白夜館

 

 

 

幻想館

 

ジュラシック・ワールド

「ジュラシック・パーク」の4作目で、パークを考案し、作りかけていたハモンドから権利を譲り受けたマスラニが、新たなコンセプトで作り上げたテーマパークが舞台になっている。

最初の「ジュラシック・パーク」へのオマージュシーンも満載で、シリーズの初期ファンは二重に楽しめる仕掛けになっている。

又、DNAを操作したハイブリット新恐竜も登場しており、これが今回最大のモンスター役を担っている。

あたかも怪獣を超えた超獣のような存在で、この未知の能力を持つ怪獣のような恐竜が、怪獣ファンにとっては嬉しい存在となっている。

さらに、アンギラスのモデルと言われるアンキロサウルスや、ラドンのモデル、プテラノドンなども登場し、正に「怪獣無法地帯」「怪獣島」のような趣になっているのが楽しい。

進化したCGI恐竜同士の戦いは、これでもかと言うくらい迫力たっぷりに描かれており、恐竜映画ファン、怪獣映画ファン、両方共に満足できる出来になっているのではないかと思う。

モンスター映画としても楽しめる一方、恐竜を野生の動物と捉え、心を通じ合わせようとする主人公の姿も好ましい。

全体的に見世物映画なので、キャラクター造形に関しては、ハリウッド映画特有のステレオタイプなものを感じるが、これだけ恐竜をたっぷり見せてくれれば、文句の言いようはない。

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼

2015年、アメリカ映画、リック・ジャファ+アマンダ・シルヴァー +デレク・コノリー脚本 、 コリン・トレボロウ脚本+監督作品。

卵の表面にヒビが入り、恐竜の赤ん坊の指先が出て来る。

その手前の卵も同じようにひび割れ始める。

地面に着地した恐竜の手と思われたものは、実は鳥の足で、飛び立った鳥は雪のまだ積もった地方の一軒家の側を通り過ぎて行く。

雪がまだ残る自宅の中、母親カレン(ジュディー・グリア)がまだ部屋で恐竜の写真を観ていた11歳のグレイ(タイ・シンプキンス)を呼びに行く。

玄関先でガールグレンドと別れを惜しんでいたのは、グレイの16歳の兄ザック(ニック・ロビンソン)だった。

車に乗り込んだ兄弟と両親は、2時間かかって到着した空港で更なる別れを惜しむ。

飛行機の搭乗口に向かう兄弟たちを見送った父親は、内での朝食も最後かな?…と呟いたので、母親は不吉なこと言わないでよと注意する。

グレイとザック兄弟が向かったのは、中米コスタリカの沖合に浮かぶ島の上に建設された「ジュラシック・ワールド」だった。

輸送船で島に降り立った客は2万人以上…

その輸送船の上でザックは、最初にこの島で生まれた恐竜は8頭だけだったのだと、その恐竜博士振りを兄のグレイに披露していた。

島に上陸した2人は、迎えに来ているはずのクレアおばさんを捜すが見当たらなかった。

モノレールに乗って移動すると、20年前の「ジュラシック・パーク」のイメージで作ったと言う入口を通過する。

2人は待っていたクレアおばさんの使いと言う女性から、VIPパスを「イノベーション・センター」でクレアおばさんからもらうよう言われ、ホテルの予約室に到着する。

その頃、2人の母親の妹で叔母に当たるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、島への投資家たちへのプレゼンテーションを前に緊張していた。

ようこそ!ジュラシック・ワールドへ!と挨拶の練習もしながら、投資家が待っていた「イノベーション・センター」にやって来る。

当初は珍しがられていた恐竜たちも今では動物と同じ。

もっと大きく!もっと歯が多く!

投資家の皆様が当パークに求める物はスリルかな?

我々はDNAを操作し、インドミナス・レックスと言う最強の恐竜を作り上げました!とクレアが説明していると、全長15m!もうすぐ皆様に御見せできますと、科学者のワン博士も、投資家相手の説明に加わる。

その頃、グレイとザック兄弟は、恐竜の発掘現場の再現とか各種恐竜ホログラムなどが展示された「イノベーション・センター」に来ていた。

そんなグレイに気づいたのはクレアだった。

ザックにも久々に会ったクレアは喜ぶが、2人とクレアが会ったのは、もう7年も前のことだった。

2人はクレアからVIPパス付きのリストバンドをもらうが、クレアは仕事があり忙しいから、ザラと一緒に見物して。今夜会いましょうと言い残し2人と別れる。

その後、コントロール・ルームでにやって来たクレアは、ネットで300ドルで購入したと言う、かつての「ジュラシック・パーク」の絵が入ったシャツを来ていた職員ロウリー(ジェイク・ジョンソン)を見つけ、まずいわ、脱ぐようにと注意する。

