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劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

テレビシリーズと連動した劇場版「ウルトラマンシリーズ」最新作。

ネット局が少ない東京ローカルのテレビシリーズとネット配信では見る人が限られてしまうからか、年々、テレビシリーズも映画も数字を落としていると聞くが、さすがに今回の劇場版は客寄せの目玉不足というしかない状態にまでなっている。

2000年以降では、昭和の初期ウルトラマンをゲストに招いて往年のファンにも好評だった「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(2008)辺りをピークに、年々ゲストも設定のスケール感も寂しくなり、本作の本編部分は、正直テレビ版と大差ないように見えるまでの低予算になっている。

客が呼べそうなゲストも皆無と言って良く、今後、このような状況で劇場版を続行できるのだろうか?と心配したくなる程。

ただ本作、本編部分は映画として若干物足りなさも感じないでもないのだが、特撮部分は低予算ながらもスタッフの意気込みを感じさせる工夫が凝らされており、ウルトラマンR/B最終形態とトレギアのCGによる空中戦とか、いくつものミニチュアビルの連続破壊シーンなど見所がないではない。

CGIウルトラマン同士の空中戦自体は「ウルトラマンゼアス2」(1997)の頃から使用されており、特段珍しい技法というわけではないが、本作では意図的なのか、2Dアニメっぽく見えるような演出になっている。

出来としてはまずまずと言ったところではないかと思うが、今後の興行面を考えるとかなり不安要素を感じてしまう部分がある。

▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2019年、劇場版ウルトラマンR/B製作委員会、中野貴雄脚本、武居正能監督作品。

円谷プロの企業ロゴ

「ULTRAMAN」ロゴ

気が付いた湊カツミ(平田雄也)は、ウルトラマンロッソに変身していた自分がビルの中に頭からさかさまに突っ込んでいることに気づく。

窓から見える外界では、ウルトラマンブルに変身した湊イサミ(小池亮介)と見知らぬウルトラマンが怪獣ガンQとベムスターが戦っている最中だった。 俺の名は湊カツミ、何でこんなことになっちまったのか? 話は1日前に戻る。

「綾香市」に怪獣が出なくなってから1年になった。 弟のイサミと父さんは相変わらず商売に励んでいた。

そんな2人に、えりちゃん地に勉強しに行ってきますと声をかけ、女性と2人と通販サイトショップ「クワトロM」から出て行ったのは湊アサヒ(其原有沙)だった。

父さんこと湊ウシオ(山崎銀之丞)は、そんなアサヒがモテているらしいという噂を聞きつけ、出かけていくアサヒのことを案ずる。

母さんこと宇宙考古学者湊ミオ(眞鍋かをり)は、「綾香市」復興の為に一時的に巨大企業「アイゼンテック」の顧問になった。

ウシオは日傘をさした女性客がきたので、お客さんだよと兄弟に教える。

パラソルを畳んで店に入ってきたその女性客はイサミさんはいらっしゃいますか?と聞くと、そろそろ返事が欲しいんです、先方も待っているので…と応対に出たイサミに迫る。

どうやらイサミに留学の意思の確認を聞きにきたらしく、その様子を傍で見ていたウシオは、訳がわからずあっけにとられていたカツミに、母さんの通っている大学と共同研究の話があるんだよと教える。

タイトル 河原のベンチに座ったイサミはカツミに、時期を見て話すつもりだったんだ…と、今まで留学のことを秘密にしていたことを明かす。

でも又怪獣が出たら…と決断を迷うイサミに、俺もウルトラマンだ、お前は進みたい道を進めば良いとカツミがアドバイスしたので、イサミはありがとうと感謝する。

そしてイサミは、なあカツ兄い、カツ兄いも自分の進みたいことをしても良いんじゃない?カツ兄いも自分の夢を叶えてよと話しかける。

それを聞いたカツミは、夢か?と改めて考え出す。 サラリーマン?魚屋?ペットトリマー?などとカツミは自分の将来の姿を妄想する。

「クワトロM」に戻ったカツミは、朝日のことが気になり跡をつけて出て行ったウシオを見送りながら、飾ってあった野球ボールが転がり落ちたので拾い上げると、そこには「夢」と筆文字が書かれていた。

