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インデペンデンス・デイ:リサージェンス

「インデペンデンス・デイ」(1996)の続編だが、チャイナマネーが入ったのか、同じ監督の「2012」に似て、中国人が登場するスペクトル巨編になっている。

前作が「スター・ウォーズ」や「スタートレック・ザ・モーションピクチャー」辺りの影響を受けまくった映画だったとすると、今回は「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」や「エイリアン2」辺りを使ってるだろ?みたいなイメージで、派手なわりにメリハリがなく単調で一本調子な凡作になっている。

前作は、宇宙から飛来した侵略者の超文明と人間の現行兵器の戦いと言う圧倒的な落差から生じるサスペンスや快感があったのに、今回のはその落差がほぼなくて、何だか物量合戦みたいになってしまっている。

庶民が超文明に翻弄される描写もVFX部分の派手さでごまかされてだけで、あまり怖く感じない。

前回お馴染みのものが多少バリエーションを変えた程度で再度出てくるだけなので、驚きが少ないのが残念。

音楽で盛り上げるような感じもないし、A級予算の凄いVFX映像がだらだら続いているだけの、バブリーで空疎なB級映画と言った感じになっている。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2016年、アメリカ映画、ニコラス・ライト 、 ジェームズ・A・ウッズ 、 ディーン・デヴリン 、ジェームズ・ヴァンダービルト脚本、 ローランド・エメリッヒ脚本+監督作品。

くしくも7月4日、何かの運命だ…

かつて、宇宙人の侵略に立ち向かった時の大統領トーマス・J・ホイットモア(ビル・プルマン)の演説が流れる中、カメラは宇宙空間を突き進んでゆく。

君らは再び立ち上がり…、生きる権利のために…

タイトル

惑星の上に制止していた超巨大宇宙船 宇宙人らしき指がスイッチを押す。

我々は決して戦うことなく絶滅することはない!(と元大統領の宣言が重なる)

モリスタウン バージニア州

悪夢から悲鳴を上げておき上がったのは、トーマス・J・ホイットモア元大統領だった。

1996年の戦いで失われた数多くの命… 人類は立ち上がりました。

人類は都市を復興させ、宇宙人の技術は人類を重力から解放しました…と演説していたのは、ランフォード合衆国大統領(セーラ・ウォード)だった。

父の大きな肖像画が壁に掲げられたホワイトハウスにやって来た、息子のディラン・ヒラー大尉(ジェシー・T・ユーシャー)は、ランフォード大統領から、宇宙での活躍楽しみだわ、あなたは輝く英雄だわと賞賛されると、その場にいたホイットモア元大統領の娘パトリシア・ホイットモア(マイカ・モンロー)と会わせる。

パトリシアはヒラーと抱き合って再会を喜ぶと、月ではジェイクと仲良くしてと頼む。

月にある宇宙防衛ステーションでは、チャーリー・ミラー(トラヴィス・トープ)と共にタグ10号機を操縦していたジェイク・モリソン中尉(リアム・ヘムズワース)が、5000億ドルする兵器の設置作業を進めていた。

固定し終えたと思った次の瞬間、巨大な兵器がバランスを崩し、作業を見守っていたジャン司令官(チン・ハン)らがいる建物の方へ倒れ掛かりそうになる。

建物内は逃げ惑う人でパニック状態に鳴るが、ジェイクは、タグ機を倒れる兵器の下に潜り込み、下から支えようとする。

何とかフュージョンドライブ全開で兵器を元通りの位置に戻し、ロックをかけることに成功するが、ジャン司令官は期待を傷つけたことに対し激怒しており、ジェイクは当分謹慎していろ!と命じられる。

エリア51 宇宙防衛軍基地 ジョシュア・T・アダムズ将軍(ウィリアム・フィクナー) が宇宙人捕虜収容所にやって来ると、2時間ほど前から以上な行動を始めたとの報告を受けたので、20年間静かにしていたのに…と驚く。

中央アフリカ

国連のマークを付けた車が数台連なってとある場所に向かっていた。

眼鏡をかけたフロイド・ローゼンバーグ監査官(ニコラス・ライト)は、助手席に座っていたデイヴィッド・レヴィンソンESD部長(ジェフ・ゴールドブラム)に目的地を問うと、ウンブトゥの反乱軍だとレヴィンソンは答える。