今のテーマパークの前身である「ジュラシック・パーク」で惨事が起こったことは良く知られており、負のイメージを引きずることは、今の新しい「ジュラシック・ワールド」にはふさわしくないからだった。

恐竜オタクであるロウリーのデスク上には恐竜のフィギュアが堂々と並べられて、デスクの上が乱雑だったのでそれも注意するが、この方が仕事をし易いのですとロウリーは反論する。

その後、クレアは、先代のハモンド署長から、このテーマパークの権利を譲り受けたマスラニCEO(イルファン・カーン)自ら操縦するヘリに乗って、インドミナス・レックスを囲ってある区域へと飛ぶが、操縦が乱暴なので、着陸した時、同乗者の男は酔って吐く始末。

展望部屋にクレアと共にやって来たマスラニCEOは、マーケティング部門の業績の説明をしようとするクレアに、かつてハモンドの「ジュラシック・パーク」は、人間がいかに小さな存在であるか教えてくれたと回想する。

お披露目は5月ですが、塀を高くしていますとクレアは説明する。

今までトラブルは?とマスラニCEOから聞かれたクレアは、餌を持って来る職員が腕をかまれましたと答えるが、マスラニCEOは、塀の中を見渡せるガラス窓の一部にひび割れが出来ていることに気づき、それは?と聞く。

塀の中の樹木の向うから覗いたインドミナス・レックスの目に気づいたマスラニCEOは、色が白いのか?とクレアに聞き、心配そうに肯定するクレアに、素晴らしい!と喜びの言葉を投げかけ、こっちを見ている!と指摘する。

蛇のように熱を感知しますとクレアが説明する。

二匹の内もう一匹は?とマスラニCEOが聞くと、共食いです…と気まずそうにクレアは答える。

防壁は補強しただろうな?ハモンドもやった。

海軍からオーウェンと言う男をスカウトした。彼にも防壁の点検をチャックしてもらいたまえ。何か気づくかもしれないとマスラニCEOは指示する。

その頃、オーウェン(クリス・プラット)は、監視区域内を逃げ回る餌用の豚に襲いかかろうとしていた4匹のラプトル、チャーロー、エコー、ブルー、デルタたちに、上の通路から声をかけ、彼らの動きを抑制した後、褒美として餌のネズミを投げ与えていた。

それを見ていた、飼育員仲間のバリー(オマール・シー)と、同じ軍人出身のホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)は、ウーウェン!手なずけたじゃないか!と賞賛しながら近寄って来る。

特にホスキンスは、恐竜を自由に操ることに興味を持ったようで、今度は野外テストをしてみたら?と勧めて来る。

しかしオーウェンは、野生動物をいきなり野外はまずいと言い、乗り気ではなかった。

ホスキンスは、恐竜は主人の命令で動く有望な兵器になるとオーウェンに説明するが、オーウェンはそんな考え方に馴染めなかった。

君は自分の利益にしか興味が無いらしいとオーウェンが皮肉ると、そうさ、絶滅した奴に生存権はない。闘争から強いものが生まれるなどとホスキンスはうそぶく。

その直後、豚が逃げ出したと騒ぎになり、飼育エリア上の通路にいた新入りが網で捕まえようとするが、豚の走る勢いに引っ張られ、ラプトルの飼育エリア内に落下してしまう。

それに気づいたオーウェンは、通路からラプトルを射殺しようとしていた警備員たちに撃つな!と声をかけ、自ら、檻の中に入って行く。

そして、落下した新入りを取り囲もうとしていたラプトルたちを前に、ブルー!下がれ!デルタも下がれ!チャーリー、動くな!などと動きを制しながら、新入りを檻の外へ逃がし、閉めろ!とバリーに声をかけたので、正気か?よ驚きながらも、バリーは檻の扉を閉めるスイッチを押す。

入口の檻が降り切る瞬間、オーウェンはその下に飛び込んで間一髪檻の外に脱出する。

オーウェンは、腰が抜けたようにしゃがみ込んでいた新入りに、新入りか?ここはヤバイ現場だぞ。檻に背を向けるな!と注意する。

新入りは、すぐ背後の檻にラプタルが迫っていたことに気づき、身をすくめる。

そんな中、ホスキンスは飼育エリアから立ち去って行く。

子供たちは、動物園のような場所で、おとなしいガリミムスの背中などに乗って遊んでいた。

そこにザックと共にやって来たグレイも、トリケラトプスを眺める。

そんな中、子守役として同行していたザラは、結婚式?彼ったらムード作りに消極的なの…などと使用の携帯に夢中になっていたので、ザックとグレイは、チャンスだとばかり、その目を盗んで勝手に行動することにする。

