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デスノート Light up the NEW world

人気コミック原作の映画化

駄作という感じではなく蛇足と言った印象の作品になっている。

今回もそれなりにアイデアが盛り込まれており、特に出来が悪いという感じではないのだが、全体的な尺が長すぎることもあり、何故かそれがサスペンスに繋がっていない。

過去の「デスノート」を1回でも見たことのある人にとっては、そこから派生する色々な展開を何となく予測できてしまうため、もはや初めて「デスノート」を見た時のような驚きや意外性は感じにくいのだと思う。

それに加え、登場するキャラクター達の魅力不足。

やはり、最初のキラやLを知った目で見ると、新作に登場するキャラは物足りないと言わざるを得ない。

過去のキャラの幻影で物語を引っ張っている所が、とりもなおさずこの新作の限界と言うことだろう。

逆に言えば、過去の「デスノート」を全く知らないというような層には、それなりに楽しめる内容かも知れない。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2016年、「DEATH NOTE」FILM PARTNERS、大場つぐみ+小畑健原作、真野勝成脚本、佐藤信介監督作品。

そのノートに名前を書かれた人間は、書かれた通りに死ぬ。

過去、キラは粛正の名の下、大量殺戮を行った。

これに歓喜した死神大王は、キラの後継者を捜すべくさらなる6冊のノートを天から投じる。

流氷の海を臨むロシアの小さな街。

鞄を持ってとある家にやって来た医師アレクセイ・イヴァノフ(セルゲイ・ゴンチャノフ)は、背後に何かが落ちる音に気づき振り向くと、黒い表紙のノートが見えたので、それを拾い上げ、中をぱらぱらとめくってみる。

冒頭のページにはこのノートのルールが書かれており、名前を書かれた人間は死ぬと書かれていたので、イヴァノフはふんとバカにしながらも、とりあえずそのノートを持ったまま家の中に入る。

腕を曲げて…、寝たきりの老人ヴァシリィに注射を終えたイヴァノフは、具合はどう?と聞くが、最悪だ…と答えた老人ヴァシリィの病は直る様子はなかった。

きっと直ると慰めたイヴァノフだったが、死なせてくれ…、楽にしてくれないか?ドクターとヴァシリィが言い出す。

イヴァノフは、部屋の中の棚の上に置いておいたノートに目をやる。

死にたい…とヴァシリィがまた頼んで来たので、ノートを取り上げたイヴァノフは、ニャンビッチ・ヴァシリィに安息を…と書き込む。

その後、ベッドのヴァシリィの様子を見ると、寝息が聞こえなくなっていたので首筋を触ってみると脈が止まっていた。

あっけにとられたイヴァノフは、ありえない!ありえない!とつぶやき、部屋の反対方向に目をやる。

デスノートのルール ノートに書いた人物の顔が頭に入っていないと効果はない。

死因を書くと効果がある。

死因を書かないと心臓マヒになる。

ロシアからヨーロッパにかけ、原因不明の不審死が連続して起きる現象が始まって数ヶ月が過ぎた。

9年前に勃発した事件…、すなわちデスノート事件を名付けたサイバーテロと同一犯の可能性があると判断したICPOは、新世キラに対抗すべく、Lの後継者を日本のデスノート対策本部に送ることにした。

タイトル

僕はキラだ… 僕は人の死を自由に操ることができる。

僕の思いに続くものこそデスノートを手に入れる。

キラとして生きろ!

2016 TOKYO JAPAN

1人でビルの上に佇んで街の夜景を眺めていた若い娘が、他に面白いものないの?デポ!やっぱり凄いよ、これ!キラより面白いものを見せてやる!と、嬉しそうに誰かに話しかける。

渋谷坂下に大量の死体あり!の急報を受け、パトカーが現場に向かう。

犯行は無差別! 現場に到着した対策本部の捜査官達に、メンバーの紅一点七瀬聖(藤井美菜)が顔を隠してください!と無線で語りかける。

三島創(東出昌大)らメンバー達は、顔の下半分をマスクで隠し、目の部分は手を覆うようなポーズをしながら、路上に倒れている死体に近づく。

不審者は身長160cmくらいの女でフードをかぶっていると聞いた三島は、死体の近くにいたそれらしき人物を発見、七瀬!後方を頼む!東口付近でフード付きの女を発見!と呼びかけると女の後を尾行し始める。

群衆の中、早足で移動する女を追っていた三島は、急に歩いていた白髪の男が倒れたので、近づいて首筋を触ってその士を確認すると、坂下1丁目付近で新たな被害者発見とレシーバーに呼びかける。

その直後、今度は青年が倒れ、通り魔だ!と騒ぐ者が出て来て、周囲はパニック状態になる。

不審者特定!と三島は連絡する。

フードをかぶって群衆の中を歩いていた女青井さくら(川栄李奈)は、死神の目で周囲の人間の名前を見ることができるので、次々とその名を持っていたデスノートに書き込んで行く。

