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スター・ウォーズ/フォースの覚醒

「スター・ウォーズ」シリーズの最新作で、初期のエピソード4.5.6に繋がる話になっている。

懐かしいルーク、レイア、ハン・ソロなどが再登場し、旧シリーズファンの懐古趣味を満たすだけではなく、新たなヒロインと敵との戦いの始まり部分が描かれている。

随所に、お馴染みのアイテムやキャラクターなどが登場しているので、初期三部作を知っている人にはとりわけ楽しめるはずだが、お馴染み感が強い分、展開に安定感はあるものの、予想外の衝撃のようなものは乏しく、ほぼ想定内と言った印象がないではない。

つまり、あまりに過剰に期待し過ぎたりしていると、あれ?こんな程度?とやや物足りなさが残るかも知れない。

ハンとレイアの関係なども、初期三部作では典型的なメルヘン設定になっていたのが、妙に現実的な男女関係になっていたりで、シリーズと共に年を重ねた大人にとってはそれなりに納得できても、この作品で始めて「スター・ウォーズ」に出会う子供などに理解できるかどうかは分からない。

次に繋がる展開になっていることもあり、この作品だけでの評価は難しい部分もあるが、まずはなかなか巧くまとまっていると言っても良いのではないだろうか。

特に、ヒロイン役を演じているデイジー・リドリーは素晴らしく魅力的である。

ファンタジーだから当然なのかもしれないが、日本のアニメ作品などを連想する要素がいくつか散見できるような気もする。

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

2016年、アメリカ映画、ジョージ・ルーカス原案、ローレンス・カスダン脚本、J.J.エイブラムス脚本+監督作品。

遠い昔、遥か銀河の果てで…

ルークが失踪した後、帝国軍の残党がファースト・オーダーと言う新しい勢力を作り上げていた。

一方、レジスタンス軍では、レイア・オーガナが将軍になっていた。

ファースト・オーダーは、行方知れずになったルークの所在を探し求めていた…と言う解説文字が宇宙空間を遠ざかって行く。

惑星を隠すように出現した巨大なスター・デストロイヤーから4機の惑星上陸艇が発進される。

4機が向かった先は、惑星ジャクーだった。

ジャクーの砂漠にいたドロイドBB-8は、夜空に上陸艇が接近していることに気づき、慌てて走り出す。

砂漠の村では、レジスタンス軍のパイロット、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)が、ロア・サン・テッカ(マックス・フォン・シドー ) と言う老人から小さな袋を渡されていた。

そこに、ポーのドロイドBB-8が戻って来て危険を知らせたので、客が来たようです!とポーもロアに伝え、隠れて下さいと勧める。

しかし、ロアの方は、君は逃げろとポーをかばう。

村に降り立った上陸艇から、大勢のストーム・トルーパーたちが降りて来て、住民を殺戮し始め、町を焼き払い始める。

ポーは、近くに着陸していたX-ウィングに乗り込み、BB-8も乗り込むが、すぐにトルーパーたちの攻撃を受け、発進不能になる。

やむなく、操縦席から出たポーは、ロアから受け取った小さなチップをBB-8の内部に収め、少しでも遠くへ行くんだ。必ず迎えに行く!と命じる。

その後、ポーは、トルーパーの1人を撃つが、倒れたトルーパーに近づいたもう1人のトルーパーは、手を差し伸べてきた仲間の手の血の痕がマスクに付着してしただけで仲間は死んだことが分かったので、おののいて立ち尽くす。

ロアが立っていた場所に近づいて来たのは、黒いマスクをかぶったカイロ・レン(アダム・ドライバー)だった。

無様に年を重ねたな…とレンが嘲ると、お前のようにならなかっただけましだとロアも言い返す。

スカイウォーカーの居場所の地図を見つけたな?見せてもらおうか?と迫ったレンだったが、ロアが言うことを聞きそうにもなかったので、その場でライトセーバーで斬り捨てる。

そんなレンを撃って来たポーだったが、すぐにトルーパーたちに捕まってしまう。

レンは、そんなポーを船に乗せろと命じる。

そんなレンに近づいて来たキャプテン・ファズマ(グウェドリン・クリスティ)が、村はどうしましょう?と聞くと、全て殺せ!とレンは命じる。

そんな中、全く殺戮に参加できず、立ち尽くすだけでレンの方を見つめていたのは、先ほど死んだ仲間の血の手型がマスクに付いたトルーパーだった。

レンは、ここにはなかった…、破壊せよとトルーパーたちに命じたので、ポーのX-ウィングもその場で破壊されてしまう。

ポーの命令で村を逃げ出したBB-8は、砂漠を走っていた。

捕まったポーは、スター・デストロイヤーに連れて来られるが、一緒の上陸艇から降り立ったトルーパーの中の1人、血の手柄がマスクに付いたトルーパーは、物陰で急いでマスクを脱いで、恐怖と興奮を抑えようと呼吸を整えていたが、その背後にいたキャプテン・ファズマから、さっき壊れたブラスターを修理に出しておけ!誰がマスクを脱いで良いと許可した?後で管理本部へ出頭せよ!と命じられる。