2人は「Tレックス・キングダム」と言う場所にやって来る。

その時、母親のカレンからザックに携帯が入り、そちらに着いたらすぐに連絡しなさいと言ってたでしょう!などとお小言が聞こえる。

その後、車を運転して移動中だったクレアにも電話したカレンは、ザックは一緒じゃないって言ってるわ。うるさいことを言うかもしれないけど、あんたもその内言うわよ、ママになったら…などと文句を言って来る。

クレアがやって来たのは、バイクを修理していたオーウェンの所だった。

恐竜の話よ、新しく生まれた新種、正式発表は3週間後、マスラニがあなたと話し合えって、防壁の強度を確かめたいって…と、初対面のクレアは事務的に話しかける。

自分のことを誤解しているらしいと気づいたオーウェンは、俺は恐竜をコントロールなどしない。君は重職を担っている。彼らは生き物です。喰う餌は必要だ…分かるだろう?と言い聞かせようとすると。バカにされたと感じたのか、車で待つわ。シャツ着替えたら?シャツも鼻をつまんでいるわと言い返す。

グレイとザックは、巨大な入江状のステージで、モササウルスショーを見物していた。

女性司会者が介せるする中、鮫の死骸が吊るされて運ばれて来ると、水の中から超巨大なモササウルスが飛び上がり、その鮫を一口で食いちぎり、水中に落ちたので、大きな水しぶきが観客たちにかかる。

さらに、客席全体が降下し、ガラス張りのプールの水中の様子も観ることが出来たので、グレイもザックも大満足だった。

歯が88本!と恐竜博士のザックが言う。

その頃、インドミナス・レックスの飼育エリア「11号パドック」にオーウェンと共に戻って来たくレアは、もう前売券も売り出したのと教える。

インドミナス・レックスのDNAをオーウェンが聞くと、基礎ゲノムは秘密なのとクレアは言うだけ。

餌の羊がクレーンで飼育エリア内のジャングルに降ろされる。

その様子を展望室から見ていたオーウェンは、管理された動物には問題がある。こいつが認識するのはクレーンと餌だけだと指摘すると、友達を与えろと?とクレアはおどける。

その時、エリア内をチャックしていたクレアは、中に入るはずのインドミナス・レックスの反応がないことに気づく。

オーウェンは、壁の内側に付いた大きな傷跡を発見し、これは?と尋ねる。

慌てて外に出たクレアは車を出発させると、背中に埋めたGPSで確認を!とコントロール・ルームのロウリーにスマフォで命じる。

オーウェンは警備員2人と共に、飼育エリア内に入ってみて、壁に付いた傷跡を間近で確認してみる。

12mもある壁なのに、これを超えたのか?と警備員たちは信じられないと言う風に言うので、その能力を持つ恐竜だったら?とオーウェンは問いかける。

「11号パドック」にいる!とロウリーは、モニターで確認する。

それを車の中で聞いたクレアは、避難させて!中に恐竜がいる!とコントロール・ルームのロウリーに命じる。

ロウリーからの無線を聞いた警備員とオーウェンは、パドック内から逃げようとするが、1人の警備員が突如出現したインドミナス・レックスに捕まってしまう。

もう1人のデブ警備員が開いていた入口の所に到達したので、それをモニターで見ていたマスラニは、閉めろ!と叫ぶ。

車の中にいたクレアは、どうなっているの!とパニクっていた。

閉まりかけた入口扉から外へ飛び出したオーウェンは、外に停めてあった車の下に隠れる。

先に逃げ出していたデブの警備員は隣の車の前にべったり尻餅を付き座っていた。

完全に閉まりきれなかった扉から外に出て来るインドミナス・レックスは、デブの警備員が隠れていた車を弾き飛ばすと、座ったままの格好で固まっていたデブの警備員をくわえてしまう。

匂いで相手を見分けているんだと気づいたオーウェンは、急いで、車の下の燃料チューブを引きちぎると、オイルを自分の身体に浴びせかける。

インドミナス・レックスは、オーウェンの車のそばにも顔を近づけ気配をうかがっていたが、匂いが嗅げなかったのかそのまま立ち去って行く。

クレアはコントロール・ルームに戻って来ると、その場にいた職員たちに外側のフェンスに電流を流すように命じる。

マスラニCEOは、電話を切れ!と職員たちに命じる。

緊急に対処しなければ…とマスラニは緊張するが、それを解きほぐそうとクレアは、テーマパークとは6km以上離れていますと教える。

ラプトルの飼育室では、バリーが、しっかり口を封じた金具をはめたラプトルたちの前で様子を観ていた。

そこにやって来たホスキンスは、ラプトルが時速80kmで走るとバリーから聞くと、俺は昔、狼の子を助けたことがあると話し始める。

その子狼は、ナイフを持っていた妻の腕に噛み付いた…と言うので、バリーは、目の前にいるラプトルの名はデルタと言う女の子だと教える。

その時、バリーの携帯が鳴り、コード19!2人死んだ!恐竜が逃げたんだ。又繰り返しだ!と言いながら出かけて行ったので、後に残ったホスキンスは、チャンス到来だと呟きながら、どこかに携帯をかける。

