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ゴーストバスターズ('16)

「ゴーストバスターズ」(1984)の女性版リメイク

話はそつなくまとめられており、懐かし要素も満載で、それなりに楽しめるが、さすがに同窓会ノリ以上のインパクトはない。

やはり、この手のコメディは字幕で読んでいるだけの日本人には良く分からないような気がする。

何となく、お下劣ギャグを言っているのだろうと言う程度は理解できるのだが、それを面白がると言う所まではいかない。

さらに、おバカキャラを笑うと言うセンスも、今の日本では受け入れがたいような気がする。

VFXもそれなりに凄いことをやっているのだろうと言うことは予測できても、もはやアナログで作っていた昔のような驚きはない。

話の展開も、最初の作品と「2」でやったことの繰り返しと言う印象が強く、予想の範囲内と言った感じである。

それでも、新兵器の活躍など、見所が全くない訳ではない。

2丁拳銃風にプロトンビームを操るホルツのシーンなどは、文句なくかっこ良い。

懐かしのゲストが登場する中、リック・モラニスの姿がなかったのが、今イチ「ゴーストバスターズ」らしく感じさせない要因かもしれないとも感じた。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2016年、アメリカ映画、ケイティ・ディポルド 、 ポール・フェイグ 、ケイティ・ディポルド脚本、 ポール・フェイグ 脚本+監督作品。

雷鳴 雲間から「ゴーストバスターズ3D」の立体文字が浮かび上がる。

オルドリッジ邸 NYに存在する唯一の19世紀に建てられた建物で…と見物客を前に説明する案内係(ザック・ウッズ)。

ここで一つ恐ろしい話を…と言い始めた案内係は、1894年10月25日…と話し出す。

オルドリッジ今日は朝食を食べようと起きてきましたが、召使いが一人も現れません。

実は全員、前夜寝室で刺し殺されていたのです。 犯人は、オルドリッジ卿の長女ガートルードだったと、卿の日記に書かれています。

しかし世間体をはばかったオルドリッジ卿は、ガートルードを地下室に幽閉しました。

食事は、この狭い隙間から降ろしていたのですが、その後、地下室から奇妙な音が聞こえるようになり、この隙間は封鎖されました。

そう案内係が説明していた時、突然、彼の背後の暖炉に置いてあった燭台が音を立てて倒れる。

客達が帰った後、床に落ちていた燭台を拾い上げ、その底の仕掛けを確認した案内係は、元の位置へ戻そうとするが、その時、地下室のドアに掛けたかんぬきががたがたと音を立てて動き出し、ドアノブがゆっくり回り始めたので、怯えた案内係が部屋から逃げ出そうとすると、入り口のドアノブが赤く焼けており熱くて掴めなかった。

パニック状態になった案内係は、椅子を振り上げ、窓ガラスを割ろうと投げつけるが、椅子は空中でぴたりと制止してしまう。

やむなく地下室へ逃げ込んだ案内係は、床がひび割れ、その下から緑色のスライムが吹き出して来ているのに気づく。

慌てて階段を上ろうとした案内係だったが、その階段が粉々に砕け、案内係は片手だけで上の階の床を掴む宙づりの状態になる。 そんな彼は、部屋の奥から近づいてくる何者かを見て、止めて〜!と叫ぶ。

タイトル コロンビア大学 講師のエリン(クリステン・ウィグ)は、無人のビッグホールで講義をする予行練習をしていた。 この大きな空間で講義が出来ると言うことは彼女に取っては夢にまで見たチャンスだったからだ。

そんなエリンの横から、突然、君の著作のことで話があるんだと話しかけて来た老人がいたのでエリンは驚く。

何の著作ですって?とエレンが戸惑うと、本だ!アビー・エイテスとエリン・ギルバートの共著「過去からのゴースト」の著者だろう? この写真は君にそっくりなんだが?と、その老人は持参した本の最後のページに付いている著者の近影を見せる。

確かにそれは若い頃のエリンの写真だった。

エリンは返答に困り、それは昔、友達とギャグで書いただけですと言い訳するが、ギャグで460ページも?と老人は疑わしそうに聞き、オルドリッジ邸の調査をしてくれと頼む。

こんな本どこで手に入れたんですか、とっくに絶版になっているはずなんですが?とエレンが聞くと、アマゾンで買ったと老人があっさり答えたので、アビーの奴!とエリンはつぶやく。

そこへやって来たのがフィルモア教授で、君の終身雇用に付いて話があると言う。

君はプリンストン大学の教授の推薦状を提出したが、もっと高名な大学のを持って来てくれ。君は物理学の分野において有力だが、才能をどぶに捨てているとフィルモア教授は言い渡す。

