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劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

「ウルトラマンギンガ」の劇場版で1時間程度の中編

明らかに予算がないらしく、セットは映画版とは思えないほどしょぼいし敵怪獣も出てこないのが寂しい。

巨大怪人のようなキャラは登場するし、東映ヒーローもののような大爆発があったりと、それなりに工夫が凝らされ見所がないではないのだが、等身大アクションが多いこともありどうしても円谷カラーは希薄になっている。

近年、懐かしのキャラクター人気に頼る傾向が強まり、昭和時代の星人などもしばしば登場するようになったが、彼らも基本は人間体がベースであり、東映の怪人路線に近い。

人間体ベースなのでウルトラマンとも戦いやすいと言う事もあるのだろうが、四つ足動物っぽい怪獣の出番が減って来ているようにも思え、怪獣ファンとしては複雑な物がある。

とは言え、つまらないと言う訳ではなく、怪獣主体だった昭和ウルトラマンではなく、カンフーアクションなど主体の平成ウルトラマンと割り切って見れば、これはこれで十分に楽しめる内容になっている。

特に後半は、ウルトラマン版「死亡遊戯」の趣向になっており、階層を上がるごとに新たな敵が待ち受けており、それに別のウルトラマンが1人ずつ等身大風の戦いを挑むと言うのはそれなりに楽しい発想である。

ただ、地球の未来は人類自らの手でつかみ取る!とマックスが言っている割に、人類は侵略者に対し何もしてないに等しいし、どう考えても半日程度しか時間がないのに、唐突にヒカルとショウがコンビで訓練をさせられたり、敵に幻覚を見せられている訳でもないのに、いつのまにか攻撃をかけるUPGのメンバー達が地上から時空城の中に入っていたり、他の隊員達の置かれている状況をヒカルが離れた場所で知っているかのように話しかけたりと、大人が見ていると混乱させられるような部分が目立つ。

それまで人気のない山奥で訓練していたヒカルとショウが、何か乗り物に乗ったり瞬間移動するような描写もないのに、次のシーンではいきなり町中に出現していたりしてあっけにとられたりする。

ゼロが主役のように活躍しているが、ゼロにはカラータイマー的な制限はないらしく、ヒカルとショウの訓練にずっと付き合っている。

多次元宇宙での話のようなので、ヒカル達がいる地球が現実の地球とは限らないのだが、幼児対象と言うこともあってか、かなり御都合主義で作られている印象はある。

劇中に登場するブレスレッドなどを見ても、明らかに玩具の宣伝目当て作られた物のような気がする。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2015年、「劇場版 ウルトラマンギンガS」製作委員会、小林雄次+中野貴雄脚本、坂本浩一監督作品。

遊星ジュラン

慈愛の戦士ウルトラマンコスモスと戦っていたエタルガは、貴様のぬるい攻撃でこの俺を倒すことなどできぬ!と嘲る。

コスモスは光線技を出すが、エタルガが光線に身体ごとぶつかって来て倒されてしまう。

怪獣の左手の上に出現した少女アレーナ(小宮有紗)は、倒れたコスモスに光線を浴びせ、その光は空中に浮かんだ時空城に吸収される。

時空城の中の鏡の間で、闇の中でコスモスは2次元のカードになり、春野ムサシ(杉浦太陽)は地上へはじき出される。

その時、見つけたぜエタルガ!今度こそ逃がさないぜ!と良いながら空の一画から出現したのはウルトラマンゼロだったが、時空城に飛び乗ったエタルガは、ウルトラマンゼロ!貴様との対決はメインディッシュ!最後のお楽しみだと言ったかと思うと、時空城から無数の光線が地上に降り立ったゼロの周辺に降り注ぐ。

地上が爆撃され一瞬ゼロがひるんだ隙に、時空城は空の中に吸い込まれてしまったので、又逃げられてしまったか…、このままじゃまずいぜ…とゼロは悔しがる。

時空城の中では、全宇宙の平和の為、邪悪なウルトラマンを全て封印する!とアレーナが1人宣言する。

そして、エタルガ、次のターゲットは?と問うと、ウルトラマンギンガ、未来から来たと言うウルトラマンですとエタルガが答えたので、フン!とアレーナは鼻で笑う。

惑星上のウルトラマン達の間をカメラが抜けて行き、タイトル(タイトルコール付き)

クラッカーを鳴らし、お帰り!ヒカル!と特捜チームUPGの中では、礼堂ヒカル(根岸拓哉)の歓迎パーティが行なわれていた。 ヒカルは隊員達に持ち帰った土産を渡していた。

