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トリプルX:再起動

「トリプルX」の第3弾

「007」の亜流に一時期流行ったマッチョヒーローを組み合わせたような通俗スパイ活劇の第三弾。

「007」が紳士ヒーローだとすれば、こちらは不良が世界を救うみたいな世界観になっている。

今回は、ドニー・イェンやトニー・ジャーと言ったアジアのアクションスターを敵役に招いて作られた作品だが、内容に特に新味はなく、低予算なのか、メイン舞台が東南アジアのどこかの島や人気のないデトロイトなど地味な上に、後半はさすがに派手なアクションが用意されているが、途中までが単調。

肝心のザンダーのキャラクターも筋肉バカなのか頭が良いのか良く分からない微妙なキャラクターで、今イチ感情移入しにくい。

1作目の方がアクション的にも派手でまだ面白かったような気がする。

今回はキャラクターを増やしている割に話が単調になっている印象で、敵キャラクターもステレオタイプ以上の物になっておらず魅力に乏しい。

落ちも最初の方から薄々想像できる範囲のアイデアで、全体的に小粒な印象は否めない。

典型的なB級活劇だろう。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2017年、アメリカ映画、F・スコット・フレイジャー脚本、D・J・カルーソ監督作品。

キャスト名が人工衛星のCGIと共に表記される。

地球の気道を飛ぶ人工衛星が大気圏に突入し燃えて行く。

火が勢いよく燃え上がる中華レストランで、「トリプルX」のルーツはスケボーとプールだと「トリプルX」創始者のオーガスタス・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)が言う。

第三次大戦を単独で阻止、持ち歌は「この素晴らしき世界」のテロップ 昔のスケボーは地面を滑るだけ、だが1977年大干ばつが南カルフォルニアを襲った。

似非セレブもプールに水を入れられず、そこである若者はピンと来た。

空のプールでヤバい技を決めようとな… 「DOGTOWN & Z-BOYS」見たか? まあ良い、とにかくその英雄は見たこともないスケボーをやり出した。 驚異的なエアーばかりさ。

その若者には大干ばつが必要だった。 世界には空のプールが必要だった。

「トリプルX」さ!と料理を持って来てテーブルの座ったギボンズは対面した若者に言う。

若者はトリプルX候補者 ネイマール・ジュニア 天才サッカー選手 20歳で通算100ゴール アヴェンジャーズの勧誘と勘違い

今日は昨日より安全だと思うか?とギボンズは聞く。

私は思わん、世界最大の軍隊を誇る我が国がシューズ爆弾やパンツ爆弾に怯えている。

なぜか?兵士は命令を受け戦争を戦うが、我々が戦っているのは戦争じゃない。

テロの脅威だ! だからトリプルXさ…とギボンズは言う。

しかし、ネイマールが全く箸を取らない様子を見たギゾンズは、減量中?食欲ない?と質問する。

するとネイマールは、朝の7時半だよと迷惑そうに言うので、どこかの国は昼か夜だ、食え!とギボンズは命じ、安全なのは指導者や権力者たちだと話を続ける。

大金を持つアヤトラ級の最高指導者さ。

偉そうなクソどもめ!悪魔と取引しやがって!自由を安全と交換だ。 そして国民はその両方を失った。

だからトリプルXさとギボンズの説明は続く。 凡人を横目に我々は離れ業をやってのける。

下手な勧誘だろ?とギボンズは自嘲すると、スパイで良かったよ、で、返事は?と問いかける。

ネイマールは困惑したように、英雄じゃない、サッカー選手だと答えたので、それを聞いたギボンズは驚き、失礼、私の勘違いだ、ごちそうになって悪かったなと詫び、席を立つと店を出ようとする。

何かが大気圏に突入して落下している。

その時、中華料理屋の入り口から入って来た強盗が、動くな!と脅しながらショット銃を構える。

すると、席を立ち上がったネイマールが、調味料入れを足で蹴り、犯人にぶつけたので、それを見たギボンズは、ゴール!と叫ぶ。

そして愉快そうに笑いながら、英雄じゃないだと?とネイマールの方を見て問いかける。

落下していた何かが地上に接近する。

嘘こいたな?世界は君を必要としている。一日の終わりに思う同じ疑問… 過去20年間毎週金曜日に妻に尋ねている。

「この楽しみを見逃すのか?」 その瞬間、窓の外に墜落した何かが炎上し、ギボンズを炎に巻き込む。

タイトル

ニューヨーク CIA本部

ガラス戸に浮き出たタッチボードに暗証番号を押し、内部に中年男が入って行き、そのドラがしまる瞬間、1人の革ジャンの女が床を滑って近づき、片足を閉じかけたドアの間に挟む。

そして、その女セレーナ・アンガー(ディーピカー・パードゥコーン)は部屋の内部に無事侵入する。

別の革ジャン男ホーク(マイケル・ビスピン)も、エレベーターの天井から室内に侵入する。

本部にやって来た中年男は司会者役の女性に促され席に付く。

CIA幹部ジェーン・マルケ(トニ・コレット)は、これが衛星を落としギボンズを殺した装置と言いながら、黒いボックスを集まったメンバーたちに見せる。

通称「パンドラの箱」 夜、ビルの屋上を歩く別の革ジャン姿の男がいた。

男は、隣のビルの屋上のガラス天井を見下ろし確認する。

衛星の通信元はマイアミだった。優雅なクソが世界を人質に取った訳…とジェーンは続ける。

閃光弾3発、銃弾2発、死体袋1つで装置を回収とジェーンが説明を終えると、ハッキングは不可能だろう?PCで衛星の乗っ取りなど…と出席者の1人が発言する。

するとジェーンは、「パンドラの箱」は万能の武器よと答える。

屋上を走る革ジャン男の姿 ボタン1つで秘密装置を傍受、軍のソフトに侵入し偽情報を発信、戦術ミサイルのように衛星を落とせるとジェーンは説明する。

屋上を走る革ジャン男 黒幕はこの中にいる、それをこの場で暴くわ…とジェーンが指摘する。

その時、屋上を走っていた男ジャン(ドニー・イェン)が大きくジャンプし、ジェーンやメンバーたちが集まっていた本部の天井ガラスを突き破り侵入すると、あっという間に、ジェーンが持っていた「パンドラの箱」を奪い取る。

そしてジャンは銃を取り出しその場にいたメンバーたちを射殺し始める。

さらに、応戦しかけたメンバーの銃を脱いだ革ジャンに絡めて奪い取ると、カンフーで生き残ったメンバーたちと戦い始める。

最後のメンバーをジャンプ台にし、床を滑ってシャッターが下りかけた会議室を抜け出たジャンは、そこにやって来た男に、球が切れた銃を床に滑らせて渡すと見せかける。

その時、横の通路に身を潜めていたホークが男に飛びかかって行く。

襲われた男が、その場にあった本で相手の顔を殴りつけると、本が武器か?とホークはからかって来る。

読め!第1章1ページだ!と言いながら、ホークは奪い取った本で男を殴りつける。

そして最後は、付いてないな!と言いながらホークは相手を叩きのめす。

その間、セレーナが扉の外から溶接で扉をこじ開ける。

そしてジャン、ホーク、セレーナが本部の前に出て来ると、そこにバイクに乗ったフルフェイスの男と金髪の東洋人青年タロン(トニー・ジャー)がおり、遅いぞとジャンが文句を言うと、時間通りだろう?と金髪青年が答える。

金髪青年は向かって来たバイクの運転者をジャンプしながら蹴りとバスと、自分がそのバイクに乗る。

本部では、死体袋に殺されたメンバーたちの遺体を収容しながら、突然現れて我々を襲撃、世界を支配する装置が奪われた。どう取り戻す?と残ったメンバーたちが話あっていた。

うちの精鋭たちがあっさり倒された、似たような人間がいると無事だったジェーンが説明する。

竜巻の中に歩いて入り、涼しい顔で出て来る男…とジェーンが言うと、君の部下か?と男が聞いたので、いいえ、ギボンズのよとジェーンは答える。

どこかの国の山頂に立つテレビ塔をよじ上っていたのはxXx〈トリプルX〉のマークが首筋に彫り込まれたザンダー・ケイジ (ヴィン・ディーゼル)だった。

取り出した装置で「デフコン1 発動まで10分」と言う表示を確認したザンダーは、鉄塔の装置を切断した後、スキーを履くと、鉄塔の下から、降りて来い!と銃を手に呼びかけている3人のガードマンの姿を確認後、飛び降りる。

