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劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!

宇宙のあらゆるものを宝石化しようと企む宇宙魔女との戦いを描いた劇場版「ウルトラマンオーブ」。

幼児向けに話がシンプルになっており、大人向けにはウルトラセブンが登場すると言うサービスが待っている。

初代ウルトラマンがゲストだった「劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン」(2016)が、子供が絡むストーリーだったこともあり、大人の目線で見ると多少もやもやした部分があったのに対し、今回は子供は絡んで来ず、ストーリー自体、かなりシンプル化しているので、男の子向けのバトルファンタジーとしては抵抗なく楽しめる展開になっている。

サデスと言うわんぱく盛りの男の子みたいな暑苦しい敵役もなかなか愉快だし、敵怪獣のデザインも全体的に良く出来ている。

都市破壊も田口監督らしく痛快だし、その田口監督自身もカメオ出演していたりして、全体的に乗りに乗って作っている感じが伝わって来る。

セリフの形を借りた子供へのメッセージは、大人の感覚で言うとくすぐったくも思えるのだが、あくまでも子供対象の映画なので…。

限られた予算で作られているので登場するキャストは限られており、ビートル隊とか人間側の抵抗は一切描かれていないが、逃げるエキストラ描写などがある分、怪獣映画っぽくはなっている。

TVシリーズの番外編と言うか、スペシャル版のような感覚で楽しむ作品だろう。   
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2017年、劇場版ウルトラマンオーブ製作委員会、中野貴雄脚本、田口清隆監督作品。

ハワイ諸島 某島

奇機械改竜ギャラクトロンと戦っていたウルトラマンオーブは、ギャラクトロンの尻尾のように長く伸びた後ろ髪部分に首を絞められ苦戦していたが、その時、空の彼方から飛んで来た二つのアイスラッガーの直後、飛来したウルトラマンゼロに助けられる。

よお、お待たせ! オーブスプリームカリバー! ワイドゼロショット! 2人のウルトラマンの放った光線でギャラクトロンは爆発する。

ゼロさん、おつかれさまです!と挨拶したオーブに、そうのんきにしてられない、これを見ろ!とゼロが地上を指差すので、周囲のヤシの木を見たオーブは、それらが全て宝石のように変化していることに気付く。

宇宙中に怪獣がこうしたものをばらまいているらしい、ギンガもビクトリーも行方不明になった。

お前も気をつけろとオーブに注意したゼロは飛び去って行く。

タイトル

全身パワードスーツ! SSPの松戸シン(ねりお弘晃)が考案したパソコン内の3Dモデルデータ通りに動くスーツを着用したキャップこと夢野ナオミ(松浦雅)は、来ている本人もびっくりな動きが出来るので驚いていた。

そこに、こんにちは!と言いながらやって来た優香が、あの…、これ…、中のおじさんが持って行ってくれって!と言いながら何かケイタイのようなものを早見ジェッタ(高橋直人)らに見せ、そのモニター部分に描かれたウルトラマンXが、やあ、私はウルトラマンX!と挨拶して来たので、シンは、未知のウルトラマンから電話がかかって来るなんて!と驚愕する。

すると、いや、私はエクスデバイザーの中に入るんだと、携帯電話と勘違いしているシンに訂正する。

キャップは全身パワードスーツの調子がおかしくなり、床に奇妙なポーズのまま転がっている中、この星に危機が迫っている!と言うXのメッセージをシンとジェッタと共に聞いていた。

何故僕たちの所に?とジェッタが聞くと、君たちがこの星でウルトラマンに接しているし、この事務所は一番近かったからだと説明したXは、大至急この青年を捜して欲しいと言い、モニター画面にXio (ジオ)のユニフォーム姿の大空大地(高橋健介)の写真を出す。

さっそく顔写真をポスターにした物を町に貼りに出て人探しを始めた3人だったが、そこに、ポスター貼る許可取ってあるのか?と注意しながらやって来たのは、ナオミの叔父で特捜チーム・ビートル隊の情報特務隊隊長渋川一徹(柳沢慎吾)だった。