すると杉田アリサ(滝裕可里)が、あんた、遊びに行って来た訳?1年間も海外で留学して来た少しは成長したんでしょうね?と嫌みを言うと、そりゃもうばっちり!とヒカルは答える。

そこにジュースを運んで来たのはサクヤ(小池里奈)だったので、サクヤ、久しぶりだな?て、何でこんな所にいるの?と光が不思議がると、Gの隊長にスカウトされたの、まだ見習いですけどと言う。

これからは我々とビクトリアンが手を取って地球の危機に立ち向かって行くんだと隊長陣野義昭(大浦龍宇一)が言うと、妹みたいな後輩が出来てうれしいぜ、な!と松本ゴウキ隊員(加藤 貴宏)が愉快そうにサクヤの肩を抱いたので、ちょっと!とサクヤは嫌がる。

一条寺友也隊員(草川 拓弥)が、実はもう1人新人隊員がいるんですと教える。

そこに姿を現したのはマナだったので、どうしてここにいる訳?何で普通に馴染んでるの!とヒカルは戸惑う。

愛菜さんは自分のメモリーをビクトリウムに保存していたんですとサクヤがうれしそうに説明する。

僕の研究の全てを注ぎ込みました、彼女の命はしっかり受け継がれていますと一条寺が言い、アンドロイド・ワンゼロ(最上もが)がヒカル隊員宜しく!と挨拶したので、ヒカルも、宜しく…と照れくさそうに答える。

新生UPGの誕生と言う訳だと陣野隊長が言うので、ショウの奴、帰ったらビックリするぞとヒカルは応じる。

だな!と松本隊員が笑っていたとき、緊急ブザーが鳴り出したので、各自、配置に付け!と陣野隊長が指示する。

ポイントT9上空に異常発生!とアンドロイド・ワンゼロが言い、時空のゆがみが観測されましたと一条寺隊員が報告する。

至急調査に当たってくれ、UPG、出動!と陣野隊長が言うと、全隊員がガレット!と敬礼しながら答える。

上空には時空城が浮かんでいたので、駆けつけたヒカルは、何だあれは?と驚く。

人々は恐怖に駆られて逃げ出す。

時空の裂け目は平行宇宙へ続いているようですとワンゼロが報告するので、我々とは違う世界からやって来たと言うのか…と陣野隊長は呟く。

ヒカル達の前にアレーナが歩いて近づいて来たので、あなた、何者!とアリサ隊員が聞くと、お前達に用はない、ウルトラマンギンガを差し出せ!とアリーナは要求する。

そして、腰に付けた鏡のような武器を手に取ったアリーナは攻撃をかけて来たので、いきなり何しやがる!と松本隊員が怒る。

やむを得ん、反撃開始!との陣野隊長の指示が届いたので、ガレット!と答えた隊員達は光線銃で攻撃を開始するが、アレーナの鏡に光線が全て跳ね返されてしまう。

さらに格闘技でもアレーナは優勢だったので、止めろ!と光が羽交い締めにすると、アレーナは鏡を光らせると姿を消し、車の上から再び姿を現しながら隊員達を蹴って来る。

お前は何者だ?何故ギンガを狙う?と光が聞くと、アレーな箱師の鏡を天空に差し出し、そこにカード化されたたくさんのウルトラマンの姿が見える。

ウルトラマンがあんなに…とサクヤが驚くと、ウルトラマンは平和を乱す敵だ!全宇宙の平和の為、全てのウルトラマンを封印する!とアレーなが言うので、何の話をしてるんだ?と松本隊員は戸惑い、ウルトラマンは敵じゃないわ!とアリサ隊員が反論すると、奴らに味方するのか?とアレーナは驚く。

ならば、ならば容赦はしない!と良いながら鏡を隊員達の方へ向けたとき、アレーナ!その鏡は、そんな風に使う物じゃない!と言いながら駆け込んで来たのは春野ムサシだった。

あなたは?と光が不思議そうに聞いたとき、巨大なエタルガが降臨する。 何だ?と松本隊員が驚くと、ウルトラマンを時空に封印する戦士、我が名はエタルガ!と巨人は名乗る。

エタルガ?と光が戸惑っていると、アレーナ様、人間どもの始末は私にお任せ…とエタルガは地上のアレーナに声をかける。

そんなエタルガの前に舞い降りたのはウルトラマンビクトリーで、ショウが、遅れてすまん!派手なパーティになると詫びるので、ショウ、遅いぞ!とヒカルは苦笑しながら呼びかける。

