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花のヒロイン 

 

 

 

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スカイライン 奪還

「スカイライン 征服」(2011)の続編。

「インディペンデンス・デイ」+「プレデター」と言った感じのB級映画で、プレデターが1人地上に降りて来て人間狩りを楽しむエイリアンだとすれば、こちらは宇宙船とサイボーグや怪獣のようなものを使って一挙に人類殲滅を計ろうとしている単独エイリアンに対し、一部人類がレジスタンス的反撃をくわえると言うシンプルなアクションものだが、VFXに予算の大半を費やすあまり本編部分がチープになっている典型で、いかに少ない出演者でドラマを構成するかに苦心した様子がうかがえる展開になっている。

後半はアンコールワットでのロケになっており、そこで巨大エイリアン同士の対決が描かれているので、ちょっと「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」(1974)を連想したりもするが、宇宙人側の描写が分かりにくいこともあり、「インディペンデンス・デイ」や「ザ・プレデター」同様、敵に残忍さ以上の魅力が乏しいのが残念。

色々クリーチャー的なものが登場するのだが、その大部分は生体スーツのもののようだったり、人間の脳を移植したサイボーグのようなものだと徐々に分かって来て、実は戦うべき敵は1体だけなのに、そのラスボスが魅力不足では拍子抜けする。

ひたすら悪と戦うノンストップアクションやパニックものなのか?と思えば、中盤辺りから失速している感じがする。

後半、反撃の突破口になる敵の弱点と言うのも御都合主義以外の何者でもなく、反撃があっけなさ過ぎる。

御都合主義と言えば全編が御都合主義の連続と言って良いくらいのハチャメチャさなのだが、そのバカバカしさを笑って楽しむおバカ映画に近いと解釈した方が良いだろう。

CGI部分は計算に時間がかかりそうなポリゴン数の多い複雑なオブジェが多いのでがんばっているのは分かるが、宇宙船やモンスターの類いは最近食傷気味なので、目新しさはあまりないような気がする。

むしろ、身長3mほどに見えるサイボーグが着ぐるみであるのがエンドロールのNG集で分かるので、そちらの方が興味深い。

歩く途中で倒れたりしているので、足の部分はシークレットブーツ方式の上げ底になっているのではないかと想像する。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2018年、アメリカ映画、リアム・オドネル脚本+監督作品。

道を開けろ!退け!良いか、こっち!と男たちが叫びながら、ストレチャーに乗せられた瀕死の女性隊員を医務室に運んで来る。

全てが崩壊する…、諦めるものか…、逃げることできる…とストレッチャーの上の女性が呟く。

でも戦争が終わるときまで…、何もかもなくなるまで… 女は気を失う。

タイトル

ロスアンゼルス市警の刑事マーク(フランク・グリロ)はしばらく休暇中だったが、息子が捕まったとの知らせを受け、その身柄を引き取りに市警本部にやって来る。

本部前に車を停めたマークは、堪らないような顔で酒瓶と取り出し一気に飲む。

受付の女性はマークが入って来たのに気付くと、久しぶりね、もうすぐ復帰?と笑いかけて来る。

そこに、元気か?と声をかけて来たのは元相棒のガルシア(ジェイコブ・バルガス)だった。

ガルシアの挨拶代わりの抱擁を受けたマークが、あいつは?と聞くと、来いと呼びかけたガルシアがマークを連れて行ったのはマジックミラー越しに取調室が見える部屋だった。

取調室にはマークの息子トレント(ジョニー・ウェストン)が、足を机の上に上げて1人ふてぶてしそうに待っていたので、あれだ、くつろいでやがるとガルシアは呆れる。

お前はローズの死を乗り越えた…、こう云うことは二度はないと思え、相棒だからな…とガルシアは言い残しその場を立ち去る。

トレントの身柄を引き取り外に出たマークは、外の空気を吸うのも良いものだ…などとのんきに言うトレントに、良いから乗れ!と叱り、助手席に乗り込んだトレントが何も聞かないのか?と言うので、人生をムダにしやがって…、一度くらい真面目に生きてみろとぼやきながらエンジンをかけようとするが何故かかからない。

その間、トレントは足下に転がっていた酒瓶を拾い上げ、タクシー呼べば?酒なんか買うからだと皮肉を言いながら自分から降りる。

やむなくマークも降り、2人は近くの「五丁目駅」から地下鉄で帰ることにするが、駅の側に立っていた盲目のホームレス(アントニオ・フォーガス)にトレントは小銭を恵んで行く。

次の駅はフィフス・アンド・フラワー!とアナウンスがある中、走り出した地下鉄の座席にトレントと並んで座ったマークは、お前は賢い子だ、俺とは違う…と話しかける。

だが世の中をバカにしてどうする?と言われた都連とは、喧嘩を売られたから買っただけ…と答えるので、相手は顎の骨折れてたぞ…とマークは教える。 その時、突然地下鉄が揺れて急停車する。

「五丁目駅」の側に空から強烈な青い光りが降り注ぐが、目の見えないホームレスはその異変に気付いていなかった。

オードリーと名札を胸に付けた女性車掌が無線で本部に西回り87号車!と呼びかけていたので、マークは警察手帳を見せ事情を聞こうとするが、その時又新たな振動が起きる。

車掌のオードリーは、皆さん、外に出ないで!安全のためです!とまばらな客たちに呼びかけると、又本部に無線で呼びかけるが、返って来た返事は、光を見るな!絶対に!光を見るな!と言う不思議な内容だった。