その時、側にいた4人のスーツ姿の男女が突然、デバイザーを持っていたキャップの手から奪おうとしたのでメンバー達が驚くと、4人のスーツ達はその場で顔が宇宙人に変身する。

ピンチに陥ったメンバー達が、こんな時にガイさんがいてくれたら…と呟くと、あんな風来坊当てにならない!私だってやる時はやる!とキャップは叫び、自ら先頭に立って宇宙人と戦おうとするが、そこにウクレレを弾きながら通りかかったのがクレナイガイ(石黒英雄)だった。

ガイさん!帰って来たんですね!とメンバーが喜ぶと、何がやる時はやるだよ…とぼやきながら、宇宙人達と戦い始める。

しかし宇宙人達は、広い通りの通行人に中にまぎれ逃げ去ってしまう。

危ない所だった…、ありがとう!君がこの世界のウルトラ…とXがガイに呼びかけようとしたので、ガイは大声を上げてごまかす。

私は大地とユナイトして、宇宙へデザストロ迎撃のため追っていたのだが、誰かがワームホールを作り、別の空間に落ちた所でユナイトが解除された。

それが大地を見た最後だった。

そのために今はここから出られなくなったんだ…とXは事情を説明する。

それを聞いたガイは、大地さんを捜しましょう、人間では無理と答える。

そこに渋川がやって来て、ちょっと前、空が奇妙な色になったと言う噂があった直後、妙な洋館が出来たらしいんだよと言うので、ジェッタ達がパソコンのモニターでアップされた洋館の内部映像を見てみると、そこには虫人間が写っていたので、それを見たガイは、大地は個々にいる!そんな気がするんだと言うと1人で出かけようとする。

SSPのメンバーも付いて来ようとすると、お前達は来るな!今回の事件は危険すぎると制止して出て行く。

これは遊びじゃないんだ!ここはプロの大人たちに撒かせろ!と言い、渋川がガイの後を追おうとするが、ガイが閉めて行った入り口のドアにぶつかってしまう。

エクスバイザーを持って、問題の洋館にやって来たガイに、本当に彼らを置いて来て良かったのか?とXが尋ねる。

その時、入り口が突然開き、中から顔を出したのはジャグラス・ジャグラー(青柳尊哉)だった。

唖然とするガイに、俺は就職したんだ、洋館の主がお目にかかりたいと言ってると言うと中に招き入れ、二階へ案内する。 ガイはいつの間にかジャグラーの姿が消えているのに気付く。

その時、側にあった大時計の針が逆回転しだし、ガイは別の空間へ滑り落ちて行く。

そこは広い庭で、ラジカセの音楽に合わせ体操をしていた奇機械宇宙人ガピヤ星人サデスが、ガイ君、どうした?と声をかけ、庭先に裏返しに落ちて、何も見えない!とXが言っていたエクスデバイザーを拾い上げると、マナーモードにするんだと言ってスイッチを切ってしまう。

何千年振りかな?サデスだよ、君に殺され、こんな半分機械になったけど…。

復讐?興味ないね…、今いかに生きるか、いかに死ぬかだよ!と言いながらも、右腕のマシンガンを撃って来る。

ガイと少し組み合った後、サデスは巨大化する。 ガイは、タロウさん!メビウスさん!熱い奴頼みます!とオーブリングを取り出して呼びかける。

フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ バーンマイト! 紅に燃えるぜ! サデスは右手の機関銃を発砲して来るが、オーブはストリウム光線で対抗。

するとサデスは、熱い!良いね!と喜ぶ。 切れの良い奴頼みます! フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ! しかし、疲れて来たオーブの身体からメビウスとタロウが分離しかけると言うハプニングが起きたので、まだまだですよ!とサデスが分離しかけたウルトラマン達をオーブの身体に戻してやる。