それは友人のトイヨシオ(西井幸人)とキャチボールをした時の思い出の品だった。

大学行かないんだって?推薦決まってたのに…とボールを投げながらトイが聞くと、トイはゲームクリエイターの専門会社に行ってるんだろう?とカツミが聞き返す。

子供に夢を与える仕事がしたいんだよと言いながら、トイは自分のバッグから何かを取り出しそれをカツミに投げてよこす。

それが「夢」と書かれた野球のボールだった。

夢…とカツミは呟く。 次の日、俺はトイの家を訪ねてみる気になった。

カツミを見たトイの母親(原日出子)は、ユキオ!カツミ君よ!と二階に呼び掛けるがトイは出てこなかった。

トイはパンクロッカーのような服を着て部屋でテレビゲームに明け暮れていた。

部屋に入ってその姿を見たカツミが、会社を辞めちゃったんだって?と声をかけると、電話番とか誰でもやれるようなことができるかよ!とふてくされたように答える。

俺だってこれっていう目標はないよとカツミが同情すると、弟のイサミ君留学ですって?とトイの母親が聞いてくる。

この子ったら1日中ゲームして…とトイのことを呆れたようにいうので、うるさいな、出て行ってよ!とトイは母親に言う。

カツミは野球登を取り出しこれ覚えているか?と差し出すと、だせえ、やめてくれよ!とトイがバカにしてきたので、あの時、お前キラキラしていたよとカツミが教えると、お前だって大学野球行かなかったじゃないか!とトイは言い返してくる。

トイの家を出たカツミは思わず走り出していた。 その時、父親のウシオからメイデー、メイデー!全員緊急集合だ!と連絡が入る。

一方、部屋でゲームをしていたトイは、テレビ画面から急に何者かの手が伸び出してきて、君の言いたいことはわかる…、私の名はウルトラマントレギア(声-内田雄馬)、私は君の願いをかねえてやる、願いは何だ?とトイに語りかけてくる。

アサヒを尾行し、公園の花時計の前にやってきていたウシオは、こちらファルコン1!応答セヨ!とトランシーバーで呼びかけていた。

イサミも、ファルコン1と書かれたティーシャツを着ており、アサヒの姿見えません!と応えるが、それよりも3人ともファルコン1って名前にしちゃうと誰が誰だかわからないでしょう!と叱る。

その場に駆けつけてトランシーバーを持ったカツミも、花時計の前に3人揃ってい他ので、無線でなくても聞こえるし…と呆れる。 その時、発見!誰かといるようだ!とイサミが気付く。

アサヒは若い男性と会っており、遠目で見ているとその男性が朝日に顔を近づけてキスをしているように見えたので、慌ててウシオはメイデー、メイデー!総員突撃せよ!と叫び、兄弟は、お父さん!と驚くアサヒの側に駆けつける。

うちの娘に何をする!と駆けつけたウシオがアサヒの前に立っていた青年を睨みつけて聞くと、青年はにこやかな笑顔で、初めまして!朝倉リク(濱田龍臣)です!と挨拶してくる。

そんなウシオたちに朝陽は、この人、この街で何かを探しているんですってと教える。

何を探しているのかと聞くと、リクは影です!と笑顔で答える。

その時、町に突然、ベムスターとガンQが出現したので、慌ててカツミとイサミは変身しようと立ち向かうが、横で同じようにリクも変身しかけていたので、互いに見知らぬ相手に気づかれぬよう、その場を離れて変身する。