その度に、次々と倒れて行く通行人達。

ますます周囲の群衆達はパニックを起こし、通りかかった車も衝突して炎上する。

すごいでしょう、デポ!と言いながら笑い出すさくら。

その様子を見た三島は、全員、ここから避難して!と周囲の群衆に呼びかけると同時に拳銃を取り出して桜に向ける。

しかし七瀬が、八方許可は出ていない!とシーバーで呼びかけて来る。

その時、さくらの背後に、黒いひょっとこ面をかぶった男が銃をサクラに向けているのが見えたので、撃つな!と三島は呼びかけるが、黒いひょっとこ面の男は躊躇なく引き金を引く。

倒れたさくらに駆け寄ったその男は、彼女が持っていたデスノートを見ると、そこには青井さくらと名前と死因が書いてあったので、急いでそのページを引き裂いて丸める。

その様子を物陰から見ていた別のフード姿の人物がそっと立ち去る。

竜崎、何故撃った!と三島は、建物の中で黒いひょっとこ面の男の後を追いながら聞く。

面を取り去った竜崎(池松壮亮)は、面と同じようなひょっとこの表情を真似てみせる。

俺が撃ったのは麻酔弾だよと言い、その弾を三島に放り投げる竜崎。

鑑識からの連絡によると、被疑者の死因は心臓麻痺と三島が教えると、監視カメラはハッキングされているんだぞ!と警告する。

デスノート対策本部 良し、始めよう!と、デスクの上のケースの中に置かれたさくらのデスノートを前に呼びかけたのは、警視庁捜査一課のデスノート対策本部責任者、須加原順郎(金田明夫)だった。

被疑者の名前は青井さくら、死神の目を持っていた。 弥海砂の証言から判明しましたと三島が報告すると、彼女が新生キラだったのか?と聞くので、10年前のキラの模倣をしています。

ですが10年前のキラの事件で犯罪率は7割減少しましたが、一般人を対象にしていない…と当時との違いを三島が説明する。

三島君はデスノートオタクだからねと同席していた七瀬がからかう。 その言葉を証明するように、三島はデスノートに関することを書き溜めて来た古びた大学ノートを持っていた。

その会議に出席していた竜崎は、椅子から立ち上がってデスクの上のケースの中から勝手にデスノートを取り出すと、交差点の惨劇はこれか…などと嬉しそうに言うので、勝手に触るな!と文句が出るが、それを無視して持ったままの竜崎は、部屋の暗闇の方に目をやると、お前、名前は?と誰もいない闇に向かって聞く。

デポ?と確認した竜崎は、触ってみろと須加原に勧める。 言われるままにデスノートに触ってみた須加原は、闇の方を見て驚く。

デスノートに触れると死神を認識できるようになると説明した竜崎は、三島、七瀬、 黒元晋(竹井亮介)、 浦上衛(大迫一平)らデスノート捜査官にも同じようにノートを差し出す。

恐る恐る4人の捜査官達はノートに触れると、彼らも全員異形の死神の姿が見えたので驚き、その様子を見た竜崎は笑い、10年振りの死神だと説明する。

デポ、聞きたいことがある。

人間界に今何冊デスノートが存在するんだ?と竜崎が聞くと、6冊…とデポ(声-松坂桃李)は答える。

もっと増える可能性は?と聞くと、6冊まで…とデポは答える。

その様子を見ていたは、ICPOも敵わないLの後継者だな…と認める。 お前らの天敵だと言うデポに、目的は何だ?と竜崎が聞くと、あまりしゃべり過ぎても面白くない…とデポは口を慎む。

仮に七冊目が送られて来たら?と三島がデポに問いかけると、効力はない、ただし死神が所有するものは別だとデポは答え、他にルールは?と聞くと、それは死神にも分からない…と言う。

(回想)渋谷無差別殺害の被害者は、死因を書いてないので心臓マヒになった。

青井さくらの死もデスノートのせい。 人間界に同時に存在するのは6冊だけ。7冊目以降は効力はない… その夜、自宅に戻った三島は、新たに得たデスノートに関するルールを頭の中で整理していた。

翌日、企業で使っていたパソコンが一斉にダウンし、代わって、キラこと夜神月(藤原竜也)の映像が浮かび上がる。

僕は人の死を自由に操ることができる。 僕こそ悪意と憎悪に満ちたこの世を浄化できる。 僕はキラだ…

この映像は「キラウィルス」と呼ばれ、ファイルを経由して世界中に拡大した。

先月ハッキングした平和主義者と同一人物と思われるとテレビのアナウンサーが伝える。 僕は、世界を平和に導きたい。

そのために愚かな人間を粛正する。

僕はキラだ… その映像を、対策本部内のモニターでじっくり観察する竜崎。

松田!夜神月は死んじゃいなかったのか!と対策本部の須加原が聞くと、夜神月がキラというのは、警察関係者しか知らないと竜崎が指摘する。

そんなことはあり得ない!と須加原から怒鳴られた竜崎は、協力しているつもりはない。俺だけリュークを見た。あり得ないのならデスノートもあり得ない。

このウィルスの目的は世界中のサーバーに侵入し、個人情報を抜き取ることだ。

政府関係者の個人情報も知られていると考えた方が良い…と竜崎が指摘すると、彼らは人質に取られているということか…と須加原は愕然とする。

家族がいない者はこの世にはいない… 僕らは偽名だと三島が発言すると、俺は本名のままだと須加原が焦ったように言い、警視庁の全てのサーバーを調査しろ!と部下に命じる。