しかし、いつまでも地下鉄の車内にいる訳にもいかず、マークを先頭に線路内に降りることにする。

マークは息子のトレントの名を呼んで、乗客たちと一緒に歩かせ、最後尾は懐中電灯を持ったオードリーが乗客たちに線路の右側を歩くよう指示しながら付いて来ることにする。

マークはトンネルの上から聞こえて来る音に気付き、何の音だ?といぶかしがる。

同じ頃、ロス市警内のトイレから通路に出て来たガルシアは、通路に人気が全くいなくなっていることに気付く。

ロスアンゼルスの地上には人気がなくなっていた。 その時、別の扉から出て来たジョーンズ(ベティ・ガブリエル)に、みんなどうした?と聞くと、ジョーンズも戸惑ったように、さあ?と戸惑う。

駅の入り口付近では、目が見えないホームレスが、どこへ行く?と周囲に問いかけていた。

他の乗客と避難をして「五町目駅」の改札付近まで戻って来たトレントは、エレベーター口から漏れている青い光りに気付き、側にいた女性と共にその方向へ向かってみる。

それに気付いたマークとオードリーもトレントに付いて行く。

ジョーンズと共にロス市警本部内の受付の所に来たガルシアは、受付の警官もいなくなっていたので警戒し、受付台の所に置いてあったショットガンを手にし、ジョーンズにも注意を促す。

地下鉄のエスカレーター出口にやって来たトレントは、急いでるの!と先にエスカレーターに乗って地上に出ようとした女を止めようとするが、女性が言う事を聞かないので、やむなく自分も一緒にエスカレーターに乗るが、地上から降り注ぐ青い光りを見た2人の目元は変化していた。

息子の異変に気付いたマークがエレベーターの下にやって来て、マーク!頭を下げろ!上を見るな!と呼びかけながらエスカレーターを駆け上る。

地上に上がった女は、他の地上にいた者たちと同じく、空から降り注いでいた青い光の中に吸い込まれて行く。

マークは青い光を見ないように地上に上がると、空中に浮かび上がりかけていたトレントの身体に飛びつき何とか地下に戻って来る。

ロス市警の外に出てみたガルシアも、空中から降り注ぐ青い光の中に吸い込まれて行く大勢の市民の姿を見て唖然とする。

空中に浮かんだ宇宙船は新たな青い光球を地上に向けて発射する。

何てことだ!と愕然とするマークに近づいたオードリーは、何が起きてるの?と不安そうに聞いて来たので、襲撃だとマークは答える。

オードリーは、別の階段から地上に上がり異変に気付いて戻って来た2人の男性客にも声をかけ合流させると、又線路に戻ることにする。

目の異常が直りかけたトレントに、こっちを見ろと言い聞かせたマークは、大きな光球が人を吸い上げていると地上の様子をオードーリーに伝えるが、ここから又電車に戻るのは無理なので、警察署へ行こうと提案する。

マークとオードリーでトレントを起こし、一緒に歩き始める。

やがて、懐中電灯の光りの中にショットガンを構えたガルシアがいるのに気付き、ガルシア!とマークは喜ぶ。

ガルシアはトイレにいたら誰もいなくなったんだと説明する。

マークは銃と弾倉をガルシアから受け取る。 その時、車掌のオードリーが工事中の区域を行けば町の外に出られると言うので、安全か?と乗客は不安がるが、そこには海兵隊がいるはずだとマークは指摘する。

そこへ入り口にいた目の不自由なホームレスの男が近づき、サージだと自己紹介する。 ガルシアとジョーンズ、サージも加わり、マークと地下鉄の乗客たちは線路を移動し始める。 夜通し歩き詰めた一行は階段を見つけ、先に登って外の様子を伺ってみたマークは嘘だろう!と呟く。

明るくなった外では空軍の戦闘機が巨大な宇宙船に向かってた。

ジョーンズが無線で本部に呼びかけ、警官3人と乗客が4名いると報告すると、早く市街地から出ろ、マリーナのH埠頭に行けとの指示がある。

地上ではステルス戦闘機も巨大宇宙船に向かっていたが、ステルス機同士が接触し、その後あっさり迎撃されていた。

しかし爆発する寸前ステルス機が発射した核ミサイルが巨大宇宙船に命中し、衝撃波が迫って来たので、それに気付いたマークは、下で待っていた全員にできるだけ奥に逃げろと呼びかけるが、衝撃波で地下鉄の坑道が崩落し、逃げていた2人の乗客が瓦礫の下敷きになってしまう。

坑道の一部が崩落したため地上の明かりが差し込む中、マークは外へ出ようと様子を伺い、オードリーはサージに声かけしながら自分の方を貸していたが、その時、ショットガンを持っていたガルシアが背後の暗がりから飛び出して来た触手に引っ張り込まれる。

暗闇の中にたくさんの青い目を光らせた宇宙人に気付いたマークは発砲して倒そうとするが、エイリアンが放っている青い光を見たトレントは、又目の周囲が変化し引き込まれそうになる。 マークはガルシアが落していたショットガンを拾い上げ、それで宇宙人の動きを阻止しようとする。

宇宙人の青い目の光が消え、トレントも苦しみながらまた元の人間に戻る。

大丈夫か?とマークが声をかけた時、宇宙人の下からガルシアの声が聞こえて来たので、ショットガンをトレントに渡したマークは宇宙人の身体の下からガルシアの身体を引きずり出してやる。 ガルシアは胸から出血していた。

そんなガルシアを見て、生かされたのかも?と話しかけたジョーンズは、まだ死んでいなかったエイリアンの触手に頭を押さえられ、その場で脳を引き抜かれて倒れてしまう。 トレントとマークが宇宙人を撃っている間、オードリーは目の見えないサージを誘導しながら、瓦礫と共に穴にずり落ちていた自動車を足がかりにして地上に登る。