ヒギンス理科大学 アビーに会いにやって来たエリンは、頭に奇妙なヘルメットのような装置をかぶったアビー(メリッサ・マッカーシー)が出て来て、エリン!と喜ぶが、一緒に入って来た中華料理の出前のベニー(カラン・ソニ)にはワンタン!と叫ぶ。

そのアビーから、変なヘッドホンしてるな?と言われたので、ヘッドホンじゃなくて科学の進歩よ!と答えたアビーは、受け取った中華スープの中に欠片ほどしか入ってないワンタンを見て嘆く。

そんなアビーに、本の販売には私の許可がいるはずよ!と文句を言って来たエリンに、いらない!と即答する。

私の終身雇用がダメになりそうなのよと訴えても、アビーには独自の考え方があるようだった。

懸命に訴えていたエリンは、その時、部屋の中にもう一人奇妙な女性がいることに気づく。 ホルツマン(ケイト・マッキノン)と名乗った女性を、ホルツはエンジニアで、もうすぐEVP捕獲ビームが完成するのとアビーが教える。

チェルシーホテルに8泊もして採取した音があるのとホルツが言い、テープを回し始めたので、エリンはつい、アビーと一緒に顔を近づいて耳を傾ける。

しかし聞こえて来たのは、おならの音だったので、担がれたと知ったエリンは怒り出す。

あんた、この世を捨てたくせに、何故本のことを調べるの?とアビーが聞くと、オルドリッジ邸のことを頼みに来た人がいるのよとエリンは答える。

すると、アビーとホルツはすぐに教室を出ようとして!行くわよ、ドアを閉めるのよとアビーはエリンに言う。

本の販売は止めて!とエリンが2人について行きながら頼むと、オルドリッジ邸の人を紹介してくれたら、終身雇用のことは戻るまでに考えるわとアビーが言うので、エリンは仕方なく、オルドリッジ邸まで同行することにする。

3人がオルドリッジ邸に行くと、そこにいたのは案内係で、屋敷は既に閉鎖されていると言う。

マルグレーヴさんい紹介されて…とエレンが説明すると、彼は15年前に死んだと案内係は言う。

そこに、当のマルグレーヴがやって来たので、その人は?と聞くと、息子のジュニアだと案内係は言う。

彼は火曜日に霊を見て失禁した。パンツがパアになった!とマルグレーヴは案内係のことをからかう。

中を見せてと頼むと、案内係は鍵束を道路に投げて来る。

アビーは、PKEメーターなる装置を手に屋敷内に入る。

ホルツは、ずっとエリンのことばかりビデオに撮りながらひつ内に入ると、その首飾りは何なの?ヒールで歩く気分は?などと、明らかにエレンをバカにしたようなことを聞いて来る。

最初から付いて来たのと苛立たしそうに答えたエリンは、そのヒールで粘っこいスライムのようなものを踏んでしまい、顔をしかめて立ち止まる。

エリンがヒールの裏を確認している間にホルツはアビーと一緒に先に行くが、その時、エリンの横の地下室の扉が自然に開いたのにエリンは気づかなかった。

又いたずら?と靴のスライムのことを良いながらアビーと掘る津に近寄ったエリンだったが、振り向いたアビーは、さっき開けよう利江ティラかなかった地下室のドアがいつの間にか開いているのに気づき、あんたが開けたの?とエリンに聞く。

エリンが知らないと答えると、ジュニアか失禁男よとアビーは断定するが、その時、彼女が持っていたPKEメーターが異常な早さで回転を始める。

しかし、傍らに立っていたホルツは何故かポテトチップを食べていた。

地下室の下から、光る女性の霊体が出現する。

T-4レベルよ!とアビーは驚きながらもエリンと一緒に霊体に近づき、話してみる?とエリンに勧める。

交信したんだわ!と感激したエリンがハイ!と笑顔で挨拶をすると、突然、女性の霊は口を開き、大量の反吐のようなスライムをエリンの顔に浴びせかけ、窓から外に逃げ出してしまう。

エリンはスライムでびしょぬれの状態で外へ追いかけて行くと、何が起きた?と呆然となる。

ゴーストを見たわ!凄いゴーストだわ!とアビーは喜び、エリンと抱き合ったので、アビーの服にもスライムがくっついてしまう。

この時撮った映像はテレビに売ったので報道されるが、コロンビア大学に戻ったエリンは、そのニュースを見たらしいフィルモア教授から呼び出され、終身雇用の件だが、幽霊の研究は学問とは言えないと言われ、大学を解雇されてしまう。