弥海砂はノートの所有を捨てたと三島が言うと、そして今でものうのうと女優をやっているんだと竜崎が嘲る。

彼女はライトのことを愛していたな…と松田桃太(青山草太)が指摘する。

彼女の担当検事は強羅山の麓で車が発見されて以降行方不明…と三島が言う。

弥海砂(戸田恵梨香)は、その日、グラビアの仕事を終え、スタジオから前室へ向かう。 その行動は、監視カメラで黒元と浦上に終始観察されていた。

前室のソファーは監視カメラの外に位置していたが、そこに座った弥海砂は、ミサ!と誰かから呼ばれたので周囲を見回すが、近くには誰もいなかった。

すると、また、ミサ!こっちだよ!と言う声が聞こえて来たので、ライト?と呟いて回りを見たミサは、近くのテーブルに置いてあった菓子類の中のポテトチップスの袋から声が聞こえてくることに気づく。

恐る恐るそのポテチの袋を開けてみると、中にスマホが入っており、画面には、プレゼントが置いてある。開けてみてと書かれてあった。

立ちかにデスクのポテチの袋の横に、リボンが付いた箱が置いてあったので、それを開けてみると、中に入っていたのはデスノートだった。

そのノートは君のものだとスマホから声が聞こえて来たので、デスノートを持ち上げてみると、瞬時に過去が蘇り、背後にいたリュークの姿が見える。

久しぶりだな、ミサ!とリューク(声ー中村獅童)が話しかけて来る。

ライトは生きてるの?とミサが聞くと、笑ったリュークは黒煙となって消える。

その後、地下駐車場の車に乗り込んだミサは、ダッシュボードの上に見慣れぬ折り紙が置かれていることに気づく。

気がつくと、後部座席に潜んでいた青年が起き上がり、紫苑優輝(菅田将暉)と名乗ると、2分間だけ時間を下さいと話しかけて来る。

誰もここは監視できない。キラの動画を拡散したのは僕なんです。今に世界中に広がる…と紫苑は言う。

データが入ったチップをリュークから受け取った。

つまり夜神月は生きている。

約束の場所に姿を現すそうです。

ライトの子供の頃からの思い出の地… 彼はLの後継者を倒そうとしているのです。

新世界を作るとライトは言っています。

約束の場所を教えてくださいと紫苑はミサに迫る。

それを聞いたミサは、嘘ね、ライトが生きていたらあなたに直接教えるはずでしょうと答えるが、あなたと一緒に来いと言われているのです。僕と一緒にキラと会いましょうと紫苑は言う。

しかしミサは、降りて!信じる訳ないでしょう。ノートを返します!と言ってデスノートを差し出すと、それはあなたのものですと言い残し、車を降りた紫苑は、駐車場の監視カメラの死角に入る瞬間、カメラをリモコンで操作する。

駐車場の様子をモニター越しに監視していた黒元と浦上には、紫苑が降りた所は写っておらず、ミサの車が出発する所だけが見える。

バイクで自宅マンションに帰って来た竜崎は、室内に入ると、照明スイッチに貼られたハート型の紙片を見て、ためらいながらその紙を触る。 おかえり…と室内から話しかけたのは、白い死神アーマ(声ー沢城みゆき)だった。

部屋の奥にあったですニートに触った竜崎が権利はまた俺に戻ると言うと、出かける時には、又、権利を放棄するでしょう?とアーマは不思議そうに答える。 死神の目に見つかるからな…と竜崎は答える。

レストランで女友達と食事をしていたコメンテーター貴世河春菜は、世の中には粛正すべき人はいるのよ、絶対キラが必要などと持論を述べていたが、自分が持っていたノートに誰かの名前を書き込むと、キラ、お前にノートは渡さないと呟くが、その瞬間、椅子から床に倒れて動かなくなる。

現場に駆けつけた三島は、新生キラに敵対する新たな所有者だと呟く。

最高裁判事御厨賢一(船越英一郎)は、裁判の後、判事部屋に戻って来ると、パソコンのネット掲示板で見つけた裁判で罪を免れた男の名を、裁きを受けろ!と呟きながらデスノートに書く。

そこに、配達業者のような若者が入って来たので、慌ててノートを引き出しに隠した御厨だったが、配送業者に化けていた紫苑は、そのまま御厨のデスクの前に立つと、一枚の紙を差し出す。

そこには、デスノート所有者 御厨賢一と書かれ、さらに今後の行動に付いて書かれてあった。

僕はキラの使者です。ノートをもらいますと告げた紫苑は、一度デスノートに書いたものを破ろうと燃やそうと効果はなくならないと言うと、自らの運命を悟った御厨は、弁護士が来たと教えに来た女性にすぐ行くと答えた後、じゃあこれを…と言い、自分のデスノートを差し出す。 どうも…とそのノートを受け取った紫苑は、代わりにこれを…とナイフを差し出す。