マークも先にトレントを行かせた後、最後に自動車をよじ上ろうとするが、まだ死に切っていない宇宙人の触手に足を絡められ引きずり落されそうになる。

そんなマークに地上にいたオードリーが発煙筒を投げ与える。

マークは宇宙人を足で蹴りながら発煙筒を焚き、それを自動車のガソリン投入口に突っ込んで逃げろ!と地上にいた者たちに警告する。

マークをトレントが手を延ばして引き上げると、宇宙人も自動車の屋根を伝って地上に上がろうとするが、その瞬間車は爆発する。

先日常に上がっていたトレントは、やったね!と喜ぶ。

地上に無事上がって助かったのは、マーク、トレント、オードリー、サージ、ガルシアの5人だけだった。

市街地の方を見やると、核爆発でやられた巨大な宇宙船がロスアンゼルスの地上に落下していた。

しかし、宇宙船の内部から青い光が放射されると、周囲に散乱していた宇宙船の部品が浮かび始める。

それを見たマークたちは、まだ宇宙人は死んでないと気づきその場を逃げ出す。

空中に浮かび上がった巨大宇宙船は破壊された部品が集まって再生しているようだった。

逃げるガルシアは胸からの出血に苦しんでいたが、トレントは途中でマンホールを見つけ、そこから下水溝に降りて逃げようと提案する。

しかし背後には巨大な宇宙人のモンスターのようなものが迫っていたので、全員そのまま道路を逃げようとするが、重傷を負っていたガルシアは、みんなを頼む、ここは俺に任せろとマークに告げ、1人その場に残ることにする。

その直後、巨大モンスターがガルシアの背後に現れる。

クソ野郎!ガルシアは叫びショットガンを放つが、次の瞬間、モンスターの右手の掌から飛び出した触手に捕まり、右掌の中に引き込まれてしまう。

マークたちは本部からの指示通りマリーナのH埠頭に到着し、そこから無線で連絡してみる。

すると応答があり、救援のヘリが3機接近して来る。

マークたちはそこに向かって走り出すが、その前方に巨大宇宙人が立ちはだかり、その右掌から光線を出し、ヘリを撃墜してしまう。

その直後、トレントやオードリーたちは、宇宙人の右手の変化と共に宇宙船の青い光に吸い込まれて行ったので、マークは銃を取り出し応戦しようとするが、結局自分も巨大宇宙人の右掌の青い光線に弾かれ宇宙船の中に吸い込まれてしまう。

最後に残されたサージも、巨大宇宙人の右掌から飛び出して来た触手に絡めとられ右掌の中に吸い込まれて行く。

立ち上がった巨大宇宙人は青い光と共に巨大宇宙船に吸引される。

宇宙船の中に入った巨大宇宙人の顔が割れ、中から操縦していた等身大宇宙人が降り立ち、操縦桿のような部分に近づくと、そこに自分の右手を押し当て、目の前に浮かんだホログラムのような地球を前に宇宙船の操縦を始める。

宇宙船は次の目標であるハワイへ向かって移動し始める。 一方、宇宙船の中に連れ込まれたマークが気がつくと、周囲にはタールのような粘液にまみれた人間たちが大勢横たわっていた。

隣で気を失っていた青年にトレント!と呼びかけると、気がついたその青年は別人で、いきなり伸びて来た触手に頭を掴まれ、脳を引き抜かれた後、死体は宇宙船の下部の水槽に捨てられる。

マークはその触手から逃れようとしていたガ、その時、トレントを見つけ、そこに触手が迫ろうとしていたので、思わず銃を取り出し発砲する。

操縦席していた等身大宇宙人は宇宙船内で発砲しているマークに気付き、触手を一旦引っ込めると、上部の吸引装置の蓋を開け、一気に捕えた人間たちを吸い上げ始める。

マークは吸い上げられかけたトレントの身体にしがみついて止めようとするが、自分の頭に触手がへばりついて来たので思わず手を離し、トレントは上部の花びらのようなメカの中に吸い込まれてしまう。

マークは後ろ手に銃撃で触手を引きちぎり水の中に落下する。

その後、水と一緒に宇宙船の排出孔から地上に落下しかけたマークだったが、左足が宇宙船外部の刺に刺さったため何とか落下は間一髪免れる。

その時、宇宙船からは青い球が再び地上に向かって発射され、さらにモンスターらしきものも複数、ハワイのホノルル空港に発射される。

自力で刺から左足の太ももを抜き、何とか宇宙船内に這い上がったマークは銃を構えながら用心深く宇宙船内部を観察し出す。

やがて生体ロボットの工場のような部分にたどり着き、次々に生体ロボが産まれているのを目の当たりにする。

見ていると、奪い取った人間の脳をその生体ロボの頭に移植しているようで、サイボーグのようなものだと分かる。

さらに進むと、緑色の粘液にまみれた人間の死体に出会い、良く見ると腹の皮膚が剥がされ内蔵が見えていたので、さしものマークも吐きそうになる。

マークはさらに奥の部屋に進むが、そんなマークに気付いた赤い四つ目の宇宙人が部屋の側にいた。

その奥の部屋には卵のようなものが天井からいくつも吊り下げられていたので、マークは恐る恐る触ってみると、中には動いている生物の気配がした。

その時、目の前に、地上でもあった多くの青い目を持つモンスターが出現したのでマークは銃で応戦しようと身構えるが、その時背後にも気配がしたので転がって銃を背後にも向けると、そこには赤い四つ目の宇宙人が立っており、何故か青い目のモンスターに飛びかかって、脳の部分を引き抜いて倒してくれたので唖然とする。

どうやら赤い目の宇宙人はマークに敵意はないようでそのままその部屋から去って行くし、逆方向からは新たな青い目のモンスターが近づいて来たので、マークはその赤目の宇宙人の後を付いて行くことにする。