ジャングルに着地したザンダーは、スキーで斜面を滑り降り、後7分の表示をタイマーで確認する。

さらに、下で待ち受けていた子供たちからサーフボードを受け取ると、それに乗って車道を滑り始める。

途中、現地民たちの声援に送られながら、ザンダーはさらに滑り降りる。

バスの車体を横滑りにしたり、トラックを捕まって山の麓までやって来たザンダーは、タイマーで残り時間が後30秒になっていることを確認する。

とある小屋に入り込んだザンダーは、タイマーで残り2秒だと知る。

時間が来た途端、テレビにサッカー中継が映り出す。

ちょうどキックオフのシーンが写ったTV画面を見た住民たちは歓喜の雄叫びを挙げる。

子供がザンダーに、やった!ワールドカップだと嬉しそうに話しかけて来る。

ザンダーはその子の頭をなでながら、世界は君の心の中にある、それを忘れるな、試合を見ろと教える。

その時、普通に料金を払えば良いのに…とザンダーに話しかけて来た女性に、奴らを儲けさせることはないとザンダーは答える。

それに普通の男じゃ退屈だろう?と言いながら女性に近づいたザンダーは、彼女をおんぶすると粗末な自宅に戻りベッドで抱き合う。

その後、ベッドから女性が起き上がると、「ルール1 はまるな」と書かれた置き手紙を置き、ザンダーは姿を消していた。

ドミニカ共和国 サントドミンゴ 雑踏の中、ベンチに腰掛け世界地図を見ていたザンダーの横に1人の老人が腰を下ろす。

そして、世界中行き尽くしたか?と男が聞いて来たので、ザンダーが微笑み返すと、逃げても無駄だ、必要なのは新しい計画だと老人が言う。

いや、地図だとザンダーが答えると老人は愉快そうに笑い、警告したぞと言い残し立ち上がって行く。

ザンダーはその老人の姿を目で追っていたが、ヘッドホンを首にかけた青年の姿や、バスに飛ぶ乗る女の姿を見て異変を感じ、男がベンチの前に置いて行きっぱなしだったバッグを開けてみる。

中にはタイマーが付いた爆弾がぎっしり詰まっていたので、ザンダーはマジか?またかよ…と周囲の群衆を見ながら呟く。

そこへ、動くな!と銃を構えた兵士たちが駆け寄って来たので、ザンダーは手を開けバッグから離れる。

膝をつけ!と命じられたザンダーは、分かった、素直に従うから教えてくれ、動くなと膝をつけ、どっちだ?と聞く。

すると兵士が3秒やると言うので、素人か?とザンダーは嘲るが、兵士は容赦なく数を数え始める。

ザンダーは目の前の兵士の銃を取り上げると、身体を回転させながら周囲の兵士に向かって発砲する。

そして、出て来い!フランケンシュタイン!ギボンズ!と呼びかける。

そんな中、みんな、もう良いわよと声をかけたのは人ごみに紛れていたジェーンだった。

撃たれていなかった兵士たちが立ち上がる中、すっかり見違えたよ、ギボンズ…、痩せた?とザンダーが近づいて来たジェーンに皮肉を言う。

オーガスタスはいつもあなたをけなしていたとジェーンは言い、いつ気付いた?と聞くので、殺芝居に?奴は「ビーツ」のヘッドホン、安い偽物じゃないと言いながら、側にいた青年のヘッドホンを指差したザンダーは、女が飛び乗ったバスは2時間後の出発、警備員はソーダを外貨で買った…と続ける。

決めてはこれ、「素晴らしき哉人生!」それに出るような老人が爆弾を置く、しかも英語で話しかけて来た…、バレるさとザンダーは得意げに異変を察知した理由を挙げてみせる。

実弾かもよとジェーンが言うと、防弾着があるとザンダーは答え、試させるのは気分が悪いと警告し立ち去ろうとする。

そんなザンダーに、ギボンズは消えたあなたを捜し続けた。良い友人ねとジェーンは語りかける。

奴が笑うぞ、ダチじゃないと言いながらベンチの所に置いた自分のバッグを手に取ったザンダーだったが、笑えないわ、死人には無理よとジェーンが教えると、笑顔を消し振り返る。

2人きりで無人の教会へやって来たジェーンは、見たことない破壊的集団よ、邪魔する物は叩き潰す…とザンダーに説明し、彼らとの対戦に興味ない?と聞いて来る。

距離21m、落差27m…、8cmの防弾ガラス?と、ザンダーはジャンがCIA本部の天井ガラスに飛び降りたジャンプ力をタブレットで確認する。

ロープもパラシュートもなし…とジェーンが補足すると、楽しんだな…とザンダーは感心する。

顔照合も世界中のデータベースに記録なし、速度違反もなかった。

彼らは幽霊よ、この時代ありえない…とジェーンは言う。

俺はな、政府が嫌いだ、奴らの楽しみを奪えと?とザンダーが聞くと、そうね、私が嫌いでもギボンズのために…とジェーンは答える。

祖国とトリプルXにはあなたが必要なの、今こそ愛国者に…とジェーンが説得すると、誰の定義だ?とザンダーは聞き、ジェーンが口ごもると立ち上がる。

愛国者だったがぶち込まれたぞ、ギボンズだけが負け犬を信じた…、残ったのは反逆者と暴君だけ…と言いながら、ザンダーは教会を出て行こうとする。

すると、自分はどっち?とジェーンが語りかけて来たので、振り向いたザンダーは俺はトリプルXだと答える。

それを聞いたジェーンも立ち上がり、復帰を歓迎すると言葉をかけ、どこへ?と聞くと、ロンドンとザンダーが言うので、目的は何?と問いかけると、幽霊狩りさ、それに毛皮のコート…とザンダーは答えたので、理解できないと言うように首を振る。

ロンドンの夜のビルの最上階、プールから上がって来た水着のエインズレー(ハーマイオニー・コーフィールド)にダウンを着せてやったザンダーは、この絶景を忘れていたと毛皮姿で囁きかける。

エインズレーは嬉しそうに、コートを見つけたのねと言うので、大事に預かってくれたとザンダーが答えると、そうねとエインズレーも言う。

人を探しているとザンダーが切り出すと、私に仕事を頼むの?PCに触るだけで20年食らうのよとエインズレーは聞き返す。

2人がやって来た部屋には、監視用の女性が2人いた。

それでもザンダーは、言い値を払う、余裕でなと続ける。

値の付かない情報よとエインズレーが確認すると、全てに値段があるとザンダーは言い返し、自信がないとか?腕が鈍ったならそう言えとからかう。

するとエインズレーは、ねえケイジ、あなたを男だと思ったのに僕に成り下がったのねとあざけり返して来る。

止せよ、極秘で来ているとそれに秘密を守る男だとザンダーは答えると、インターポールには新型の盗聴器が…、発見不可能な奴よとエインズレーが指摘する。

脳の皮膚に埋めたり股間に結ぶとか…とエインズレーが疑うので、コートの前をはだけたザンダーは身体検査しろと誘う。

すると、ソファアから立ち上がってザンダーの目の前に立ったエインズレーは、研究で証明されているわ、セックスが友情の9割を壊すのよと警告する。

それでもザンダーは、君は賭けが好きだろう?と誘いかける。

すると、笑顔になったエインズレーは、そうねと言いながらキスをやりかけ、ダメよと身体を離す。

でも友達は怪し賭けが好きよと言いながら部屋を出たエインズレーに、怪しい賭け?とザンダーが問いかけると、部屋にいた2人の女がザンダーのコートを脱がし、さらに数人の女性たちが部屋にやって来てカーテンを閉める。

翌朝、テームズ川 部屋で全員下着姿のまま熟睡している女性たちを前に、これも祖国のためと仁王立ちになって呟き毛皮を羽織るザンダー。

ものすごく苦労したわとザンダーと再び顔を合わせたエインズレーは言う。

ザンダーは、英国政府の監視下にはあるが腕は超一流だな、ありがとうと、メモを受け取ろうとするが、メモを手元に引き寄せたエインズレーは、あなたのためよ、燃やしてと頼む。

この幽霊たちは危険よ、能力も資格もあり、平気で邪魔者を消すとエインズレーが忠告するので、俺が怪我すると?とザンダーは苦笑する。

しかしエインズレーは真顔で、殺されるかもと言う。

俺のいない世界は想像付かないか?とザンダーが聞くと、楽しみが減る、それだけよ…とだけエインズレーは答える。

雨の中、ジェーンが待ち構えていた車に乗り込んで来たザンダーは、エインズレーから受け取ったメモを差し出し、幽霊どもはフィリピンだ、太平洋だと思ったよ、どっかのジャングルだと教える。

どうやって情報を?とメモを見ながらジェーンが聞くと、秘密調査さとザンダーはとぼける。

フィリピン とある島に、ジャンやセレーナはいた。 海辺のジャンの元にやって来たセレーナは、どこ?「パンドラの箱」は?と聞く。 安全な場所だとだけジャンは答えたので、計画と違うと言ったセレーナの手には拳銃が握られていた。

振り向いたジャンは、今さら俺のアドリブに驚くのか?と言うので、いいえ、破壊するのが任務よとセレーナは答える。

するとジャンは、新たな任務だ、あの装置で欲しい物が手に入ると言う。

それを聞いたセレーナが、世界を敵に回すわと反対すると、いいさ!とジャンは開き直る。

歩兵は捨てる。王しか目にないとジャンは言いながらタバコを吸い始める。

するとセレーナは、それが問題よ、女王を忘れていると言い添え、ジャンの頭部のすぐ横目がけて引き金を引いて去って行く。

イギリス レイクンヒース空軍基地 そこにやって来たジェーンが同行して来たザンダーに、ギボンズは自由裁量を得た、彼からの贈り物よ、新しい乗り物…と輸送機を前に言う。