ロッソとブルに変身した兄弟は、傍に見慣れぬウルトラマンが出現したので、誰かいるぞ!目つき悪いな…と、リクが変身したジードの事を怪しむ。

ジードの方は、そんな兄弟ウルトラマンに、ほっといてくださいと言い返す。

その時、ベムスターとに背後から掴まれたロッソはそのまま空中に飛び上がり、そこからビルの上に落下させられてしまう。

そんな3人のウルトラマンの出現をアサヒと潮は地上であっけにとられながら見上げていた。

長々と付き合ってもらったけど、ま、そう言う訳なんだ…と、今までの説明を終えたロッソは、ジードと一緒に戦っているブルの勇姿を窓越しに見て、連携が取れてる…と驚く。

しかし地上からそのカツミの醜態振りを見ていたウシオは、もう、何やってるんだ!ファルコン1!と嘆く。

ブルは光線を出し、その光線はベムスターの腹の中に吸い込まれていく。

その時、ガンQの体の方から助けて!と声が聞こえたので、待て!撃たないでくれ!影が…、僕の友達があの中にいるんだ!とジードがブルに声をかける。 ガンQの眼の中にはペガッサが捕まっていた。

イサミは、カツ兄い!チェンジだ!と呼び掛け、ビルから立ち上がったロッソはブルと一緒にクリスタル!と叫び、ここはおれたちに任せろ!と言うとシュートをガンQに浴びせる。

ガンQから飛び出したペガッサは地上で見ていたウシオとアサヒの側に落下してくる。

ジードも加わり3人のウルトラマンは一斉に光線を発射したので、ベムスターとガンQは2匹とも大爆発して消滅する。

それを見たアサヒはやった〜!と大喜びする。

人間の姿に戻ったリクは、ペガ、大丈夫か!と呼びかけながらペガの元に駆けつける。

カツミとイサミも人間の姿に戻り、リクの側にやってくると、君もウルトラマンなのか?と聞くので、リクも君達も?と驚きながら聞き返す。

その晩、湊家に招かれたリクはすき焼きをご馳走になる。

小皿に取り分けたすき焼きを渡しながら、ところで何なの、この子?とミオが聞くと、受け皿を受け取ったペガは恥ずかしがり、部屋の床の暗がりに入りこむ。

リクがその事を説明すると、一種の亜空間か…と家族はペガが入り込んだダークゾーンのことを理解するが、リクさんは何処から来たの?と聞く。

リクは初めは変な雷が鳴って…と打ち明ける。

空に5つの赤い光が浮かび上がり、そこから伸び出てきた巨大な手に捕まったリクとペガはいつの間にかこちらの世界に連れてこられたと明かす。

ペガとはペガッサ星人のことであり、謎の巨大な手の相手がガンQの体の中に密かにとじこめ、リクに殺させようとしていたのだと言う。

食後、縁側に腰掛けたリクに、リクさんのお家は?とアサヒが聞くと、リクは、僕の親はベリアルといって、宇宙を支配しようとしていた悪のウルトラマンで、ベリアルは一度は宇宙を支配しかけていたのだと打ち明ける。

僕はその血を受け継いでいるんだと明かすリクに対し、アサヒも、私とこのお兄ちゃん達は本当の親や兄弟ではないのよと教える。 色々悩んでいたけど、にいちゃん達が、アサヒはアサヒじゃないかって言ってくれたの。

それでわかったの、本当の家族なんてどうでも良い、お互いをどれだけ想いやれるか?家族は私を助けてくれた、だからこれからは私が人を助けられる仕事がしたい、みんなをハッピーにしたいの!とアサヒは嬉しそうに自分の夢を語る。

その頃、トイの部屋に手だけ出現していたウルトラマントレギアは、私は遠い宇宙から来た?何でだと思う?君にしかできないことをさせてあげるためさ、これだよ!と言いながら、トイがモニターに描いていた怪獣のイラストを指差す。

何て名だ?と取れギアから聞かれたトイは「スネークダークネス」とイラストで描いた怪獣の名を教える。

トレギアはトイに、君は最強最悪のスターだ!と褒め称え、突然手から光線をトイの体に向けて発射する。

その頃、「クワトロM」では、ウルトラマンたちが壊した建物の修理代は我々の税金から出ているんですよ、この街にはウルトラマンが多すぎると思いませんか?などと口々に勝手なことを言っているテレビの街角インタビューを見ていたカツミが憤慨していた。

イサミはそんなカツミに、気にするなよ、カツ兄い!と慰める。 その後、カツミは再びトイの家を訪れるが、トイは部屋のドアも開けずに、会いたくない、帰れよ!と呼びかけてくる。