到達した部族には、エイリアンの武器を構えた厳つい男たちが待ち構えていたので、ローゼンバーグはビビる。

車を降りたリヴィンソンは、そこに昔なじみのキャサリン・マルソー(シャルロット・ゲンズブール)もいたので驚くが、彼女もここに呼ばれたのだと言う。

二人は訳ありの過去があったのだとレヴィンソンはローゼンバーグに教える。 キャサリンは、近くの岩に彫られた謎のマークのようなものを写真に収める。

ここのリーダー、ディケンベ・ウンブトゥ(デオビア・オパレイ)は10年間エイリアンと戦ううちにエイリアンの精神と結びついたのだとキャサリンはリヴィンソンに教える。

その集落の近くの丘に出向いたレヴィンソンたちは、地上に降りていた巨大なエイリアンの円盤が光っていることに気づく。

2日前からこうなったと、彼らを案内して来たウンブトゥは言う。

1986年に来た宇宙船で、その下の地面には巨大な穴が掘られていた。

宇宙船が掘ったもので、何故か途中で掘るのを止めたのだとウンブトゥは言うが、斜面を下って穴の底の部分にやって来たレヴィンソンは、そこで光っていた記号のようなものを発見すると、嘘だろ?全く同じ信号だ!母船を破壊したとき発信したXバンドマイクロ波だ!と気づくが、その直後、記号の上に天体図のような映像が浮かび上がったので、SOS信号だと察する。

誰かがそれに応えた訳ね…とキャサリンが言う。 月基地のジェイクは、ノートパソコンの通信で、地球にいるパトリシアと話していた。

ディランに会ったわ、仲直りしたら?訓練飛行で死なせそうなことしただけでしょう?とキャサリンは、航空学校時代、仲良く3人で映った記念写真を見ながら言う。

いよいよ、月に向かうレガシー飛行隊の出発式が行われ、ディランのジャスミン・ヒラー(ヴィヴィカ・A・フォックス)は、無茶しないでねと息子に言い聞かせる。

月に到着したレガシー飛行隊の中国人美女レイン・ラオ中尉(アンジェラベイビー)は、出迎えたジャン司令官に、おじさま!と呼びかけながら抱きつく。

母親に似て来たなとジャン司令官は言う。

食堂でムーン・ミルクを飲もうとしていたジェイクに、一緒にいたチャーリーがディランが来たと教える。

立ち上がったジェイクが帰ろうとすると、ディランが立ちふさがったので、退けよ!と言うが、ディランはいきなり殴り掛かって来る。

そこにやって来たジャン司令官が、モリソン、何事だ?と聞いて来たので、ここの床は滑りますと答えながら立ち上がると、そのままレヴィンソンは自室に帰る。

事故は君のせいだが、奴は脱出した。

相手は血筋が良いと一緒に部屋に戻って来たチャーリーが言うと、それで合点がいったとレヴィンソンは答え、それで家族が出来たとチャーリーがいう。

レヴィンソンは谷の狭間を縫う飛行訓練でミスって、危うくディランを殺しかけた時のことをビデオで再生しながら思い出す。

ディランは崖にぶつかる直前に脱出していた。

ネバダ病院 7300日間も昏睡状態が続いているブラキッシュ・オーキン博士(ブレント・スパイナー)の病室のランに水をやりに来たミルトン・アイザック博士は、突然、オーキン博士が覚醒したので驚く。