その後、デスノート対策本部の入った建物の受付にやって来た御厨は、Lの後継者を呼んでくれと言うと、ジャックナイフを開いて受付嬢の前に置く。

知らせを受け駆けつけた三島ら捜査官が銃を構えながら、ナイフを捨てろ!武器を捨てろ!と二階から呼びかける。

しかし、ナイフを手に階段を上って三島らに近づいて来た御厨は、Lに告げる!3人の所有者を処刑した。

これより4人目の処刑を行う!キラは神!人間は神には勝てない!と言いながら、持っていたナイフの先端を自らののど元に向け、次の瞬間自殺する。

黒いひょっとこ面をかぶっていた竜崎は、拳銃を自分のこめかみに押し付け、チャックメイト!と言うと引き金を引く。

しかし、銃には弾が入っていなかった。 んな訳ねえだろ!と独り言を言う竜崎。

3冊のデスノートと無数の折り紙が置かれたデスクを前に、さすがだ紫苑…と褒めたリュークは、上着を脱いだ紫苑の背中にある傷に気づく。

狂った男に一家全員殺されて、俺だけが何とか助かったんだ…と紫苑が打ち明けると、キラがその男を殺した訳か…とリンゴをかじりながらリュークが納得する。

キラのお陰で僕は自由をもらったんだ!キラこそが神だ!と紫苑は何かに取り憑かれたように言う。

ロシアの医者アレクセイ・イヴァノフはデスノートを手にした半年後に自殺した。

ウォール街の帝王と呼ばれた投資家ロジャー・アーヴィング(セルゲイ・クワエフ)は、自社ビルから自ら飛び降りたが、デスノートは見つかってない…とリュークは愉快そうに言う。

その後、マスコミに、送信者不明の「キラからのメッセージ」が送られて来たというので、すぐさま放送される。

Lの後継者に告ぐ!キラには勝てない。 12月17日さくらテレビのニュース番組「デイリーステーション」に顔と名前をさらし、私の要求に応えろ…と、キラの画像のメッセージは呼びかける。

人間界は楽しいわ…、マスカットは美味しいし…と、自宅マンションで竜崎に話しかけていたのはアーマだった。

話し相手がいないのか?死神の友達いないのか?と竜崎がからかうと、あんたと同じ…とアーマは答え、本当にテレビに出るの?と聞く。 指定の日、指定の番組のテレビで「緊急特報」が流れる。

対策本部では、三島ら捜査官が固唾をのんで画面を見守っていた。

こんにちは、Lです…と画面に登場したのは、CG画像で口が動くだけのL(松山ケンイチ)だった。

ライト君、お久しぶりです。約束通り出演しました。手段間違っていますとLのCG画像は語りかける。

それを自宅マンションで見ていた紫苑は、くそCG!と嘲る。

竜崎は対策本部に来て三島達と合流していた。

TV画面のLはパスワードを紫苑に伝えると、このサーバーに連絡してくださいと対策本部のサーバーを指定する。

相手が乗ってくれば何か分かるかも知れないと三島は期待する。

一方、紫苑の方は、Lの顔を知る者はごくわずか、画像素材を持っているとなると後継者の可能性は高い…、良いことを考えた!と笑う。

その直後、対策本部に相手から連絡が入る。

キラだ!よほど話したいんだな…と竜崎はモニターの前で待機する。

君は神じゃない、死神に動かされているだけだ…とタイピングで更新し始めた竜崎だったが、ここからは音声でやり取りしないか?と通信してみると、聞こえますか?とノイズを混ぜて音声を変化させた声がスピーカーから聞こえて来る。

逆探を始めた七瀬は、すぐに23区内です!港区内の高級マンション!と特定する。

私の要求は分かるな?と新生キラの声が聞こえて来たので、ノートのことか?と竜崎が答えると、そちらにある1冊のノートのことだと新生キラは言う。

ノートを渡さなかったら?と竜崎が聞くと、東京中に死体が転がることになると新生キラは言うので、渡しても同じ事だろう?と竜崎は嘲る。

しかし新生キラは、渡せばそんなことは起こらないと言う。

その会話中にも、港区の高級マンションに到着していた三島らは、キラが夜神訓だったとすると、俺が止めないと…と呟く。

捜査員達が建物に潜入したとのシーバーが竜崎の耳にも届く。 特定した部屋の鍵を合鍵で開ける捜査員。

デスノートをお前1人で持ってくること…と、まだ新生キラは竜崎に語りかけていた。

そうしないと多くの人が死ぬ…、Lの後継者であるお前も含めて…と新生キラはまだ語り続けていた。

キラは神、人間は勝てない。分からせてやろう…と新生キラが言うので、お前、何するつもりだ?と竜崎が問いかけると、お前のメッセージは受け取った。後の人間は必要ない…と新生キラは言う。

新生キラの部屋と思われるマンションの部屋に最初に踏み込んだ松田は、良くここが分かったな!と言う声が隣から聞こえて来たので、思わず、月(ライト)君!と声を上げてしまう。

ゆっくり隣の部屋のドアを開けると、 そこには誰も折らず、小さな丸テーブルがあり、その上には置き手紙とたくさんの折り紙が置かれていた。

その手紙を読むと、「松田桃太 4時00 自分の銃を使い、笑顔で自殺」と書かれていた。

そこに、松田さん!と呼びかけながら三島らが入って来る。 三島達に背中を向けていた松田は、顔を隠すマスクを外すと振り返り、急に笑顔になって自分の銃をこめかみに押し付け引き金を引く。