その機内に入りながら、世界もハイテク化よ、ドローんと対空兵器を搭載、巨大燃料タンクで航続距離は地球3周分と説明したジェーンは、まだ毛皮を来たままのザンダーに、上着を脱いだら?誰も盗まないわ、悪趣味なコート…と嫌みを言う。

10分で離陸!既に7分遅れよ!とジェーンは搭乗員たちに指示を出す。

そんなジェーンの姿を背後で見ていたザンダーは、毛皮を脱いで搭乗員に渡しながら、あの女はいつもこうか?と聞く。 輸送機は飛び立つ。

機内の司令室にやって来たザンダーは装備の豪華さに驚くと、国の借金が膨らむはずだ、こんな装備が必要か?とジェーンに聞く。

するとジェーンは、必要ないけど、仕事が楽しくできると真顔で答える。

そこにやって来た若い娘ベッキー・クレアリッジ(ニーナ・ドブレフ)が、ザンダー・ケイジだわ、凄い!一夜限りのライブなんてヤバ過ぎ!と嬉しそうに声を上げる。

コーチェラでのガンズ再結成よりこっちの方が上よ、再結成ライブは見てないけどねなどとベッキーは1人興奮しながら言う。

嫌だ、話し過ぎ…と自覚したのか、悪い癖なの、話し始めると止まらなくて…とベッキーが言い訳を始めたので、息をしろとザンダーはアドバイスする。

落ち着け、必要なら人工呼吸するなどとザンダーが優しく語りかけると、それを聞いていたジェーンとベッキーは呆れたように笑い出す。

その太い腕、まじなの?ターミネーターね、1作目じゃなく、2作目で初期型を倒すやつ…、液体金属の…などとまだベッキーは好奇心が満たされないように聞いて来る。

クリアリッジ捜査官はギボンズとも働いた支援役よと堪り兼ねたジェーンが言葉を挟んで来たので、巨体には支えが必要ね、体重は100?104?とベッキーは聞いて来る。

私のSMグッズは112キロが限界、プレイ中止の合い言葉もないなどとベッキーは冗談めかしてザンダーに近づいて来る。

「キンカン」よ、なんてねなどとベッキーが言い出したので、思わずジェーンは振り向いてしまう。 あなたは?と聞かれたザンダーが、俺には必要ないと苦笑すると、さすがザンダー・ケイジ!とベッキーは感心してみせる。

するとジェーンが、ベッキーは何でも1時間で揃えると話しに割って入って来たので、違法薬物は例外よ、15分で揃うなどとベッキーは補足する。

ジェーンが睨んで来たので、冗談よ、でも大麻が欲しいんだったら私には無理と言いながらウインクして来たベッキーだったが、堪り兼ねたのか、ジェーンが地上班を紹介すると言い、ザンダーを他のスペースへ案内する。

後を付いて行きかけたザンダーは、振り向き様、「キンカン」とベッキーに言い残して行く。

男の兵士たちがいる格納庫に来たザンダーは、ジェーンからポール・ドノバン(トニー・コンザレス)を紹介される。

しかし、ザンダーは顔を知っていたので、ドノバン大尉!あんたをテレビで見た!大統領に勲章を授与されただろう?と嬉しそうに呼びかける。

さらに、ここにいる全員武勇伝がありそうだと言いながら、兵士たちを見渡すザンダー。

経験豊富か知りたいね…、ここにいる何人が後方3回転をきめた?BMXバイクの技さ、全員か?などとからかうと、Xゲームはしないと兵士が答えたので、乗らないのか?スケボーで超上級者コースを滑った奴は?しかも雪崩に追われてな…などと又ザンダーはからかう。

我々は兵士だ、遊び人じゃないとドノバンが答える。

でも全員東欧でHALO降下したろう?標準仕様軍備パラシュートでな…、だろう?とザンダーが問いかける。

すると堪り兼ねたドノバンが、いいや、俺たちはエナジードリンク中毒じゃないと答え、ジェーンに向かって、どこで拾った?と厄介者を見るような目つきで聞く。

その時、ザンダーは、何事も経験さと言うと、壁面のスイッチを押す。

すると、兵士たちと繋がった荷物に付いたパラシュートが開き、開いていた後部から外へ引っ張られて落ちてしまう。

何するの!ありえないわ!とジェーンが驚くと、ピエロとは汲めないとザンダーは答える。

そんなザンダーに呆れたジェーンは、聞いたら後悔するけど、誰なら信じる?と皮肉る。

アフリカの草原に身を伏せたスナイパーは、ライオンに照準を合わせると、すぐにその照準を近くでライオンに向けてアーチェリーを撃とうとしていた密猟者たちに狙いを定め発砲する。

密猟者たちにライオンが襲い、逃げ惑う様を見て満足げに笑ったスナイパーのアデル・ウォルフ(ルビー・ローズ)は、スマホで電話を受けたので、秘密の番号よといぶかりながら立ち上がって受ける。

輸送機の中から電話をしていたザンダーは、最近何をしている?と聞く。

賭け率の均等化よとアデルは答える。

アデル・オォルフ、骨折数最多、ハンドル名:レディボナー、好きな映画「野生のエルザ」 夜の都会 車を暴走させ、ATMに衝突させたひげ面の男が、舞い散る札束の中で愉快そうに笑う。

すぐに警察隊がやって来て、足を広げろ!と銃を向けながら呼びかけると、ただの通行人さと男はとぼける。

テニソン・トーチ(ロリー・マッキャン):スタントドライバー、生涯18クラッシュ、宇宙人に2度の拉致、愛用品マウスピース バーで騒いでいた若者たちの中、Xゲーム関係者か?と声をかけると、1人のサングラスの青年が逃げようとしたので、ガードマンが後を追う。

若者は集まっていた仲間たちに挨拶をしながら奥へと進む。 ロベルト、後でな…などと顔なじみらしき女性にも声をかけハグする。

ステージでは、MCらしき女性が、ザ・フッドに声援を!と呼びかける。

るとパーカーのフードを頭にかぶった青年がディスクジョッキーの席に上がる。

ニッキー「ニックス」シュウ、通称「ザ・フッド」(クリス・ウー) 一晩でテイラー・スウィフトとレディ・ガガとデート、特技:つるむと楽しい。

着陸した輸送機の後部に三台の高級車が到着する。

それを機内で待ち受けていたザンダーは、善人、悪人、過激、いかれた野郎ども…、最強のチームだと、車から降り立った3人を見ながら嬉しそうに呟く。

再離陸した輸送機の中の司令室で、要点を言うとジェーンが新メンバー3人に説明を始める。

この4人は悪党で「パンドラの箱」は悪夢、マニラからは自力で島へ移動よと言うと、衛星で核ミサイルを島に撃ち込めと乱暴な提案をニックスがする。

ジェーンは無表情に、「パンドラの箱」を無傷で回収してと命じるので、何故だ、昨日は?脳波妨害器か?などとテニソンが質問したので、ギボンズを殺したわ、残りは機密扱いよとジェーンは辛抱強く答える。

すると、テニソンは脳波妨害器だと断定する。 さらにアデルまで、臭い、糞野郎の匂いよなどと言い出したので、ジェーンは、フリスビー知ってる?と聞く。

アデルが頷くと、主人に従い犬が取りに行くと答える。

それを聞いたアデルは、くわえさせてやろうか?と屈辱して来たので、遊びじゃないの、あなたたちは私の兵士よとジェーンは言い聞かす。

するとニックスが自由人さと答え、ザンダーも何が兵士だ!空から落とすか?とからかい、この女もとアデルも冗談に乗る。

それを聞いていたジェーンは、私の作戦よ、従って!と強い口調で命じるが、メンバーたちは、会議終了と言い残しその場から離れて行く。

さてと…、チームの印象はどうでした?とベッキーが楽しそうにジェーンに聞くが、ジェーンは不機嫌そうに黙り込むだけだった。

超ボディアーマーよと特殊なスーツに着替えていたザンダーにベッキーが話しかけ、ストラップを固定しないとね、こうするのなどと着替えを手伝う。

セコンドかよとザンダーが呆れたように言うと、必要なら何にでもなるとベッキーはザンダーに向き合い、熱い視線で答える。

まるでキスするように身体を密着させたベッキーは、締めるわよと言いながらウエスト部分のベルトを締めると、でも現場捜査官じゃない、外には出ないわと言う。

娯楽が嫌いか?とザンダーが聞くと、楽しむのが怖いのとベッキーは笑いながら答える。

人も銃も怖い。怖くて仕事できないと人が死に、私が支える相手もいなくなる。全滅よ。

でもあなたは守るわとベッキーが言うので、楽じゃないぞとザンダーはからかうように言う。

ベッキーはニックスにも国防研究局の地上戦用グローブを授け、空気圧でギアを駆動、パンチ力が4倍になると説明する。

テニソンには多段式信号妨害器を与え、壊れやすいのと注意する。

そんなベッキーに、パンナム103便爆破事件の真相を教えてくれとテニソンがせがむと、良いわとベッキーが微笑み返したので。

君もグルか?とテニソンが聞くと、背後でニックスがグローブをはめて殴ろうとして来たので、止めてロッキー、それの性能は本物よ、パンチで機体に穴が空く!と警告するが、ニックスが側にあった装置を殴ると本当に穴が空いてしまう。