巨大な廃墟と化したスター・デストロイヤーの残骸の中で部品探しをしていたレイ(デイジー・リドリー)は、その日集めた部品をスピーダーに積み込むと、町へ向かう。

町で、持ち帰って来た部品の掃除をしたレイは、それを故買屋の所へ持ち込み、4分の1ポーションの金に換える。

住まいに帰って来たレイは、火にかけた水に粉を混ぜると瞬時にパンになる料理を作ると、外に腰掛け砂漠を眺めながら食べ始める。

その住まいは、AT-ATスノーウォーカーの残骸だった。

粗末な食事を終えたレイは、かつてレジスタンス軍のパイロットがかぶっていたヘルメットをかぶってみる。

彼女は孤独だった。

その時、何かの声を聞いたレイは、愛用の武器を手に取るとその声のする方へと向かう。

そこにいたのは、チードと言う部品あさりの嫌われ者が、ドロイドBB-8を網に引っ掻け持ち去ろうとしていたのだった。

レイは、チードに文句を言い、BB-8を放してやると、曲がったアンテナを直してやり、ミーマはあっちだからと、いくつかの町の方向を教え立ち去ろうとするが、何故かBB-8が付いて来ようとしたので、レイは付いて来ないで!と叱るが、BB-8の様子を観ている内に、朝まで一緒にいて良いと許可を出し、自分の住まいまで連れて帰る。

その頃、スター・デストロイヤー内では、レンがポーを拷問にかけていた。

ポーがレジスタンス1のパイロットだと知ったレンは、拷問にも耐え、スカイウォーカーの地図の在処を吐かなかったポーに、フォースの力で心を読もうとする。

相手の心を読み取ったレンは拷問室から出て来ると、やって来たハックス将軍(ドーナル・グリーソン)に、スカイウォーカーの居場所の地図を持っているのはBB-8だ。ジャクーにいる!と伝える。

翌朝、市場に向かったレイは、自分は家族を待っているのとBB-8に教え、古物商の元に部品を持って行くが、半ポーションにしかならないと値踏みした古物商は、レイが連れて来たBB-8を観て、60ポーション出すと言い出す。

一旦は、その金を受け取りかけたレイだったが、すぐに思い返すと、悪いけど彼は売り物じゃないのと言って帰って行く。

しかし、古物商はすぐに、娘を付けて、あのドロイドを奪い取るんだと仲間に連絡を取る。

拷問室にいたポーの元にやって来たトルーパーは、レン様から連れて来いと言われたと言うと、ポーを部屋から連れ出すが、その途中物陰で、俺が逃がしてやるが、お前はタイファイターを操縦できるか?と聞いて来る。

ポーは驚くが、自分は正しいことをやりたいんだと言うそのトルーパーに従って観ることにする。

トルーパーに連行されるパイロットとして、2番ポートに係留中だったタイファイターに乗り込んだポーは、すぐさま離陸しようとするが、燃料パイプが付いたままだったので、それが引っかかり空中で停まってしまう。

スター・デストロイヤーの司令室ではすぐにその異常に気づき、タイファイターを止めようと発砲して来るが、ポーは巧みな操縦技術で燃料パイプを切断し、ポートから発進させると、銃座に座っていたトルーパーに、なるべく敵の武器を壊しておけと命じる。

改めて、ポーは、自分を助けてくれたトルーパーの名を聞くが、FN2187だと言うので、フィンと呼ぼうと告げ、自分はポー・ダメロンだと名乗る。

スター・デストロイヤーの中では、ポーを逃がした裏切り者のトルーパーがいることをハックス将軍から聞かされ、ドロイド兵の方が良かったなどと皮肉られたレンが、それはあの村出身のFN2187だとすぐに気づく。

ハックス将軍は、逃げたタイファイターを狙うキャノン砲を発射させ、ルークの居場所を記した地図を早く探し出すように命じる。

そこにやって来たキャプテン・ファズマは、逃げたタイファイターは撃墜され、ドーゾンの荒れ地に墜落したとハックス将軍に報告する。

砂漠に墜落したタイファイターから振り落とされたフィンは、ポーを探して、タイファイターの残骸の操縦室を覗き込もうとするが、その瞬間、タイファイターは砂漠に飲み込まれ大爆発を起こす。

フィンが操縦室で見つけたのは、ポーのジャケットだけだった。

フィンは、そのジャケットを持ったまま砂漠を歩き続け、とうとう市場町を発見する。

スター・デストロイヤー内のハックス将軍はレンに、最高司令官から指令が出ていると伝えると、あの地図を手に入れれば、お前のためにもなるとレンは答える。

市場に付いたフィンは、咽が渇き切っていたので水を探し求めるが、その時、巨大なカバに似た生物が水飲み場で水を飲んでいるのを見つけ、自分も一緒に飲み始める。

その時、市場の隅で、男2人に襲撃されているレイを発見、助けに行こうと近づくと、レイは1人で敵を追い払い、相手が布に来るんで持ち去ろうとしていたBB-8を無事助け出した所に遭遇する。