その戦いを見ていた宇宙魔女賊 ムルナウ(椿鬼奴)は、あいつ!底知れないバカね!と怒り、テンペラー星人バチスタ!ヒッポリト星人カリスト!と命じる。

サデスが戦っている庭園に出現した2人の星人は、とっととこいつを連れて来いってとオーブを捕まえると、勝ち負けなんか関係ないんだ!どれだけ熱くなれるかなんだよ!とサデスが文句を言うので、暑苦しいんだよ、あなたは…と呆れながら、2人の星人は力尽きたオーブを抱えて天空の空間に消えて行く。

その頃、SSPの3人は洋館の前に来ていた。

恐る恐る中に忍び込み、二階へ上がると、そこにはガッツ星人ドッペルがいたので驚いて固まっていると、大時計の針が逆に回りだし、3人は別の空間に滑り台のように落ちて行く。

そこは銭湯で、銭湯の親父(諏訪太朗)が掃除をしていたが、シンが呼びかけても全く無反応だった。 どうやら彼は幻のようですとシンは言う。

キャップ達は、屋敷内に戻り、分身し手数が増えたガッツ星人ドッペルから逃げようとしていたが、分身して互いにぶつかって一方が倒れたドッペルは、何やってるんですか、私…、ごめんなさいね、私…と自分に自分が語りかけていた。

そこにやって来たのが渋川で、早く逃げろ!とキャップ達に呼びかけると、自分は銃でドッペルを撃ちながら追いつめようとするが、廊下の角を曲がってみると、ガッツ星人ドッペルが無数に数が増えていたので、敵わないと悟り逃げ出す。

ガイは、洋館の一室で目覚める。

目の前に座っていた魔女賊を見て、お前はムルナウ!と気付くと、そう…、私は闇の犯罪者、あなたは光の戦士、皮肉なことに追われる運命の私がいつの間にかあなたを追いかけていた…とムルナウは苦笑する。

得意げに語るムルナウを見て、イカサマ魔術師が大それた真似をしているようだ…とガイは皮肉る。

あなたは私のタイプよ、あなたをもの言わぬ宝石にしてあげる、こんな風にね…とムルナウが言い、両脇に宝石化したギンガとビクトリーの姿を出現させたので、ギンガさん!ビクトリーさん!とガイは驚く。

一方、キャップは渋川とはぐれた後、全身パワースーツに着替えると言い出したので、ジェッタとシンは見ないように後ろを向く。 その時、手伝おうか?とキャップに声をかけて来たのはジャグラーだった。

大きな声を出すなよと言うジャグラーに気付いたジェッタ達は、生きていたのか!と驚くが、お前達、不法侵入なんだろう?とジャグラーは痛い所を突いて来る。

お前らが探しているのはあの小僧だろう?とジャグラーがキャップ達を連れて来た部屋の中で縛られていたのは大地だった。

ジャグラーは部屋の中で無駄話をしていた見張りをあっという間に倒すと、椅子に座った大地をしばっていた鎖を解き放してやる。

エクスデバイザーは?と立ち上がった大地は聞くが、さっさとそこの小僧を連れてずらかろうぜとジャグラーはキャップ達に急がせる。

変だろうと大地が言うと、信用できない男よ、さんざん騙しといて…とキャップもジャグラーのことを大地に教える。

エクスデバイザーを取り出したジャグラーは、奴らが追って来るんだぞ!と急かす。

一方、お前さんがダークリングを持っているとはな…と、ムルナウを見て驚いていたガイに、今の私は、星を宝石に変えられると自慢げにムルナウが答えたので、美しい星が宝石になるということは星に死をもたらすことだとガイは言い聞かす。

愛なんて消える…、宝石は永遠に衰えない。私はこの星を宝石にし永遠に輝かせる!とムルナウが言うので、俺が阻止する!とガイは応ずるが、もう作戦は始まってるの、奇機械怪獣 デアボリック!とムルナウは叫ぶ。