いたずら好きねとベッキーが呆れると、俺の主義だとニックスは言い返す。

続いてベッキーはアデルが勝手にいじっていた特殊な銃を触らないでくれると文句を言う。

しかしアデルが無視して銃を動かそうとしたので、素敵!手先が器用ねとベッキーは愛想笑いを浮かべると、彼女も言ってたとアデルはジェーンのことを教える。

ワオ!とベッキーは喜ぶ。

フィリピン カラモアン半島 輸送機から、夜ボートに乗り換えたメンバーたちは島に侵入する。

レーザー照準の付いた銃で見張っていた連中が通せと命じる。

セレーナは、ボムボートでやって来たザンダーたちの様子を物陰から監視していた。

出迎えた島の連中に、数日、身分を隠すのに良い場所だと聞いた、面倒なしでな…とザンダーは悪党ぶって説明する。

すると、それは金次第だと女を侍らせていた男が答える。 それを聞いたザンダーは、任せろと答え、テニスンを呼び寄せると、気に入るぞ、南太平洋で最高の武器だと言う。

テニスンが箱を開けてみせた武器を確認した男は、30%で最高のもてなしをと答える。

それを聞いたザンダーは、30%だと?女たちとココナッツ付きか?と聞き、10%だと条件を言う。

それを聞いた男は、10%?あっちのヤバい島へ行け!道に迷ったか?船に乗って失せろ!二度と来るなよなどと切り返して来る。

ザンダーは、分かった、見てろよと言うと、どうする?お前の案だとテニスンに文句を言う。

そして18%とザンダーが数字を変えると、フリーマーケットか?と男は呆れたように言う。

テレビや時計の値段交渉じゃないぞ!嘗めやがって!と男が切れかけたので、分かったよと笑顔で答えたザンダーは、22%と半分と訂正する。

半分って何だ?と男が聞くと、テニスンが持っていた箱の中から機関銃を一丁取り出し、22%と半分だと言いながら、その銃を膝でへし折り、半分だと一方を渡そうとする。

それを受け取った男は急に破顔し、楽しんでくれ!気に入った!とザンダーに抱きついて歓迎する。

ザンダーはテニスンに船に残れと命じると、ボートからアデルとニックスを呼び寄せる。

全員、イヤホンを落とすなと指示したザンダーは、アデルは上から監視だと言うと、ニックスに来いと命じる。 大勢が踊っている小屋に入ったザンダーが、いけるか?と聞くと、任せとけとニックスは笑う。

アデルはその場にあった帆布を使って高い棒によじ上ると、その布で身体を固定し、狙撃銃を構えて待機する。

上着をクラブのカウンターに預けたザンダーは、クランベリー・ソーダを2つ注文する。 受け取ったカップの1つをニックスに渡しながら、集中しろとザンダーは言い、自分はダンスの中に紛れ込んで行く。

ザンダー・ケイジ、復活ねと、その様子をスコープで見ていたアデルが笑いながら無線に語りかけて来る。

それをイヤホンで聞いたザンダーは、俺が休んだか?と答える。

店の中でそんなザンダーを見ていたジャンだったが、ザンダーの方でも気付き、ピエロ発見と無線付きイヤホンに伝える。

アデルは銃を向けながら、楽勝だな…と呟く。

一方、ニックスは酒をカウンターで受け取ると踊っていた娘に近づき親しげに話しかける。

ジャンは近づいて来たタロンに、奴だと教え、軽く頬を叩いて立ち去る。

タロンは中二階の通路から下のフロアに回転ジャンプして飛び降り、ナイフを素早く取り出すと踊っている客の間をザンダーに近づく。

その様子をスコープで確認していたアデルは、狩りの解禁よと嬉しそうに呟く。

しかしザンダーは、殺しにはまだ夜が浅いと女を抱きながら呟き返す。

任せろと、こちらも女と宜しくやっていたニックスが呟くが、アデルはダンス野郎には銃弾をぶち込むと笑う。

その時、マイクを手にしたリックスが、まるで葬式だな!まあ良い、俺が盛り上げてやる!と観客に呼びかけ、場内は大いに盛り上がる。

そのためタロンは身動き取れなくなり、楽しい奴だろう?と言いながらザンダーは女を離れる。

その様子をスコープ越しに見ていたアデルも笑う。

建物の外に出たザンダーに、物陰に潜んでいたセレーナが、特殊部隊じゃないわねとさりげなく話しかけて来る。

タトゥが違う、CIA?連中はドローンで爆撃する。

MI6?でも経路が違う… 島へ来る連中は逃げてるの、世界からね…、それも違う。

隠れてない。恋人探しね?と話しかけてきたセレーナに気付いたザンダーは笑顔で近づき、もう見つけたかも…と答え、壁ドンのように片手を柱にザンダーが押し付けて身体を近づけると、怖がるべき?とセレーナは聞く。

ザンダーが震えるのも良いと答えると、そうね、動いたら終わりよ、この距離じゃ…とセレーナも微笑み返す。

彼女の右手には銃が握られていた。 じゃあ、朝食はなしか?とヴァンダーはとぼける。

セレーナが一瞬気を抜いたそのとき、ナイフを彼女の腹に突きつけたザンダーは計算ミスだなと真顔になる。

互いに相手の武器を奪い合おうとするが、ザンダーがセレーナの銃を奪い取り相手の喉元に突きつけ、手詰まりか?とからかう。

セレーナは怖じけず、銃を捨ててと頼むが、悪人じゃないとザンダーが答えると善人は好きじゃないと言う。

その時、セレーナ!友達か?と暗がりから声をかけて来たのはジャンだった。

初対面よとセレーナが答えると、ザンダーは、だが仲良くなりかけていた…、邪魔が入るまで…と付け加える。

路地を避けろとジャンは言いながら近づいて来たので、ザンダーは銃をセレーナに返す。

今は無縁墓地だらけだとジャンは言うので、そのシャツを売った奴のか?とザンダーはからかう。

苦笑したジャンは、いつまで運試しを?と聞くので、目的の達成までだとザンダーは答える。

具体的には?とじゃんが聞くと、強烈に強い酒をくれ!と中国語でザンダーが答える。

ジャン、セレーナと一緒のテーブルで酒を飲み始めたザンダーは、カンペイ!とグラスを差し上げる。

セレーナとジャンが酒を飲むと、ザンダーは飲む振りをして酒を背後にこぼし、話せ、本当の目的をとジャンは、「パンドラの箱」をテーブルに乗せ問いかける。

ザンダーは回収に来た、それさえ渡せば見逃してやるとその「パンドラの箱」を指差しながら答える。

セレーナは、人が持つべき力ではない、アドリブよと答える。

セレーナがザンダーを見つめ微笑んでいると、いきなりじゃんが手榴弾のピンを外してザンダー方へ転がして来たので、ザンダーはその場で指で押さえて起動をストップさせる。

その様子をスコープ越しに見ていたアデルは、手榴弾ってマジ?ファックスみたいに古いわねと驚いたようにイヤホンに囁きかける。

殺してでもそれが欲しいか?とザンダーが手榴弾を持ったまま聞くと、間違った質問だとジャンは言う。

正しい質問は?とザンダーが聞くと、命を捨てるのか?とジャンは「パンドラの箱」に手を伸ばしたセレーナの手の指の間にナイフを突き刺す。

すると、ザンダーの手榴弾をセレーナの方に転がしたので、それを握って起動装置を停めたセレーナは、3人に手榴弾1つ、良い確立ねと微笑む。

ジャンがもう一個手榴弾を転がして来たので、それを受け止めたザンダーが手榴弾2つに3人、溜まらない確立だと笑いながら言い直す。

次の瞬間、セレーナとザンダーが同時に持っていた手榴弾をジャンの方へ転がしたので、両手で受け止めたジャンは、視界が染まる程出血した経験は?と聞いて来る。

戦争を戦った、世界中で…とジャンが話を続けるので、早く合図して、アホどもを殺すと焦れたようにアデルがイヤホンに聞いて来る。

死を覚悟さ、人の身体はもろい…などとジャンが言うので、ザンダーはテーブルの下で指を3本差し出してみせる。

ザンダーは手のひらをひらひらさせてまだだと合図する。 それをスコープで確認したアデルは撃たせてと頼む。

死と言うのは突然だ!と言いながらジャンが握っていた2個の手榴弾を転がして来たのでザンダーとセレーナが1個ずつ余裕で受け止めてみせる。

懐かしいゲームねとアデルがイヤホンに話しかけて来る。

病院のベッドで寝たきり、自分の血で溺れてた。 今日で死ぬと覚悟したよ、今日こそ死ぬ…とジャンは語りかけて来る。

感動したと頷いたザンダーはコートをくれと背後の女性に声をかけ、話を切り上げようとするが、そこへ男が現れ話をした…、カリフォルニアの大干ばつ…、スケボーとプール、ザンダー・ケイジの話だ…とジャンが話し出したのでザンダーの表情がこわばる。