操縦桿の前の映像でマークの動きを知った宇宙人は怒ったようにその場から離れる。

その頃、目覚めたトレントは、自分が宇宙船の中で宙づりにされていることに気付く。

すぐ横にはオードリーが同じように吊るされていたので、声をかけ気付かせる。 正気付いたオードリーは、ここはどこ?と聞く。

一方、赤目の宇宙人を追っていたマークは左足の怪我の痛みに耐えかね、待ってくれ!と呼び、その場にへたり込む。

それに気付いた赤目の宇宙人は右手を側の壁の一部に突っ込み取り出すと、そこには真っ赤に焼けた爪のようなものを装着していたので、近づいて来られたマークはおいおい!とビビる。

それでも構わず赤目の宇宙人は、その焼けた爪のようなものでマークの足の怪我を焼いて荒療治してくれる。

その後、その赤目の宇宙人がマークを連れて来た部屋には女性が寝ており、助けて、破水なのと言って来る。

見ると臨月のように腹が膨れていたので、出産の手伝いを頼まれたとマークは気付き、自分は経験があるから大丈夫だと勇気づけるが、彼女が言うにはまだ本来の出産予定日まで半年もあるのだと打ち明ける。

自分は妊娠中、夫のジャロッドと青い光を見てしまい、2人とも宇宙船に囚われ、ジャレッドは脳を抜かれてしまったが又戻って来てくれたのだと言う。

どうやら赤目の宇宙人が彼女の元夫のジャレッドの脳が入っているサイボーグなのだが、何故か元の人間の心を残していたと言う事らしかった。

女性に名を尋ねるとエレイン(サマンサ・ジーン)と言うので、俺はマークと教える。 一方、逆さ吊り状態になっていたオードリーが落ちかけたので、トレントが足を掴んで支える。

するとオードリーは揺らしてと言い出す。 マークの方はエレインに対し、息んで!と言い、赤ん坊を出産させる。

赤目の宇宙人ジャロッドも側で見守る中、無事女の子が生まれたので、それをマークが見せようと声を掛けるが、母親のエレインは息絶えていた。

オードリーの足を掴んだトレントは振り子のように大きく揺らしていたが、やがてオードリーが壁の縁に手をかけ、何とか縁に這い上がるのに成功する。

マークはジャロッドに残念だ…、君の子だ…と悔やみを言うと、取引をしないか?息子を捜してくれないか?その代わり俺はこの子を守ると産まれたばかりの女の子をいて赤目の宇宙人に話しかける。

壁の出っ張りに立ったオードリーは、今度はあなたの番よとトレントに呼びかける。

マークはぐずる乳飲み子を抱き、サイボーグが通り過ぎる中、身を隠し、赤ん坊をあやしながらジャロッドの後を付いて行く。

一方、操縦室からエレインの死体の部屋にやって来た青目宇宙人は、エレインの腹腔内に赤い液体が詰まっていたのに気付く。

マークはジャロッドに付いて、巨大クリーチャーや生体スーツのある部屋に連れて来られるが、そこの柱の一部にジャロッドが片手を突っ込んで取り出すと、右手に武器のようなものが付いていたので、俺にも武器を付けろと?とマークは問いかけ、自らも同じように壁の穴に右手を突っ込んでみる。

取り出して見ると、マークの右手にも武器のようなものが装着されていた。

さらにジャロッドは白い光球のようなものを部屋の装置から取ると柱の穴の中に投じたので、この船を吹っ飛ばそうと言うのか?と聞くとジャロッドは頷く。

その頃、助かったトレントとオードリーは、宙づりにされていたサージを発見していた。

サージは、ハノイを思い出したらこんなもん何でもないと強がりを言う。

ジャロッドと共に宇宙船の操縦席にやって来たマークは、ジャロッドが宇宙船をホノルル国際空港から離脱させ、さらにトレントの今いる場所をホログラム映像で示したのを確認する。

そこに戻って来た青目宇宙人は、マークが抱いていた赤ん坊が赤い色を発していることに気付く。

ジャロッドは壁の一部を右手の武器で斬り割いて、マークに逃げろと合図する。

赤ん坊と共にその中に入ったマークは空気に流されトレントのいる区域まで飛ばされる。

立ち上がったマークは頭上に吊るされていたサージが、ベトナムの「虎の穴」に比べたら!などと叫んでいる声に気付き見上げると、上部の出っ張りにいたトレントとオードリーも赤ん坊の泣き声に気付き、マーク!俺たちはここだ!と呼びかけて来る。

トレントはオードリーに、しぶといオヤジだと自慢する。

操縦室に戻る途中の青目宇宙人はこの異変を察知し、マークのいる部屋に吊るされていた人間たちの脳を触手で吸い始める。

赤ん坊を床に起き、壁の出っ張りを駆け上がっていたマークは、トレントがサージが吊るされている綱に飛び移るのを見る。

操縦席に戻って来た青目宇宙人はそこで待ち受けていたジャロッドと戦い始める。 マークは手を延ばしトレントに、揺らせ!と声をかけ、トレントはサージの身体ごと綱を振り子のように揺らし始める。

トレントの手をマークが受け止めた時、サージの足を吊るしていた綱が切れる。

マークは必死にトレントとサージの身体を引き上げようとするが、トレントが腕を掴んでいたサージが壁の出っ張りに足をかけ何とか助かる。

サージの手が離れた時、下からたくさんの青い目を持った触手モンスターがトレントに触手を伸ばして来て捕える。

トレントは覚悟を決め、彼女を頼む!とオードリーのことをマークに托した後、モンスターに引き込まれる。

止めろ!と叫ぶマークの目の前で、トレントは脳を引き抜かれ、死んだ身体は落下して行く。

壁の出っ張りを降りて来ていたオードリーも触手モンスターに頭を掴まれてしまったので、意を決して立ち上がったマークは触手モンスターに飛びつく。

暴れる触手モンスターから撥ね飛ばされながらも、必死に触手に捕まってずり落ちていたオードリーは下の床に無事たどり着く。

マークは触手モンスターに捕まり床に押し付けられていた。

一方、操縦室ではジャロッドが青目宇宙人から身体を刺し貫かれ倒れる。

青目宇宙人は壁の裂け目を見つけ、マークの後を追おうとするが、倒れたジャロッドの手には白く光る時限爆弾が1つ握られていた。

マークは右手の武器で必死に触手モンスターを切り裂き何とか助かり、目の見えないサージも出っ張りを降りて来て床に降り立つが、そこに青目宇宙人がやって来たので、立ち上がったオードリーは何て事!と驚く。

