のパワーが大きいほど、オーブの力も大きくなるとガモーラが全員に教え、ロケットは、俺はロナンの宇宙船の飛行甲板に侵入すると攻略計画を立てる。

ノバ軍の援軍を頼むとピーターが提案。

そこにやって来て合流したヨンドゥは、ロナンからオーブを奪ったら、俺がもらうと宣言し、行くぞ!と全員に伝える。

ヨンドゥの船団がザンダー星に向かって出発する。

その頃、ラヴァジャーズから通信で、ロナンが攻撃して来るので救援を頼む連絡を受けた衛生兵ローマン・デイは、リーダーノバ・プライム・イラニ・ラエルに知らせに行く。

脱獄したのに、戻って来て助けに来ると?とノバは、ピーターからの依頼に半信半疑になるが、ローマンは、はい!と答える。

ロナン船に乗っていたネビュラは、艦隊接近!ラヴァジャーズですとロナンに報告していた。

ロナンは、撃て!と命じる。

接近していたロケット部隊は、敵の砲弾の下をかい潜り、戦艦の真下から攻撃をかけようとする。

ヨンドゥのロケットがやられるが、ヨンドゥは、撃ち負けるなよ!と部下たちに発破をかける。

しかし、敵の数が圧倒的の多過ぎた。

ノバ軍のロケット部隊を指揮していたのはサアルと言った。

サアノは、お前を信用する!とピーターに連絡して来て、ロナン戦艦に攻撃を加える。

ノバ軍の援護に助けられ、ピーター、ガモーラ、ドラックス、グルートの乗った宇宙艇は、ロナン戦艦に何とか侵入する。

やった!とピーターが喜ぶと、ケヴィン・ベーコンね!とガモーラも応じる。

ノバ軍の小型ロケット部隊は、ノバ司令官の指示により、次々にブロックのように左右前後に連結して行き、巨大なバリアを形成し、ロナン戦艦「ブラック・スター」を包み込むと、地上への着陸を食い止めようとする。

ダークスターの暗い船内を進んでいたピーターたちは、方向性を見失いかけていたが、その時、グルートは、その左手から光の粒子のようなものを大量に発生させ、灯を作ってくれる。

俺の間違い、許してくれた…、良いもんだな、仲間って…とドラックスは、みんなと行動を共にすることを喜んでいた。

そんなガモーラたちの行動を監視していたネビュラは、愚かな裏切り者!と呟いていた。

その頃、地上に着地していたヨンドゥは、敵に囲まれていたが、口笛を吹いて細い槍を空中に浮かべると、次の瞬間、大勢いた敵兵の身体を針で縫い合わせるように突き刺して行く。

細い槍がヨンドゥの元へ戻って来た時、周囲を取り囲んでいた敵兵たちは一斉に倒れる。

「ブラック・スター」内では、改造人間ネビュラが起き上がり、ガモーラに飛びかかっていた。

ネクロクラフト、ロケット自爆作戦開始!とロナンが指示を出す。

そんな中、ロケットは、ノバ軍のロケット部隊に、ロナンは任せた!と通信し、地上へと向かう。

ロケット隊の隊長サアルは、ハムスターに命令されちゃったよ…と冗談を言う。

ピーターは、スター・ロード!と呼びかけて来たコラスと戦っていた。

地上に接近したロケットは、宇宙船を反転させ、高射砲のように、銃口を空に向け撃ち始める。

それに習って、ラヴァジャーズの面々も、同じように地上近くで期待を反転し、空に向かって高射砲のように一斉に発砲しだす。

ドラックスはコラスを捕まえると、以前、ピーターから教わった、首を掻ききるジェスチャーをし、殺すと言う意味だ!とコラスに教えると、コラスの耳の上についていた装置をもぎ取る。

グルートも、迫り来る敵兵たちを全員伸びた枝の腕で突き出すと、その腕に連なった敵兵たちを左右の壁に叩き付ける。

ロナンは、ブロックを崩せ!と命じ、戦艦「ブラック・スター」の出力をあげ、連結してバリアを気づいていたノバ軍ロケット部隊をじわじわと圧迫して破壊して行く。

ポーターたちは、巨大な扉の前まで到達していたが、そのドアが開かない。ガモーラと戦っていたネビュラは、「ブラック・スター」から落ちかけたので、ガモーラが手を差し伸べて引き上げようとするが、自ら手を離し、落下すると、空中に浮かんでいたロケットに着地する。

出現したロナンに向け、ロケット弾を撃ち込むピーター。

ロナンが爆発したように見えたので、ドラックスは、やったぞ!と喜ぶが、ロナンは何ごともなかったかのように立上がると、無限の石を付けた杖から強力な光線を発射し、ピーターたちを吹き飛ばす。