起きたオーキン博士の第一声は、人類は勝ったのか!だった。

そしてアイザック博士を見たオーキン博士は、君は以前より太ったし髪の毛が薄くなったと言い、自分の頭髪が白くなっていることにも気づく。

エリア51内の地球防衛本部指令室では、土星の輪に引力が作用しているとモニターを見た科学者が報告。

それを聞いたアダムズ将軍は、妻に電話を入れ、姉さんの所へ行けと命じる。

その頃、宇宙船が掘りかけた穴からウンブトゥの部屋に戻って来たキャサリンは、そこに描かれていたシンボルが気になっていた。

ロズウェル事件で誘拐された農夫も同じシンボルを描いていたからだった。

船が蘇ったとき、強い幻覚に襲われた…とウンブトゥが言うので、奴らの言葉がわかるのか?とレヴィンソンは聞く。

一方、月基地では、レイン・ラオ中尉に一目惚れしたチャーリーが話しかけるが、あなた、子供でしょう?と言われたので25歳だと答える。

その直後、月基地の外で異常が発生したので、ジャン司令官は、全員持ち場に付け!と命じる。

アフリカのレヴィンソンもテレビ中継で、月基地の異常を見る。 大気がない月の表面上に大気の渦巻きのようなものが起こり、そこから球体の宇宙船が姿を現す。

どうやら時空を超えて出現したようだった。

球体の中央部分に、横一直線の溝のようなものがある形は、キャサリンが調べていたマークに似ていた。

ランフォード大統領は、テレビ電話で各国の首脳陣と共に、この事態を見守ることにする。

前に襲って来たのとは別だ…とレヴィンソンは指摘する。

キャノンの用意を!と月基地のジャン司令官が命じる。

テレビ電話の各国首脳陣は先制攻撃を!と言う意見の方が多く、ランフォード大統領は攻撃して!と命じる。

キャノンで宇宙船に攻撃をかけ、球体は弾き飛ばされたので、その結果をTV画面で確認していたランフォード大統領は、これで良かったのねと口にする。

その後、レヴィンソンも式典に出席するよう命じられる。 テレビ中継を見ていたホイットモア元合衆国大統領は、違う種族だ!と寝室で叫ぶ。

そんなホイットモアに薬を持って来たマシューに、後にしてと頼んだパトリシアに、奴らはまた来る!とホイットモアは言う。

アフリカでは、ウンブトゥが刀を二本背中に背負うと、亡くなった幼い我が子に写真に指を添え、仇を取ってやる!と誓う。

彼らの元にやって来たのは、タグ機を操縦したジェイクだった。

タグ機には、レヴィンソン、キャサリン、ウンブトゥが乗り込むが、自分はここに残ると言っていたローゼンバーグも、むくつけき反乱軍の男たちを見ると怖じ気づいたのかタグ機に乗り込む。

乗り物が苦手なレヴィンソンに、核融合ロケットでジェイクは月に飛ぶ。 タグ機はそのまま、球体の宇宙船が墜落したクレーター部分に向かう。

その頃、レヴィンソンの父ジュリアス・レヴィンソン(ジャド・ハーシュ)は、自らの自伝を老人ホームで売ろうと営業活動をしていたが、かつての宇宙人との戦いなど誰も興味を持たないようだった。