スコープを覗きながら会話を膨張していたアデルも、あいつ、トリプルXねと気付く。

彼は死んだとザンダーが教えると、本当?とセレーナが聞いて来る。

みんなトリプルXだ、目的が違うだけ…とジャンが笑いかけて来る。

彼女は壊すと…とジャンはセレーナの方を見、俺は使う、何があろうとNSAには渡さんとジャンは言う。

ゴムボートでは1人残ったテニソンがスマホを見て歌っていた。

その時、島の上空にヘリが飛来して来たので、アデルは始まるわよと嬉しそうに呟く。

やがてロープを伝った降下部隊が踊っていた客の中に降りて来たので場内は騒然となる。

ヤバそうだと危険を察知したニックスだったが、楽しむよとディスクジョッキーを続けようとしたので、機銃を持った降下兵が音楽を止めろ!消すんだ!と命じる。

混乱が続く中、ジャンは苦笑しながらその場から姿を消す。

ロシア兵降下部隊は銃を構え、膝をつけ!動いた奴が最初に死ぬと観客たちを脅す。

そんな中、ザンダーが奇声を発しながらわざと動いて店、動いた!と挑発する。

その後も、又動いた、まだ生きてるぞとザンダーのおふざけが続くので、スナイパーのアデルも笑ってしまう。

黙ってろ!ヒーロー!とロシア兵から注意されたザンダーは、分かった、やろうぜと言いながら兵士の方へ向かったので、一斉に銃がザンダーに向けられる。

そして、お目当ての物はある、「パンドラの箱」さ、ここにあると答えたザンダーは手榴弾を持っていた。

でも問題がある、奪えばお前が先に死ぬとロシア兵に忠告する。 レニングラード、お前の後ろ!2人のイヴァンは扉、モスコ・ミューロはバー、そしてイーゴリは階段だ、結果は見えたろ?とザンダーは教える。

ともかくだ…、言ったよな?これを奪えばお前から死ぬとザンダーは繰り返す。

殺しても奪うぞとロシア兵は言い返す。 握ったままだと腕を斬るとロシア兵が言うので、好きにしろとザンダーは答え、手榴弾をドノバンに投げて渡す。

その時、既にナイフを密かに取り出していたセレーナがロシア兵が手榴弾を受け取った腕に投げつけ、集団がこぼれ落ちて爆発する。

それをスコープで見ていたアデルは、レニングラード、イヴァン、別のイヴァンと呟きながら狙撃して行く。

タロンが兵士に飛び蹴りをかまし、その騒動の中、ジャンはオートバイに股がり走り出す。

モスコ・ミュール、イーゴリよ、また貸しねなどと援護したザンダーに話しかけながら、アデルの狙撃は続いていた。

そんなアデルに、指先を見ろ!とザンダーは注意する。

ジャンがバイクで逃げたことを知ったザンダーは後を追おうとする中、セレーナはすでで兵士たちと戦っていた。

ニックスはゴムボートで待っていたテニスンに、援護しろ!とシーバーに呼びかける。

しかしテニスンは「船に残れ」と指示されたと反論する。

兵士たちと戦いながら、ロシア兵が来る前の話だ!とテニスンに呼びかける。

ザンダーもバイクで空中回転をしながら戦いに加わる。

タロンもロシア兵相手に戦っていた。

ザンダーはバイクを回転させロシア兵を次々に倒し、ピンチに陥っていたセレーナのピンチを助ける。

アデルも身体を固定していた布をほどき、地上付近まで降りて来る。

ニックスがロシア兵に襲われ、危機一髪のとき、ボートをロシア兵にぶつけてそのピンチを助けたのはテニソンで、船に残れと…とまたニックスに説明する。

ジャングルでバイクで逃げいていたジャンに追いついたザンダーだったが、遊ぼうぜ!と呼びかけたじゃんがバイクを蹴って来る。

海辺が近づくと、ジャンもザンダーもバイクのスイッチを入れ、スキー状の装置をせり出させると、水上を走行し始める。

ジャンはそのまま大きな波が打ち寄せる海に出て、サーフィンのような走行を始める。

ザンダーも負けじとその後を追う。

ジャンが波間に沈み、バイクと、「パンドラの箱」を入れて担いでいたバッグが海中に没しかけたとき、ザンダーが海に潜りバッグを回収する。 周囲を見回したザンダーだったが、ジャンの姿は見えなかった。

バッグを持って砂浜に戻ると、セレーナが待っており、誰の物でもないと呼びかけて来る。

欲しいか?取りに来いとザンダーがバッグの中から「パンドラの箱」を取り出すと、すぐさまセレーナは銃で「パンドラの箱:を売って破壊してしまう。

危ねえだろう!とザンダーが悪態をつくが、セレーナは平気そうな顔でギボンズ流よと答え、銃をその場に捨てて立ち去って行く。

そこに、X!とザンダーを呼びかけながらアデルが近づいて来て、またよ、別の衛星が落とされたと教えたので、その言葉を聞いたセレーナが驚いたように振り返る。

そこに、ニックスとテニソンも合流して来る。 砂浜に立ち止まったセレーナは唖然としたようにそんな4人を見ていた。

そんなセレーナに対し、「チームで動け!」ギボンズ流だ!入るか?とザンダーは呼びかける。

ニュースでは「衛星が競技場に落下 少なくとも25人が負傷しました」と言う速報が流れていた。

国防総省では衛星が武器に使われたとの見解もあり…の報道を輸送機の司令室で見ながら、パンドラの箱は他にもあったのかてんとザンダーはジェーンに確認していた。

テレビでは、発信者は衛星で攻撃した匿名グループと女性キャスターがニュースを続けていた。

「市民の自由の侵害は暴挙であり阻止すべきだと主張しています」とキャスターは言う。

ザンダーの横にはセレーナも加わっていた。 世界中のスパイプログラムを24時間以内に解除しろ、応じないと衛星を落とすと匿名グループからの加工されたメッセージ映像がモニターに映し出される。

地球を回る衛星は3万、24時間ごとに1基だ、要求を飲めと匿名グループのメッセージは言う。

目撃者によると…とキャスターが続ける中、これも「X」?とアデルがセレーナに聞くと、まさか…とセレーナは否定する。

私たちのチームが衛星を悪用する幹部諜報員を見つけたの…、でも正体を暴く直前ボスは死んだとセレーナは説明する。

彼らもXと隠していたなとザンダーが責めると、私情を挟むからよとジェーンは言い訳をする。

壊したはずなのに何故モスクワが?とセレーナが聞くと、私が正しければこれは1基しか捜査できないと壊れた「パンドラの箱」を回収分析していたベッキーが言いに来る。 つまり?とテニスンが聞くと、こいつは試作品だとザンダーが指摘する。

連中のが本物か…とテニスンも納得し、ええ…とベッキーも同意する。

離陸する輸送機を見送っていたホークは、セレーナの奴、裏切ったな…と一緒に基地内にいたジャンに話しかける。

セレーナより戦争だ、止めないと明日世界が燃える、そこに集中しろとジャンは忠告する。

そこにタロンがやって来たので、遅いぞ、マッサージ店で道草か?とホークがからかうと、おふくろがいたぞとタロンも冗談で返して来る。

バレずに発信器を見つけたか?とじゃんが聞くと、見られていないとタロンは答える。

スパイ衛星を支配する大物たちだ…と輸送機内の司令室でモニターに映ったCIA本部の会議の録画を見ていたザンダーが指摘する。

この7人が集まる機械は多いのか?とザンダーが聞くと、ほとんどないとジェーンは答える。

もし網膜スキャンやスマホのデータ、生物認証、権力者の情報が必要なら誰を標的にする?それを行動に移せる力を持つ者は?とザンダーが聞くと、何を言い出すのよ、あなたを呼んだのは私よと疑われていると察したジェーンが答える。

おい、何か問題でも?とドノバンがやって来たので、旅はどうだった?計算しただけさとザンダーは答える。

一体何をだ?とドノバンが聞くと、気流速度と距離の関係さとザンダーは言う。

お前をトイレに流したら中国と北朝鮮の間に落ちるってこと…とザンダーがからかうと、ぶちのめすぞ!とドノバンが屈辱されたと知り言い返したので、止めとけG.I.ジョーとザンダーは言い聞かす。