ビクトリー、この世界のもう1人のウルトラマン…とエタルガは冷静に応じる。 ヒカルがギンガスパークを取り出すと、君もウルトラマンなのか?とムサシが聞いて来たので、ヒカルは頷き、ウルトライブ、ギンガ~!変身する。

ギンガとビクトリーとムサシはうれしそうに呟き、アレーナも、現れたわねとほくそ笑む。

飛びかかったギンガだったが、エタルガは想像以上に強かったので、ビクトリーもギンガもはね飛ばされ、一気に決めるぜ、ギンガ・ファイヤーボール!を食らわすが、聞かないと知ったヒカルは驚く。

すると、ヒカル下がってろ!あの鎧を破るには直接攻撃しかない、ウルトラン・シェパードン・セイバー!とビクトリーが剣を出し、これで決める!と言いながら攻撃を加える。

しかし、エタルガの鎧はその攻撃をも防ぐ。

2人の力を合わせるんだ、バラバラに戦ってもエタルガには敵わないと地上からムサシが声をかける。

エタルガの身体から強力な光線が発射され、ひるんだギンガとビクトリーは2人とも首根っこをエタルガにわしづかみにされてしまう。

アレーナ様!今です、鏡に封印を!とエタルガは言うと、アレーナが鏡を向けたので、それに気付いたムサシが、危ない!2人とも逃げろ!と叫び、ギンガとビクトリーは光になって消え去る。

人間体に戻り、地上に投げ出されたヒカルとショウを見たアレーナが、お前達がウルトラマンか?と近づこうとした時、サクヤが2人の前に立ちはだかって抵抗しようとするが、あっさり倒されてしまう。

しかし、その時、サクヤのペンダントが外れ、そこから異常な音波が発信されたのでアレーナは苦しみ出す。

松本隊員がヒカルに、アリサ隊員がサクヤに駆け寄る。

苦しむアレーナを見たヒカルが、何だ、今のは?と驚いていると、アレーナ様!と呼びかけたエタルガがアレーナの身体を召喚すると、自らも時空城へと舞い戻る。

本部に戻り、ショウなどの傷の手当をサクヤがしているのを見たムサシは、無事で良かったと安堵する。

エタルガはこれまで7人のウルトラマンを封印して来た強敵だからねと言うので、君は一体?と陣野隊長は聞く。

初めまして、僕は春野ムサシ、ウルトラマンコスモスと一緒に戦って来たんだけど…と言うので、やっぱりあなたもウルトラマンなんですね?とヒカルは納得する。

頷いたムサシは、だけどコスモスは時空城に囚われ、僕は分離してしまった…と打ち明ける。

救出する方法はないのか?とショウが聞くと、僕1人の力では鏡の力を破ることは出来なかった…とムサシが無念そうに言うので、我々UPGも全力でバックアップすると神野隊長が言う。

友也、マナ、鏡の分析を頼むと神野が指示すると、大至急始めますと一条寺が答える。

封印を解く方法は必ずある…と神野隊長は言うと、皆さん、ありがとう!とムサシは感謝する。

その時、ヒカルが先ほどアレーナがペンダントの音で苦しんでいたことのことを思い出していたが、ヒカル、何か気になる事があるのか?と神野隊長が聞いて来たで、彼女は一体何者なんだろう?と呟く。

あの女の事か?と松本隊員が聞き、確かに様子が変だったけど…とアリサ隊員も思い出す。

彼女の名はアレーナ、鏡の力を操る平和な種族、惑星ザントの王族なんだとムサシが教える。

その頃、時空城に戻って苦しんでいたアレーナに、御気を確かに…、あの忌まわしい記憶をお忘れではありますまい…とエタルガが声をかけ、何か光線を浴びせかけると、アレーナは苦しみ出し、呪わしいウルトラマンに襲撃された時のことを思い出す。

ウルトラマンは私の故郷を奪った宿敵…、必ず封印する…とアレーナは呟き、王座から歩き出すが、それを上空から見つめるエタルガは愉快そうに笑っていた。 やがてアレーナはUPG本部に1人で乗り込み襲撃して来る。

松本隊員とアリサ隊員が駆けつけて来ると、ガードマン達を倒したアレーナが、ギンガはどこだ?私は仇を取る!と言う。

そして松本もアリサもあっさり倒したアレーナの前に突如出現したのはゼロワンで、退いて下さいと言い、格闘し出す。

そこにやって来たのがヒカルとショウで、マナ!と驚いたヒカルは、ショウ、水晶を!と呼びかけ、ショウも、おお!と答え、首から下げていた水晶のペンダントを引きちぎるとアレーナの方へ投げる。