マークは右手の武器で応戦しようと身構えるが、その時、床に置いていた赤ん坊が泣き出したので、青目宇宙人は赤いオーラを発しているその赤ん坊に気付き近づいて行く。

操縦室では傷ついて瀕死の状態のジャロッドが白く光る球を床の端から下の空間に落そうとしていた。

青目宇宙人が赤ん坊にたどり着く寸前、側に立っていたサージが宇宙人の気配を察知、かかって来い!と挑発したので、宇宙人の武器で腹を刺されてしまう。

その間に、オードリーが赤ん坊を抱き上げ、マークの背後に回る。

それに気付いた青目宇宙人が迫って来た時、操縦席からジャロッドが白く光る球を青い吸引光の発射孔へ投げ落したので大爆発が起き、瓦礫が青目宇宙人の上に落下して来る。

巨大宇宙船は炎上しジャングルに墜落する。

ジャングルのあるアジアの国では、今正に地上に降りて人間狩りをしていた触手モンスターと火炎放射器を持った現地の軍が戦っている最中だったが、そんな中、銃を持ちバイク用のメットをかぶった男女が建物の影で周囲の様子を伺っていた。

その時、後ろにいた女を背後から警官が襲って来たので、前にいた男が振り向き様戦い始める。

素手のカンフーで戦っていたが、警官が棒を使って来たので、男は腰に刺していたナイフで警官の腹と首を突き刺し殺す。

その後、人気のない草地に逃げて来たスア(イコ・ウワイス)の妹カーニャ(パメリン・チー) はヘルメットを脱ぐ。

宇宙船の中では赤ん坊を抱いたオードリーが成長している!どこでこの子を?と驚くが、後で話すと答えたマークは床に落ちていたトレントの死体を見つけ、若い奴が…と悲しむ。 

オードリーがサージ!と呼びかけると、まだ息のあるサージは、何でこんな目に遭わなければいけないんだ、私は良いが…と呟く。

オードリーは、行きましょうとマークに促す。 3人がその場を去った後、青目宇宙人も起き上がる。

マークはサージを起こし、墜落した宇宙船の裂け目から外に出ようとするが、裂け目の下には川が流れていた。

マークが赤ん坊を抱き、オードリーはサージの身体を支え、川に飛び降りる。

メットを脱いだカーニャ(パメリン・チー)は、草むらの中に落ちていた白い卵のようなものを拾い上げていた。

宇宙船内では青目宇宙人が操縦席に戻り、青い光を宇宙船外部に放出していた。

それに気付いたスアがメッとのグラスを引き上げる。

青い光の吸引力で宇宙船は直ちに壊れた部品を修理し始めたので、カーニャ!とスアは急かすが、カーニャはお金になるかも…と言いながら、持ち上げた白い卵のようなものをリュックに入れて持って帰ることにする。

川から草むらに這い上がっていたマークとオードリーたちは、銃を持ちヘルメットをかぶったスアとカーニャ兄妹に遭遇する。

マークは敵ではないとアピールするが、スアは、死にたくなかったら従えとマークたちに銃を突きつける。

マークに支えられ何とか草むらに這い上がったサージだったが、既に絶命していた。

既に2歳児くらいに成長し、オードリーに抱かれていた赤ん坊が泣き出す。

サージの死体をその場に残し、マークと赤ん坊を抱いたオードリーがカーニャとスアについて出発していた頃、宇宙船の中では、トレントの脳を移植したサイボーグが産まれていた。