その時、録画を見ていたザンダーが、戻せ、もう少しと指示する。

ベッキーが録画を巻き戻すと、ジャンの突入に冷静だった唯一の男と言いながら、モニターに映っていた1人の男の上にマーカーで丸を書く。

それを見たジェーンはスマホを取り出し大統領を呼び出す。

ベッキーは、書かないでよ、丸ごと交換だわとモニターを汚されたことに腹を立てる。

CIA長官が世界を破滅させると言ったろとテニスンがニックスに話しかける。

電話を終えたジェーンが、長官を追う全権が与えられたわと報告し、何か良い方法は?と聞く。

箱を見つけた方法よとセレーナが言い出す。

軌道の関係で箱は再接続を行う…と言ったセレーナは、失礼と言いながらベッキーの前のモニター装置をいじり、主信号を追えば半径30km内に位置を特定できると説明する。

モニターに現れたのはデトロイトだった。

世界は広いのにさ、デトロイトを選ぶ?とアデルが怪訝そうに質問する。

ミシガン州デトロイト モスクワへのテロ攻撃で世界中が震撼、犠牲者はまだ増えるでしょうとニュースが流れるのを聞いていた長官は、これでどの大国もプログラム解除ですねと話しかけて来た部下に、いや…と首を振り、愚かな連中は脅しだと思っていると答える。

彼らがいる部屋にはモニターや装置が乱立していた。

NSAの隠れ家に本部を設置よ、ベッキーが通信装置と通信妨害器を準備とジェーンから指示された一行が、荒れ果てたビルに車で到着する。

船で岸に乗り上げ君を救ったあれ…、1回めのスタントで数えるかな?公式にさとテニスンがニックスに軽口を叩く。

ニックスは、公式に異常だと答える。

用意されていた奥の部屋には、既に三角法信号追跡装置が設置されていた。

長官を補足したら行動開始よとジェーンが音声で指示して来る。

建物の裏にアンテナを設置したザンダーが、君は何故誘われた?と側で手伝っていたセレーナに聞くと、高層ビルの落書きで懲役1年よとセレーナが言うので、懲役?落書きでか?とザンダーが驚くと、30階分よ、再生数は200万回、刑期は半分ですんだとセレーナは教える。

ギボンズの救いの手か?とザンダーが聞くと、ええ、ライオンに檻は似合わないって…と言いながら、セーターの下の右腕をまくって、そこに描かれたライオンの入れ墨を見せる。

それを見たザンダーは右脇腹の入れ墨を披露し、俺はNSA辞めた後だと教える。

そして、セレーナの左手首の入れ墨のことを聞くと、ロンドン、200年「ロンドン・アイ」に登った時よ、全裸で…とセレーナは答える。

それを聞いたザンダーは、裸で?と嬉しそうに驚いてみせる。

するとザンダーが、高校生の時…と言いながら、服をまくって右乳首の入れ墨をめくって見せたのでセレーナは嬉しそうに恥ずかしがる。

誰にも恥はあるとザンダーは言い、セクシーなのは?とセレーナの腹のフェニックスの入れ墨のことを聞くと、「灰から蘇る不死鳥」メキシコで18時間、テキーラで全裸麻酔よ、大事なタトゥなのとセレーナは教える。

世界を変える決意の証よ…、怒りは捨てたとセレーナが言うので、ザンダーは真顔になって聞く。

その時、見つけたわ!「パンドラの箱」も!とベッキーからの無線が聞こえて来る。

聞こえてる?と念を押して来たので、ああ、迎えを頼むとザンダーは答える。 コングレス通り東404最上階へとベッキーが指示を出す。

その最上階の部屋にいたCIA長官は「パンドラの箱」を使い、新しい衛星を選択していた。

それを察知したベッキーが、箱が起動した!信号を妨害できるのは数分よ、急いで!奴を叩き潰して!と指示する。

ザンダーたちは、テニソンが運転する車で目的地へ向かう。

一方、ジャンたちも、俺が先に見つけると言いながら、車で目的地へ車で移動中だった。

テニスンは、信号も平気で無視して突っ走りながら、信号で止まると石油会社が儲かるなどとうそぶくが、助手席に座っていたニックスは怯え、良いからスピードを落とせ!と頼む。

セレーナは自分をじっと見つめているアデルに、ビッチの振りして監視するなんて信頼されてないのね…とからかうと、アデルはご名答と答える。

テニソンの乱暴な運転の中、アデルは援護よと言いながらセレーナに拳銃を渡す。

その時、ニックスが止まれ!と叫び、テニスンは車を停める。

大渋滞に巻き込まれたのだった。

目的のビルは目の前にそびえていた。

非常時には9を押せ、ギボンズの奥の手だと言い、ザンダーがセレーナに装置を手渡す。 すると、少し前に止まっていた車からジャン、タロン、ホークたちが降りて来る。

パーティを荒らし、女を奪ったな!仕返しだ!とジャンが声をかけて来て、楽しめとホークに笑いながら指示する。

どっちが先に着くかな?とニックスが呟く。

ザンダーとホークが戦い始めた中、他のメンバー達は独自に動き出し目的地へ向かう。

ジャンは校則から下の一般道に飛び降り、走って来たトラックの屋根に飛び移る。

俺を無視か?とホークが問うと、踏み台だろう?とザンダーは答え、自分も高速道路から下を走っていたトラックの上に飛び乗るが、危うく振り落とされそうになる。

ザンダーは、数台のトラックの屋根を飛び越えながら、前方のトラックの屋根に乗っていたジャンに飛びかかって行く。

乱闘の末、他の車の屋根の上に2人が落ちると、そのショックに気付いた運転手がブレーキをかけたので、2人は道路にはね飛ばされる。

すぐに立ち上がったジャンは走り出す。

ザンダーも車が走る一般道をジャンを追って走り出す。 ホークは車を奪取し、通りかかった車の運転手を引きずり出し運転席に乗り込む。

テニスンはニックスと元の車の運転席に乗り込むと車をスピンさせる。

ホークも自分たちが乗って来た車を奪ってスピンさせる。

ザンダーは迫り来る車の上をジャンプして走り続ける。

一方、タロンはセレーナを追って来る。 道路の真ん中でジャンとザンダーは戦い始めるが、2人とも車にはねられてしまう。

ジャンは思わずザンダーに笑いかけるが、その時、止まっていた車に気付いてブレーキをかけた車が衝突し、道路に倒れていた2人の上を壊れた車が吹っ飛んで行く。

立ち上がった2人は金網を乗り越え、道路の外に出る。

その間、長官は「パンドラの箱」を再接続していた。 妨害するのも限界よ、みんな急いで!とベッキーが無線で呼びかける。

ニックスと反対方面に車を走らせていたテニスンは良いことを思いついたと言い出したので、スタントは止せ!と助手席のニックスが止める。

しかし、ホークの車が接近して来たので、テニスンは車を路肩に積まれた砂を利用し乗り上げると、そのまま並走して来たホークの車の上にのしかかって行く。

タロンは中古車置き場にやって来て、車のボンネットの上からセレーナの姿を探すが、その車のサンルーフから姿を表したセレーナが、はい!人探し?と言いながら銃を向けて来る。

車から降りたテニスンは、200クラッシュを記念して、自撮り写真を撮る。

その横で、呆れたようにニックスが降りて来る。

ジャンとザンダーは戦いながら、目的地のビルの非常階段にたどり着いていた。

最上階へ急いで!別の衛星を作動させている!とベッキーが知らせる。

ザンダーとジャンは非常階段を駆け上っていた。

ビル内に入り込み螺旋階段を登り始めたザンダーたちに、上で待っていた敵の配下が檻の中の魚だと言いながら撃って来る。

壁際に身を隠したザンダーはUSP45だと拳銃の種類を見抜き、ジャンも12発装填と見抜く。

後5発とザンダーが呟くと、ジャンが囮用の獲物をわざと投げつけ相手に撃たせ、後3発と言う。

銃声に気付いた長官も銃を持ってドアの所へやって来る。

ザンダーは強引に階段を登り、ジャンも手首を差し出してみせたりして、さらに2発相手に撃たせる。

状況を教えろ!と部屋の中から長官が呼びかける。 ジャンはさらに指先を差し出し、最後の1発を撃たせる。

敵が弾倉を詰め替える間、間近に迫って来たザンダーが中央の空洞部分に突き落とし、ジャンが落ちて来た男をさらに下へ叩き落とす。

それを見届けたザンダーは愉快そうに微笑み、弾切れ…と呟く。

ザンダーとジャンが階段を駆け上り始めたとき、別のビルに駆けつけたのはアデルだった。

ザンダーが先に、ジャンが一足遅れで敵の部屋に乗り込むと、装置類だけで長官の姿がない。

別のビルの階段を駆け上っていたアデルに、ザンダーは中よ、標的を倒して!とのベッキーの指示が届く。

長官がいるビルはかなり遠方だった。

お前の復帰は平和のためだろう?とジャンが室内を探し始めたザンダーに話しかけて来る。

部屋にあった椅子に腰掛けたジャンは、箱をNSAに渡せば振り出しに戻ると言う。

その時、感動的だと言いながら、装置の陰に隠れていた長官が銃をザンダーたちに向けて来る。

この光景にギボンズも喜ぶと言いながら長官が姿を現す。

アデルは窓ガラスを壊すとスナイパー銃を設置し始める。

行かせてもらうよと「パンドラの箱」を取り上げた長官は言い、懺悔しようと続ける。

わきがのことか?とザンダーが皮肉ると、私がギボンズを殺した、独善的だからさと長官は告白する。

撃てる?視界は?とベッキーがアデルに聞いて来る。

スコープを覗いたアデルだったが、長官の部屋の中は暗く相手の姿は確認できなかったので、熱感知を使うと答える。

部屋の中ではザンダーに銃を突きつけた長官が、私は衛星を落とし続ける、その理由が分かるか?腐った世界だからだと話していた。

お願い、撃って!とベッキーが指示するが、熱感知で見えるのは椅子に腰掛けたジャンの姿だけだった。

くそ!室温上昇で見えない!とアデルが悔しがり、X!熱感知も無効よ、室温が高いとザンダーに知らせる。

長官は、世界を見ろ!と興奮気味にザンダーに迫っていたので、落ち着けと言い聞かす。

どうする?と長官はさらに迫って来る中、X!話を引き延ばして!まだ見えない!とアデルがイヤホンに告げる。

ギボンズとお前、そして私がこんな世界にした…、このままじゃ朝起きる意味がないだろう?と「パンドラの箱」を片手に長官は話し続けるので、ザンダーはじりじりを後退していた。