すると水晶から青い光が発生し、それを浴びたアレーナは苦しみ出す。

しばらくすると、攻撃的だったアレーナの表情が和らいだので、それに気付いたヒカルは思わず笑いかける。

本部内で落ち着いたアレーナは、私、今まで一体何を?と椅子に腰掛けて戸惑ったように言う。

もう心配いらないよとムサシが言い、君はエタルガに利用されていただけなんだとヒカルもアレーナの側で慰める。

安心しろ、俺たちが絶対守り抜いてやる!と松本隊員も勇気づけるので、鼻の下延ばしちゃって…とアリサ隊員は呆れる。

その時、ようやくUPGの隊員達に気付いたかのように、あなた方は?とアレーナが聞くので、我々は地球を守る特捜隊UPGだと神野隊長が答える。

俺の名は礼堂ヒカル、ウルトラマンギンガだとヒカルが教えると、アレーナは驚いたようにさっと身を離すと、ウルトラマン?と言うので、どうした?とヒカルが聞くと、ウルトラマンは私の故郷を滅ぼしたと怯えたようにアレーナは答える。

そんな…、ウルトラマンが平和なホシを滅ぼすはずがない!とヒカルは信じられないと言う風にアレーナに詰め寄り、君はエタルガに騙されているんだ!とムサシも言い聞かせようとする。

するとアレーナは、エタルガは私の命の恩人なのです、ただ一人生き残った私を絶望から救ってくれた!と反論する。

それはエタルガに植え付けられた偽りの記憶だ!君の故郷は滅ぼされてなんかいない!アレーナ、君には帰るべき場所があるとムサシが説得するが、その時、振動が起き、アレーナが建物の外に出て見ると、エタルガが地上を攻撃している姿が見える。

アレーナ様、ウルトラマンギンガを封印するのです!とエタルガは呼びかけて来る。

エタルガ!と呼びかけたアレーナに、エタルガが青い光線を浴びせると、又アレーナが苦しみ出したので、止めろ!とヒカルは止めようとするが、邪魔をするな!とエタルガは威嚇して来る。

その時、空の一画が開いて別の空間から出現してエタルガに襲いかかったのがウルトラマンゼロだった。 それを見たヒカルらは驚き、ムサシは喜び、陣の隊長は新たなウルトラマン?と唖然とする。

久しぶりだなムサシ!と地上のムサシに挨拶したゼロは、エタルガ!決着をつけてやる!と挑む。

ゼロ、いい加減くたばれ!とエタルガも構える。

2人が戦い始めた中、ヒカル、今のうちに彼女連れて逃げろとショウが声をかけ、アレーナ、こっちだ!とヒカルは誘い手を引いて建物の中に逃げ込む。

怯えるアレーナに、大丈夫だよ、君には笑顔の方が似合っているとヒカルは笑いかける。

だが、戦いながらもエタルガは、アレーナ様、その男はあなたの祖国を奪った宿敵!ウルトラマンギンガ!と呼びかける。 エタルガの身体から青い光線が発生し、またもやアレーナは苦しみ出す。

アレーナ!しっかりしろ!とヒカルは励ますが、その時、鏡が割れたイメージが見え、アレーナはヒカルの原を蹴り上げて逃げて行く。 ゼロは、ファイナル・ウルティメイト・ゼロを発射する。

決まったぜ!とゼロが勝利宣言しかけたとき、エタルガのマフラーが燃え落ち、マスクが剥がれて怒りの素顔が露になる。

アレーナ!と召還したエタルガは、ゼロに攻撃を加えた後、時空城に戻って行ったので、決着はお預けか…とゼロは無念そうに呟く。

城に戻ったアレーナにエタルガが呼びかけると、分かってる!次こそ確実に仕留める、憎っきウルトラマンギンガを!とアレーナは苛立ったように答える。

町に出現したホログラムの巨大なアレーナは、ウルトラマンギンガ、日没までに時空城へ来い!と呼びかける。

さもなければ7人のウルトラマンを全て処刑する!とアレーナは宣言する。 そのメッセージを聞き終えたヒカルが本部を飛び出そうとしたので、ヒカル、どこへ行く?とショウが聞くと、アレーナを助けに行くんですとヒカルは言うので、見ただろう?あいつはもう…とショウは止め、それに今行っても又エタルガにやられるだけだ!とムサシも忠告する。

その時立ち上がった神野隊長が、私に作戦があると言い出し、友也!と指名する。

すると、モニターに画像を出した一条寺隊員は、ビクトリウムと例の鏡は振動の周波数が同じなんですと解説し、つまりビクトリウムの大きさを増幅させれば鏡を破壊することが出来る、ウルトラマンを救出できると言うことだと陣野隊長は言う。