アビーの研究室へ来ると、もうネットにコメントが殺到しているとアビーは言う。

読んでみると、ビッチにゴースト退治は無理などと悪口が書かれているだけだった。

テレビでは「ゴーストジャンパース」なる怪しげな番組がやっており、それを見たアビーは、彼らにゴーストが退治できる?とバカにすると、コロンビア大学と違ってここは私たちの味方!とエリンを励ます。

しかし、その後、ヒギンス理科大学の学部長に相談に行ったエリン、アビー、ホルトは、12年も歴史があるこの学校ならお化けの研究は簡単だと?失せろ!と中指を建てられ侮辱される。

アビー達は研究室にあった学校の備品を持ち出し大学を出たので、学部長が怒鳴って来るが、そのまま逃げる。

とある地下鉄で働いていたパティ(レスリー・ジョーンズ)は、突然、「第4の大変動が始まる!」などと奇妙なことを話しかけて来た男ローワン・ノース(ニール・ケイシー)がいたので、適当に相づちを打って追い払うが、その男がホームに入る様子をモニターで監視していると、そのまま線路内に降りて行ったので、懐中電灯を持って様子を見に行く。

ローワンは、線路脇の配線の部分に奇妙な装置を仕掛け、ペティが様子を見に来た時には物陰に隠れる。

パティがその装置の側を通った時、いきなりその装置が爆発を起こす。 驚いたパティだったが、その時、地下鉄の構内に、囚人服を着たゴーストが出現したので逃げ出す。

メルカドホテルに戻って来た整備係のローワンは、自分の作業部屋で、復讐するときは来た…、今に全世界がお前にひれ伏すだろう…などと、ぶつぶつ鏡に向かってしゃべっていたが、仕事の依頼が来ると、いつものように慇懃な口調で返事をする。

エリン、アビー、ホルツは、レンタルガイド(ケイティー・ディポールド)の案内で広々とした町中の建物を見つけ喜ぶが、月2000ドルと聞くと、もっと安い場所をと要求する。

結局、アビー達がオフィスとして選んだのは、いつもアビーが出前を取っている「老朱食堂」の二階だった。

ホルツは、火の点いたバーナーを両手に持って踊り出したので、エリンが危険だと注意すると、消化器で派手に消したりする。

アビーはサイトを立ち上げ、チラシも作ったと言うが、印刷された言葉に曖昧な点があることをエリンが指摘すると、だから不審人物の調査が殺到しているのね…とアビーがミスに気づく。

そこへ、受付の募集を見てやって来たと言うケヴィン(クリス・ヘムズワース)が訪ねて来る。

そのハンサム振りとマッチョな体型にエリンは一目惚れをしたようだったが、一応、3人で面接をすることにする。 エリンはいきなり、今会っている人はいる?などと言う怪しげな質問をし、あなたたちとケヴィンは答える。

今まで何をやりました?とアビーが聞くと、役者とか色々やって来たと話すケビンの眼鏡にはレンズが入ってないことを知る。

会社のロゴを作って来たと言うので見せてもらうと、おっぱいが付いた下手なゴーストの絵や、セブンイレブンの模倣だったり、家の上のホットドッグが描かれていると言った意味不明なものばかりだった。

さらに、上半身裸でサックスを持った写真と、耳にサックスを当てている写真のどっちが良い?などと聞いて来たので、一旦奥に下げさせて3人で協議することにする。

あまりにバカすぎるでしょう?とアビーは難色を示すが、他に候補者が来そうにもなかったので、そのまま採用することにする。

その時、階段近くの椅子に雑誌を読んで座っていた黒人女性がいることに気づいたアビー達は、テイクアウトなら1階ですと教える。

中華料理の客だと思ったからだった。

しかし、その女性はパティで、自分が地下鉄で経験した霊体験を打ち明ける。

この場所は、元中華系のカジノがあったなどと言い、霊感が強いことを明かしたパティは、ゴーストが出現した地下鉄の場所は元刑務所で、死刑囚は電気椅子で処刑される決まりになっていたのを、電気代をケチって射殺していたようなので化けて出ても不思議ではないなどと場所の由来を打ち明ける。

依頼主だと知ったエリン達は、ただちにパティに案内され、目的の地下鉄に出向く。

そこには、壁にスプレーで落書きしている黒人がいたので、パティは注意するが、スプレーアーティストは止めようとしなかった。

ホルツは面白がり、その落書きを写真に収めるが、それは懐かしのゴーストバスターズのマークだった。 3人はパティに連れられ、ゴーストが出た場所まで来るが、何か装置が仕掛けられていた後を発見する。