BB-8は、側に来たフィンが着ていたジャケットが主人のポーのものだとレイに打ち明けたので、その場を立ち去ろうとしたフィンに、何で逃げるの?泥棒?そのジャケットはこのドロイドの主人のものよと話しかける。

フィンは、自分はその人を助けたんだが、船が落ちて爆発したんだと説明すると、あなた、レジスタンス?私、レジスタンスに会ったの始めて!などとレイが目を輝かして聞いて来たので、そうだとつい噓をついてしまう。

それを真に受けたレイに、そのBB-8がルーク・スカイウーォカーの居場所を記した地図を持っていたら、奴らは追って来る!とフィンが指摘すると、伝説の人物だわ!とレイはまたもや目を輝かす。

フィンは、近くにやって来たトルーパー兵に気づくと、レイの手を引き、来い!とその場から逃げ出そうとする。

そんな2人を発見したトルーパー兵が発砲して来る。

彼らは、援軍のタイファイターを通信で呼ぶ。

フィンと一緒に逃げ出したレイが、あなただけじゃなく私にまで撃って来る!と迷惑そうに言うと、仲間だと思っているんだ!とフィンは教える。

手を掴むのは止めて!とレイは振りほどくが、隠れていたテントの外に出た途端、飛んで来た2機のタイファイターから攻撃を受ける。

倒れたフィンに、レイは自ら手を差し伸べて助け起こすと、脱出できる小型宇宙船の方に逃げようとする。

しかし、その宇宙船をタイファイターに破壊されてしまったので、やむを得ず、近くに放置してあったポンコツ宇宙船で逃げることにする。

一緒に中に乗り込んだフィンが、これ、飛ばしたことあるの?と聞くと、レイは、ない!とだけ答えるが、やれば出来る!と言いながら操縦席に座ってスイッチを入れると、何年も前から置きっぱなしにされていたそのポンコツ宇宙船ミレニアム・ファルコンは飛び立つ。

その音に気づき、外に飛び出して来た古物商は、俺の船だ!と怒鳴るが、ファルコンは飛び去っていた。

フィンは、敵に追跡されないように低く!と声をかけたので、レイはファルコン号を、砂漠すれすれの低空で飛ばし続ける。

フィンは銃座に腰掛け、追手のタイファイターを撃ち落とそうと身構えながら、隠れる所はないのか!とレイに聞いていた。

レイのアクロバット飛行に、通路内で転がりまくっていたBB-8は、ワイヤーを3本周囲の壁に打込み、身体を固定させる。

フィンは何とか、1機のタイファイターを撃ち落とすが、もう一機から、銃の方向コントロール装置を撃たれ、銃を動かせなくなる。

レイは、砂漠に墜落していたスヤー・デストロイヤーの残骸の中にファルコンを突入させ、もう一機をフィンの固定されてしまった銃の位置におびき寄せたので、フィンは迷わず発砲し、もう一機も撃墜する。

そのまま成層圏にまで飛び上がり、追手たちから逃げおうせたので、フィンとレイは互いに褒めあい意気投合すると、レイはBB-8に、心配しないで、後で連れて行ってあげると約束し、改めてフィンと名前を名乗りあう。

フィンが何事かを話そうとした時、いきなり通路から蒸気が吹き出して来る。

スター・デストロイヤー内では、ドロイドや逃亡兵に逃げられたとの報告が入っていた。

その報告を聞いていたレンは、若い女も一緒だったと聞くと、フォースで報告兵を引っぱり寄せると、どんな女だ?と相手の首をフォースで絞めながら聞く。

ミレニアム・ファルコンの通路の下に潜り込んでいたレイは、急いで有毒ガスが出そうなパイプの故障箇所の修理を始めていた。

そんなレイから、色々工具類を取らされていたフィンは、側にいたBB-8に、基地はどこなんだ?それが分からないと、ファースト・オーダーから逃げられないんだ!とこっそり聞き出そうとしていた。

BB-8はレイに、イリニウム星系と教えるが、レイは、自分はジャクーに戻らないと…と言うので、何故あそこへ戻る?家族でもいるのか?ボーイフレンドがいるとか…などとフィンは聞き出そうとするが、あなたに関係ないでしょう!とレイは冷たく言い放つだけだった。

その時、機体に衝撃を感じたので、調べてみると、誰かにファルコン号の機体をロックオンされており、コントロールできないことに気づく。

ファースト・オーダーに捕まったと感じたフィンは、有毒ガスをわざと発射できないか?とレイに相談する。

ストーム・トルーパーのマスクは煙くらいしか防げないのだとフィンから聞いたレイは、そのアイデアに乗り、すぐに2人は通路の下の空間に身を潜める。

そんなファルコン号に乗り込んで来たのは、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)と相棒チューバッカ(ピーター・メイヒュー)のコンビだった。

ソロはすぐに、通路下に潜んでいた2人に気づき、他の仲間は?と銃を向けながら聞いて来る。

これをどこで手に入れた?と聞かれたレイがニーマからよと答えると、元々取られたのはこの俺だとソロが言うので、あなたがハン・ソロ!宇宙を14パーセクで飛べるのね!とレイは驚く。