すぐ帰るよ、今日はちょっと話がしたかっただけだ、夢の話だ…と部屋のドアの前で語り出したカツミは、夢っていうのは翼が付いているんじゃない、足が生えているんだ、夢はその足で一歩一歩はい上がっていくんだ、歩いて前に進むんだと続けるが、部屋のドアを少し開けたトイが、どのツラ下げて説教しているんだ!帰れよ!と罵倒してきたので、持ってきた「夢」と書かれた野球ボールをドアの前においてカツミは家を出る。

帰り道、カツミの脳裏には、イサミから言われたカツ兄いにも自分の夢があるだろう?という問いかけや、アサヒがリクに話していた。

私もみんなを助ける仕事がしたいだけと明かした言葉、そして、お前だって夢を諦めただろう!と罵倒したトイの言葉を思い返し、堪らなくなって走っていた。

重い気持ちのまま、いつしか不法投棄が行われているトンネル内に入り込んだカツミは、そこに捨てられていたモニターに突然映った手に驚く。

私はトレギア、宇宙から君の夢を叶えに来たとモニターの中から呼びかけてきたので、カツミは驚いて見つめる。

君には2つの道が待ち構えている、1つは湊カツミという人間として平和な道を歩くこと、 もう1つの道はウルトラマンとして宇宙へ飛躍する道! この世の幾多の生命のために戦う! 見よ、この星ではピグモン達がメカゴモラに襲われている。

このままでは滅びるだけだ… これを君はウルトラマンとして放っておけるか? 私なら異次元の力であそこへ君を連れて行ける、その代わり、1度行けば2度とは帰れない…、どうだ?それでもウルトラマンになるか?とモニターの中からトレギアはカツミに呼びかける。

その頃、湊ミオは、ハトロン衝突装置を元に戻さないと…、時間がちょっとかかるけどねとぼやいていた。

カツミは自ら志願し、宇宙の果ての謎の惑星にウルトラマンロッソとして出現していた。

メカゴモラと戦い相手を爆発させるが、人間の姿に戻ったカツミはもう元の地球には戻れなかった。

それでも3匹のピグモンは喜んでくれた。

その時、お前がウルトラマンだったのか?と野球ボールを握って呼びかけてきたのはトイだったので、トイ?なんでここに?とカツミは驚く。

お前は何も持ってないなんて言ってたな?だがお前がウルトラマンなら全部持ってるじゃねえか!と怒りをぶつけてきたトイは、その場で怪獣スネークダークネスに変身する。

どういう事だ?と戸惑いながらも再びウルトラマンロッソに変身したカツミは、止めてくれ、トイ!と迫って来るスネークダークネスを受け止めながら叫ぶ。

そんなロッソに、ウルトラマンはすべての生命を救うんじゃなかったのか?怪獣だって生命だろうが!と問い詰めて来る。

それを聞き、人間の姿に戻ったカツミは、嘲笑しながら飛び去っていくスネークダークネスにトイ!と虚しく呼びかけるだけだった。

その頃、地球では、突然姿をくらましたカツミを、イサミやアサヒ、リクらが協力して探し回っていた。

そこに、ファルコン1!カツミいたか?と言う父潮からの連絡が入る。

いません!とイサミが答えると、モニターを監視していた「クワトロM」では、コロナ光点確認!とミオが叫ぶ。

街にはスネークダークネスが出現する。 アサヒにその場から逃げるように勧めたイサミはブルに変身する。

同時にリクもジードに変身する。

その様子を、謎の惑星の空に出現したい空間映像で見たカツミは、止めろ、トイ!と叫ぶ。

ジードとブルはダークネスと戦い始め、ダークネスは爆発して消滅したかに見えた。

すると、突如出現したトレギアが、彼らはうまくやってるじゃないか、君なんか必要なかった…とトイを嘲るように言うと、湊カツミは戻れないとウルトラマン達に教える。 すると、死んだと思っていたスネークダークネスが復活する。