火花が出たとパティが説明すると、アビーとホルツは残骸の匂いを嗅ぎ、放電の匂いがすると指摘する。

その時、囚人服を着たゴーストが出現、ホルツは持参したプロトンビームの試作品をエリンに渡すと、アースも付けなくちゃと言い、エリンに首輪のようなものを装着する。

もはや逃げられないと悟ったエリンは、ビームを発射するが、威力が足りず、ゴーストまで届かない。

ホルツが機械を調節し、再度ビームを発射する。

ゴーストの捕獲には成功するが、そこに急行が接近している!とパティが叫ぶ。 慌ててビームでゴーストを捕獲したまま駅のホームに上がる4人だったが、ゴーストはやって来た急行に激突し、スライム状に飛散するとアビーやエリンに降り掛かる。

その時の映像もネットで公開するが、反応は否定意見ばかりで、誰も本物だと信じていないようだった。

そんな中、ケヴィンがコーヒーを煎れて持って来てくれるが、アビーが味を怪しむので、その場で自分で味見してみて、あまりのまずさにカップ内に吐き出してしまう。

ところがエリンは、そんなケビンが吐いたカップをもったいないからなどと言って受け取り、飲もうとする。

一緒に付いて来たパティは、地下鉄のゴーストが出る直前、奇妙なことを言う男がいたと話すと、入会させて!と言い出す。

その時、受付の電話がかかって来たので、ケヴィンに取って!と命じたアビーは、ここは「超常現象調査会社」と教えるが、ケヴィンは、こういうの苦手!と言っただけですぐに電話を切ってしまう。

パティは、私はニューヨークを良く知っているし、おじさんの車があるから荷物運べるよとアピールする。 ホルツは、確かに車は必要と同意する。

その後、その車を持って来たパティだったが、それはどう見ても霊柩車だった。

伯父は葬儀場を経営しているのだとパティが言うので、まさか死体は乗ってないでしょうね?とアビーが冗談を言うと、死体には4つの使用法があるなどとホルツが悪のりして来る。