12だ!と訂正したソロは、14だと?と呆れたようにつぶやくと操縦席に向かいながら、君らは近くのどこかで降りてくれと声をかける。

しかしレイは、このドロイドをレジスタンス基地へ送らなければいけないの。彼はルークの居場所の地図を持っているの!あなた、ルークを知っているでしょう?と聞く。

それを聞いたソロは、奴のことなら知っている…と答えるが、その時、又、機体が揺れ始めたので、ラスターを3頭運んでいるんだとソロは打ち明ける。

いつそんなものを捕まえたんだ!とフィンは驚くが、その頃は仲間が大勢いたからな…とソロは答える。

ラスターはどこにいるんだ?とフィンが聞くと、そこに1頭いる!とソロは通路の窓の外にへばりついた化物の顔を指す。

フィンとレイが、又通路の下に隠れると、バラティクとその部下たちが入って来る。

さらに、通路の反対側からは、漢字クラブの連中が迫って来る。

ソロは、俺は今まで1度も騙したことなどないだろ?と漢字クラブの連中に愛想笑いするが、2度目だと相手は真顔で答えて来る。

彼らは、ファースト・オーダーが逃亡した2人を捜していたぞと脅す。

ピンチに追い込まれたソロの様子を、通路の下で聞いていたレイは、装置をいじって、ソロを助けようとするが、間違って違うスイッチを押してしまったことに気づく。

通路に入り込んだモンスターのラスターがギャングたちを襲撃し始める。

通路上に這い上がったレイとフィンも、ソロやチューイーと一緒にタコ型モンスターラスターに追われる。

やがてフィンがラスターに捕まり、奥へと連れ込まれたので、レイはモニターを監視し、ラスターの動きを追尾すると、タイミングを見計らって扉を閉める。

その閉まった扉でラスターの触手が切断され、フィンは何とか助かる。

そこに駆けつけたレイは、フィンを助け起こし、逃げおうせていたソロとチューイーに合流する。

チューイーは足を撃たれて負傷していたので、フィンに世話を頼んだソロが操縦席に座ると、レイも助手席に座り、アンカーが燃料タンクを後に付けたのだと、ファルコン号が改造されていることを教える。

その時、1匹のラスターが操縦席のフードに外から貼り付いて来る。

ソロは、宇宙艇のポートの中から、ファルコン号を急発進させ、ラスターを振り落とすと同時にワープし、レジスタンス軍の基地へと向かう。

その頃、スター・デストロイヤーの中では、レンとハックス将軍が、巨大な最高司令官スノーク(アンディ・サーキス)のホログラム映像の前に来ていた。

作戦変更を申し出たハックス将軍は、共和国を全てひれ伏させると打ち明け去って行く。

一人残ったレンにスノークが、覚醒し始めたか?感じるか?と問いかけると、ドロイドはミレニアム・ファルコンにいます。父ハン・ソロと共に…、奴なら問題ありませんと言い捨てる。

お前にとって始めて味わう試練となろう…と最高司令官スノークは告げ、そのホログラム映像は消える。

その頃、フィンは、世話をしているはずのチューイーから乱暴されて困り果てていた。

ソロは、ハイパードライブが爆発したら俺たちもお陀仏だ!と機体の調子に戦々恐々していたが、例があっさりコンプレッサーをバイバスできた!と教えるとあっけにとられる。

操縦席を降りたソロは、チューイーの相手をしてくれたフィンに、良くやったな、ありがとう!と礼を言う。

フィンの目の前にあったテーブルには、いつの間にかホログラムチェスが起動していた。

ソロは改めて、BB-8が持っていると言うルークの居場所を示す地図を観てみることにする。

BB-8がホログラフ映像を空中に浮かび上がらせると、その地図が完全じゃないことにソロは気づく。

みんながルークを探している。

彼は新世代のジェダイを育てようと訓練していたが、ある少年が元で自分の責任を痛感し、それ以来姿を消してしまったんだ…とソロは明かす。

噂だけならルークの居場所を聞かない訳ではないが、みんなジェダイの最初の寺院を探しているようだ…

善と悪が共存する魔法のような力など信じがたいが本当だ。フォースもジェダイも何もかも…、全部本当だ!とソロは断定すると、当てがあるので底へ向かうと言いだす。

ソロたちがファルコンで到着したのは、銀河にこんな緑豊かな星があるなんて!とレイが驚いたほどの美しい景色の場所だった。

湖畔に降り立ったファルコン号

フィンはソロに、俺はレジスタンスの大物なんで追われているんだと言うが、女に嘘はつかないこと、必ずバレる!とソロは見透かしたように答える。

その後、ファルコン号の外に出たソロは、そこにいたレイに銃を渡し、実は新しい新しい乗務員を捜しているんだと打ち明ける。

それを聞いたレイが、私を雇いたいの?と聞くと、今はそう思っているとソロは答える。

とても光栄だけど、私は帰らないと…とレイは答える。

ソロは、チューイーに船の手入れを頼み、ドロイドを安全な船に乗せるためだと言う。

マズ・カナタに頼むしかない。1000年ここで経営しているんだ。気難しいんだとソロはレイとフィンに忠告しながら、寺院のような建物の中に案内する。

色んな宇宙人がたむろする店内にいた大きなレンズをかけた小柄な宇宙人が、ハン・ソロ!と呼びかける。

酒場の経営者で女海賊マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)だった。

何か頼み事だろ?早く言いな!とソロに迫る。

そんな中、店内にいた女客が、レジスタンスとドロイドが来たと、ファースト・オーダーにひそかに密告していた。

スター・デストロイヤーの中にいたレンが、又感じました…、闇の力を感じました。我が祖父よ!あなたが始めたことを私が終わらせるために…と話しかけていた相手は、ダース・ベイダーのマスクの残骸だった。