ホイットモアの寝室に、式典のテレビ中継が始まる…と知らせに来たパトリシアは、父親の姿が見えないので、マシューを呼ぶが、マシューもいなかった。

独立記念日の式典が始まり、ランフォード合衆国大統領は、グレイ将軍(ロバート・ロッジア)と握手する。

しかし、招いたレヴィンソンの姿がないのをいぶかしむスタッフたち。

月のクレーター近くに来たタグ機の中、ローゼンバーグからエイリアンの殺し方を聞かれたウンブトゥは、背後から仕留めるとあっさり答える。

レヴィンソンは、エリア51にラボを用意させろと指示を出す。

地球の式典会場の上空では、ヒーラー大尉らによる曲乗りが披露される中、かつての英雄ホイットモア元合衆国大統領が登場する。

ホイットモアは、本日は皆さんに警告しに来ました!と言いかけ、急に頭を抑えると苦しみ出す。

エリア51にいたオーキン博士も頭を抱えて苦しみ出す。

超巨大宇宙船が接近して来た影響で、ウンブトゥも頭痛に苦しみ出す。

この前に来たのよりデカい!月のクレーターで破壊された球体宇宙船の残骸を探していたレヴィンソンらは驚愕する。

チャーリー、急いでくれ! 外に出ていたジェイクとレヴィンソンは、迫り来る超巨大宇宙船を前に、何とかタグ機に回収される。

地球で行われていた式典も急遽中止になる。 ジェイクは、タグ機のアームで、球体から落ちた残骸の一部を何とか回収し、その場から脱出しようとする。

しかし、巨大な山が吹き飛んで来て危うく下敷きになりかけるが、間一髪地面すれすれで切り抜ける。

ところがさらに、超巨大宇宙船は引力があり、引き寄せられそうになる。

宇宙防衛ステーションは攻撃を仕掛けるが全く効果なし、全員退避せよ!とジャン司令官は命じるが、次の瞬間、基地全体が巨大宇宙船に押しつぶされてしまう。

それを地球の映像で目撃したラオ中尉は、伯父のジャン司令官を失った衝撃で泣き出す。 ランフォード大統領 は、起動防御システム作動!と命じ、自らはエリア51へ向かおうとするが、そんな中、わしも行く!とホイットモアが言う。

中国では、ヘッドホンで音楽を聴きながら運転をしていたタクシーの運転手が、渋滞で停まっている中、いきなり乗せていた客が外へ逃げ出したので、怒りながら車の外に出ると、大勢の民衆が逃げていたので、何事かと振り返ると、ビルや車が次々と空中に吸い上げられていた。

地球のロンドンに逃げて来ていたジェイクのタグ機は、吸い上げられて崩壊するロンドンブリッジを目の当たりにし、上げてから落とす気だ!名所が消える!と驚きながら、落下して来た建物や車の残骸の中、飛び続ける。

大西洋中央海溝 金塊を積んだ沈没船の調査をしていたトレジャーハンターたちの船にも退去命令が届くが、1億ドルの金塊を積んでいる沈没船を前にして逃げられるか!と反対する声が上がる。

ジュリアス・レヴィンソンが乗っていたクルーザーに、海に飛来して来た超巨大宇宙船の先端部から逃げようとしていた。

北米の東海岸は壊滅状態になっており、ジェイクたちのタグ機はエリア51の地球防衛本部へと向かう。

乗っていたキャサリンは、ロンドンに母が…と嘆くが、今回の敵は前回の敵より巨大だった。

超巨大宇宙船は大西洋に着水する。

一方、病院で働いていたジャスミン・ヒラーは、病院の屋上へ妊婦と赤ん坊を連れて来るが、周囲のビルが次々と倒壊して行く中、救助ヘリは赤ん坊と妊婦だけなんとか救助した段階で倒壊する病院から離れ、看護師のジャスミンはビルと一緒に落下して行く。

救助に駆けつけたヒラーは、その母親の最後の姿を目の当たりにする。

ホワイトハウスのすぐ側にも巨大宇宙船が着陸する。

エリア51の地球防衛本部に到着したホイットモアは、収容中の奴らから聞く!と言うと、捕えられているエイリアンたちのエリアに向かう。

その頃、病室に来たアイザック博士は、ベッドに寝ていたはずのオーキン博士の姿が消えており、部屋の壁中にオーキン博士が書いたらしき奇妙な数式が描かれていることに気づく。

ズボンもはかず、点滴袋とコードを付けたまま廊下にさまよい出るオーキン博士。

収容所に来たホイットモアは、捕獲してあるエイリアンたちが叫んでいる!と驚くが、そのとき、違う!歓声を上げているんだ!と言いながらオーキン博士がやって来る。

ホイットモアは、突然、収容室の中に入り込み、ドアの暗号キーを上書きして他人が入れなくする。 付いて来ていたパトリシアは驚き、パパ!と叫ぶ。

そこに、レヴィンソンたち一行も到着し、ホイットモアの無謀な行動を防弾ガラス越しに見守る。

ホイットモアにエイリアンが触手で絡み付き、彼女がやって来た!全てを司っているのは彼女だ!とホイットモアの口を借りて話し出す。 望みは?とリヴィンソンが問いかけ、このシンボルの意味は?とキャサリンが、円に一文字線のマークを示して聞く。

死ぬぞ!と言いながら、ホイットモアに触手を絡ませたエイリアンが防弾ガラスを突き破ってレヴィンソンたちの部屋に侵入して来るが、エイリアンの技術で作った光線銃で応戦し、ウンブトゥがエイリアンの背後から刃で斬りつける。