その頃、グレイとザックは、モノレールに乗って移動中だったが、ザックはパパとママが離婚したら?と急に言い出す。離婚弁護士と話をしているのを聞いたと言うのだった。

しかしグレイは、どうなろうと俺たちには関係ない。俺は今度大学だし…と無関心そうだった。

むしろ、両親が別れたら、誕生日も感謝祭も2回だ!とグレイが嬉しそうに言うので、僕は1回で良いよ…と寂し気に答えたザックは、窓の外の眼下に見える道をSUVが数台通過して行くのを目撃する。

一方、オーウェンはコントロール・ルームにやって来ると、あの壁の傷跡はわざと残したんだ!と告げる。

ジャングルにやって来た捜査部隊は麻酔銃だけしか持ってないのをモニターで確認したオーウェンは驚くが、2000万ドルもかけた相手を殺せるか?とマスラニCEOは言う。

腕に付いたGPS探知機で、発信地点に近づいた捜査部隊だったが、川の中の石の上に落ちている肉片に気づく。

それは、インドミナス・レックスの背中の肉の一部であり、GPS探知機が埋まったままだった。

どうやらインドミナス・レックス自身がえぐり取って捨てたものらしかった。

だとすると、インドミナス・レックスの位置はもう掴めないと言うことだった。

捜査舞台のリーダーの腕に、上から血が滴って来る。

上を見上げるリーダー

その時、近くの草木が突然動き出したかと思うと、インドミナス・レックスが姿を現す。

擬態だ!と隊員たちが叫び、逃げようとするが、次々にインドミナス・レックスの餌食になって行く。

その様子を唖然としながら見つめていたオーウェンは、島を捨てましょう!あの恐竜は外に出て始めての環境に混乱し、全てを殺す!M13マシンガンの実弾を使いましょう、もう戦場だ!とマスラニCEOに提案するが、協力できないなら出て行け!とマスラニから言われてしまう。

オーウェンは出口に向かうと、奴はただの恐竜じゃない…と言い残して出て行く。

その場に残っていたクレアは、パークの北側の閉鎖を命じる。

その頃、グレイとザックは、「ジャイロスフィア」と言う透明な球形の乗り物の順番待ちをしていた。

その時、グレイは、列の前の方にいた女に子が気に入ったのか、ザックが話しかけても上の空だった。

やがて2人もジャイロに乗り込み、出発した時、係員の電話が鳴り出し、マジですか?と驚いた係員は、皆さん、今日はここまで!機械の不具合でアトラクションは中止になりました!と後続の客たちに知らせる。

その日最後のジャイロ乗客となったグレイとザックは、アパトサウルス、パササウロロフス、ステゴザウルス、トリケラトプスなど、おとなしい恐竜が棲息している地域を通過して行く。

ウー博士の研究室にやって来たマスラニCEOは、ハイブリッド恐竜が人を殺したと伝え、インドミナス・レックスにくわえたDNAに付いて聞くと、アマガエルのDNAをくわえたため、熱反応を感知することができるのだよウー博士は説明し、あなたが、アッと驚く恐竜を作れと言ったから…と言い訳するが、君がしたことで、パークは閉鎖だ。ここの作業も中止しろ!とマスラニCEOは命じる。