マークたちは、ジャングルの中の中継地のような所で小休止することにする。

オードリーはこの子に乾いた布をと要求し、マークは壺に入った水で右手を冷やすためしゃがみ込むが、スアはカーニャを見て首を横に振る。

カーニャが背後に近づいた気配を感じたマークは、カーニャの腕を掴むが、スアが銃を突きつけて来たので両手を上げざるを得なかった。

カーニャはマークの尻ポケットから警察手帳を取り上げて兄に見せる。

警察か?とスアはヘルメットを脱いで睨んで来るが、俺は麻薬捜査官じゃないとマークは否定する。

その時、オードリーがカーニャに飛び付いたので、マークもスアに飛びかかって行く。

マークはスアと殴り合いを始め、カーニャもオードリーと戦い始める。

そんな中、遠くに人影が近づいて来たので、スア!とカーニャが呼びかける。

マークもそれに気付き、近くに身を隠すと、あいつらは?と聞く。

スアは警察だ、腐敗して金に飢えている連中だと言う。

オードリーは小屋の中で泣いていた赤ん坊を抱き上げ、カーニャは銃を警官の方に向けて警戒する。

そんな中、俺がお前らの力になるから、赤ん坊を医者の所へ連れて行けとマークは持ちかけと、スアは黙って頷く。

赤ん坊を連れた4人は地雷原を抜けてジャングルをひたすら前進する。

夜、焚き火を前にマークはこれまで経験した宇宙人のことを話して聞かせるが、カーニャは作り話よと信じなかった。

マークは、家族や友人なら信じるだろう?作り話じゃないと言い聞かせる。

その後、1人で結婚指輪をいじっていたマークに近づいたオードリーが、奥さんの名は?と聞くと、ローズだと答える。

オードリーは上品な名ねと褒める。

翌朝

寝ていたマークはこめかみに銃を突きつけられ、目覚めると、ベレー帽をかぶった警官が口に指を当てしゃべるなと合図して来たので、そのまま黙って立ち上がる。

警官がこっちへ渡せと何度か囁きかけている声に気付いたカーニャも起き、リュックの中から白い卵が転がり出る。

赤ん坊を抱いたオードリーも目覚めるが、その時、警官の背後からスアが拳銃で腹を撃って、そのまま頭を吹き飛ばそうと近づいて来るが、オードリーが制止する。

スアはナイフで警官に斬り掛かりおとなしくさせる。

オードリーが赤ん坊を見ると、昨夜よりさらに大きくなっており、既に3歳児くらいになっていた。

一行は警官のチーフ(ヤヤン・ルヒアン)を捕虜にし出発するが、やがてアンコールワットのような遺跡に到着する。

シヴァ神の神殿で100年前に作られた、今も戦時下よとカーニャは言う。

神殿には監視カメラが仕掛けられており、遺跡の一部を開けると地下への階段が続いていたので、呪われた神殿か…とマークは驚く。

地下はレジスタンスたちの秘密基地になっていたのだった。

そこにいたメガネをかけたアジア人ではない男がハーパー(カラン・マルヴェイ)だと名乗り、マークに握手を求めて来る。

ハーパーから地上の様子を聞かれたスアは酷いもんだと教える。

スアが警官のチーフを地下牢に入れている間、赤ん坊の体温を測ったハーパーは、赤ん坊の体温がかなり高いことを知り、3歳くらいか?と聞くので、オードリーは、生後3日目よと教える。

ハーパーは実は科学者だと言うので、薬屋か?と研究室の内部を見ながらマークは尋ねる。

そこにやって来たスアがマークに話があると病室の外に呼びかけると、あの子は何だ?と赤ん坊の正体に付いて聞いて来る。

マークはそれには答えず、お前の方はどうなんだ?麻薬を作っているんだろう?誰が信用できる?と詰め寄る。

スアは欲しがる奴がいるから作るんだと悪びれずに答え、ここは40年、アメリカに爆撃されたと言いながら、床の一部を開けてみせると、そこには竹槍が無数に埋め込まれていた。

今日も生きているとスアは言う。 ハーパーは女の子から採取した血液を顕微鏡で調べていたが、そこに背後からそっと近づき、良いものがあるのよと耳元に囁きかけたカーニャが持って来たのはジャングルで拾った白い卵だった。

ハーパーは女の子の血液分析の結果、DNAが変化しており人間のじゃないと教える。

カーニャが研究室を出て行くと、ハーパーは卵を手に取り、痺れるね…と喜ぶ。

その直後、カーニャとスアが病室にやって来てその子を渡して!と迫るが、マークとオードリーが拒否する。

この子は捕えられた人間を助ける鍵になるかもとマークは言い聞かせる。

その後ホープはスアとカーニャ、マーク、オードリーたちに、女の子に宇宙人の輸血が必要だと言うので、マークは俺のはどうだ?宇宙人の武器を付けたと言いながら武器の付着痕が残っていた右腕を差し出す。

ハーパは直ちにマークの血液を、オードリーが添い寝している女の子に輸血することにする。

(インサートカット)ベッドに寝ていた女性が起き上がり、首からアクセサリー代わりに下げていた結婚指輪を摘んで見つめる。

ベッドに寝ていた女の子に近づいたマークはその手を触り、良くなったか?と声を掛けると、女の子はうんと答えたので、横で見ていたハーパーは驚く。

その後、カーニャが持って来た卵から抽出した青い液体を見せながら、奴らは遠い昔にも地球に来ていたんだ、彼らは人間を連れて来たんだと言い出す。

それを聞いたマークが、薬でもやってるんじゃないかとからかうと、しかし奴らが予想しないことが起きたとハーパーは続ける。

進化だ!彼女の血清なら役に立つとハーパーは指摘する。

その頃、青目宇宙人は地上に着地していた巨大宇宙船から小型の偵察艇を発射していた。

マークは秘密基地の中に揃っていた大量の武器に驚きながらも、使える武器を選んでいた。

刀もあったので喜ぶと、大きすぎるとオードリーが注意する。

スアはカーニャに爆弾を仕掛けに行くよう指示する。

ハーパーが使えるのは今から24時間だけと教える。

その後、時限爆弾を仕掛けに行く付いてオードリーも遺跡の外に出る。 爆弾を仕掛け終えたカーニャに、オードリーはありがとうと礼を言う。

するとカーニャは微笑むが、その直後、何かに気付いたカーニャは、ここにいてとオードリーの指示し、自分だけ前進する。

そんなカーニャに遺跡の地下基地からスアが無線で呼びかけるが、カーニャは自ら無線を切ってしまったので、スアは何か異変を察し案じる。

その直後、巨大モンスターが出現し、オードリーを前足で踏みつぶそうとしたので、カーニャは今仕掛けたばかりの爆弾を銃撃して爆発させる。

何があった!とハーパーもモニター室にやって来る。

カーニャは自ら地雷原の中に逃げ込み、巨大モンスターをおびき寄せる。

それをモニターで見たハーパーは、やばい!と焦る。

予想通り、巨大モンスターは地雷を踏み爆発が起こる。

死にやがれ!とカーニャは喜ぶが、死んだと思った巨大モンスターは何事もなかったかのように起き上がったので、思わず後ずさりしかけたカーニャは、自分が地雷を踏んでしまったことに気付く。