酒場では、嵐の中に戻る気かい?とマズ・カナタがソロに問いかけていた。

あんたは、この戦いから逃げ出したんだよ…と責めるように言う。

戦いって?とレイが聞くと、暗黒面との戦いさ。暗黒面はいつの時代にも存在した。シス、帝国、今じゃファースト・オーダーだ。その暗黒面を倒すんだ!みんなで協力してね…とカナタは言う。

そんなカナタは突然テーブルの上に登り、レンズを合わせフィンの顔をまじまじと見つめると、長く生きていると同じ種類の目を見ることがある。あんたの目は何かから逃げている目だと指摘する。

俺は誰よりもファースト・オーダーを知っている。早く逃げないとみんな殺されるぞ!よフィンは訴える。

カナタは、あの2人は外縁部まで行くよと隅で飲んでいた2人の客を教える。

フィンは一緒に行こうとレイを誘うが、レイは、ドロイドはどうするの?出来ない!と訴える。

ソロはフィンに、持ってけ…とブラスターを渡す。

あの子は誰なの?とカナタはソロにレイのことを聞く。

逃げちゃダメよ!とレイはフィンに頼むが、おれはレジスタンスでもヒーローでもない。トルーパーだ!とフィンは正体を明かす。

赤ん坊の時さらわれ、教育を受けて育ったが、最初の作戦で人を殺せなかった。逃げた先で君と会った。自分が恥ずかしいんだ。ファースト・オーダーなんてもううんざりなんだ!一緒に来てくれ!とフィンは頼む。

しかし、レイは行かないで!と説得しようとするが、フィンは外縁部に向かう2人の客と共に酒場を出て行く。

その直後、レイは店の地下から子供の声のようなものを聞き降りて行く。

ママ、戻って来て!と子供は言っているようだった。

レイは地下の通路に置かれた箱を見つける。

蓋を開けてみると、中に入っていたのはライトセーバーだった。

レイは、母親が出て行った時の少女時代の自分を思い出していた。

レイ!と呼びかける声

側の部屋の中に入ってみると、そこは暗い森の中で、そこに待ち受けていたカイロ・レンが、赤いライトセーバーを突きつけて来る。

倒れたレイは、今のは何?と呆然としながらつぶやく。

そこに近づいて来たカナタは、あのライトセーバーはルークのだった。その前はその父親のもの。今はあなたを呼んでいる…と教える。

ジャクーへ帰らないと…とレイが答えると、お前の目は真実が見えているはずだ。ジャクーでお前が持っているものは戻らない…、でも、戻って来る人もいる…

求めているものは未来にある。フォースは全てを包み込むのだ…、光は全てそこにあり等しく照らしかける…、ライトセーバーを取りなさい!とカナタは言う。

しかしレイはその場を逃げて行く。

諸君が作った最終兵器が完成した!今日は共和国最期の日として長く記録されるであろう!…とハックス将軍は、居並んだトルーパー軍団を前に演説をしていた。

そして、最終兵器を発射する。

巨大な惑星改良型基地から発射された5本の赤い光の筋が、宇宙空間を飛び、5つの共和国の惑星を直撃、破壊する。

その光は、スター・デストロイヤーの中にいたレンや、惑星を出発しようとしていたフィンやソロも目撃する。

フィンはソロの元へ戻って来ると、ファースト・オーダーがやったんです!と教える。

森の中にいたレイは、BB-8が付いて来ていることに気づくと、追い返そうとするが、その時、上空を飛ぶタイファイターを目撃し、敵が襲来したことに気づく。

夕日をバックに接近して来るタイファイターのシルエット。

カナタはフィンに、大切に取って置いたの、これを持って探しに行きなさいと言いながら、ルークのライトセーバーを手渡す。

カイロ・レンが乗ったコウモリを想わせるインペリアル・シャトルも到着する。

森から酒場のある寺院型建物に戻って来たレイは、建物がタイファイターに破壊されている様子を目撃、ソロから預かったレーザーの安全装置を外し、地上にいたトルーパー兵を撃つ。