その言葉にかちんと来たウー博士は、ここには自然なものはない!あなたが歯を増やせと言ったから…と反論すると、モンスターをと?よマスラニCEOは聞き返す。

インコから見たら猫もモンスターです。見る立場の違いですよとウー博士は答える。

その頃、グレイとザックは、「ジャイロソフィア」内のモニターで、コミカルな博士役の役者が説明する恐竜パークの話を見ながら進んでいた。

やがて、そのモニターに、機械の不具合に寄りアトラクションは中止になりましたと言うテロップが出る。

しかし、グレイは、VIPリストバンドがあるんだ、楽しもうと言い出す。

その頃、クレアは、園内にいた母子連れを目にすると、ザラを呼び出し、あの子たちをホテルへと指示するが、2人は姿を消したと言うではないか。

急いで、グレイの携帯に電話したクレアだったが、電波状態が悪く会話がはっきり通じない。

その時、監視モニターの一台に、谷にジャイロスフィアが一台取り残されているが映っているのをロウリーが発見する。

呼び戻して!とクレアは命じるが、応答がない事を知ると、自分で行くわ!と言いながらコントロール・ルームを飛び出して行く、

その頃、グレイとザックのジャイロスクェアは、「立入禁止区域」の看板が出ている地域にわざと侵入してみる。

クレアは途中、オーウェンに会ったので、甥たちが谷にいるの!と知らせると、オーウェンから年は?と聞かれるが、正直、年齢は知らないことに気づく。

グレイとザックのジャイロスクェアは、見慣れぬ恐竜の群れに遭遇する。

アンキロサウルスだよとザックが教える。

数を数えると5頭いたが、次の瞬間、アンキロサウルスの尻尾で、ジャイロスクェアはピンボールの玉のように転がされる。

強化ガラスの球形カバーにヒビが入り、見ると、突如出現したインドミナス・レックスとアンキロサウルスが死闘を演じている。

そのインドミナス・レックスが、逆さまになって停止したジャイロスクェアに爪を突き刺して来る。

そして、その巨大な口でジャイロスクェアを噛み潰そうとしたので、グレイとザックは安全ベルトを外して、壊れて下になった天井部分から外へと脱出する。

そんな2人をインドミナス・レックスが追って来るが、湖の崖の上に追いつめられた2人は、思い切って飛び込むことにする。

やがて、岸にたどり着いた2人は、何とか逃げおうせたことに気づくと、互いを見合って笑い出す。

その頃、谷にやって来たオーウェンは、クレアに車にいるように言うと、自分が車を降り、傷ついて倒れていたアパトサウルスの頭の方に歩み寄る。

クレアもいつしか車から降り、アパトサウルスに近づいて来る。

苦しいか?大丈夫だ…とオーウェンは声をかけていたが、一瞬、クレアが来たので、首をもたげたアパトサウルスだったが、そのまま静かに息を引き取る。

さすがにクレアも涙するが、その奥へ向かったオーウェンは、さらに多くのアパトサウルスが死んでいるのを発見する。

喰ってない…、楽しんでいるんだ…とオーウェンは呟く。

みんなインドミナス・レックスのしわざに違いなかった。

その頃、島の海岸に、見知らぬ部隊が上陸していた。

指揮を執っていたのは、彼らを呼び寄せたホスキンスだった。

その様子を岩陰から監視していたバリーは、コントロールエウームに通報しようとするが、何故か通じなかった。

一方、オーウェンとクレアは、立入禁止区内で破壊されたジャイロスフィアを発見する。

ジャイロには、大きな牙が刺さっていた。

クレアは、近くに落ちていた壊れたスマフォを発見する。

グレイのものだった。

オーウェンは、グレイとザックの足跡を見つけ、その後を追う。

クレアは上着をたくし上げ行動し易い格好になると、私も行く!と言い出したので、俺の言うとおりにしろ!分かったな!森の中の散歩だと思え、6500万年前のな…とオーウェンは念を押す。

近くに巨大なインドミナス・レックスのものと思われる足跡を見つけたからだった。

その頃、ジャングルの中を歩いていたグレイとザックは、襲われたSUVと隊員のヘルメットを発見していた。

巨大な門のような場所を見つけた2人は、その中に入ってみる。

マッチを擦って中を照らしてみると、壁にはラプトルの絵などが描かれており、床には何か垂れ幕の切れ端のようなものが落ちていた。

2人は、部屋の中で2台の90年型SUVを発見する。

コントロールルームに来たホスキンスは、奴は南下している。自分たちはインジェン社のホスキンスだ。ラプトルになら奴を倒せるとマスラニに伝える。

しかし、マスラニは、タプトルは外に出さん!と拒否すると、正気か?2万人の入場者たちはどうする?誰が奴を止める?とホスキンスが迫ると、分かった…、考えてみようとマスラニCEOは答える。

グレイは、SUVを修理していた。

運転席に座らせたザックにエンジンをかけさせると、見事にかかったので、二人は喜ぶ。

そのエンジン音を、探しに来ていたオーウェンとクレアも聞き、車の場所にやって来るが、すでに兄弟たちの車は出発した後で、車は一台しか残っていなかった。

良くエンジンがかかったな…とオーウェンは感心する。

その時、突然地響きが聞こえたので、オーウェンとクレアは慌てて残されていたSUVの前に隠れるが、その時、オーウェンは銃を車の側面に立てかけたままだったので、それを手に取ることができなかった。