ドラックスに近づき捕まえたロナンは、貴様の家族、思い出したぞ!彼らの最期は無様だったと嘲る。

その時、ロケットが乗った宇宙船が突っ込んで来て、そのままロナンに体当たりする。

「ブラック・スター」は制御を失い、地上に落下して行く。

グルートは、少しでも衝撃を和らげようと、側に寄り添って来たピーターやドラックス、ガモーラ、ロケットの周囲に、木の枝を伸ばし、鳥の巣のような状態で球体を形作る。

ピーターは傷ついたロケットを抱いて来て、ガモーラは、気を失っているドラックスを引きずってそのグルートの側に来る。

やがて、彼ら全員を包み込んだ植物性の「救命艇」が完成する。

中は、グルートが生み出した光の粒子が待っていた。

止せ!グルート!死んでしまうぞ!何故そこまで…とロケットは声をかけるが、枝を身体中から生えさせて座り込んでいたグルートは「我々はグルート!」と答える。

「ブラック・スター」は、ザンダー星の地上都市をかすめ、建物を破壊し、海に墜落する。

ピーターのウォークマンの音楽で、気を失っていた彼らは目覚める。

グルート!ロケットは、バラバラに砕け散ってしまったグルートの破片を観て叫ぶ。

落下したブラック・スターに、ブローカーや市民たちが近づいて来る。

その時、まだ無傷のロナンが、地上に降り立つ。

それに気づいたロケットは、良くもグルートを!と叫びながら飛びかかろうとするが、ロナンが持つ「無限の石」がついた杖のパワーであっさり弾き飛ばされてしまう。

銀河の守護者たちを待つ民衆よ!時は来た!お前たちが及びも付かない力を俺は得た!と、ロナンは演説を始める。

しかし、そんなロナンの恐怖のパワーなど全く恐れないと言う風に、ピーターが立上がるといきなり歌い踊り始める。

何をしている!と戸惑うロナンに、注意をそらしているのさ!と答えるピーター。

その時、ドラックスが、ロナンの杖についている無限の石目がけ発砲する。

弾けとんだ無限の石を、ピーターが左の素手で受け止めたので、それを観たガモーラは、ダメ!と叫ぶ。

ピーターの身体が変化し始め、苦しみだしたので、それを観たロナンは笑う。

その時、ピーター!私の手を!とガモーラが手を差し伸べる。

手を握って!

ピーターには、ママが死に際に言った言葉が蘇る。

手を掴んで!

ママのときは出来なかったことが蘇り、ピーターは、右手を伸ばすとガモーラの手を握る。

その途端、感電したように、ガモーラも苦しみだす。

すると、ピーターの右側に近づいて来たドラックスがピーターの左肩に手を置いて来る。

ドラックスも又、感電したように苦しみだす。

そのドラックスの左手の指をロケットが掴み、同じように苦しみだす。

何故死なない?とロナンは唖然とする。

銀河を守る守護者だからさ!と言ったピーターは、無限の石を握った左手をロナンに向ける。

すると、光線がロナンに襲いかかり、ロナンは爆発してしまう。

無限の石をオーブの球体に閉じ込めるガモーラ。

楽しいイルミネーションだったな…と喜ぶピーター。

しかし、そこにやって来たのはヨンドゥたちだった。

寄越せ!と言うので、約束通り、ピーターは、オーブをヨンドゥに渡しながら、オーブを決して開けるな!どうなるか、観てただろう?と忠告する。

お前の父親はマヌケ野郎だった!とヨンドゥの部下がピーターを嘲って、立ち去って行く。

ロケットは、バラバラに砕け散ったグルートの破片を握りしめ泣いていたが、それをドラックスが慰めていた。

ピーターたちはノバ軍に逮捕され本部に連れて行かれる。

あなたのDNAを調べた結果、あなたの父親はテラ人じゃない。ずっと遥か古代の人だと分かったわとの場がピーターに伝える。

だから、石に焼かれなかった…とガモーラは納得する。

ピーターたちは、今回の貢献に免じ、すぐに釈放され、衛生兵ローマン・デイに案内され、完璧に修理を終え新品同様になっていた「ミラノ号」の前に連れて来られる。

君たちのお陰で、妻と娘が助かった…とローマン・デイはピーターたちに礼を言う。

ドラックスは、ロナンの黒幕のサノスも殺すと息巻く。

私の家庭を守ってくれたので、君たちの過去の犯罪は抹消することにしたとローマンが説明すると、凄く欲しい物をとっても罪になるのか?などとドラックスが聞いて来る。

犯罪だ…と辛抱強くローマンは説明する。

全員、「ミラノ号」に乗り込み、ザンダー星を出発する。

ピーターは、子供の時、ママからもらったまま、まだ開けてなかったプレゼントに付いていた「ピーターへ」と書かれたメッセージを思い切って拡げてみる。

「この数ヶ月辛かったでしょうね。

私は天国に行くから安心して。

あなたの心の中にいて、いつも見守っているわ。

最愛の息子 スター・ロード

愛するママより」と書かれていた。

プレゼントの箱を開けると、中に入っていたのは「最強ミックス Vol.2」のカセットテープだった。

それをウォークマンに差し込んだピーターは、新しい曲を聴き始める。

そして泣き始める。

その頃、ヨンドゥは、どうしても気になって、手に入れたオーブの球体を開けてしまう。

中に入っていたのは、ピーターが持っていた可愛らしい人形だった。

半分予期していたかのように、それを観たヨンドゥは笑う。

本物のオーブは、ノバの手によって厳重に保管室にしまい込まれていた。

帰宅したローマンは、笑顔の妻と娘に迎えられる。

高過ぎる山なんてない。

深過ぎる谷もない。

次は何する?あなたに任せるわ、スター・ロード!…とガモーラがピーターに話しかける。

両方!とピーターは答え、「ミラノ号」は宇宙へと旅立つ。

「ガーディアンズは戻って来る!」のテロップの後、エンドロール

大きなナイフを磨くドラックスの前のテーブルには、ロケットが持って来た、グルートの破片を植えた鉢植えが置いてあったが、音楽に合わせ、その枝が動き出す。

小さなベビーグルートの誕生だった。

「ノーウエア」の破壊され尽くした部屋でがっくりしょげていたコレクター、タニリーア・ティバンの顔を宇宙犬が、慰めるようにペロペロなめる。

その奥には、ふて腐れたような宇宙アヒル「ハワード・ザ・ダック」がブツブツ言っていた。


 

 

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