地上に降り立ったカイロ・レンは、ドロイドと女を見つけるようにトルーパー兵たちに命じる。

レイは、BB-8にその場から逃げるように声をかけ、自分は戦闘を始める。

ハン・ソロはチューイーからブラスターを借りて戦っていた。

フィンを発見したトルーパー兵は、裏切り者!と罵声を浴びせ、ブラスターを変型させ格闘用の武器にすると、フィンも持っていたライトセーバーを発光させ立ち向かう。

しかし、ライトセイバーを使いこなせるはずもなく、あっさり弾き飛ばされるが、ソロが援護して何とか助かる。

大丈夫か?大物君!とからかいながらフィンの元に駈けよるソロだったが、次の瞬間、あっさりトルーパーたちに囲まれ、チューイー、ソロ、フィンは生け捕りにされてしまう。

3人とも、手を頭の後に組まされるが、その時、不明船出現!との声がトルーパー軍団から上がり、何者かが湖上を接近して来る大きな水しぶきが見える。

それは、生きていたポーに率いられたレジスタンス軍のX-ウィング隊だった。

形勢が一挙に逆転したことを知ったソロは、急げ!と声をかけ、フィンは地面に落としていたルークのライトセーバーを拾い上げる。

一方、森の中にいたレイは、何かの気配を感じ周囲を見やると、そこには、カイロ・レンが待ち構えており、彼のフォースで身体が動かなくなってしまう。

お前の話は聞いているぞ…、ドロイドはどこにいる?と言いながら、レンはレイに近づく。

レイの心の中を見透かしたレンは、目的は達したと言うと、気を失ったレイを抱きかかえ、インペリアル・シャトルに乗り込む。

それを目撃したフィンは、ソロに、レイがさらわれたことを報告に来る。

レンたち、ファースト・オーダーが立ち去った後、ソロたちの側に着陸した横長の着陸艇から降りたって来たのは、レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)や、何故か左腕が赤くなっていたC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)だった。

久々にレイアと会ったソロは、髪型変えたのか?と聞くと、又いつもと同じシャツね…とレイアが返して来たので、否、新しい…とソロは言い返す。

チューイーはレイに抱きつく。

ソロはレイアに、あいつを観た。俺たちの息子…、ここに来てた…と沈痛な表情で教える。

その後、レジスタンスの基地に連れて来られたフィンは、一緒に連れて来たBB-8が駆け寄って行った相手がポーだと気づき驚く。

ポーの方も、フィンが生きていたことに驚き、自分も墜落したタイファイターから振り落とされていたんだと打ち明けると同時に、お陰で任務を結構できたと感謝する。

その時、ポーは自分のジャケットをフィンが着ていることに気づくが、そのまま着ていてくれと許す。

フィンの話はレジスタンス軍の司令部にいたレイア・オーガナ将軍の耳にも届き、ファースト・オーダーは既に破壊兵器を完成させていることを知る。

足に怪我をしていたチューイーは、レジスタンス軍の女医相手に、色々苦労話をしていた。

C-3POはBB-8が持っていた地図は不完全で、ルーク様を見つけるのは難しいとレイアに報告するが、それを聞いたレイアは、今さらルークを探すのは無駄かも…などと言い出す。

ソロは、自分も何かの役に立とうと思っているんだと言うが、あなたが役に立ったのはデススターを破壊した時以外なかったわね…などとレイヤは皮肉る。

BB-8は、動かなくなっていたR2-D2(ケニー・ベイカー)に対面するが、付いてきたC-3POは、ルーク様がいなくなって以来、ずっとスリープモードになっているんだと教える。

ソロはレイアに、君は俺を観て、あいつのことを思い出しているんだろ?と聞くと、レイアは哀し気に、あの子をスノークに託した結果、ルークもあなたも失ってしまった…と答える。

俺たちは自分たちの世界に逃げ込んでいたんだ…と、ソロも反省したかのように言う。

レイアは、まだあの子は取り戻せる、私とあなたでと…とソロに伝える。

ルークにも無理だったのに…とソロは及び腰になるが、ルークはジェダイ、あなたは父親でしょう?まだ出来ることはあるわ…とレイアは言い聞かせる。

そんなレイアに、部下が、敵の基地が判明したと報告に来る。

雪の惑星の基地内

レイは拷問台に縛り付けられ、カイロ・レンから質問を受けていた。

お前の友達と言うのは、人殺しに裏切り者に泥棒か?とレンは皮肉ると、そんなマスク取ったら?とレイも言い返す。

カイロ・レンは、その場でマスクを外してみせる。

そしてレンは、レイがジャクーでガラクタを漁っているのか?夜眠るのが恐いのか?海を想像したことがあるのか?島も見える…などと、心の中を見透かし始める。

ハン・ソロを父のように慕っているのか?失望するぞ…などとレンが言うので、私の心から出て行って!とレイは抵抗する。

それでもレンは、地図を観たのか?俺にも見せろ!怖がるな…、感じるぞ…と迫るが、あなたこそ怖がっている…、自分はダース・ベイダーのように強くなれないのではないかと恐れているとレイは言い放つ。

その後、最高司令官スノークに呼ばれたレンは、あんな小娘に何を手間取っている!彼らがここに来る前に全滅させろ!と命じられるが、彼女から地図を手に入れます!とレンは答える。

その娘を私の元に連れて来い!とスノークは命じる。

その頃、拷問台に縛られていたレイは、見張りのトルーパー兵に、私の拘束を外し、ドアを開けたままここを離れなさい…とフォースをかけていた。

しかし、今何を言った?もっときつく縛ってやろうか?この生意気な娘が!とトルーパー兵はバカにしていたが、二三度レイが同じ言葉を繰り返すと、とうとうフォースがかかり、レイの拘束を外すと、武器を置いて出て立ち去ってしまう。