さらに、倒れたボディスーツから這い出て来たエイリアンの首をウンブトゥは切り落とす。 倒れたホイットモアに駆け寄るパトリシアだったが、行きがある、医療チームを!とレヴィンソンが指示する。

ウンブトゥはローゼンバーグに、言ったろ?背後から仕留めるんだと言う。

一方、オーキン博士は、ジェイクが基地に運んで来た月のクレーターから持ち帰ったエイリアンの宇宙船の残骸の一部を見て、これをどこで?中を見たい!と興奮しながら言い出す。

レビンソンの方は、偵察機が撮影した敵の宇宙船の赤外線映像を見て、これはなんだ?拡大しろ!と命じる。

一緒に映像を見ていたランフォード大統領は、蜂の巣のようねとつぶやき、中にクイーンがいる!とレヴィンソンは気づく。

宇宙船はプラズマドリルで直径1.6kmの穴を海底に彫り始めていた。

その穴が地球のコアに届くと、地球は回転を止め、大気をなくして人類は絶滅する。

アフリカでも奴らはお穴を掘り出していたが、何故が途中で止めた…、女王を殺せばチャンスがあるかも…とレビンソンは推理する。

全パイロット、10分後に集合しろ!と基地内にアナウンスがある。

ホイットモアは医療ルームのベッドに寝かされ、パトリシアとジェイクは部屋を後にする。

ロッカールームに来たジェイクは、ロッカーに貼られていた母親ジャスミンの写真を見ていたヒラーと出会い、お悔やみを…と遠慮がちに言う。

助けられなかった…とヒラーが悔やむと、似た経験があるから、痛みは分かると答えたジェイクは、先導してくれとヒラーに頼む。

空で会おう!とヒラーも答える。

作戦本部に集まったヒラーやジェイクに、映像の赤い部分が攻撃目標で、核融合爆弾搭載機をぶつける。

他の機は搭載機を援護しろ!リベンジの時だ!とアダムス将軍から命じられる。

パトリシアとキスして、自分のジェット機に乗り込むジェイク。

ラオ中尉もジェット機に乗り込み、攻撃部隊は発進して行く。

残されたローゼンバーグは、刀の使い方を教えてくれとウンブトゥに声を掛けるが、さすがに無視される。

その頃、大西洋中央部に停船していたトレジャーハンターたちの元に、政府から監視しろとの連絡が入るが、もうヤケになった乗組員たちは酒を飲んで仕事を放棄していた。

1億ドル出すならやっても良いぜ!と冗談で返すが、すぐに、出すって!とケイタイを持った仲間が答えたので、急に素面に戻った乗組員たちは、巨大円盤が海底に掘削中の穴の状況をモニターで監視し始める。

すっかり倒壊した東海岸を、少女と子供たちが乗った自動車がのろのろと進んでいた。

途中、打ち上げられたクルーザーの穂先で気絶しているジュリアス・レヴィンソンを発見した子供たちは、車を停め、救助しに行く。

車に乗せて走り出すと、ようやく気づいたジュリアスは、君たちは…、親は?と聞く。

運転していた少女は首を振ると、フロリダのおばあちゃんの所へ向かっていると言うので、一番安全な所は、デイヴィッドの所だろうとジュリアスは教える。

最初のとき、博士は宇宙人と心が通じ合った…とアイザック博士とキャサリンが心配そうに見守る中、オーキン博士は、旧式のレーザー切断機を取り出していた。

一方、巨大宇宙船の母艦に接近したジェイクたち攻撃機は敵の砲撃を受け始める。 敵の防御は想像以上で、とても崩せそうになかった。

その様子をモニターで見ていたレヴィンソンは、自殺行為だ!と叫ぶ。

しかし、ジェイク、行くぞ!と呼びかけたヒラーのジェット機は、敵の攻撃をかいくぐり母船の中に突進して行く。

そんな中、医務室のベッドで目覚めたホイットモアは、これは女王の罠だ!と口走る。 中央部の女王がいる場所に接近していたジェイクたちの機体の調子がおかしくなる。

エンジン不調! それでも懸命に核爆弾を積んだ機体を守ろうとするジェイクたちだったが、敵が発射した手裏剣状のメカが、ジェイクたちのジェット機に付着し、何かの情報を吸い上げる。