そして尻尾の先の嘴のようなものでジードを捕まえる。 ウルトラマンブルは、そんなジードを助けようとして吹き飛ばされてしまう。

全くお前らウルトラマンは…とトレギアはからかいだす。 私は人が欲しい物を与えることができる。

悪が欲しければ悪を、正義が欲しければ正義を… そうしているうちに人間は自分と違う価値観を持つものを嫌うようになる。

君たちの絆は簡単に壊れる…とトレギアが言っていると、地上にいたアサヒが私も手伝います!と言い、突如巨大怪獣に変身する。

ジードとブルはアサヒが変身した怪獣を庇おうとする。

アサヒは力足りずすぐに素の姿に戻ってしまう。

愚かな人間どもめ…とトレギアは嘲る。 テレビでは、政府が2時間前に出現した怪獣に対しミサイル攻撃を決定したと発表する。

カツミを捜しあらゆる電波を発信していたペガもカツミが見つからないと報告する。

反応がない?まさか宇宙の彼方にいるのでは…と想像し不安がるウシオに、ここから何万光年も吐かれた星にいたとしたら呼びかけても何万光年もかかるのよとミオは教え、そこでペガちゃんのダークゾーンを使うの!と言い出す。

亜空間に電波をワープして宇宙中に発信するのとミオは説明する。

その頃、謎の惑星に1人取り残され力尽きて気絶していたカツミに、ピグモンが水を運んできて飲ませていた。

立ち上がったカツミはソラノカナタから、カツミ!聞こえるか?どこにいるんだ?と呼びかける父ウシオの声が聞こえてきたことに気づく。

わからない…と父の声に応えたカツミは太陽が三つある事くらい…と応え、後、空にうっすら直線が見えると答えると、それを聞いたミオはそれは土星の輪のような外輪に違いない、太陽が3つあって外輪がある惑星と言ったらフォスター21の可能性があると気づく。

フォスター21、ハドロン光子中性子用意!目標フォスター21!照射!とミオが命じる。

その直後、イサミがゲートに集合!と叫び、アサヒたちがゲートへ向かう。

ゲートには光が頭上に輝いており、そこからカツミの上半身が見えていたので、イサミがカツミの手を引っ張って地上に下ろす。

地球に戻ったカツミはありがとうとイサミに礼を言い、互いに手を取り合って喜ぶ。

そしてカツミは、行こう!街が俺たちを待っている!とイサミに言うので、イサミとアサヒは頷く。

街に走り出たカツミ、イサミ、アサヒ、リクの4人は街を破壊していたスネークダークネスを見る。

カツミは他の3人に、あの怪獣の中には俺の大切な友達がいるんだ、みんな協力してくれ!兄弟の力をくれ!と頼む。

そしてジード、ルッソ、ブルの3人のウルトラマンが変身する。

アサヒも変身し怪獣になる。

4体が出揃ってスネークダークネスに対峙したとき、そのダークネスの横に仮面を被ったように見えるウルトラマントレギアが出現する。

よく戻ってこれたな、運が良いじゃない?とトレギアはルッソに変身したカツミに声をかける。 いよいよウルトラマンたちとダークネスとトレギアの戦いが始まる。

ジードはキングの力を借りた姿でトレギアと戦う。

怪獣の姿で戦うアサヒに、アサヒ!お前だけでも逃げてくれ!女の子だから!と兄たちは呼びかける。

その時、アサヒの前に出現したのは美剣サキは、ツルちゃん!と驚くアサヒに、私は常にアサヒと一緒にいる!と言うとアサヒと合体し、光の天使が誕生したかのような変身をし新たなウルトラマンになる。