するとサクヤも、そうだ、シェパードンの力を借りよう!ね、ショウ!と提案し、ショウも、ああと同意する。

隊長出撃しましょうとヒカルも呼びかけるが、いや、ヒカル、ショウ、君たちは他にやることがあるとムサシが言い出す。

タロウからお前らのことは聞いてるぜ、ちっとは頼りになると思ったが、今のお前らじゃ2万年は早いぜとゼロは、外に出て来たショウとヒカルを前に説教を始める。

何だと!とショウがむかつくと、良いか?エタルガは強い!俺でさえ手こずっている強敵だ、だが、お前ら2人の力が一つになれば話は別だ、奴を倒すことが出来るかもしれないとゼロは言い、ショウとヒカルの両手に手錠を出現させる。

え?とヒカルは戸惑い、何の真似だ!とショウは怒り出すが、お前らはこれから一心同体、2人で1人だ、相手と自分の呼吸を合わせるんだとゼロは言い聞かす。

一方、本部内の神野隊長は、日没まで時間がない!ウルトラマン救出作戦を開始する!と指令を出していた。

ヒカルとショウは、手錠に繋がれた状態で息を合わせる訓練を始める。

下らん!こんなことをして何になるんだ!とショウは途中で苛立つが、俺を信じろ!とゼロは言い、地面を叩いたので振動でショウとヒカルは倒れる。

今言ったのこいつでしょう?とヒカルがショウのせいにすると、ここはお前らの星でしょう?お前らがやらなきゃ誰がこの星を守るんだ?とゼロが言う。

そして、山の一部を2人に向かって崩して来たので、何するんだ!とショウが怒ると、2人で息を合わせて逃げないとヤバいぞ〜とゼロはからかうように言う。

そんなのむちゃくちゃだ〜!と落ちて来る大きな岩から必死に逃げるショウとヒカル。

一方、アリサ隊員も、行くわよ、捕まってて!とムサシを乗せた車で、時空城からの地上攻撃が始めっている最中、出動する。

日没まで1時間ですとワンゼロが知らせた時、総員時空城へ突入せよ!と神野隊長が命じる。

鏡でムサシやアリサ隊員らが来たことを知ったアレーナは、邪魔な奴らが来たなと舌打ちする。

それを見たエタルガは、たっぷり恐怖を味わってもらいましょうと呼びかける。

そしてエタルガが光線を発射した野で、ムサシは全員に、気を付けろ、あの光を見るな!と声をかける。

紫色の光線はムサシ達全員の頭上に落下する。

次の瞬間、アリサ隊員は、全く見知らぬ中国風の建物に私服でいる自分に気付く。

ここはどこ?ゴウキ!サクヤ!みんなどこ?と仲間の名を呼ぶが誰も答えない。

その時、背後から迫って来たのは3人のキョンシーだった。 あれは…、まさか…、キョンシー?お化けだ〜!お化け嫌い!とアリサは怯える。

そして、来ないで〜と叫びながらキョンシー達から逃げる。

松本隊員は、目の前から巨大なトマトが転がって来たので、トマト!俺はトマトだけは苦手なんだ〜!と叫びながら慌てて逃げ出す。

サクヤの目の前には巨大なカブトムシが迫って来ていたので、虫!私、虫が大嫌いなの!と叫ぶ。

現実世界では、しっかりしろ!目を覚ますんだ!と幻覚を見て怯えている3人にムサシが必死に呼びかけていた。

どうしたんだ?何が起きているんだ?と神野隊長は無線で聞いて来る。

各隊員の脳に大きなエネルギー反応があります、相当な恐怖を感じていると言うことですと一条寺隊員が説明する。

彼らの最も恐れる物を見せられているのでしょうとワンゼロも分析する。

みんなしっかりしろ!恐怖に負けるな!とムサシが隊員達を励ます。

そこにアレーナが接近して来て、お前は怖い物がないのか?私が教えてやろうか?と聞いて来る。

目を覚まさなければいけないのがもう一人いたか!とムサシはアレーナに向かい合う。

ムサシは果敢にアレーナと戦い始める。

その頃、ゼロはヒカルとショウに、2人でこの崖を昇れ、天辺にエタルガを倒す究極の力がある、それを取りに行けと命じていた。

しかしヒカルとショウはそれぞれ意見が違い、息が合わなかった。 一方、鏡の間では、ムサシとアレーナの格闘が続き、アリサ、松本、サクヤ達は、まだ恐怖の夢の中を彷徨っていた。