ジェット機部隊は次々と落下して行く。 ランフォード大統領は核の使用を許可するが、敵宇宙船のエネルギーシールドに阻まれて核爆発に効果はなく、ジェット機部隊との交信も途絶えてしまう。

その直後、地球の大気圏に敵のバリアが広がり、通信衛星を破壊してしまう。

罠だった!衛生がやられた!情報ゼロです!と地球防衛基地内でタナー国防長官(パトリック・セント・エスプリト)が叫ぶ。

エリア51に敵の円盤が急襲し、ランフォード大統領がいた司令室にまでエイリアンが侵入して来る。

エイリアンを目の当たりにしたランフォード大統領は、平和は消えた…とつぶやく。 オーキン博士はそんな中、宇宙船の残骸を開けようと、レーザーメスを発射していた。

大統領や副大統領など、大統領候補の大半を失った合衆国は、急遽、エリア51内にいたジョシュア・T・アダムズ将軍を大統領に任命する。

残念だ…とホイットモアは悔やみ、パトリシアも、私らの負けね…と泣いていた。

ジュリアスと子供らを乗せ車を運転していた少女も、誰が希望なんて持てるの?とぼやきながらのろのろと進んでいた。

格納庫の所へやって来たホイットモアは、そこに呆然と立ち尽くしていたレヴィンソンに、デイヴィッド、司令所に行け!と命じる。 準備に20年もかけて結果はこれです…とレヴィンソンは無念そうに言う。

勝ち目はなかったな…、この20年は人類の歴史上、守る価値があると信じた。

支えたのは運じゃない!我々の決意だ!とホイットモアは演説を始める。

息が絶えるまで戦うんだ! その頃、パトリシアはウンブトゥに、オーキン博士が病室に書き残していた謎の計算式のようなものを見せていた。 銀河で戦争が起きた。

彼らは敵対していた… 奴らの敵は我々の味方になる…とウンブトゥは指摘する。

オーキン博士のレーザーメスは宇宙船の残骸の切断に成功し、中から白い球体が転がりでてくる。

オーキン博士は、お前の秘密見せてくれとつぶやくと、その球体の分析を始めようとする。 ジェイクは、墜落した機体からパラシュートで脱出しており、そのパラシュートから下の川のような部分に落下する。

周囲にはエイリアン軍団が、自分たちを捜しに来ていたので、水中でしばらく身を潜めるが、そこに先に潜っていたヒラーも発見する。

オーキン博士は、球体のスキャンをしていたが全く無反応だった。

そのとき、ローゼンバーグが球体の側に寄ると、何のためらいもなく両手を球体に押し付けたので、オーキン博士は驚いて細菌が移る!と注意するが、次の瞬間ローゼンダーグの両手は球体の中に吸い込まれそうになる。

引っ付いた!こいつに食われる!とローゼンバーグはパニックになる。

巨大宇宙船の中では、巨大な女王エイリアンが生態スーツを着込んでいた。

それを見ていたジェイクは、出動し始めたと気づく。

地球防衛基地内では、球体が、お前らの原始的な言語を理解した…と突如英語で話し始める。

私は奴を監視に来た、だが、君たちは私を攻撃した。 笑われは数千年に渡って戦って来た。

奴らを壊滅する武器をとある惑星の裏で作っている。

女王は私を追って来る。 それを聞いていたレヴィンソンは、その前に彼女を殺したら?と口にする。

殺せば奴らは帰る。 他の女王が呼ぶと球体が答えたので、罠にはめてやるか…とレヴィンソンは考え始める。

レヴィンソンは、核爆弾を積んだ球体の囮を奴らの宇宙船の中に送り込み塩原に誘い出し爆発させると言う計画を立てる。

その際、宇宙船の周囲をシールドで覆うので、核爆発の影響は地上には及ばないと言う。

トレジャーハンターたちを乗せた船から、敵宇宙船が海底に掘っている穴が地球のコアに到達するまで1時間との連絡がエリア51に届く。

囮船は主導なので誰かに操縦してもらわなければ行けないと、アダムス新大統領が基地内のメンバーに伝えると、パトリシアが行きますと名乗り出るが、その直後、私が行く、この任務に一番適しているのは私だ。君たちがやるのは復興だ!とホイットモアが言う。