その時、インドミナス・レックスの巨大な頭部が室内に入って来る。

インドミナス・レックスは首で、SUVをどかそうとし始める。

その間に、オーウェンは何とか銃を手にする。

次の瞬間、屋根を突き破って中に入り込もうとするインドミナス・レックス。

その時、コントロールルームのロウリーから、ヘリがそちらに向かっていると言う連絡が入ったので、誰が操縦を?とクレアは驚く。

操縦をしていたのはマスラニだった。

インドミナス・レックスを発見し接近して来たヘリが銃撃をくわえるが、銃弾が翼竜館のガラスドームの一部を破損

その様子をホスキンスはオウリーと共にコントロールルームのモニターで監視していた。

割れたガラスドームの穴から飛び出して来たプテラノドンがヘリに襲いかかる。

ヘリはバランスを失い、ヘリから身を乗り出していた兵士が振り飛ばされ、もう1人の兵士もプテラノドンの爪でやられる。

そのままヘリは、翼竜が住んでいたガラスのドームの屋根を突き破り、ドーム内に墜落してしまう。

その爆発を背に、インドミナス・レックスは逃亡する。

コントロールルームでは翼竜館がやられた!と慌てていた。

ドームのガラス天井に開いた穴から、他の翼竜たちが一斉に外へ飛び出して来る。

その様子を森の外に出ていたオーウェンとクレアも遠目で見ていたが、翼竜たちが飛来して来たので、慌てて森の中へ舞い戻る。

その頃、車でテーマパークの方へ向かっていたグレイとザックは、1万ボルトの電流が流れていると注意書きが貼ってあった金網を突き破るが、ザックが背後から翼竜たちが迫って来たことに気づき、行け!とスピードを上げさせる。

門を閉じ、壁の上で北側の監視をしていた警備員2人は、北からの道を接近して来る一台のSUVと、空には無数の翼竜たちの姿を発見していた。

その後、ゾラからクレアに連絡が入り、2人は西門にいますと言うので、クレアは自分も行くと答えると、オーウェンの運転するバギーに乗り、テーマパークへと向かう。

ジュラシック・ワールド内では、皆さん!想定外の事態です。避難してくださいと言う緊急のアナウンスが流れていた。

2万人の客がひしめくテーマパークに翼竜の群れが飛来して来る。

子供たちの触れ合いの場所にいたトリケラトプスの子供を空へ引き上げようとする翼竜

テーマパークに到着したオーウェンは、警備隊員から銃を受け取る。

そんな中、ホスキンスは建物の屋上に立ち、テーマパーク内の状況を監視していた。

群衆の中にいたゾラが翼竜に捕まり、プールの中に落とされる。

さらに、別の翼竜も、水中に落ちたゾラを再び空へ持ち上げ又落とす。

水面上で何度かゾラの身体を弄んでいた翼竜は、突然水中から飛び出して来たモササウルスに喰われる。

オーウェンは、翼竜たちに向かって銃撃をくわえていたが、そんな中、クレアが群衆の中にいたザックたちを発見する。

その時、オーウェンは背中を翼竜に掴まれそうになるが、相手は小さかったので空に持ち上げられることはなかった。

その時、クレアがその翼竜を殴りつけてオーウェンを助ける。

おばさん?とグレイもクレアに気づくが、クレアはオーウェンとキスをしていた。

その直後、兄弟を見つけたくレアは二人に近づと抱きしめ、何故戻らなかったの?と聞くが、あれ誰?とオーウェンの事を聞かれたので、思わず、同僚よとごまかす。

コントロームにインジェン社の舞台を引き連れ再度やって来たホスキンスは、マスラニは気の毒だった。君たちは新しいチームと交代すると、ロウリーたち職員に言い渡す。

島には、さらなる兵士たちが乗ったヘリが接近して来ていた。

ロウリーは電話でクレアに、ラプトルでやるつもりだとホスキンスの企みを教える。

オーウェン、クレアたちは、巨大な門が開き、多くの群衆が詰め掛けて来たので、側にあったジープに乗り込み、一旦バックして路地に入り込み、逃げて来た群衆たちをやり過ごす。

グレイとザックは、私から離れないでねと言うクレアに、彼といたいとオーウェンの方を指差す。

ホスキンスは、ラプトルの飼育室に来ると、バリーにラプトルを放すように命じていたが、そこにオーウェンの運転するジープがやって来たので、ママが来たかとホスキンスは皮肉る。

車を降りて来たオーウェンは、出迎えたホスキンスをいきなり殴ると、一緒に来たクレアも、何て汚い男なの!とホスキンスを罵倒する。

しかし、ホスキンスは平然として、このミッションの意図が分からんのか?インジェン社の意向だ。命令する!反対はさせん!とオーウェンに詰めよる。

やむを得ず、計画に協力する事にしたオーウェンは、ホスキンスが連れて来た兵士たちに、標的が現れたら銃弾を浴びせろ、ただしラプトルは撃つな!これまで築いて来た信頼関係が崩れると指示を出す。