正式にパティも一員になった所で、ホルツが作ったゴースト兵器の試作品の実験を店の横でやってみることにする。

まずは小型化したプロトンビーム装置をアビーが背負って発射してみるが、ビームの勢いが強すぎ、アビーの身体はビームに踊らされてしまう。

その後、事務所でピザを食べ始めた4人だったが、何となくエリンが身の上話を始める。

アビーが高校に転校して来て知り合い、それからパーティ三昧の毎日だったの。

私が8歳の時、隣の意地悪なババアが死んだの。

ある日、目が覚めたら、そのババアが私を睨んでいたの。1年間ずっと現れたわ。

でもその話を両親は信じてくれなかったし、セラピーに通うようになると、それを知った友達がみんな馬鹿にして来たの。

味方はアビーだけ…とエリンは打ち明ける。

その頃、とあるロックフェスティバルの会場にローワンがやって来る。

入り口で列をなすファン達を見たローワンは、この世を早く浄化しないと…とつぶやきながら会場内に入って行く。

アビー達は、テレビでゴーストバスターズを批判しているマーティン・ハイス博士(ビル・マーレイ)のインタビューを見ていた。

それを見たエリン達は、こんなに見逃せない!私たちには立証可能なものが必要だわ!と指摘する。

その直後、ケヴィンが、ストーンぶる劇場でゴーストが出たって!と電話を報告する。

早速出かけようとしたアビーたちに、衣装だ、これならゲロは聞かれても大丈夫だろ?とパティがそろいのユニフォームを渡す。

そこに、地下鉄に描かれた落書きにヒントを得たマークを描いた、霊柩車の改造カー「エクト−1」をホルトが運転して持って来たので、パティは何て事を!と驚く。

それでも、劇場にやって来た「エクト−1」から降り立った4人は、全員お揃いのユニフォームで、お揃いのプロトンビーム装置を背負っていた。

劇場内に入ると、支配人が彼女らを出迎えるが、その横を、ニワトリが図書館でフライになっている…などと意味不明なうわごとを言っている男が短歌で運び出される所だった。

この辺をふらふらしていれば会えますと支配人が言うので、4人は別行動して、劇場内の地下通路でゴーストを捜すことにする。

ステージでは今もロックコンサートの真っ最中だった。

ウィッグをかぶしたマネキンが展示してある場所の横を通っていたエリンは、最後のマネキンが、ウィッグをかぶったホルトであることに気づいて肝をつぶす。

又いたずらだった。

一方、アビーはローワンの部屋の中で謎の装置を発見。

パティは、マネキン置き場の部屋を覗いた後、1体のマネキンが動きだし、追って来たのに気づく。

慌てて逃げ出したパティは、アビーやホルトが装置を調べていた部屋に入って来てドアを閉めるが、どのドアを蹴破り、マネキンが中に侵入して来る。

それを見たアビーは、何かが取り憑いているのよ!私たちの持論は正しかった!と喜び、プロトンビームで攻撃する。

するとマネキンは壊れ、中から悪魔のような姿をしたゴーストが出現し、通気口から1階へ逃げ出して行く。

1階のステージ上では、ロックバンド「アンデッド」が歌っていたが、そこへ突然、悪魔の姿をしたゴーストが出現したので、観客達は仕掛けだと思って盛り上げる。

ステージ上に出て来たゴーストバスターズたちは、プロトンビームを浴びせようとするが、ゴーストが会場中を飛び回るので狙いが付けにくい。

ステージ上で、ゴーストに弾き飛ばされていたボーカルも興奮し、アンデッドのパワーだ!などと叫び出し、様子を見に来た支配人は、アールデコの天井が破壊されるので悲鳴を上げる。

アビーは観客に協力を呼びかけ、背中からダイブすると、観客達にゴーストの真下の位置まで運んでもらう。

パティも真似ようとしてダイブするが、誰も受け取ってくれなかったので背中から床に落下してしまう。

あんたたち、見た目で判断してるでしょう?とパティは怒って立ち上がるが、その肩にゴーストが留ったことに気づかなかった。

パティは、ゴーストに取り憑かれたのか、もう疲れたわ、幽霊を敵にしたくない、私、地下鉄に帰ってメトロカードを売る…などと言い出す。

そんなパティとゴーストを、自撮り棒で撮影する観客の女達。

そんなパティの背中に留ったゴースト目がけ、ステージ上からアビーやエレン達がプロトンビーム砲を発射すると、ゴースト飛び立ち、正気に戻ったパティも攻撃に参加する。

ホルツが、収容箱の蓋を足で踏んで開けると、プロトンビームで捕獲した悪魔のゴーストを陽気に閉じ込めることに成功する。

私たち、ゴーストを捕まえた!とステージ上でアビーが絶叫すると観客もノリノリ。

ホルツは、バンドのエレキを借りるとステージに叩き付け壊してしまう。

外に出たゴーストバスターズを待ち受けていたインタビュアー達が質問攻めにする。

事務所に戻って来た彼女らは、ゴースト捕獲成功に浮き足立っていた。 エリンなど、ケヴィンと卑猥なダンスを踊り出す始末。

ホルツは、さらに装置を改良すると言う。

そんな事務所に突然やって来たのは、以前テレビでゴーストバスターズを否定していたマーティン・ハイス博士だった。

質問だ、君たちは幽霊を捕まえたそうだが?と言うので、4時32分、T-3タイプの霊体を捕獲したわとエリンが答えると、ここに幽霊がいるのか?私に見せてくれと言い出す。

アビーはちょっと迷ったあげく、保管方法を決めるまで公表できないと返事する。

しかし、ハリス博士が馬鹿にしたようなことを言って来たので、その言葉にかちんと来たエリンは、見たい?と言い、収容箱の蓋のスイッチに足を乗せるが、それを止めさせようとするアビーともめる。

彼のためにリスクを負うなんてとアビーは言い聞かせ、どうかしてたわ…と反省したかのようなエリンだったが、次の瞬間、収容器の蓋を開けてしまう。

キャスパーかな?とおどけながら中を覗き込もうとしたハリス博士は、中から飛び出して来たゴーストに弾き飛ばされ、そのまま窓の外に落ちてしまう。

博士が落ちた事件で警察が調査に来て、誰が投げた?と聞くので、ゴーストよと答えるが、その現場にエージェントらしき謎の男2人捜査官ホーキンス(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)とローク(マット・ウォルシュ)がやって来て、政府の者だ、市長が話をしたがっていると警官に言うと、アビー達を市長の所へ連れて行く。

ブラッドレイ市長(アンディ・ガルシア)には、女性の秘書ジェニファー・リンチ(セシリー・ストロング)が付き添っており、安全保証局でも水面下で調査を続けていたと言う。

だが、今後は手を引いてもらおう。

政府に任せたまえ。外国のサイレンを鳴らされるのは困る。 世間的には君たちをペテン師と発表する。

真実を知ったらパニックになるからとジェニファーは説明する。

その条件を聞いたアビーは、仕事は続けられるわと言い、今さら隠せないわ!と憤るエリンと口喧嘩になる。

民衆は飽きやすいの。オーランメダン号の失踪事件、ランゲヴィルと言う街が消えた事件…、もう誰も覚えてないでしょう?とジェニファーが言うので、それ、どう言う事件?と聞くと、皮膚が裏返ったが生きているとブラッドレイ市長は言うので、聞いたアビーは驚く。