デスノート対策本部では、松田の遺品を前に、捜査員達が沈痛な面持ちで控えていた。 そんな中、私、松田さんに本当の名前、言ってなかった…、キラを許せない!と七瀬が言う。

互いに名前も経歴も明かさない…、それがルールだ。

名前を知られてないのが、一定の抑止力になると三島がなだめる。

デスノートを封印できたら、みんなの名前を知りたい!と七瀬が悔しそうに言うと、必ずデスノートを封印する!と三島も決意する。

そこに、警視庁の部下達を引き連れた須加原がやって来て、君たちは最悪の事態を招いた。

これからは捜査一課中心に行く。デスノート対策本部は解散する!と言い放つ。 デスノートが他人を巻き込むことはないと三島は反論するが、今後は国策としてノートを回収する。

この場所は封鎖する!かかれ!と問答無用で須加原は捜査一課の部下達に命じる。 須加原さん!と三島は講義するが、側にいた竜崎が、1人の死は哀しいものだが、大勢の死は統計に過ぎない…などと冷めたように言うので、三島はお小手竜崎につかみ掛かる。

竜崎は、お前から手を出せよ!と三島を挑発すると、1つ言っておくが、お前らが解散しても探偵の俺には何の関係もない。

俺が全てを終わらせるよ…と言う。 自宅のパソコンで、竜崎がテレビで流したLのCG画像を繰り返しパソコンモニターで見直していた三島は、Lの画像が変形し、「私が最後の一冊を所有している」と言う文字に変換するのを見届ける。

自宅マンションに帰り、いつものように、照明用のスイッチに貼ってあったハート形の紙片に触った竜崎は、おかえり!とアーマから言葉をかけられるが、その時、部屋の隅に隠れていた三島が銃口を竜崎の後頭部に突きつけて来て、この死神は何だ?お前も所有者だったんだな?と聞いて来る。

お前はさっき、全てを終わらせると言ったが、キラが持っているのが4冊だとすると、残り全部のノートのことを知らないと、全部なんてことが出てくるはずがない!何を企んでいる?デスノートを見せろ!と三島は銃を突きつけたまま竜崎に迫る。

デスノートを取り出し三島に渡した竜崎は、ノートを破っても効果は失われない… キラはノートを使い、Lはそのノートを使いキラを追いつめた… どんな理由にせよ、ノートを使うのは犯罪者と同じ… 俺は誓ったんだよ、絶対ノートは使わないで事件を解決すると…

(回想)子供時代の竜崎にキャンディーを差し出しながら、ではお元気で…とLは語りかける。

(回想明け)ノートを使ったら、Lを超えられないだろ?この部屋に入ってから、お前はずっと生かされてるんだぞ。

僕の忠実な友であるアーマに殺されるんだぞ。俺はデスノートを使わない。新生キラはあれのことに執着していると竜崎が三島に言うと、そのためには、あんた達が持っているもう一冊を使う必要がある…とアーマが言い、明日中に決行すると竜崎は付け加える。

話を聞いた三島は、Lの遺伝を信じていると言い残し、ノートを竜崎に返すと部屋を後にする。

マンションの外に出た三島は、待ち構えていた捜査一課の刑事達に、三島警部補!重要参考人として同行願う!と命じられる。

マンションの竜崎の部屋では、忠実な友ってどう言うこと?とアーマが竜崎に聞いていた。

死神自身がするんだろう?アーマがそこまでする義理はないと竜崎が言うと、まあねとアーマも答える。

須加原の前に連れて来られた三島は、サーバー、PC、全て調査した結果、驚くべき情報が出て来たと教えられる。

キラはアメリカで子供が生まれていたんだ。

弥海砂の担当検事だった三上は失踪していたことを君は報告しなかった!と須加原が責めて来たので、何も隠していません!と三島は反論する。

重要な情報を隠匿していた。君の身柄を拘束する!と須加原は告げる。

その頃、ミサのスマホに、明日午後2時、ノートを持って東京シティホールに来てくださいと紫苑からの連絡が入る。

車の外に立ちメール送信していた紫苑は、根拠あるのか?とリュークから聞かれると、彼女と僕は似てるんだと答えたので、今夜は見物だとリュークは喜びながら、車の上を飛ぶ。

留置場に煎れられていた三島は、鉄格子の前にやって来たのが竜崎と知ると、俺をはめたな!と迫る。

監視カメラのハッキングの仕方は敵から教わったと言う竜崎は三島の牢の入り口の鍵を開ける。

その後、封鎖中のデスノート対策本部に連れて来た三島に、デスノートを出せと銃を突きつけ要求する竜崎。

三島は、保管してあった青井さくらのデスノートを取り出すと、竜崎自身のデスノートが入っている竜崎のケースの中に重ねて入れる。

何をするつもりだ?と三島が聞くと、新生キラとコンタクトを取る。

ノートをサイバー空間のやり取りはできない。

受け取るために相手は必ず姿を現さなければならないと竜崎が説明したので、お前が6冊全部、奪う気じゃないのか?と三島は睨みつける。

竜崎は、三島の額に銃を突きつけた後、すんなりその銃を三島に手渡すと、松田さんの銃だと説明し、今度はその銃口を自分の額に向けさせる。

そして、信用できないんなら撃て!必要になったらお前らを利用するって言ったろ?と言うと、鍵を差し出し、居場所を作っといてやった。動きを監視しろと竜崎は三島に指示する。