オーウェンは、グレーとザックに四匹のラプトルの名前を教えてやる。

ボスは?とザックが聞くと、この俺だとオーウェンは答える。

クレアはSUVの荷台に兄弟を乗せる。

車の中に乗り込んだグレイは、昔、ガレージに幽霊がいたの覚えている?と怯えているザックに話しかけ、あの時、俺が守ったよな?と言うと、定規でねとザックも思い出す。

心配するな、おれたち兄弟だ!どんな時でもお前を助けるとグレイはザックを勇気づける。

オーウェンは、GPSが付いていたインドミナス・レックスの背中の肉片の匂いをラプトルたちに嗅がせると、自分とバリーはバイクに股がる。

以前、オーウェンに命を助けられた新入りの飼育員がスイッチを押すと、檻が開き、四匹のラプトルが一斉に外へ飛び出す。

オーウェンやいもバイクで一緒に出発する。

そのオーウェンの様子を、運転席でパッドのモニターを見ていたクレアは、荷台と隔てた窓から覗き込んでいたグレイたちが、カッコいい!と褒めたので、我が事のように喜ぶ。

出発の様子を観ていたホスキンスは、奴らは使える。コントロールできる!と確信したようだった。

ジャングルのある地点まで来た時、ラプトルの様子がおかしいことにバリーが気づく。

オーウェンもバイクを停め、何かいる!と警戒する。

車で追尾していた兵士たちが車から降りて来る。

クレアは、兄弟たちが覗き込まないように荷台との間の窓を閉める。

その時、森の中からインドミナス・レックスが出現するが、ラプタルたちを襲おうとはせず、何か会話を交わしているようだとバリーが気づく。

インドミナス・レックスのDNAの一つが分かった…とオーウェンが呟く。

ラプトルのDNAだ!と気づいたのだ。

バリーは兵士たちに、何してるんだ!と声をかけ、兵士たちはミサイルをインドミナス・レックスに発射し、爆発の衝撃でインドミナス・レックスは倒れ込む。

良く狙え!ラプトルの新しいボスだ!とオーウェンが注意する。

しかし、兵士たちは次の攻撃に移る間もなく、すぐに立上がったインドミナス・レックスに次々に襲撃される。

身を隠していたオーウェンは、ラプトルの一匹に見つかるが、襲われる前に背後から攻撃を受けて死ぬ。

兵士たちは一斉に、バイクと車で逃げ出すが、1人取り残されたバリーは、ラプトルに襲われる。

オーウェンはバイクのアクセルをふかし、ブルー!と呼び掛け、自分の方にラプトルの注意を惹き付けようとする。

車の運転席でその様子を観ていたクレアは、どうしよう!と焦るが、背後にいる兄弟たちを怯えさせないように、明日は家よ。私は閉め出されるでしょうけどねと冗談を言うが、その時、窓の外に突然、血まみれの兵士の顔が覗き込むが、次の瞬間、その兵士はラプトルの餌食になる。

クレアは慌てて車を動かそうとするが、運転席にラプトルが首を突っ込んで来る。

その場から逃げ出したクレアの車の荷台の扉が開いてしまい、グレイとザックは、背後から走って迫って来る二匹のラプトルの姿を観る。

グレイは、中に置いてあった酸素ボンベを転がしラプトルの動きを邪魔しようとする。

その時、ザックは、荷台の壁に立てかけてあった電気銃を見つけるが、引き金を引いてもなかなか火花が出ない。

そんな荷台にラプトルが飛びかかって来るが、何とか電気銃の放電が始まったので、それでラプトルを追い落とす。

グレイは興奮したようで、このこと、ママに話そう!と喜ぶ。

そんなクレアの車に、バイクに乗ったオーウェンが接近して来る。

中に入るんだ!とオーウェンは運転しているクレアに呼びかけ、クレアは携帯でコントロールルームのオウリーに、ヘリを呼んで!と命じる。

車を追って来た二匹のラプトルは、何故か道をそれ、森の中に入って行く。

どうやら先回りする道を選んだようだった。

全てチェックしろ!と研究所で指揮していたウー博士の元へやって来たホスキンスは、明日になれば、インジェン社の株は暴落すと伝える。

コントロールルームでは、職員たちも全員避難し始めていた。

東ドックに船がある!とウォーリーは女性職員に教える。

退去するのよ、あなたは?と女性職員が聞くと、誰かが残らなくちゃ…とロウリーは言い、女性職員に抱きつこうとするが、私、ボーイフレンドいるのよ!と女性が言うので、知らなかったとオウリーは驚く。