その直後、拷問室に戻って来たレンは、レイがいなくなっていることに気づき、ダメだ!衛兵!と叫びながら癇癪を起こす。

そして、最終兵器の準備が開始される。

太陽のフレアが一方に引っ張られる。

レジスタンス基地では、フィンの話から、ファースト・オーダーの最終兵器とは、太陽をエネルギー源とするスター・キラー基地で、その大きさは、かつてのデススターの数倍もの大きさであると判明する。

既に、ファースト・オーダーが、その最終兵器にエネルギーを充填し始めており、次の攻撃目標はここであると仲間たちに伝える。

仲間たちはそれを止める方法を考え始め、スター・キラー基地のサーマル・オシレーターを破壊すれば良いのではないかと思いつく。

ソロは、こちらが攻撃するために、敵基地のシールドを破壊すれば良い。内部のことに詳しいフィンを自分が送って行くと提案。

レジスタンス軍は一斉に行動を開始する。

外に出たポーとフィンは、互いの健闘を祈り別れる。

あなたとは喧嘩ばかりしてたけど、別れる時は寂しかったわ…とレイアがソロに伝えると、そう悪くもなかったろう?俺たちの関係も…とソロは答える。

そうよね…、あなたには腹を立ててばかり…、もしあの子に会ったら、連れて帰って来て…とソロに抱かれながらレイアは頼む。

スター・キラー基地にいたレンは、逃げ出したレイの捜査を始めていたが、奴は自分の力を試し始めている…と気づいていた。

フィンを連れ、シールドの隙を突くため、高速のまま雪のスター・キラー基地に突入したソロ操縦のミレニアム・ファルコンは、雪の森林を突っ切り、崖っぷちギリギリで何とか停止する。

しかし、カイロ・レンは、父親のソロが近づいていることを察知し、基地内を警戒させる。

基地への地上入口に近づいたソロは、フィンに基地内のシールドを止める装置の場所を聞こうとするが、実はフィンは清掃係に過ぎないと聞き愕然とする。

銀河の運命がお前にかかっているんだぞ!みんな待ってるんだ!とソロはフィンが今まで黙っていたことを怒る。

それでもフィンは、自分に考えがあると言う。

基地内に忍び込んだソロ、フィン、チューイーは、1人でいたキャプテン・ファズマを拘束し、シールドを止めるように脅す。

一方、基地から逃げ出そうとしていたレイは、トルーパー兵たちの目を逃れ、巨大な排気口の縁を降りていた。

キャプテン・ファズマは、お前はどこまで愚かなんだ。すぐに捕まるぞとフィンに言いながらも、シールドを解除する。

フィンは、レイのことを気にしていたが、ソロも、心配するな、彼女を置いて行くはずがないと答える。

レジスタンス基地では、スター・キラー基地のシールドが消えた事を知り、ソロが成功したことを喜ぶ。

ただちに、ポーをブラックリーダーとしたX-ウィングの全編隊がスター・キラー基地に向け飛び立つ。

基地内にいたソロは、1人で排気口の階段を登っていたレイを発見、フィンに教える。

無事合流したレイは、ここへ来たのはフィンの考えと聞くと、感激して抱きつく。

フィンも、一体どうやって逃げ出したんだ?と聞くが、レイは巧く説明出来ないの…と、自分の未知の能力の覚醒に戸惑っていた。

スター・キラー基地上空では、飛来したX-ウィング部隊と迎え撃つファースト・オーダーのタイファイターとの空戦が始まっていたが、なかなかサーマル・オシレーターへの攻撃は出来ないままだった。

そんな中、このままみすみす自分たちが何もしないで帰る訳には行かないと気づいたソロは、放っとけないな、こっちには爆薬が山ほどあると言い出す。

レジスタンス基地内にいたC-3POは、もう奇跡でも起こらない限り助かりません!と焦っていた。

レイが基地内の扉を難なく開けると、それを観たソロは、あの子は大したものだと感心する。

ソロはチュイーと手分けして、基地内に爆薬を設置して行く。

カイロ・レンは、まだレイを見つけ出せないでいた。

レイは、雲間から差し込む、太陽光を眺めていた。

そんな中、排気口を渡る通路を歩いて行くカイロ・レンに気づいたソロは、レン!と背後から呼びかける。

振り向いたレンは、ハン・ソロ!この時をずっと待っていた!と答え、近づいて来るソロと対峙する。

そんな2人の様子を、排気口の上の方の通路の端にいたフィンとレイ、爆薬を仕掛けていたチューイーも別の場所で目撃していた。

そのマスクを外せ…、息子の顔を見せろ…とソロが言い聞かすと、レンは素直にマスクを脱ぎ、通路に置く。

お前の息子は死んだ。父に似て弱かった…とレンが言い出したので、スノークがそう信じ込ませたのか?スノークはお前の力を利用しているだけだ。用済みになれば捨てられる…、分かっているはずだ…とソロは言い聞かす。