足を離せば確実に爆発が起きる。

モニターでカーニャの様子を見ていたハーパーは、逃げろ!何故逃げない!と呼びかけるが、カーニャは切っていた無線のスイッチを入れると、兄さん、ご免ねと伝える。

それを聞いたスアは、何を言ってる!止めろ!と止めようとするが、カーニャは地雷から足を浮かせ、迫って来た巨大モンスターもろとも爆発に巻き込まれる。

カーニャが自爆したことを知ったハーパーは、畜生!と悔しがる。

モニターに映った小型偵察艇は接近して来る。

それを見たオードリーは、大変だわと言いながら遺跡の方へ戻る。

巨大母艦の操縦席にいた青目宇宙人は、偵察艇から送られて来たホログラム情報で遺跡を発見する。

カーニャを目の前で死なせ、気落ちしたまま地下基地に戻って来たオードリーを出迎えたマークは、もう大丈夫だ、君は良くやったと声をかけて励ます。

スアはこの地下道も長くないとマークに知らせ、自ら表に出て行こうとするので、マークはあの中に息子がいるんだ、俺にもやらせてくれと頼むと、スアはポケットから血清を取り出してマークに渡す。 地下基地内のレジスタンスたちは、地下基地内にトラップ爆弾を仕掛け始める。

床の蓋を開け昔ながらの竹槍も露出させる。

女の子を抱いたマークはベッドに連れて行くと、約束したから絶対君を守ると話しかけると、約束?と女の子は聞き返して来たので、そうだ、約束だと答える。

オードリーも私も行くわと申し出るが、マークは、その子といろ、分かってくれとマークは言い聞かす。

オードリーは、息子さんのことは残念だったわ…、でも全て犠牲にしても戻らないわ…と教える。

分かってる…と言い残しマークはスアに行くぞと声をかけに行くが、スアは自分でしろと答える。

モニターで外の様子を見ていたスアは、入り口に近づいて来る触手モンスターの様子を見ていた。 暗くなりつつある中、ライトを照らして小型偵察艇が近づいていたが、そんな中マークは遺跡の外に出る。

スアは入り口付近で怯えているトラップ装置係に、まだだ…と無線で指示していた。

やがて触手モンスターが入り口の中に侵入して来たのをモニターで確認したスアは、今だ!と命じ、入り口付近のトラップ爆弾が爆発する。

瓦礫に押しつぶされたモンスターとは別のモンスターが侵入して来たので、内部で待機していたレジスタンスたちが銃撃を加える。

奥へ行け!とスアは地下内にいる避難民たちに命じ、迫り来る触手モンスターを焼くために室内に油をまき、松明を持って待機するが、サイボーグが予想外の方向から侵入して来たので、スアは自ら油をまいた場所へ後退せざるを得なかった。

医務室に逃げ込んだスアは、机の上に置いてあった注射器でサイボーグと戦うが、やがて床に落としていた松明を拾い上げ、先ほど油をまいた所に転んだサイボーグに火を点ける。

地下坑内に爆発した炎が充満する。

母船で様子を見ていた青目宇宙人は、自ら巨大バイオスーツに搭乗する準備を始める。

一方、外に出てたマークは遺跡の周囲をうろつく触手モンスターの動きを物陰に隠れながら監視していた。

闇に乗じて偵察艇に接近したマークは銃を構えて船内に侵入する。

遺跡の地下基地の中では、スアが牢に入れていた警官のチーフを解放し、これを取れ、行くぞ!と武器を渡して一緒にその場を去る。

偵察艇の中にはサイボーグがうろついていたが、ナイフを取り出したマークは、空気が走っている管の壁を裂いて中に入る。

女の子を抱き暗闇の中のベッドルームを移動しかけていたオードリーは、ベッドに座り込んでいるハーパーを発見する。

ハーパーは、謝るよ、僕は戦士じゃない、ヤク中なんだと左手に刺した点滴の針を抜きながら打ち明けたので、立ち直ったんでしょう?博士!と励ます。

そこに松明を持ったスアがやって来てハーパーをベッドから引き起こすと拳銃を手渡す。

そしてオードリーや他の避難民とともに外に向かう。

小型偵察艇の中では1人のサイボーグが侵入者の痕跡に気付いていた。

偵察艇内の青い光球の発射装置の場所に降り立ったマークだったが、オードリーに抱かれ外に出ていた女の子の目が、偵察艇から発射された青い光球を向きながら赤く光る。

マークは発射孔に近づこうとしていたが、そこに現れたサイボーグが襲いかかって来る。

外ではレジスタンスがロケットランチャーを発射し、空中の青い光球を破壊する。

その時、逃げ出した避難民たちの前に青目宇宙人が騎乗した巨大バイオスーツが出現する。

巨大バイオスーツは遺跡を破壊しながら避難民の方へ向かって来る。

偵察艇の中でサイボーグと戦っていたマークは、持っていた妻の結婚指輪を床に落とす。

それを見たサイボーグの目が青から赤く変化し始め、青と赤との点滅状態になったので、指輪を見てそうなったと気づいたマークはトレントか?と問いかけ、それなら止せ!と尚も攻撃して来るサイボーグに呼びかけ、逆に蹴り落す。