都会のど真ん中に出現したデアボリックは、腕の先から砲撃を始め、次々にビルを破壊して行く。

民衆は逃げ惑う中、ケイタイで怪獣の写真を撮ろうとする者(田口清隆)もいたが、瓦礫に潰されてしまう。

都会は徐々に宝石化し始める。

すぐにあなたも宝石にしてあげる…とガイに迫るムルナウ。

大地は、今すぐユナイトだ!と叫ぶが、この屋敷の次元のゆがみでユナイトできないとエクスデバイザーの中のXが教える。

ジャグラー君、側面から狙ってくれとXが声をかける。

ジャグラーはキャップ達SSPに、大騒ぎして囮になってくれ、そう云うの得意だろ?とバカにしたように頼む。

ムルナウの部屋に飛び込んだ大地はガイの縛りを解いてやる。

君が大地か?と自由になったガイは、ムルナウのガードマン達と戦う。

は〜い、そこまで!宝石にして上げるとムルナウがダークリングを取り出そうとしたとき、突然ジャグラーがそのリングを奪い取ってしまう。

だからお嬢さんは甘いって言うんだよ!いい加減に俺のキャラ理解しろ!とジャグラーは言う。

それがユナイトって奴か?とガイが聞くと、大地は嬉しそうにはいっ!と答える。

その時、ムルナウの洋館自体が空中に飛び上がる。 間一髪外に脱出し、車で何でデアボリックのいる場所へ向かうガイは、何で来たんだ、お前達!と後部座席に乗せたSSPの3人を叱るように聞くと、せっかく来てやったのにその言い方ないでしょう!と膨れたキャップは、ガイさん、あなたはもう1人じゃない!私たち目的は違っても行く所は同じよと声をかける。

それを聞いていた助手席の大地も、僕にも仲間がいますと言う。

その時、Xが間もなく目的地周辺ですとエクスデバイザーから教える。

町がきれいな宝石になっています!と驚くメンバーに、悪趣味なだけよ!とキャップは答える。

大地はXとユナイトする。 ガイは、ウルトラマンさん!ティガさん!光の力お借りします!とオーブリングを掲げて呼びかける。

フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン! 2人の巨人を見たジェッタは、すげえ!ウルトラマンがダブルで登場だ!と感激する。

ザナリウム光線! しかし、何故かオーブとXは倒れてしまう。 2対1なんてずるいよ!と言いながら出現したのはサデスだった。

サデス、デアボリックチームとウルトラマンオーブとXチームが対峙する。

Xは八つ裂き光輪を投げるが、それをはねのけたサデスは、そんなの全然効いて来ないよとバカにする。

オーブはさらに、オーブさん!ベリアルさん!光と闇の力お借りします!と呼びかける。

フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ サンダーブレスター! 闇を抱いて光となる! その変身を見たサデスは、やっと骨のある奴が出て来た〜!と喜ぶ。

その時、サンダーブレスターに向けてデアボリックが攻撃をしようとしたので、思わず、危ない!と叫んだXがでアボリックの前に立ちふさがり、光線をまともに浴びたXは宝石と化してしまう。

サデスファクション! オーブはガイの姿に戻り、瓦礫の中に落下して来るが、そこにSSPの3人がいて、ガイさん!と駆け寄って来たので、何してる?お前達!とガイは苛立たしそうに聞く。

ガイさんがオーブだったなんて!とシンは驚く。

一方、ムルナウは、3つのウルトラマンジュエリーが集まったわ!美しい!と、宝石化したX、ギンガ、ビクトリーの3ウルトラマンを前にして喜んでいた。

迫り来るデアボリックを前にしたガイはSSPの3人に、お前達、ここから逃げろ!と呼びかけるが、ガイさんをやる前に私たちを倒して行きなさい!俺たち仲間だ!最後まで一緒だよ!俺たちは絶対諦めない!とSSPの3人はデアボリックに向かって立ちはだかる。

僕らはいつだって前を向く!とシンが言うと、限界なんて超えてみせる!とキャップも叫ぶ。

それを見ていたガイは、相変わらず馬鹿な奴らだと苦笑するが、突如、光がオーブリングの中に入って来たので、ありがとう!と感謝する。

ギンガさん!ビクトリーさん!Xさん! トリニティーフュージョン! 3つの光の力お借りします! 俺はウルトラマンオーブ オーブトリニティ! 3つの力が集まって、今立ち上がる! 私の宝石より美しいなんて…とムルナウは悔しがり、サデスは、凄いじゃないか!気持が伝わって来たぞ!僕も本気で行くぞ!と奮い立つ。