事務所に戻って来たエリンは、市町の許可が出た、仕事を続けようと言い、店の横の路地で、ホルツの新兵器の実験をすることになる。

ホルツはまず、からかうようにエリンに小さなアーミーナイフを渡す。

続いて、手榴弾のようなものを渡すと、投げると小さな爆発が起きると説明するので、試しに投げてみると大爆発が起きたのであっけにとられる。

続いて、ゴースト・チッパーなる装置をパティ−に試させる。 それは強力な掃除機みたいなもので、周囲のゴミを一気に吸い込んでしまう。 続いてホルツは、アビーにプロトングルーブなるものを装着させる。

パンチをすることで起動すると言うので、アビーがパンチの真似をしてみると、「老朱食堂」の配達用のバイクが吹っ飛んでしまう。

そこに何事かと出て来たベニーが、壊れたバイクを前にして唖然とする。

打ち合わせ通り、テレビでは、ゴーストバスターズは詐欺ですとジェニファーが発表していた。

そんな外野は無視して仕事を続けようと言うことになり、パティが、これまで怪奇現象が起きた場所を再検討することにする。

オルドリッジ邸は6番街26丁目…、地下鉄はアッパーウエスト72丁目…、劇場があったのはダウンタウン…と地図に印をつけて行くと、エリンが何かに気づき、その地点を線で結ぶと、X字型になることが分かる。

それはレイラインと言う未知のエネルギーラインで、交差点がパワースポットだとエリンは指摘する。

どうやら誰かが、レイラインパワーを強力なマシンで復活させ、こっちの世界を破壊しようとしている!とホルツが見抜く。

交点の位置は7丁目81…、メルカドホテルの場所だった。 アビーは直ちに捜査官のホーキンスに電話をする。

メルカドホテルは、その昔、友好通商を巡り先住民との間で何度も衝突があった場所だとパティが説明する。

4人は早速メルカドホテルへ向かうことにする。

客と電話で会話していた受付係(アニー・ポッツ)に、設備係は?とローワンのことを聞くと、地下にいると言う。

地下室へ向かうと、そこには巨大な何かの装置と、いくつもの大きな額縁がおいてあり、額縁の中から何人ものゴーストが外貨へ出たい様子で手を押し付けていた。

アビーが、そこにいたローワンに、それ止めて!今のままの方が良いのよと声をかける。

しかし、ローワンは、僕は機械が好きなのに、みんな俺のことをバカにする。

待って!ローワン!人間不信なのね。でもこの世にも生きる価値があるものがあるわ。それから、すぐに警察が駆けつける。

あんたは無視される!とアビーが忠告すると、ローワンは、自ら電流が流れている装置に両手を触れ、感電でもしたようにその場に倒れ込む。

ホルツに機械を止めさせたアビーは、ローワンが死亡したことを確認し、頭が良いのに…と惜しむ。

そこに警官隊が入って来る。

彼のテクノロジーは私たちが使っているのと同じ原理だ、この本を読んでいたとホルツが差し出したのは、アビーとエリンの共著「過去からのゴースト」だった。

ロビーに戻ったアビー達を待っていたのはジェニファーで、あなた方は命の恩人と言いながらも、一応逮捕された振りをと耳打ちして来る。

そして、やって来たマスコミには、又スタンドプレーですと説明するジェニファーの横で、アビー達は警官に連行される芝居をする。

地下室に、立ち入り禁止のテープを張り終えた見張り役の警官は室内の電気を消すが、そこにアビーが置き忘れていたPKEメーターが何故か急速に光って回転し出した事に誰も気づかなかった。

エリンは、ローワンが読んでいた「過去からのゴースト」をぱらぱらとめくってみる。

すると、途中から不気味な落書きがびっしりページに描き込まれていることを発見する。

「バリア破壊」「第4の大変動」「俺が奴らを率いる」など謎めいた言葉も書き連ねていた。

エリンは、ローワンの自殺は計画的な行動だったと気づき、急いで市長に知らせるべく飛び出して行く。

その後、1人で事務所に帰って来たアビーは、洗面台のパイプ部分が動き出したことに気づき、排水溝を確認すると緑色に発光していた。

誰なの?と怯えながら聞いたアビーは、ドアに鍵をかけるとドンドン奥へ逃げ込む。

サンドイッチを買って事務所に戻って来たホルツとパティは、アビーに一緒に食べよう!と声を掛けるが、どこにもアビーの姿が見当たらない。

すると、トイレから無言で出て来たアビーは、部屋の中に置いてあった1本の鉄パイプを手にすると、いきなり、プロトンビーム装置を破壊し始める。

驚いて止めさせようとしたホルツは驚くべき力で窓から投げ飛ばされる。

落ちかけたホルツの片手を握りしめて落下を防いだパティにアビーが襲いかかる。 アビーの首は、「エクソシスト」のリーガンみたいに180度回る。

悪霊よ、去れ!私の友達から出て!と叫びながら、パティはホルツの身体を部屋に引っ張り上げると、アビーの頬を力一杯殴りつける。

すると、アビーに取り憑いていたローワンの霊が窓から外へ逃げ出すが、それの気づかなかったパティは、さらにアビーの頬を殴る。

そんな中、下の道にバイクに乗って来たのがケヴィンで、僕も仲間だ!手伝わせてくれよ!と二階に呼びかけていると、近くの空中をさまよっていたローワンの霊がケヴィンの身体に取り憑いてしまう。