俺はお前も見ているからなと三島は竜崎への警戒感を解かなかった。

その返事を聞いて苦笑する竜崎。

竜崎と三島が重要書類を奪って逃走中、緊急配備中! 警察が動き出す。

互いのデスノートが本物かどうか照明する必要があると竜崎に紫苑から連絡が入る。

その間、三島は、竜崎からもらった鍵を使い、封鎖中だったデスノート対策本部内に侵入することができる。

本部内のモニターを起動させ、竜崎の監視を始めようとした時。三島警部補!逮捕する!と背後から声がしたので、驚いて振り向くと、そこにいたのは七瀬、黒元、浦上の捜査員達だった。

お前達、何故ここに?と三島が聞くと、竜崎に聞いたと言い、状況を詳しく教えてと七瀬が声をかける。

竜崎はバイクで移動し始める。 俺たちの手で必ずデスノートを封印するんだ!松田さんの弔い合戦だ!さっさと終わりにしましょう!と七瀬達は三島に協力を申し出る。 竜崎は、既に始まっていた検問箇所を避ける。

三島は対策本部から、東大川方面へ!と竜崎に接近するため外へ飛び出した捜査員達に連絡をする。

ノートの切れ端をロッカーの7番に入れ、ロッカーの鍵はロッカーの横にある紙袋の中に入れろ、その後は駅前広場へと紫苑から竜崎に連絡がある。

竜崎は言われた通りにする。

車で現場に向かっていた七瀬は、東大川辺りに不審な電波が出ていると三島に伝える。

駅前広場のベンチに腰を下ろした竜崎は、ベンチの隙間に何かないか手探りする。 すると、何かに指先が触れる。

その途端、よう、二代目!と竜崎の横にリュークが出現する。

お前がリュークか!と、デスノートの紙片に触ったために見えるようになった死神に竜崎は驚く。 今のうちに楽しんでおくと良い、Lと同じように終わらせてやるよと言い、リュークは消え去る。