トリニュウムブイ! それを見ていたムルナウは、側で控えていた宇宙人達に、お前達も行くんだよ!と命じる。

テンペラー星人バチスタ、ヒッポリト星人カリストが巨大化して地上に出現する。

すると、地上にいたジャグラーも、さあ、クライマックスだ!と言いながらダークリングを差し出すと、ゼットンさん!パンドンさん!闇の力お借りします!と呼びかける。

巨大化した合体魔王獣ゼッパンドンは、邪魔だ!退け!と星人達を光線で吹き飛ばす。

お前を倒すのはこの俺だ!と言いながら、オーブトリニティ側にゼッパンドンが付いたので、ジャグラー!と驚いたキャップ達は、頑張れ〜!と応援し始める。

その時、誰か忘れちゃいませんか!と言いながら地上に出現したガッツ星人ドッペルは、光線でSSPの3人を縛り付けると、オーブ!今すぐ抵抗をやめないと彼らが死ぬことになリますよと呼びかける。

その時、ジャグラーは星人達に倒されていた。 元の姿に戻ったジャグラーは、正義の味方って面倒くせえ!と嘆く。

すばらしい!地上最大の戦いだ!と勝利に寄っていたドッペルに、誰か忘れちゃいませんか?と言いながら撃って来たのは渋川だった。

SSPの3人が落ちていたダークリングを拾い上げると、止しなさい!と言いながらドッペルが取り返そうとする。

しかし3人と渋川はダークリングを投げ合って取られまいとする。 何とかリングを奪い返したドッペルだったが、それを殴りつけたのはジャグラーだった。

このリングは宇宙で一番よこしまな心の元に戻って来る…と呟いたジャグラーは、ダークリングを投げ上げ、ライトサーバーで叩き付けて天空高い別の空間へ送り込む。

ダークリングが消滅した途端、ギンガ、ビクトリー、Xの3ウルトラマンが宝石から元の姿へと復活する。

彼らの諦めない心が戻したんだ! 俺たちの絆、見せてやる! ガッツ星人ドッペルも巨大化し、テンペラー星人バチスタ、ヒッポリト星人カリスト、デアボリックの4対で4人のウルトラマンと対峙する。

それを撮影していたジェッタは、これを見ているウルトラマンのファン達、応援してくれ!とスクリーンに向かって呼びかける。

オーブは肩に付いていた武器で戦い始め、Xは、ゴモラ!力を貸してくれ!と呼びかける。

サイバーゴモラ合体! サイバーゴモラアーマー、アクティブ! キングサンダーボルト! サンダーフラッシュ! ウルトラマン達はそれぞれの必殺光線を発射する。

その時、地上に落ちていた切断されたサデスの右腕が動き出す。

そして切断されていたからだと合体して蘇ったサデスは、こんな熱い展開に死んでいる暇はないと言い、キャノン、スタンバイ!と言いながら、デアボリスの背後から右腕を合体させると、キャノンがデアボリスの口の中から顔を出す。

まだまだ!もっと上を目指せよ!スタンバイ!とサデスは言い、デアボリックキャノン砲が発射され、直撃を受けたオーブトリニテが倒れる。

そのオーブトリニティの頭の側に歩み寄って来た男が、お困りのようだねと話しかけて来る。

誰です?とオーブトリニティが聞くと、誰でもない…、ただの風来坊だと言った時、あなたはセブン!と気付く。

その男、モロボシダンはウルトラアイを装着する。

デュワッ! 変身して出現したウルトラセブンは、デアボリックキャノン発射!と叫ぶサデスの右腕を相スラッガーが斬り割く。

ウルトラセブンさん!さすが生涯現役!そう来なくっちゃ面白くないぜ!とサデスは感激する。

オーブトリニティとセブンの協力で、デアボリックを斬り割く。

オーブトリニティシュート!とオーブが叫び光線を発射すると、危ない!とバリアを張って避けたサデスだったが、バリアに反射したオーブトリニティシュートは、空中に浮かんでいた洋館を直撃、洋館は地上に落下したので、あっ!そっちに行っちゃった?とサデスは慌てる。