ヒカルとショウも何とか崖を昇り始めていた。

ショウが足を滑らせ滑落しかけるとヒカルが手を掴む、さらに上から岩が落下して来たので、2人が息を合わせてジャンプに成功する。

やがて、俺たちは一心同体だ、お前がいないとダメなんだ!とヒカルは言うようになる。

2人でパンチを合わせ岩を粉砕し、とうとう天辺に到着すると、良し、合格だとゼロが拍手して褒める。

どこにあるんだ?究極の力はとヒカルが聞くと、お前達はもう持ってるぜとゼロは腕組みしてとぼける。

すると、ヒカルとショウを繋いでいた手錠が外れ、ヒカルの左腕にブレスレッどのような物がg着いていたので、これは?とヒカルは戸惑う。

キングの爺さんから預かったウルトラフュージョンブレスだとゼロが言うので、キング?とヒカルが聞くと、ウルトラマンキング、俺がいるM78青雲に住む伝説の超人だとゼロは教える。

(ウルトラマンゼロとアストラを従えたウルトラマンキングの映像) 今のお前達ならそれを使いこなせるだろうぜとゼロはVサインを出しながら言う。

ヒカル、やったな…とショウが声をかけてきたので、ショウ…と答えたヒカルは、無線でみんなに呼びかける。

こちらヒカルとショウ、俺たちは試練を乗り越えた、みんな頑張るんだと言う声が、怯えているアリサの無線機から聞こえた来たので、2人ともやったな!とアレーナと戦っていたムサシは喜ぶ。

誰にでも向き合いたくない物がある、怖い物だって疲れることだって…と呼びかけるヒカルの声が聞こえたアリサは、キョンシーから追いつめられた場所で気付く。

それから逃げてはいけないんだ…と言うヒカルの言葉は、カブトムシから逃げていたサクヤの耳にも届く。

みんなも立ち向かって、それを乗り越えてくれと言うヒカルの声は松本隊員に聞こえ、ヒカルの奴!と感心する。

本部ではモニターを見ていた一条寺隊員が、各隊員の脈拍が安定…、エピネフィリン反応が消えて行きますと報告する。

彼らは恐怖を克服しようとしていますとワンゼロも補足する。

それを聞いた神野隊長は、良し、総員、反撃開始と指令を出す。

悪夢の中に閉じ込められていた3人は全員、ガレット!と応え、アリサ隊員はお札を3枚取り出す。

そして襲って来たキョンシー達の帽子にお札をかけ封印すると、相手を蹴飛ばす。

サクヤはウルトラマンを真似て巨大化し、小さくなったカブトムシを可愛いと思うようになる。

分かったよ、好き嫌いしねえで食えば良いんだろう?と言い出した松本隊員は大量のトマトを食べ始める。

元に戻った3人の姿を見たムサシは、良くやった、みんな!と褒めるが、アレーナの攻撃の手は緩まなかった。

アレーナは鏡を取り出しサクヤに向けるが、サクヤはシェパードンを取り出し、その光線を急襲すると、別の光線にしてアレーナに反射する。 それを浴びたアレーナは苦しみ出す。

さらにサクヤがシェパードンの光線を天井に向けると、カードに封印されていた7人のウルトラマンが復活したので、それを見たムサシは、コスモス!と呼びかけ合体する。

時空城を飛び出した7人のウルトラマンはゼロと合流し、さあ僕らの力を受け取ってくれ!共に戦おうとヒカルとショウに呼びかけ、全員が手から光をヒカルのブレスレッドに集中する。