その頃、ロッカーに近づいたホームレスは、紙袋の中から鍵を取り出すと7番ロッカーを開けてみる。

そこにはノートの切れ端が入っていたので取り出したホームレスは、横に浮かんでいたアーマの姿が見えるようになったのでその場で腰を抜かす。

その様子を遠くから監視していた紫苑は、こっちも確認したと竜崎に伝えて来る。

東京シティホールで12時半に顔を見せろ、俺も顔を見せて行くと紫苑は続ける。

車の中にいた弥海砂は夜神月の写真を見つめていた。 対策本部の三島は、新生キラが確認できるまで顔をさらすな!と捜査員達に指示を出す。

七瀬が東京シティーホール前に到着し、三島に連絡をする。

三島はモニターでホール内を監視し始めるが、その瞬間、本部内の監視モニターが全部ダウンしてしまう。

慌てた三島は、竜崎!監視モニターがダウンした!聞こえるか?と呼びかけるが、妨害音が入り、捜査員達のシーバーも使用不可能になる。

以上電波検出中!ホームに繋がらない!と七瀬も焦る。 気をつけろ!新生キラはすぐ側にいる!と叫びながら、警視庁のサーバールームにやって来る。

サーバールームの係官が椅子の中で死んでおり、その側に拳銃が落ちていた。

私はキラ!人間は勝てない! ホールの人ごみの中で立っていた竜崎は、自らサングラスを外し顔をさらす。

七瀬!警視庁のサーバーを乗っ取られた!と三島は通信しながら、緊急サーバーを立ち上げる。

七瀬は、東京シティホールの柱の影に置いてあった謎の装置を発見、すぐさま破壊する。

竜崎は、ミサを発見するが、次の瞬間ホール内で倒れ込んだので、復活した監視モニターでそれを見た三島は、竜崎!と叫ぶ。

ホールの外で紫苑と会ったミサは、ライトはもう存在しない…、ライトの写真を見た時にそれが分かった。

デスノートを扱った人間は死んだら無になる。

あなたがライトの意志を継いだのなら、強羅山山頂の廃屋に逃げなさいと言うと、自分のノートを紫苑に手渡す。

そこへ、捜査官の黒元と浦上が近づいて来たので、死神の目で2人の名前を読み取ったミサは急いでノートに名前を書く。

その途端、黒元と浦上は倒れる。 七瀬から2人がやられたと聞いた三島は、くそ!と悔しがる。

その後、ミサはホールの前に出て来ると倒れる。

彼女が持ったデスノートから破り取っていた1ページには、弥海砂 12月18日14時 夜神の腕の中で死ぬと書かれていた。

死の直前、ミサの脳裏には夜神と抱き合うモノクロのイメージが浮かぶ。

紫苑は1人で強羅山山頂の廃屋に来ると、建物の中に入って行く。 一番上の階のドアを開くと、中にはソファーがあるだけで無人だった。

紫苑は持って来たトランクを開け、その中のデスノートの1冊を出す。

リュークが出現したので、このノートの所有者は?と聞くと、お前だと言う。

ミサは1人だからな…と紫苑はつぶやき、死神の目の契約をすると言い出したので、リュークは、何のために?と聞く。

キラを殺すため…、僕とミサに取ってキラは夜神月。

今の俺は別人に操られているだけ… 僕が本当の後継者になる!と紫苑が答えたので、楽しませてもらうぜとリュークは喜ぶ。

契約をすませた紫苑は、さあ、姿を現せ!キラ!とノートを広げペンを持った姿勢で、ドアの方を見ながら言う。

すると、ドアから入って来たのは、お前がキラか?と言いながら拳銃を構えた三島だった。

デスノートを渡せ!と三島が迫ると、やだねと紫苑は拒否する。

その時、射殺許可が出てないだろ?と言いながら入って来たのは銃を構えた竜崎だった。

そのデスノートは俺がすり替えた偽物だ…、後ろで手を組め!と竜崎が紫苑に命じたので、竜崎、説明しろ!と三島は困惑しながら聞く。

どうやら俺はデスノートでは殺せない…と竜崎が言うと、既に別のノートに名前が書かれているということか!と三島は驚く。

リュークが口を滑らせた…とリュークは、先ほど、東大川話駅前広場で会ったリュークが、Lと同じように死ぬ…と言ったことを思い出しながら答える。

何者かによってデスノートに書かれているということは、今は殺せない…、誰が書いたにしろ、こいつではないと竜崎は言う。

そいつを突き止めるために、俺は死んだ振りをした…、誰が新生キラなのか? 子供にキラの意志は受け継がれている。

捜査機関に絶対見つからない方法で育てているなら、その子は今9歳、後見がいるだろう?と竜崎は三島に語りかける。

弥海砂の担当検事だったのは三上、その三上の操作をしていたのはお前だったよな?1年前、何を知った?と竜崎は三島に問いかける。

こいつが仕掛けた罠だ!と三島は紫苑を見ながら否定するが、記憶を失っているとしたらどうだ?ノートの所有権を放棄しているとしたら…と竜崎は攻める。

何を言ってる?と三島は唖然とし、お前がキラか?と竜崎が睨んで来たので、ふざけるなよ!と苛立ち、触れてみろと竜崎から差し出されたデスノートに触れてみる。

三島は、何も起こらない!俺はキラじゃない!と安堵し笑い出す。

しかし、気づくと、部屋の中から竜崎と紫苑の姿が消えていた。

さらに、部屋の中なのに雨が三島の頭に降り注ぎだす。

(回想)いつしか三島は雨が降りしきる森の中に立っていた。

三島の両手にはペンとノートがあり、目の前に死んだ男が転がっていた。

次の瞬間、撃たれる三島…、何かを拾う三島… 夜神月のガキはノートをもらった結果、重圧で2人とも狂ってしまった…、今やお前のものだ…とリュークが三島に語りかける。

これを君が見ているということは、僕は死んでいるということだ…、三島は、キラが残したビデオメッセージを見る。

ライトの記事を読みあさる三島 キラとして生きろ!キラは正義なんだ!ビデオの中のライトが言う。

ライトと同じ事をやるつもりか?とリュークが問いかける。 俺は戦争を止める。サイバーハッカーを捜して欲しい。

世界は破滅に向かっている…、兵士が欲しいと三島は言う。

ノートに名前を書き込む三島 やがて、所有権を放棄する。

このノートを例のサイバーテロリストに渡してくれと三島は言い出し、リュークに託す。

リュークは、分かったと答える。

(回想明け)頭を抱える三島の前のソファーにいつしか頭の後ろに手を組んだままの紫苑が座っており、リュークもいた。

久しぶりだな三島!とリュークが言うので、リューク!と三島も答える。

やっぱりお前がキラか!と側にいた竜崎が言う。

頭の後ろで手を汲まされていた紫苑は、腕時計の中から紙片が乗った円盤を引き出す。

三島何故黙っている?計画通りだろう?とリュークが話しかけて来る。 紫苑は、三島達に気づかれないように、紙片に、死神の目で見えた三島の本名の「中上…」と書き始める。

その時、突然建物が地震のように振動を始め、背後の窓が急に照明に照らされたように明るくなると、機銃掃射を受ける。

外にヘリがホバリングしていた。

紫苑はデスノートの入ったバッグを持って部屋から逃げ出そうとする。

廃屋の外には須加原が車で来ており、キラを名乗るテロリストが中に入る。

射殺もやむなし!何としてもデスノートを確保しろ!と部下達に命じていた。

射撃から身を避けながら床に転がった竜崎は、ただのSATじゃない!国家がデスノートを欲したってことだ!と同じように伏せていた三島に伝える。

部屋の入り口付近に移動した紫苑の側にいたリュークは、例の遊びをやろうか?と呼びかけ、紫苑もしようがねえな…と言いながらも、「即死」とあらかじめいくつも縦に書き込まれていたノートのページを開く。