落ち着けと言いながらザンダーは窓辺に近づき、その姿がアデルのスコープの熱感知に写るようになる。

戦争だらけだ、生き残らないと!大勢が無意味に死んでいる!と長官は続ける。

ザンダーは手を上げた右手で三本指を出すと、「指先を見ろ」とアデルに思い出させる。

違うか!と窓際に追いつめられたザンダーは、白状するよ、ずっと気になっている…、歯の間に食いカスが…と答えたので、ふざけるな!と長官が怒る。

マジさ!と言いながら、ザンダーは頭に付けた三本指の中指を折り曲げてみせる。

アデルはその中指の空間目がけて発砲する。

長官は撃たれ、見事だとザンダーが感心すると、心配した?とアデルは笑って答える。

私は正直疑っていたとベッキーが無線で伝えて来る。 額を撃ち抜かれ床に倒れた長官を見下ろしたザンダーは、ギボンズを屈辱した罰だと吐き捨てる。

ジャンが、倒れた長官の側に落ちていた「パンドラの箱」に近づくと、突然、ドノバンたちが銃を構えて入って来て、ジャン!膝をつけ!と命じる。 手を見せろ!と叫ぶ兵士たちの後からジェーンが入って来る。

ジャンは跪かされ、後ろ手に手錠をかけられる。

間一髪だったか?とザンダーが言う中、ジェーンは「パンドラの箱」に近づいて拾い上げ、このまま続けたら善人と思われるわよと皮肉り持ち去ろうとする。

するとザンダーは待てと呼び止める。

箱は回収した。ジャンを解放しろとジェーンに近づいたザンダーは頼む。

するとジェーンは、モスクワの犯人がCIA長官とは発表できない、お分かり?と言い出す。

撤収!20分で出発よ!とジェーンは兵士たちに命じ部屋を出て行く。

「パンドラの箱」を回収、救出チームを送るが、ジャンは逮捕だとザンダーはベッキーのいる部屋に戻って来ていた他のメンバー達に伝えて来る。

セレーナ、俺と連絡が途絶えたら「9」を押せ…、「X」は一心同体だ…とザンダーは言う。

箱はマルケに?とセレーナが無線機に聞く。

輸送機に連れて来られたジャンは、快適で空間たっぷり、豪華だと皮肉る。

その時、黙れ!と背後から声をかけて来たのはザンダーだった。

スマホで大統領からの電話を受けたジェーンは、恐縮です、犠牲は最小限、トリプルXは予想以上の働きでしたと報告する。

その後、何か相手から言われた様子のジェーンに、当ててみようか…、ホワイトハウスに招待か?とザンダーが話しかける。

すると、ジェーンや背後にいた兵士たちが一斉に銃をザンダーに向ける。

10分前、トリプルXは公式に閉鎖よ、諜報員は記録から抹消、敵と見なされるとジェーンは言う。

ザンダーは、俺に銃を向けると後悔するぞと警告するが、同じ頃、ベッキーたちの建物の前にも兵士たちの車がやって来て包囲する。

窓からそれを見たニックスは、救出チームにしては重装備だなと呟く。

変ね、監視して!とアデルが窓から外を見ると、まずいと言うので、何が起きるの?私たち撃たれるのねとセレーヌも気付く。

逃げて!と命じたセレーヌは捕まえていたホークとタロンを解き放してやる。

やるか?とホークスが申し出ると、協力してとセレーヌも頼み銃を手渡す。

指示してくれたら良い仕事するぜとホークスは張り切る。

行くわよ!襲撃して来る!とセレーナは全員に言い、皆部屋の外へ逃げ出す。

私はどうすれば良いの?と戸惑いながらベッキーが聞くと、弾をよけてと指示したセレーヌは、ザンダーから渡された装置の「9」を押す。

テロリストは「パンドラの箱」を作動、一足違いで阻止できず、あなたとチームは装置とともに爆発よとジェーンはザンダーに銃を突きつけ言い渡す。

「パンドラの箱」が消えれば偵察目的だとバレないと言うジェーンに、お前も暴君かとザンダーは呆れる。

いいえ、愛国者よ、違いを教えるわとジェーンは答え、3発ザンダーの胸に撃ち込む。

それを側で見ていたジャンが、ザンダー!と叫ぶ。 倒れたザンダーに、死は最後の冒険よ、絵はがきを送ってとジェーンは嘲り、離陸!と命じる。 ザンダー!とジャンが呼びかける中、輸送機は出発する。

その頃、セレーナたちは、廃屋へ逃げ込み隠れる場所を探していた。

そこへ襲撃部隊が入り込み銃撃をくわえて来る。

物陰に身を隠し応戦するタロンやホーク。

輸送機の中で死んだと思われていたザンダーが目を覚まし、鳥肌物だと呟いたので、それを見たジャンは安堵の笑いを浮かべる。

ベッキーに感謝だな…とザンダーは特殊スーツを着ていたことを言う。

ジャンは側にいた兵士の1人に、へい!だらしないぞ!チャックが開いていると股間を見ながら指摘する。

思わず自分の股間を覗き込んだ兵士の股間を蹴り上げて倒すジャン。

ザンダーは自分の顔の前に倒れて来た兵士の頭を支え、シーッと言い、さらに顔を殴りつける。

それを見たジャンは、ほどけとザンダーに頼む。

セレーナはザンダーから連絡を受けるが、銃撃戦の最中だったので手が離せないと言う。

箱はマルケが、衛星で狙われるぞとザンダーは伝える。

セレーナは応戦している仲間たちに、衛星で狙われる!と大声で伝える。

物陰で弾を避けていたベッキーが信号を妨害する!電源がいる!と言うので、セレーナは電源ボックスのある壁の所まで行って!と声をかける。

1人で?とベッキーが戸惑っていると、1台の車が突っ込んで来る。

行って!とセレーナが呼びかけたので、援護して!と叫びながらベッキーは壁の方まで走り出す。

散って!とアデルが叫び、みんなは散開して逃げる。

急ぐのよ!とセレーナが叫ぶ。

輸送機の中では捕縛を解かれたジャンとザンダーが並んで兵士たちが働いている所へやって来る。

ジャンが俺は下だと言うので、俺は上だ、G.I.ジョーを探すとザンダーは答える。

廃屋の上から撃たれた襲撃兵士が落ちて来たのに驚きながらも、電源ボックスに機器を繋げたベッキーが通信妨害を行う。

輸送機にいたジェーンは、通信障害よと焦る。

そこに上がって来たザンダーがドノバンを押し倒す。

その煽りを受けジェーンも一緒に倒れ、銃を床に落としてしまう。

立ち上がったドノバンは、ベッキー支給の強化グローブを両手に装着していた。 ザンダーは相手の下半身を攻撃した押そうとするが、すぐに跳ね起きたドノバンは、強化グローブで殴り掛かって来るが、勢い余って司令室の機器を破壊し始める。 下ではジャンが得意のカンフーで兵士たちを倒していた。

灰国の中では、弾切れを起こしたアデルがナイフを取り出していた。

兵士が彼女が隠れていた柱の横に来た時、兵士を撃ってくれたのはセレーナだった。

別の銃を渡すと援護は必要と言いながらセレーナはアデルの横にしゃがみ込んで来たので、そうねと答えたアデルも微笑み、2人は並んで立ち上がると銃撃を始める。

ホークとタロンは、弾が切れた銃を捨て、素手で兵士と戦っていた。

タロンはタロンをジャンプ台にして大きく飛び上がると、室内に走っていた電線を足で切断し、床の水たまりに落ちた電線に感電した兵士が倒れる。 輸送機内のジャンのカンフーもまだ続いていた。

相手が撃って来ると、倒れていた敵兵の耳を引っ張って抱き起こすと、それを盾代わりにして、発砲していた兵士たちにぶつけて行く。

上でドノバンと戦っていたザンダーは、副操縦士が応援にやって来たのでドノバンの身体をぶつけると、その衝撃で副操縦士が持っていた銃が暴発し、その銃弾が操縦士の頭に当たり、輸送機は墜落を始める。