パトリシアはマシューに、パパに行かせないでと頼む。

120マイルも先のエリア51に向かっていたジュリアスと子供たちだったが、スピードがのろすぎて到達しそうもなかった。

そのとき、道路脇に停まっているスクールバスと、その外で遊んでいた数名の子供の姿を見つけたジュリアスは、降りて行って運転手は?と聞く。

いない、彼女とエッチしていると言うので、運転席にキーが差し込まれたままであることを確認したジュリアスは、子供たち全員に良いぞ、乗れ!と命じる。

女王が乗った巨大宇宙船がエリア51まで到達するには後9分、奴らがコアに向かって掘り進めている穴がコアに到達するまで後22分となる。 やってみせる!とレヴィンソンは決意する。

ウンブトゥとローゼンバーグは、エイリアン用レイガンを構え、円盤の襲来に備える。

敵母船の中にいたジェイクは、他のパイロットたちと再会していた。

ジェイクはわざとエイリアンの前に姿を出し、気軽に話しかけて相手の気をそらしている間に、地面の溝の間に身を隠していた仲間たちはその場を脱出すると、近くで見つけたエイリアンの小型機をハイジャックする。

逃げ後れたジェイクがエイリアンに襲われそうになったとき、ヒラーが小型機の操縦席からエイリアンを射殺する。

小型機に乗り込んだジェイクは、訓練時に君を死なせかけたことを謝るとヒラーに声をかける。

全機、母船から脱出するが、ラオ中尉とジェイクからの連絡が取れないことに気づいたチャーリーは焦るが、その直後、元気そうなジェイクの声を聞こえて来て無事だったことが分かる。