夜が明け始めた遺跡では避難民が逃げ惑う中、迫り来るサイボーグにレジスタンスたちが攻撃を加えていた。

スアは得意の2本のナイフでサイボーグの首を切り落し、女の子を抱いたオードリーも拳銃で応戦していた。

そんなオードリーの背後から別のサイボーグが飛びかかろうとしているのを見たハーパーが、大声をかけながら駆けつけ自分がサイボーグの餌食になる。

偵察艇の中の青い発射孔の中に落ちかけた青い卵を途中で受け止めたマークは、持って来た血清を注射して、赤く変化した卵を発射孔の中に放り投げる。

すると発射坑内の青い光がたちまち赤く色づき、偵察艇内にいたサイボーグたちはそれぞれ人間だった頃の記憶を蘇らせて行く。

トレントの脳を持ったサイボーグもマークとの日々や亡くなった母ローズの葬儀のことを思い出す。

偵察艇の発射孔の光が赤くなったことに気付いた青目宇宙人は、慌てて巨大バイオスーツで偵察艇を破壊し始める。

マークはその衝撃で偵察艇から放り出され地上に落下するが、トレントの脳が入ったサイボーグは、偵察艇の表面の光球発射装置を引きちぎって地上に放り投げる。

発射孔内では赤く変化した卵が機械に引っかかりストッパーのようになっていた。

地上で起き上がったマークは逃げ惑っている避難民や戦っているレジスタンスの姿を見て奮起する。

近くに落ちていた偵察艇の一部装置の穴の中に手を突っ込み、武器を装着したマークはサイボーグと戦い始める。

その時、オードリーの叫び声を聞いたので駆けつけると、女の子を抱いたオードリーがサイボーグに迫られていた。

しかし、拳銃の弾が切れたオードリーに襲いかかるサイボーグに飛びかかったのは2本のナイフを持ったスアだった。

そこに新手のサイボーグが近づいて来るが、それに立ち向かったのは刀を持ったチーフだった。

次々と迫り来るサイボーグから女の子を抱いたオードリーを守るように集結するマーク、スア、チーフ。

3人の男とオードリーは迫り来るサイボーグたちを次々と倒して行く。

そこに青目宇宙人が乗った巨大バイオスーツが迫って来る。

それを見上げ、マークはくそっ!と口走るが、巨大バイオスーツは赤い反応を見せていた女の子を目がけ、左掌から触手を伸ばそうとする。

その時、突如、巨大バイオスーツを突き飛ばして来たモンスターが現れる。

赤い目に変化した巨大モンスターだった。

顔が割れ、中に搭乗していた赤い目になったサイボーグが右手を握って差し出してみせたので、トレントだ!とマークは気付く。

トレントが騎乗し赤目になった巨大モンスターと青目宇宙人が操縦する巨大バイオスーツの壮絶な戦いが始まったので、マークは自分の右手に付いていた武器を取りスアに投げ渡すと、自分はトレントの側へ向かう。

巨大バイオスーツがトレントの四つ足モンスターの前足を引きちぎった時、近くに駆けつけたマークは遺跡に残っていたロケットランチャーを取り上げると、行け!トレント!と叫ぶ。

巨大バイオスーツがトレントの四つ足モンスターの前足を引きちぎり、倒れたモンスターに右掌から青い光を浴びせかけていたので、近くに駆けつけたマークは遺跡に残っていたロケットランチャーを取り上げバイオスーツに発射すると、行け!トレント!戦え!と叫ぶ。

マークからもらった宇宙人の武器で戦うスア、山刀で立ち向かうチーフとともに、弾を詰め替えながら拳銃で応戦していたオードリーは背後にいたはずの女の子がいつの間にか勝手にどこかへ向かうのを発見する。

その時、チーフはサイボーグから左手を引きちぎられてしまう。 右手に持った山刀で尚も戦おうとしたチーフだったが、その右手と左足も引きちぎられてしまう。

それに気付いたスアは宇宙人の武器で戦い、チーフが落した山刀を拾い上げたオードリーもサイボーグに斬り掛かって行く。

そんな中、黙々と歩いていた女の子は、先ほどトレントが偵察艇の表面から引きちぎった発射装置の所に来ると、表面時手を触れる。

すると中で引っかかっていた赤い卵の部分が動きだす。

マークと巨大バイオスーツに乗った青目宇宙人は同時にこの変化に気付く。

バイオスーツは女の子の所に駆けつけると踏みつぶそうとするが、マークが女の子の身体を庇うのと同時に、起き上がったトレントの巨大モンスターが背後からバイオスーツに飛びかかる。

巨大バイオスーツは倒れ、トレントが乗った四つ足モンスターは、残った左手で赤く染まった発射装置を拾い上げる。

青目宇宙人が乗った巨大バイオスーツも立ち上がり右手から青い光を発射しようとするが、一瞬早く発射したトレントの赤い光球に吹き飛ばされる。

赤い光球はそのまま空中で輝き、その光を浴びたサイボーグたちの動きが全員停まる。

赤い光はすぐに消え去り、倒れたバイオスーツの顔から落ちかけた青目宇宙人の目に光も消えて動かなくなる。

右手を失った巨大モンスターの顔が開き、そこから地上に降りて来た赤い目のサイボーグはマークの前で停まると、マークが差し出した左の拳に自分の右拳を当てて来る。

それを見上げる女の子は微笑んでいた。

スアと一緒にオードリーが近づいて来て女の子を抱き上げると、良かったと喜ぶ。

スアはマークに、見ろ、生き残った…と言うので、進化したんだとマークは答え、この子の名は何にしようと呟く。

女の子を抱いたオードリーが、ローズはどう?と提案すると、良いねとマークは気に入る。

成長したローズは地球軍の救世主になる。

病室から起き上がったローズは上着を着て仲間たちの元に復帰する。

病室の外にはトレントの脳を持つサイボーグが待ち受けていた。 宇宙人の科学力と弱点を知ったローズたちは、自分たち用に建造したの宇宙船の中にいた。

前方の月の背後から姿を現した宇宙船を感知したローズは、相棒のトレントに用意は良い?と聞く。

トレントが頷くと、約束ねと呟いたローズの目が赤く光り、宇宙船から赤い光線を敵宇宙船に向けて発射するのだった。

NG集とエンドロール

この後集まろう!とロケ先でマーク役者が声を掛けると、続編で!とスアの役者が答える。

グリーンスクリーンの前で演技中のサイボーグ役者のマスクが取れたので、こんな馬鹿なモンスターがいるか?と着ぐるみ役者がマークにこぼす。 
 


 

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