ブレスレッドに8人のウルトラマンのパワーが注入される。

ありがとう、みんな、俺たちの為に…とヒカルが礼を言うと、水臭いぜ、同じウルトラマンだろう!とゼロが照れくさそうに答える。

ああ!とヒカルとショウが言うと、それに気付いたが小賢しい真似を…とエテルガは言い、時空城の上から地上の人間達に紫色の光線を浴びせる。

現れよ!人間の最も恐れる宿敵よ!ダークルギア!とエテルガが呼びかけると、町にダークルギアが出現する。

逃げ惑う民衆の間をかいくぐり、ダークルギアに対峙したヒカルは、ショウに、こっからが俺たちの出番だぜ!と言う。

おお!とショウも答え銃を取り出し、見せてやるぜ、俺たちの絆!と叫ぶと、ショウは左手のブレスレッドのスイッチを入れる。

ウルトラタッチ!ギンガ〜!ビクトリー!と叫びながらジャンプした2人は、互いのブレスレッドと銃を接触させる。

ギンガビクトリー! 2人が合体した新たなウルトラマンが町に出現する。

ヒカルとショウの力が…とアリサ隊員が驚くと、1つになりやがった!と松本隊員も感激する。

本部でも神野隊長が、ギンガビクトリー!と驚いていた。

ギンガビクトリーは空中に飛び上がると、何倍もの大きさのダークルギアの腹にぶつかり突き抜ける。

次の瞬間、ダークルギアはあっけなく大爆発を起こし消滅する。 あんな巨大な敵を立った一撃で!とアリサ隊員は感激し、すっげえパワーだ!と松本隊員もサクヤも喜ぶ。

ゼロ達他のウルトラマンも地上に降り立ち、みんな、俺たちウルトラマンの力を見せてやろうぜ!反撃開始だ!とゼロが言う。

するとエテルガは、貴様らの敵は俺ではない、貴様らの最も恐れる宿敵だ!と言うと、ファイブキングに変身する。

俺たちが戦った怪獣が合体しているのか!とファイブキングを見たウルトラマン達は察知すると、本当の戦いはここからだぜとダイナ(声-つるの剛士)が張り切る。

ヒカル、ショウ!君たちの地球は君たち自身で守るんだ!とガイア(声-吉岡毅志)が呼びかける。

行け!とティガ(声-村上ヨウ)がダイナとガイアに呼びかける。

ティガ、ダイナ、ガイアの3ウルトラマンがファイブキングに立ち向かう間に、他のウルトラマン達は一斉に飛び立ち時空城へと向かう。

ファイブキングの顔の部分のゴルザが口から破壊光線を発射したので、ウルトラマン達も斬り割き系の光線を一斉に投げつけるがファイブキングには通じなかった。

他のウルトラマン達は時空城の第一階層に入り込んでいた。 そこに出現したのはダークメフィストだった。

光は絆だ、誰かに受け継がれより輝く…と言いながらネクサス(声-外島孝一)が前に出る。

ネクサスがダークメフィストと戦っている間に、他のウルトラマンはさらに上に第二階層へと飛び上がる。

そこで待ち受けていたのはスラン星人だった。

それに対し一歩前に出て相手をするのはマックス(声-松本健太)だった。

地球の未来を人類自らの手でつかみ取る!と言うとマックスが立ち向かうが、スラン星人は分身の術を使う。

しかしマックスは冷静に斬り割き光線で他の幻影を消し、本物を倒す。

その間に、洞のウルトラマン達はさらに上の第三階層に飛び上がる。

そこで待ち受けていたのはエンペラ星人で、メビウス(声-福山潤)がこれに立ち向かって行く。

最後まで諦めず、不可能を可能にする!それがウルトラマンだ!とメビウスは叫ぶ。

第四階層で待ち受けていたのはウルトラマンベリアルだった。

ヒカル、ショウ!この星の未来、お前らに任せたぞと言いながらゼロが立ち向かって行く。

それを聞いたンガビクトリーは、ああ!と答える。 ベリアル!と近づいたゼロはエメリウムスラッシュを浴びせる。

その間に、ギンガビクトリーとコスモスはさらに上に飛び上がる。

ウルトラゼロキック! 最上階に飛び出したギンガビクトリーとコスモスは、待ち受けていたエタルガの光線をいきなり浴びせられる。

アレーナ様、現れましたぞ、あなたの故郷を奪った憎むべきウルトラマンがとエタルガはアレーナに告げる。

アレーナ!頼むから、目を覚ましてくれ!とヒカルが呼びかけるが、アレーナは、今度こそお前を封印すると憎々しげに答える。

エタルガと戦っていたコスモスとギンガビクトリーは、アレーナの鏡から発せられる光線を浴び苦しむ。

それを見たアレーナはうれしそうに笑い、苦しめ!私の故郷を奪った報いを受けるのよ!と嘲る。

その光線から転がり出たコスモスは別モードに変身すると、コスミウム光線をアレーナに浴びせる。

今だ!アレーナの心を闇から救い出すんだ!とコスモスはギンガビクトリーに呼びかける。

ああ…と答えたヒカルは、光の中にいたアレーナに近づき、君を迎えに来たよと話しかける。

しかしアレーナは、来るな!もう私は騙されない!と頑な姿勢を崩さないので、笑顔を取り戻すんだ、そして故郷へ帰ろう、君のことを待っている人達がいるんだとヒカルは説得する。

その言葉に促され、手にした鏡に自分の顔を映したアレーナは涙を流していることに気付き、私は…、本当の私は…と混乱し、絶叫すると、それまでかぶっていた兜が脱げ落ちる。