職場で話すことでもないでしょう?と言い、女性職員はエレベーターに乗り込む。

ホスキンスは?とウー博士が聞くと、ヘリに乗って去る、大丈夫だとホスキンスは答える。

ジュラシック・ワールドの園内では、ジュラシック・ワールド、いかがでした?とアナウンスだけが空しく響いていた。

オーウェンとクレアは、「ハモンドセンター」に逃げ込む。

もう、中には人っ子一人おらず、みんな逃げた後だった。

研究所にやって来たクレアは、ホスキンスがそこにいたので、何してるの?と聞くと、ウー博士は我々の仲間だ。会社の未来のために必要だ。君らの言う殺人マシンさ…とホスキンスは答えていたが、そこに、タプトルが飛び込んで来る。

ホスキンスはオーウェンを真似、俺たちは味方同士だな!お前の味方だとラプトルに話しかけようとするが、その腕にラプトルは食いつき、そのままホスキンスを突き倒すと貪り喰い出す。

その間に、研究所を逃げ出すオーウェン、クレア、グレイ、ザックの四人。

しかし、ラプトルは執拗に追いかけて来たので、クレアは、入口の側にあったホログラムのスイッチを押して外に出る。

出現したのは、襟を拡げたディロフォサウルスの像だったので、追いかけて来たラプトルは一瞬動きを停めるが、像を突き抜け、そのまま外に出て来る。

外に出たオーウェン、クレア、グレイ、ザックの四人は、三匹のラプトルに囲まれてしまう。

オーウェンは、持っていた銃を捨てると、おとなしく!と他の3人に言い聞かすと、一匹のラプトルに用心しながら近づき、頭に付けていたGPS装置を外してやる。

そこに、インドミナス・レックスがやって来る。

すると、ブルーが突然、そのインドミナス・レックスに襲いかかる。

インドミナス・レックスは難なくブルーをはね飛ばすが、オーウェンが口笛を吹いて指示を出すと、他の二匹もインドミナス・レックスに飛びかかる。

オーウェンは自らも銃を拾い上げ、インドミナス・レックスに向け発砲する。

そんな恐竜同士の死闘を怯えながら見ていたザックは、クレアが側に来ると、50本少ない歯だよ。もっと歯を!と言うので、それを聞いたクレアは何かを思いついたようで、兄弟たちにここで待ってるのよと言い聞かし、自分はどこかへ向かう。

インドミナス・レックスの強さは圧倒的で、小さな二匹のラプトルを難なく弾き飛ばしていた。

その隙を縫い、オーウェンはグレイとザックの側に来る。

クレアは走りながら、コントロールルームに残っていたロウリーに携帯をし、9号パドックを開けて!と命じる。

それを聞いたロウリーは、正気か!と驚きながらも、指示に従いスイッチを押す。

9号パドックの前に来たクレアは、開く扉の前で発煙筒を焚く。

中から出て来たのは、T-レックスだった。

クレアは発煙筒を手にしたままオーウェンたちの所へ走る。

その背後をT-レックスが追って来る。

何とかインドミナス・レックスの側まで駈けて来たクレアは、持っていた発煙筒をインドミナス・レックスの方へと投げる。

その灯を目当てに、T-レックスがやって来たので、クレアはオーウェンたちに、逃げて!と呼びかける。

インドミナス・レックスに襲いかかるT-レックス!

二大恐竜の死闘が始まる。

そこに、一匹のラプトルが加わり、T-レックスを援護する。

かなり弱ったインドミナス・レックスだったが、その時突然、背後のプールから飛び出して来たモササウルスがインドミナス・レックスに噛み付き、たちまちプールの中に引きずり込んでしまう。

共通の敵がいなくなったので、T-レックスとラプトルは互いにその場を立ち去って行く。

途中、ラプトルはオーウェンの方を振り返って立ち止まるが、オーウェンが静かに首を横に振ると、そのままどこかへ去ってしまう。

コントロールルームに残っていたロウリーは、部屋の灯を消す。

翌日、大きな倉庫のような所に、避難して来た客たちが集まっていた。

そこにはバリーもいた。

そこに、カレンと父親がやって来て、クレアと一緒にいたグレイとザックを見つける。

親子は感激の対面を果たし、クレアは姉のカレンに許して!と詫びる。

カレンは、大丈夫!と答える。

クレアは、客たちに容態を尋ねて歩いていたオーウェンに気づくと、側に近づくと、私たち、どうする?と聞く。

オーウェンは、一緒にいよう。生きていくために…と答え、2人は一緒に入口の方へと向かう。

ジュラシック・ワールドの建物の屋上に現れたT-レックスが吼える。


 

 

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