全機、俺に続け!とヒラーが他の小型機に命じる。 ジェイクからエリア51の防衛基地に連絡が入る。

心を一つにして立ち向かうんです! マシューがパトリシアを呼びに来る。

すると、父ウィットモアが乗り込んだ囮機が基地を発信して行く。

マシューは、すみません、お父様がこうしろと…と詫びるので、パトリシアは飛び立って行く囮機を見ながら、パパ!と叫ぶ。

エリア51に接近中だった、ジュリアスが運転するスクールバスの上に、接近して来た巨大な敵母艦の影が落ちる。

来るぞ!とアダムス大統領が叫ぶ。 キャノン用意! そんな中、パトリシアもジェット機に乗り込み基地を飛び立つ。

援護しろ!と地上班はエアガンを構える。 女王の母艦がエリア51に迫って来る。

スクールバスを運転していたジュリアスは、自分たちの方に手を振っている背の高い男が塩原にいることを発見、それがレヴィンソンだと気づくと、息子が手招く方へ近づく。

バスを降りたジュリアスは、お前とは世界が破滅しないと会えないのか?と嘆くが、リヴィンソンの方は、何故今ここへ?と父の突然の出現に戸惑う。

父ホイットモアの操縦する囮機の横に援護するように付き添っていたパトリシアだったが、今よ、シールド始動!とパトリシアが呼びかける。

敵母艦の周囲にシールドを張り巡らせた円盤に入り込んだホイットモアは、人類を代表して、独立記念日おめでとう!と叫ぶ。 次の瞬間、敵母艦は大爆発を起こす。

デイヴィッド、確認しろ!と基地からアダムス大統領が呼びかける。

私の見る限り、女王は死にました!とレヴィンソンは連絡を返す。 しかし、小型円盤の攻撃は止まらず、基地のキャノン砲は倒壊してしまう。

そのとき、スクールバスを降りていた子供の1人があれは何?と爆発して墜落した敵母艦の方を見ながら言う。

母艦の残骸から出現した女王に気づいたレヴィンソンは、まずい!女王にもシールドがあったのか!と気づき、子供とジュリアスをスクールバスに乗せると自ら運転席に座る。

その際、子犬のジンジャーが乗り遅れたので、子供が助けに行く時間を待つレヴィンソン。

何とか走り出したスクールバスの上をジャンプして前方に先回りする女王。

海上のトレジャーハンターたちから、敵が掘る穴がコアに到達するまで残り6分!と知らせて来る。

パトリシアはジェット機で女王に接近、女王の身体を防護していたシールドを破壊するが、自分の方も翼をもぎ取られてしまう。

脱出してパラシュートで地上に降り立ったパトリシアに、怒った女王が迫って来る。

そこに、すぐ行くぞ!と接近して来たのが、ジェイクやチャーリーたちの小型円盤で、女王に攻撃を加える。

それを基地から見ていたアダムス大統領は、女王を仕留めろ!と命じる。

基地内で球体を守っていたオーキン博士とアイザックス博士にエイリアンたちが迫る。

基地の外で円盤を撃っていたウンブトゥは頭痛を感じ、こっちに来る!と警告する。

ジェイクは、急に小型円盤の舵が聞かなくなり、女王にシステムを乗っ取られた!と気づく。

奴らが来たぞ!エリア51に誘導している! ローゼンバーグも基地の外で、迫り来る小型円盤を撃っていた。

オーキン博士たちに迫っていたエイリアンの触手を、駆けつけたウンブトゥが刃で切り落とす。

ベイビー!助かったぞ!とオーキン博士は喜ぶが、気がつくと、アイザック博士は胸から血を流し床に倒れていた。

死んじゃダメだ!誰がランに水をやる?とオーキン博士は共の側に跪いて呼びかけるが、ズボンはけよと冗談を返したアイザック博士は、告白することがある、君のセーターを編もうと持っていたと言うと息絶える。

エリア51の上に到達した女王は、基地を壊して球体を奪おうとする。

オーキン博士はレイガンでそれを阻もうとするが、コアまで2分!との連絡が船から入る。

舵が聞かなくなったジェイクたちの小型円盤は、敵の無数の小型円盤の渦巻きの中に閉じ込められて身動きが出来なくなっていた。

核融合エネルギーを使おう!とジェイクが提案するが、地上で使うのは無茶だ!と反対意見が出る中、スラスター準備!と強行する。

ジェイクたちが乗った小型円盤は炎に包まれながらも、敵円盤の渦の「台風の目」から一気に上空に上昇、脱出に成功する。

舵は効くようになったものの、エンジンは止まってしまったので、そのまま下降しながら女王に接近発砲する。

女王は、アリア51の基地に穴をあけ、地下の部屋にあった球体を掴む。

ジェイクは、撃て!撃て!後ろの触手を狙うんだ!と叫びながら女王の背後に迫る。

撃たれた女王は倒れ込み、生態スーツを脱いで、中身が出て来る。

しかし、ジェイクたちの銃撃を頭部に受けそのまま女王は息絶え、握っていた球体を手放す。

大西洋上のトレジャーハンターたちは、宇宙船の掘削が止まったことを確認すると、助かった上に金持ちになった!と全員大喜びする。

将軍!コアが守られました!とアダムス大統領に報告が入る。

小型宇宙船は次々に落下して行く。 地上に降り立ったジェイクに飛びつきキスするパトリシア。

それをうらやましそうに見ていたチャーリーがラオ中尉に、僕らも真似しないか?と話しかけると、食事が先!とラオは笑顔で答える。

レヴィンソンに近づいて来たアダムス大統領は、良くやった!とねぎらう。

一緒にやって来たキャサリンとレヴィンソンは出会うが、側にいたジュリアスは、あんた誰?と彼女を不思議そうに見やる。

キャサリンは笑顔で名前を名乗って自己紹介する。

ジュリアスは少女や子供たちに、君たちはしばらくわしの家にいなさいと伝え、少女も良いアイデアねと喜ぶ。

ウンブトゥから、君は立派な戦士だと声をかけられたローゼンバーグは、最高の褒め言葉だと喜び、アダムス大統領は再度、良くやってくれたと彼らをねぎらう。

巨大円盤は地球を去ってゆく。

今度狙われたら…とレヴィンソンがつぶやく中、部長、あの球体が今後の戦略を我々に伝授してくれます。

宇宙に出て、今度こそエイリアンのケツを蹴飛ばしましょう!とオーキン博士が楽しそうに話しかける。
 


 

 

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