機内は無重力状態に也、ザンダーもドノバンも、下から応援に駆けつけようとしていたジャン空中に浮かんでしまう。

廃屋で応戦していたニックスに、近くにいたテニソンが名案があると言い出したので、止せ!とニックスは制止するが、スタント用に歯を食いしばるプラスティックを前歯に噛みしめたテニソンは壁から飛び出して行く。

しかしテニソンが撃たれて倒れたので、ニックスが援護射撃しながら前に出てテニソンの身体を元の位置まで引きずって来る。

そして、次ぎから俺の案で行く!とニックスはテニソンに言い聞かせる。

輸送機内では、撃って来る敵に対し、ザンダーは酸素ボンベを敵兵の背中のベルトに固定させ、口を解放して銃を撃っている兵士の方へ飛ばせる。

ジャンは2丁拳銃で撃ちながら、無重力状態の機内を後退して行く。

ザンダーは敵から奪った銃を乱射して兵士たちを撃ち殺して行く。

廃屋のベッキーは、敵が迫って来たので、先ほど上から落ちて来た兵士のマシンガンを撮り、応戦を覚悟する。

敵兵が迫って来たので、夢中で引き金を引いてみると、乱射して敵が倒れたのであら?と驚く。

アデルとセレーナコンビは、2人とも2丁拳銃で敵を倒していた。

ベッキーも負けじと、前へ飛び出そうとした時躓いて転んでしまうが、落としたマシンガン勝手に暴発して敵を倒してしまう。

外れたメガネをかけ直したベッキーは、ことの成り行きを見て、嘘みたい!やった!と喜ぶ。

機内では、強化グローブをつけたドノバンとザンダーの無重力状態のトイレ内での戦いが続いていた。

何か言ってみろ!とドノバンが挑発すると、計算違いに気付いたんだとザンダーが言い出す。

ドノバンが殴った便座が壊れ、外気が室内に流れ込んで来る。

ドノバンの身体を掴んでザンダーがトイレの中に頭から詰め込むと、ドノバンの身体はトイレの中に吸引されて行く。

それを見たザンダーは、デカいクソは二度流すと笑う。

廃屋の方には、新たな敵軍が攻め込んで来たので、大群だな、逃げようとニックスがテニソンに言い、ベッキーも呼び寄せる。

一気に突っ込め!と敵兵たちが迫って来る中、アデルとセレーナも弾切れ状態で、ナイフが2本残っているだけだった。

タロンとホークも弾切れ状態だった。 ホークが、3で走れ!と全員に声をかけ、指を3本差し出す。

指が2本になった時、突然室内で爆発が起き敵兵が吹き飛ばされる。

上からどでかい銃を撃って来たのは、もう1人のトリプルX、ダリアス・ストーン(アイス・キューブ)だった。

敵を全滅させたダリ明日は、恐る恐る前に出て来たセレーナたちに、調子は?グー、パー、チョキより、グレネードランチャーだろう?と声をかけて来る。 それを見上げたベッキーがダリアス・ストーン!と気付く。

ダリアス・ストーン:元ネイビーシールズ、ダイヤル「9」が押されるのを11年待つ 2005年のトリプルXとベッキーが紹介すると、援護をどうも!とセレーナが礼を言う。

Xは一心同体さとダリアスが答える。

墜落中の輸送機の操縦席に空中を良いでたどり着いたザンダーは何とか機体を立て直そうとする。

ザンダーが機体を立て直すと無重力状態が正常に戻り、床に着いたジャンは2丁拳銃でジェーンを撃とうとするが、既に弾切れだった。

ジェーンはそんなジャンに銃を突きつけ近づいて来る。 嘘だろう?と天を仰いだジャンは銃を捨て、後部格納庫の扉を開く。 そこにジェーンが近づいて来ると、持っていた「パンドラの箱」で衛星を選択し始める。

ジャンは疲れ切ったように床に仰向けに寝そべっていた。

衛星が1基墜落し始める。

ベッキーがそれに気付き、阻止失敗よと嘆く。

操縦席にいたザンダーのスマホに、衛星が起動、ここに向かっているとベッキーから連絡が入る。

カミカゼで破壊だとザンダーは言う。

自殺行為だわ、危険なフォールよとベッキーは反論するが、カメラを用意させろ!低軌道パラシュート付き、花火付きだとザンダーは命じると、自ら操縦席に座る。

過去のうこでは、床に寝そべったジャンが、「死は最後の冒険」か?と「パンドラの箱」を操作していたジェーンに問いかける。

そして、手近にあったスイッチを引くと、その場に置いてあったパラシュートが開き外に飛び出して行く。

ふと自分の足下を見下ろしたジェーンは、そこにパラシュートの紐が絡んでいることに気付くが、次の瞬間彼女は足からパラシュートに引っ張られ空中に落ちて行く。

それを見送ったジャンは、絵はがきを送れと笑顔で嫌みを言う。

その時、ザンダーが機体を起こして急上昇し始めたので、格納庫に落ちていた「パンドラの箱」も床を滑り落ち始める。

それに気付いたジャンは、近くにあったパラシュートを引き寄せ、「パンドラの箱」に近づこうとする。

ザンダーが目指していたのは落下して来る衛星だった。

太鼓意見を燃えながら落ちて来る衛星に固定したザンダーは、最高の興奮だ!と言うと操縦席を離れる。

開いた格納庫からザンダーが飛び出した瞬間、輸送機は衛星と正面衝突して爆発する。

落下するザンダーは、目の前で開いた予備パラシュート付きの荷物に気付くとそこ目がけて滑空して行く。

荷物にたどり着いたザンダーは、本パラシュートを開かせ、その荷物の上に乗ったまま地上に落下して来る。

下で待ち受けていた他のメンバー達の名を呼び、撮れたよなと言いながら、ザンダーは立ち上がって近づいて来る。

映像がないと意味がねえ!とザンダーが嘆くと、これで殿堂入りだぜと答えたニックスは小型ビデオを握っていた。

マルケは?と先に着地していたジャンにザンダーが聞くと、地面に墜落さとジャンは教え、持って来た「パンドラの箱」をザンダーに渡す。

ザンダーは側にいたセレーヌを見ると、その場に「パンドラの箱」を落とし、靴底で踏みつぶす。

それを見たメンバーたちは無言で立ち去って行く。

最後に残ったセレーヌに、まだ善人を疑うのか?とザンダーが聞くと、少しの悪も良いわとセレーヌは微笑んで答える。

どの程度だ?とザンダーが聞くと、セレーナはキスで答える。

そこに2台の車が近づいて来て、1台から降り立ったのはダリアスで、良くやるぜ、ヤバい登場だな!と悪態をついて来る。

ザンダーも、ヤバい車だなと言い返すと、ギボンズから預かった、時が来れば分かるとさ…、それが今さとダリアスは言う。

あの時のままだとザンダーが喜ぶと、デートで借りたとダリアスが言うのでザンダーは笑い出し、Xは一心同体だ、来ると思ったよと言うので、伝説の男ザンダー・ケイジのためだ、何でもやるぜとダリアスも答える。

ザンダーはダリアスと近づいて握手をしだき合う。 でもな、まずい連中を怒らせた、世界で追われるぞとダリアスは続ける。 ザンダーはダリアスとともに車のフロントに身を寄せると、他に手がなかったと笑顔で答える。

ギボンズの葬式が、黒人女性たちが歌うゴスペルの中で執り行われる。

セレーナ、ジャン、アデル、ベッキー、テニソン、ニックス、タロン、ホーク、ダリアスも参列していた。

二階席にはザンダーが1人ぽつんと座っていた。

そこに1人のコートと帽子姿の黒人が近づいて来る。 歌手代表が最後に彼の好きな曲をと言う中、黒人は帽子を脱ぐ。

死んだ振りとはね…とザンダーが呆れると、何?お前だけの特権か?ざまみろ!と振り返ったギボンズが答える。

メガネの左側だけ色がついていた。

自分の葬儀ってシュールだな…、大好きな曲だ、世界は良くなる。

悪事をさせなきゃなとギボンズは言う。

復帰を望むならそう言えとザンダーが責めると、普通の理由じゃ動かない男だろう?とギボンズは皮肉る。

次は?とザンダーが聞くと、君は世界に必要な反逆者だ、警戒を怠らず、内部の敵と戦えとギボンズが忠告したので、ややこしいなとザンダーは嘆く。

そうか?簡単に言おう、たまに暴れ、女を抱け、ドープ、とにかく最高の男でいろ、やれるよな?とギボンズは言い聞かし、出来るさと言い残すと立ち去って行く。

入り口に立っていた若者に、ジュニア、早く!とギボンズが呼びかけると、またな!と若者はザンダーに言い残して父親の後について去って行く。

ザンダーは両手を椅子の背もたれ部分に広げ、機体に応えてやるぜと呟くのだった。

主要メンバーたちの紹介 スナイパー中を構えたアデルがバイバイと言うと、エンドロール
 


 

 

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