もう遅い!とレンが言うので、遅くない!このまま一緒に家に帰ろう。母さんも待ってる…とソロが話しかけると、ずっと苦しんで来たんだ…、この苦痛から逃れたいんだ…、何をすれば良いのか分からないんだ…、助けてくれる?とレンが訴えて来たので、何でもしよう…とソロは答える。

レンは自分のライトセーバーを取り出すと、それをソロに渡そうとする。

ソロは受け取りかけるが、次の瞬間、レンはライトセーバーを発光させ、ソロの身体を貫く。

レンはありがとう!と呟き、ソロは驚いたような表情のまま、排気口の中に墜落して行く。

その瞬間、レジスタンス基地にいたレイアは、何事かを感じていた。

レンはそれを観て驚いたレイとフィンを発見する。

一方、怒りに駆られたチューイーは、レンに発砲し、その直後、爆薬のスイッチを押す。

基地内部は爆発し始める。

その頃、ポーたちX-ウィング部隊は、まだサーマル・オシレーターに接近できないでいた。

発射まで後2分しか残されていなかった。

レイとフィンは基地の外に逃げ出すが、森の中で待ち伏せていたレンと出会う。

レンは、チューイーから撃たれた脇腹から出血しているようで、彼の足下の雪は赤く染まっていた。

けりをつけようか?とレンは呼びかけて来るが、レイは、この化物!と罵倒する。

レンはレイをフォースの力で弾き飛ばしたので、地面に叩き付けられて気を失ったレイの側にフィンが心配して駆け寄る。

裏切り者が!と言いながら、レンが赤い十字セーバーを発光させると、フィンもルークの青いライトセーバーを発光させる。

そのライトセーバーは俺のだ!と言い、フィンに斬り掛かって来たレンは、柄の部分の光でレンの肩部分を焼く。

フィンは持っていたライトセーバーを弾き飛ばされ、気絶してしまう。

雪に突き刺さったライトセーバーをフォースの力で引き寄せようとしたレンだったが、飛び出したライトセーバーはレンの顔の前を通り過ぎ、いつの間にか気がついて立上がっていたレイの手に収まる。

ポーは、サーマル・オシレーターに集中攻撃を決行することにし、仲間たちに援護要請する。

最終兵器充填完了まで、後30秒しか残されていなかった。

ハックス将軍は、発射準備を命じる。

雪が積もる森の中では、レンとレイが戦っていた。

レイはまだフォースの扱いに慣れておらず劣勢だったが、フォースを学べ!俺が俺がお前を守ってやる…とレンが詰めよると、フォース!と驚きながら目をつぶったレイは、次の瞬間、フォースの力に目覚めたのか、急に強くなる。

レンの赤い十字ライトセーバーを雪の中にねじ伏せて突き刺すレイ。

レンはもう力を失ったかに見えたが、その時、突然、巨大な地割れが起き、レンとレイは、その両側に引き離されてしまう。

レイは、もうレンを見捨て、その場から立ち去る。

基地内では、戦況不利を察した大尉など幹部連中が逃げ出していた。

ハックス将軍は、最高司令官スノークに、惑星の崩壊が始まったと報告していた。

最高司令官スノークのホログラム映像は、カイロと共に我が元へ来い。奴の修行を終わらせなければならない…とハックス将軍に命じる。

フィンは、死んだように横たわっていたフィンの側で泣いていたが、その時、チューイーが操縦するミレニアム・ファルコン号が、間近に到着したことに気づく。

チューイーはフィンの身体を抱き、レイと共にファルコン号に乗ると、飛び立つ。

ポーはサーマル・オシレーターへの攻撃に成功、惑星が崩壊し始めたので、全機に帰投命令を出す。

大爆発するスター・キラー基地から、無事脱出するファルコン号とX-ウィング部隊

レジスタンス基地で待ち受けていたレイは、ファルコン号から降りて来たレイを抱きしめる。

チューイーは落ち込んでいた。

基地内では、突然、眠っていたR2-D2が起動し始め、側にいたBB-8と交信を始める。

C-3POはレイアに、将軍!良いお知らせがあります!とそのことを伝える。

レイアたちがR2-D2の元に行ってみると、R2-D2は宇宙地図をホログラムで空中に映し出していた。

その空白部分に、BB-8が自分が持っていた地図の一部を投影すると、宇宙地図は見事に完成する。

ついにルークの居場所が判明したのだった。

ポーやC-3POは大喜びする。

医務室に寝かされていたフィンを見舞ったレイは、いつか又会える…、そう信じているわ…と語りかけると、フィンの額にキスをする。

レイはチューイーと共に、ファルコン号で、ルークの元へ行くことになる。

見送るレイアは、フォースと共にあらんことを…と言葉をかけてくれる。

ファルコン号がやって来たのは、大海原に浮かぶいくつかの島の場所だった。

その一つの島に着陸したファルコン号から降りたレイは、石の階段を登り、頂上付近にいたとある人物を見つける。

振り返り、フードを脱ぎ去ったその人物こそ、ひげを生やしたルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)だった。

レイは、持って来たライトセーバーを、黙ってルークに差し出す。


 

 

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