それを見たヒカルは、アレーナ、お帰りと呼びかける。

そこにいたのは優しい笑顔の本来のアレーナで、ヒカル…と答える。 それに気付いたエタルガは、邪魔をするな!と光線技をコスモスに浴びせる。

それを一身で受け止めたコスモスが倒れると、それを見たショウは、ヒカル!特訓のせいかを見せてやろうぜと呼びかける。

ああ、いくぞ!とヒカルも答え、ギンガビクトリーはエタルガに挑みかかって行く。

倒れていたコスモスは心配して近づいて来たアレーナを握ると時空城を離脱する。

エタルガと死闘を繰り広げていたギンガビクトリーは、ウルトランス、ハイパーゼットンシザーズ!を出し、炎の塊になってエタルガにぶつかる。


地上では、ティガ、ダイナ、ガイアの3ウルトラマンが、デラシウム光流、レボリウムウェーブ、フォトンストリームと夫々の光線をファイブキングに浴びせる。 ネクサスもオーバーレイストームでダークメフィストを吹き飛ばす。

マックスはギャラクシーソードを出し、スラン星人をまっ二つにする。

メビウスはバーニングブレイブでエンペラ星人に炎の状態で抱きつくと、バーニングメビュームダイナマイト!で撃破する。

ウルトラマンベリアルと戦っていたゼロは、ストロングコロナゼロ!ウルトラハリケーンでベリアルを空中に投げ上げるとガルネイトバスターで相手を弱らせ、ルナミラクルゼロに変身し、ミラクルゼロスラッガー、シャイニイングエメリウムスラッシュとの連続技でベリアルを貫き、シャインニングウルトラゼロ!と決める。

シェパードンセイバーを出したギンガビクトリーは、その剣でエタルガを斬る。

相手がひるんだのを見たギンガビクトリーは、ブレスレッドのメモリをメビウスに合わせ、メビウスの力よ!と叫び、メビウムシュートを発射する。

さらにウルトラマンゼロの力よ!言いながらブレスレッドのメモリを合わせ、エタルガの方へ飛びながら、ワイドゼロショットを浴びせかける。

さすがにひるんだエタルガが宇宙空間に飛び上がって逃げると、逃がすか!とギンガビクトリーも宇宙へと追いかけると、エタルガ、お前の最も恐れている物を当ててやると呼びかける。

何?とエタルガが振り返ると、それは俺たち人間とウルトラマンの力だ!とヒカルは叫ぶ。

黙れ!と言いながらエタルガが向かって来たので、ヒカル!とショウが呼びかけ、ああ、受けて見ろ!と言いながらヒカルはブレスレッドの目盛りを赤いアイコンに合わせると、これが人間とウルトラマンの力だ!ウルトラフュージョンシュート!と叫びながら最終光線を出す。

それを受けたエタルガは宇宙空間で第縛して消滅する。

地球上に浮かんだ時空城に近づいた他のウルトラマン達は、ゼペリオン光線!ソルジェント光線!クァンタムストリーム!ブレイジングウェーブ!オーバーレイストーム!マキシウムカノン!メビウムシュート!ワイドゼロショット!を一斉に浴びせ、時空城を一気に破壊する。

それを地上で見たアレーナは満足そうに微笑む。

夕陽の町に降り立ったウルトラマン達。

ゼロは、ヒカル、ショウ!忘れるなよ、俺との特訓の成果!と言うので、ヒカルは、ああ…と苦笑しながら答える。

ゼロ達ウルトラマン達は、一斉に飛び立ち、時空の裂け目の中に消えて行く。

最後に地上に残っていたムサシは、ヒカルと目を合わせ微笑むと、コスモスに変身し、これからも頼んだよ、この世界を…と托す。

そんなコスモスに向かうアレーナは、ありがとうヒカル、笑顔を思い出させてくれてと振り返って礼を言う。

ヒカルは、アレーナ、又会おう…と言うと、頷いたアレーナは、もう忘れないよ、ヒカルのこと…と微笑むと、コスモスの右掌の上に乗り、コスモスとともに次元の彼方に飛び去る。

ヒカル達はそれを笑顔で見送る。

本部では、本日付けで君をUPGの隊員に任命する!と神野隊長が言い、隊員服を着たショウが、ガレット!と敬礼する。

やったなショウ!とヒカルは喜び、今日からお前も俺たちの後輩だな!と松本隊員も駆け寄る。 私が鍛えてあげる!とアリサ隊員も先輩風を吹かせる。

ショウはからかう松本隊員を軽々持ち上げたりする。

エンドロール

敬礼をする各隊員の姿
 


 

 

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