ケヴィンの身体を乗っ取ったローワンは、バイクに乗って去って行ったので、マジでヤバい!とパティは叫ぶ。

その頃、エリンは、レストランで食事中だったブラッドレイ市長とジェニファーを発見し、レストランの窓ガラスを叩きながら呼びかける。

それに気づいたジェニファーと市長が呆れていると、店内に入って来たエリンが、市民を避難させて!と頼むが、市長達はあっけにとられるだけ。

その時、ゴトゴトと振動が聞こえて来たので、始まった!とエリンは怯えるが、それは外を運ばれて行くゴミ箱の音だった。

「ジョーズ」の市長にならないで!とエリンは必死に懇願するが、ブラッドレイ市長はガードマンに放り出せ!と命じる。

メルカドホテルの地下にやって来たケヴィンは、見張りの警官2名をあっという間に叩きのめすと、閉めてあった地下室に入り込み、ローワンの巨大メカを起動させる。

額縁の中にうごめいていた無数のゴースト達が飛び出して行く。

レストランを追われたエリンは、通りにいる人たちに向かい、みんな避難して!と呼びかけていたが、誰も耳を貸すものはいなかった。

その時、エリンは異変を感じ、始まった!とおののく。

メルカドホテルの天辺部分から吹き出した雲が上空に広がって行く。

Xを象るレイラインの地域全体が光り出す。

正気に戻ったアビー、ホルツ、パティを乗せたエクト-1が出発する。

エリンは、タクシーを停め、チャイナタウンまで!と頼むが、運転手(ダン・エイクロイド)は、幽霊なんて怖くないと言いながらも、エリンを乗せるのは拒否して去って行く。

一方、ホテル近くに乗り付けたエクト-1からアビー達が降り立つと、そこに出現したスライマーがエクト-1の運転席に乗り込み、あっという間に走り去ってしまう。

プロトンビームで射とうとすると、屋根に核兵器が積んであるとホルトが言うので、どうすることも出来なかった。

異変に気づいた市長が依頼したのか、軍隊が出動する。

街には、巨大な風船型ゴーストが出現、それを見たパティは、まるで感謝祭とハロウィンねと感心する。

その時、彼女らと目が合った風船ゴースト達が迫って来る。

マシュマロマン人形がアビー、パティ、ホルツの上に覆い被さって来て、彼女らは地面との間で押しつぶされそうになる。 もはやこれまでかと思われた瞬間、巨大マシュマロマン人形が破裂して消滅する。

気がつくと、以前ホルツが渡した小さなナイフを手にしたエリンが、ナイフも必要ねと笑いながら近づいて来る。

メルカドホテルの入り口上のバルコニーに立ったケヴィンは、正面に並んだ軍隊や捜査官たちを操り、マイケルジャクソンの「スリラー」のような踊りのポーズをさせたまま、全員の動きを制止させてしまう。

ニューヨークの黄金時代へようこそ!とケヴィンに乗り移ったローワンは叫ぶ。

ゴーストバスターズは、ホルツが作った新兵器を使い、各自、迫り来るゴースト達と戦っていた。

ホルツはプロトンビーム銃を2丁拳銃のように使いこなし、ゴーストを退治する。 アクト−1はスライマーの仲間達が乗り込み、あてどもなく走り回っていた。

助手席には、メスのスライマーが乗り込んでいた。

メルカドホテルのロビー内に入り込んだアビー達に、突如、グランドピアノが迫って来る。

ケヴィン!と呼びかけると、それこいつの名前?と言いながらケヴィンが姿を現し、ピーターパンのように飛んでみせるよと言いながら飛んでみせる。

その内、この男の中に入るとバカになって行く…、返すよと言うと、いきなり二階からケヴィンの身体を落として来る。

それを下で受け止めた4人は、ケヴィンは私たちが守る!と言うと、気絶した彼の身体を引っ張ってホテルの外へ持ち出す。

その時、どんな姿が良い?とローワンのレイが聞くので、小さく可愛い姿とパティが答えると、突如、ゴーストバスターズのお馴染みのマークが出現し、その中のマンガゴーストが禁止マークから飛び出して来る。