部屋に接近して来たSATの連中は、次々にヘルメットとマスクが剥がれて顔が露になって行く。

リュークがいたずらで剥がしていたのだった。

死神の目で、顔が出た隊員の名前を読み取った紫苑は、次々に「即死」と書かれた横に、その名前を書き連ねて行く。

次々と倒れて行く狙撃隊員達。 顔を隠せ!とSATは声を上げるが、人間は勝てないってか!と嘲りながら紫苑は名前を書き続ける。

しかし、部屋の中で見を伏せていた竜崎は、ノートが銃に勝てる訳ないだろ!と紫苑の行動に呆れる。

その言葉通り、すぐに紫苑は銃弾を受け、室内に逃げ込んで来る。

その時、ここから逃げるぞ!奴らにノートを渡すわけにはいかない!と三島が言い出し、紫苑は笑ってトランクを手放し、行け!と答える。

三島は紫苑の首筋を触り、まだ死んでないことを確認すると、竜崎とともに部屋の秘密の抜け穴から逃げ出す。

残った紫苑は、ひん死の状態ながら、まだソートとペンを持って、入り口から飛び込んで来るSATを待ち受ける。

キラを殺すはずがこのざまか!とリュークが嘲る。 人間って面白いだろう?と言いながら、ノートに名前を書き続けていた紫苑は立ち上がる。

次に瞬間、SATの機銃掃射で蜂の巣になって倒れる。

三島と傷ついた竜崎は地下道に逃げ込む。 何故キラになることを選んだ?と竜崎が問うと、俺がなら中田ら、もっと大勢の人間が死んでいたはずだと三島が答えたので、言い訳するな、死神の口車に乗せられただけだろう!ホシンのために人を殺す…、それはただの犯罪者だろう?と竜崎は嘲る。

それでも三島は、傷ついた竜崎に肩を貸し逃げようとする。

その時、三島君、こっち!と言う呼び声が奥から聞こえて来る。

七瀬! ICPOの要請でSATの攻撃は中止になったの…、もう安心…と七瀬が言う。 白土あやな…、私の本当の名前…、全て終わったら教える約束でしょう?と七瀬が言いながら、何故加重を抜いて三島に向けて来る。

キラ!あなたはデスノートに私の兄の名を書いた! たった1人の肉親だった…と七瀬が銃の引き金に指を賭けて言うので、竜崎は撃つな!止めろ!と止めるが、三島本人は撃てと言い、七瀬の前に立つ。

七瀬は発砲するが弾はそれ、三島の左頬にかすり傷を残しただけだった。

次の瞬間、七瀬は倒れる。

その背後には、自分のノートに七瀬の名前を書き込んだアーマが立っていた。

アーマは忠実な友でしょう?と竜崎に話しかけたアーマは、その場で足下から白い砂になって崩れ落ちて行く。

あなたの大切なものを守りたかった…とアーマは最後に言い残す。

アーマ!と竜崎は泣き出す。 そこへSAT軍団が駆けつけ、竜崎と三島は完全に包囲されてしまう。

護送車に乗せられた三島に一緒に乗り込んだリュークが、俺たちがどうして必死に後継者を捜したか分かるか?と話しかける。

死神大王が、見つけたものに王の後継者を与えると約束したからさ…とリュークは言う。

6冊は封印される。7冊目の効力はない…と三島が言うと、ルールはそうさ…、だが、人間の欲望があれば、また俺たちは蘇る…、要するに終わらないってことさ!じゃあな、三島!と言い残しリュークは消える。

拘置所に留置されていた三島の元へ、お元気そうで…と言いながらやって来たのはひょっとこ面をかぶった竜崎だった。

お前が指定していた死亡日は今日…、そろそろかな?と自嘲した竜崎は、何故俺をかばった?と廃屋での三島の行動を聞く。

さあな…、お前だけはデスノートを所有しても狂わなかった…と三島は答える。

日本政府が確保した6冊のデスノートは、ICPOの手で安全な保管場所へ輸送途中にテロリストの襲撃を受けた。

4冊は燃えて消滅…、封印は失敗した。 そして、新たなデスノート事件が発生した…と竜崎がその後の状況を説明すると、三島が書き溜めていたデスノートの覚え書きの大学ノートを差し出し、デスノートの代わりにそれが必要になると三島に言う。

お前を解放する。 お前は今から竜崎となり、俺が三島としてここで死ぬと竜崎が言うと、俺はその資格がない…と三島は答える。

しかし竜崎は、俺は死ぬ…、お前しかいないと言いながら、拘置所の中のトイレの上に座り込むと、行け!と三島に命じる。

大学ノートを手にした三島が立ち上がり、部屋を出ようとすると、じゃあな、三島!と竜崎が呼びかけたので、三島じゃない、中上凉!それが本当の名前だと三島は答える。

お互い、平凡な名前だな…と竜崎が苦笑する。

三島は拘置所を出ると、そこで待っていた係官からコートを受け取り羽織ると、廊下をまっすぐ歩き始める。

一方、トイレの上に座っていた竜崎は、トイレから転がり落ちて死亡する。

廊下をまっすぐ前を見て歩く三島
 


 

 

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