それを見たトレギアは驚き、お前は誰だ!と聞く。

新たに出現したアサヒが変身したオレンジ色の巨人は「ウルトラウーマングリージョ!」と名乗ると、あなたのような悪い人には反省してもらいます!とトレギアに答える。

トレギアが発した光線がウルトラマンたちに当たるが、俺たちに必要なのは絆!3人より4人の方が強くなる!とウルトラマンたちは怯まず立ち向かう。

しかしトレギアは、もっと強いものがあるぞ!孤独なものの叫びを見ろ!と言い返しグリージョを殴ってくる。

その時、ユキオ〜!と叫びながら街に探しにきたのはトイの母親だった。 それに気づいたロッソは、トイのお母さん!と驚く。

するとトレギアは、夫、楽しいひと時はあっという間に過ぎる、邪魔だ!と叫んだので、思わず危ない!とリクはトイの母親を庇おうとする。

おい、この声が聞こえないのか?君のたった1人のお母さんだろう?とリクはスネークダークネスに呼びかける。

ダークネスと一体化していたトイは、お母さん!…と悩み始める。

しかしそんなトイの迷いに気づいたトレギアは、お前は最強最悪のスターだろう?踏み潰せ!と命じる。

それでもダークネスの中のトイは悩んでいた。

トイ、戻ってこい!悪に飲み込まれるな!とロッソのカツミは励ます。

トイの迷いに苛立ったトレギアはスネークダークネスに強力な光線を浴びせ凶暴化させる。

そこに、ウシオとミオが車で駆けつけてきたので、リクはトイの母親を車で逃がしてくれるように頼む。

敵の強力さに押され気味のアサヒは、もうダメ!と挫けそうになる。

兄たちは諦めるな!と励ます中、リクはウルトラマンジードのウルティメイトファイナルに変身する。

絆を諦めない!それが家族! そう叫びながら3兄弟のウルトラマンは手を取り合い、Zクリスタル!不滅のウルトラマンルーブ!と言うので、それを見ていたトレギアは、何だ?面白いな…と言いながらも、私は残念ながら失敬するよと言い残し飛び去ろうとする。

その時、3兄弟が合体した最終フォームウルトラマンはトレギアとビルの谷間で空中戦を始める。

空中に投げ飛ばされたトレギアはジードと戦いはじめるが、まだまだ!と余裕を見せる。

トレギアに投げ飛ばされたルーブはビルをいくつもなぎ倒して吹き飛ぶ。

態勢を立て直したルーブはルーブコウリンを出す。

ジードも光線を出す。

ルーブもブルーミング光線を発射し、見たか!これが真の家族の絆だ!と決める。

スネークダークネスは爆発し、トイが地面にはじき出される。

人間の姿に戻ったカツミたちはリクと拳を打ち合わせて喜ぶ。

カツミやイサミたちは倒れていたトイのそばに駆け寄ると、さすがにトイは恥じ入ったような様子を見せる。

そんなトイにかつみは、「夢」と書かれたあの野球ボールを差し出し、これはお前が持ってろと声をかける。

それを受け取ったトイは泣きながら頷く。

そこに母親がユキオ〜と呼びかけながらうしおの車から降りてきたので、トイも母さん!と答え駆け寄って抱き合う。

母親は、良かった〜!と喜ぶ。

結局俺はウルトラマンなんかじゃなく湊カツミだ、正解なんかどこにもない、少しずつ正解を探すために俺たちは歩き続けるんだ、夢と一緒に!とカツミは気づく。

リクは湊家の面々に、お世話になりましたと礼を言う。

ペガはたくさんのお土産をもらって喜んでいた。

リクとペガは湊家の家族に見送られ、カツミが戻ってきた亜空間の光に中に入って行く。

その後、カツミが描いた「メザシイヌ」と言うキャライラストをうしおが勝手にTシャツにして売り出したら評判になる。

そんな中、カツミはウシオに、俺も本格的なデザインの勉強をしようと思うんだと相談すると、同期のデザイナーにミラノにいる奴がいるんだ、弟子になってみないか?とウシオは進める。

その言葉をきっかけにカツミはミラノに留学することを決意する。

一緒の道を歩いていたイサミとカツミは別々の道を歩きはじめる。

テレビシリーズ各話の写真を背景にエンドロール

地球の背後に出現したウルトラマントレギアが、何だ、まだ見てたのか?私は忙しいんだ失敬するよと言うと、地球を手の平の中で潰してしまう。

また会おう!と言ったトレギアは宇宙の彼方に飛び去って行く。 
 


 

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