ガッツ星人ドッペルはウルトラマンXと戦っていたが、分身の術で数を増やす。

こうなったらあの技で一気にカタをつけるしかない!と大地は決意、空に飛び上がると、アトラックX!と叫び、空中で両手両足を伸ばしX字型になって光線を地上のガッツ星人に浴びせかける。

ビクトリーもシェパードンセイバーフラッシュ!これで決める!と言うと、ヒッポリト星人も光線で対抗する。

ウルトラマンギンガもギンガビクトリーアルティメイタム光線を発射、テンペラー星人バチスタ とヒッポリト星人カリストは共に爆発して消滅する。

サデスはデアボリックと合体する。

今こそ絆の力使うときだ! 行け、ウルトラマンオーブ! トリニウム光輪! 撃て〜!でも最高!と叫んだサデスは、合体したデアボリックと一緒にまっ二つに切断される。

オーブトリニティは、皆さん、ありがとうございましたとX、ギンガ、ビクトリー、セブンに礼を言う。

信頼と絆が我々に大きな力を与えてくれた。それこそが光の力なんだとセブンが答える。

困った時にはいつだって呼んでくれよな!とギンガが答えると、君たちは最高のユナイトだった、SSPのみんなとXも礼を言う。

ウルトラマン達は全員、空へ飛び立って行く。

ありがとうございました!とSSPの3人も見送る。

ガイは崩壊した洋館の所へ来ると、ムルナウが倒れていた。

不思議ね…、私、こうなることをずっと望んでいた気がする…とムルナウが言うので、あなたは純粋な人だ、本当の美しさが何なんか分かっていれば…とガイは語りかける。

美しさは流れ行くもの…、去年の花も今年の花も美しい… 次の世代を信じることで美しさは永遠に続くんだとガイは言い聞かせるが、その言葉、私には届かない…、ダイヤのような私の心には…と答えたムルナウは、右目から一粒の涙を流した直後、全身が宝石に変化する。

ガイは満月の下、ハーモニカを吹きながらその場を立ち去って行く。

北川町3丁目19にある「鶴の湯」の掃除をしていた親父は、急にシンやジェッタが側にいることに気付き、何やってるんだ、お前達!と驚くが、そのまま気にせず掃除を続ける。

ガイと一緒に湯船につかったシンとジェッタは、嬉しそうに、ウルトラマンの身体見せてくれ!などと言いながらガイの身体を触ろうとする。

ガイは抵抗し、はね除けられたシンの眼鏡が外れる。 その時、隣の湯船に浸かっていたのはジャグラーだと気づく。

先に上がってるぜ!と言い残しガイは湯船から出る。

店の前のベンチに浴衣姿で座って仲間が出て来るのを待っていたナオミに、ナオミちゃん!と呼びかけて来たのはチャリに乗って来た渋川だった。

ガイさんは?とナオミが聞くと、そう言えばさっきまで一緒だったのに?と戸惑いながら、渋川は周囲を見回す。

旅立つガイを見つけた渋川は、おい、風来坊!またいつかふらっと帰って来るだろう?と呼びかける。 ガイさんのバカ!私、ずっと待ってるから…、元気でねとキャップことナオミが呼びかける。

ガイはSSPの3人と渋川に、あばよ!と答え去って行く。

TVシリーズのタイトルと見せ場を背景にエンドロール

道を歩いていたガイの横に降り立ったウルトラマンゼロがお待たせ!と声をかけて来たので、遅いですよ、ゼロさん、もう終わりました…とガイが答えると、新しい事件が起こった。

デザストロって言う怪獣が地球に現れたんだ。オーブの力お借りします!とゼロが頼んで来たので、ガイは喜んでと答える。

ウルトラマンゼロは、シュワッ!と叫び夕日に向かって飛び去って行く。
 


 

 

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