可愛いマンガゴーストは見る間に巨大化し、4人のゴーストバスターズをホテルの外ヘはじき出す。

ホテルビルの窓ガラスが吹き飛ばされ、中から巨大なホワイトゴーストが出現する。

それを見たパティは、ローワンの奴、約束破った!小さくて可愛いって言ったのに!と文句を言う。

崩れ去ったメルカドホテル跡には、真っ赤な地獄の渦巻きが出現する。

その時、スライマーが乗っ取って乗り回していたアクト-1が近づいて来たので、その上に搭載されていた核兵器で結界を防ぐことにする。

渦巻きに接近して来たアクト-1の天井を狙って全員がプロトンビームを発射する。

アクト-1はそのまま地獄の渦巻きの中に落下、大爆発を起こし、渦が縮小し始める。

ビルを破壊していた巨大ホワイトゴーストも、その縮小する渦巻きに吸い込まれそうになるが、ビルに捕まって何とか我慢しようとする。

しかし、とうとう我慢しかね、渦巻きの中に吸収される瞬間、巨大ホワイトゴーストは、入り口付近に立っていたアビーを掴んで一緒に渦の中に消える。

驚いたエリンは、側に落ちていたフック付きロープを拾い上げ、ベルトにフックを付けると、アビー!待ってて!と叫びながら自ら渦の中に飛び込んで行く。

渦の底の方へ落ちて行くホワイトゴーストはしっかり右手にアビーを掴んでいたので、エリンはプロトンビームでその右手を破壊、もう見捨てない!と呼びかけ、しっかりアビーの身体を受け止める。

地上では、エリンの身体から延びていたロープをホルツとパティが必死に引っ張り上げていた。

アビーとエリンが地上に飛び出して来た直後、地獄の渦巻きは消え、動きが止まっていた捜査官や軍隊が一斉に何事かと動き出す。

アビーとエリンの髪は何故か2人とも真っ白になっていた。

再会を喜ぶゴーストバスターズに寄り添って来たのは、何故かサンドイッチを食べているケヴィンだった。

どうしてサンドイッチ食べてるの?と聞くと、そこにデリがあったから…、僕らゴーストバスターズだろ!などとケヴィンは何事もなかったかのように答える。

マスコミから今回の事件の説明を求められたブラッドレイ市長は、テロリストが幻覚剤を水道水に混ぜただけで、政府は幽霊などいないと発表する。

そんな中、アビー達に近づいて来たジェニファーは、今後も続けて欲しい。

資金援助をするわ。欲しいものは何でも提供すると申し出る。

アビー達は、真新しいオフィスを手にすることが出来る。

そこに入ろうとしていた時、一台の霊柩車が乗り付けて来る。

それを見たパティは、おじさんだ!とビビる。

他の3人がさっさと新しい建物に入って行く中、1人外に残ったパティは、霊柩車から降りて来たおじさん(アーニー・ハドソン)から、どこだ?車は?と聞かれたので、穴の中だと答える。

遺体が4つもあって車が足りない!とおじさんは文句を言う。

新しいオフィスに入ったアビーに、出前を持って来たのはいつものアビーだったが、渡したワンタンスープの中にはびっしりワンタンが詰まっていたので、これは詰め込み過ぎ!とアビーは呆れたように文句を言う。

受付係のケヴィンは、何とかかかって来た電話を取るようにはなったが、その応対振りを見たアビーは、電話線を切った方が良いわとエリンに伝える。

装置の改良に励んでいたホルツの所に様子を見に行くと、ふんだんに提供されるようになった資金を元に、「エレクトリック・トラバサミ」のような装置を完成していた。

霊を捉えて、どこかに送る装置だそうで、多分…、ミシガン…とホルツは言う。

そんな研究室に見知らぬ女性がおり、その側に1時間以上いると人体に影響するなどと言うので、アビーやエリンが戸惑っていると、ホルツが、ダナ・バレット(シガニー・ウィーバー)と紹介する。

そこややって来たパティが、凄いよ!屋上へ来て!と言うので、4人でビルの屋上へ昇ると、「NY♡ゴーストバスターズ」と言う電気文字が遠くのビルに浮かんでいるのが見える。

それを見た4人は、うれしそうにスクラムを組む。

ローワンに乗り移られたケヴィンが、軍隊や捜査官達を操り踊らせるシーンを背景にエンドロール

「ハロルド・ライミスに捧ぐ」の文字

オフィスで電話を受けていたパティが、変なことを言っているのと他のメンバー達に教える。

何事かと側に寄って来たアビー、エリン、ホルツに、ズールって何?とパティが聞く。
 


 

 

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