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事件記者

NHKの人気ドラマの映画化の第一作。

映画用第一作として、日活の若手沢本忠雄さんが菅記者役で桜田記者クラブの東京日報に加わる所から始まっている。

同時にガンさんこと岩見記者役の山田吾一さんも新人として同時に登場している。

宍戸錠さんと野呂圭介さんが一緒に出演しており、野呂さんの方が兄貴役と言うのも珍しいような気がする。

しかも、野呂さんが銃に取り憑かれた異常者のような設定になっており、野呂さんの代表作の1本かもしれないとさえ感じた。

品川駅構内とか列車の中、新宿や新橋と言ったロケを多用し、セット中心だったドラマ版とはかなり雰囲気は違っていると思う。

上映時間54分程の中編なので、TVの1時間ドラマを見ている感じでテンポは悪くない。

主要メンバーの紹介と事件記者たちの活躍を手際直まとめてあり、1作目としては及第点だと思う。

何時もガミガミ怒っている鬼の浦さんこと浦瀬キャップ役高城淳一さんとラーメン好きな叱られ役の新人ガンさんを演じている山田吾一さんのコンビ芸も楽しいし、タイアップの「ワカ末」が1作目から登場しているのも分かる。

伊那さんと「ひさご」の娘やす子の恋愛関係も既に始まっている。

内田良平さん、園井啓介さん、原保美さん、滝田裕介さん、みんな若くてイケメン時代である。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
1959年、日活、島田一男原作、西島大+山口純一郎+若林一郎脚色、山崎徳次郎監督。

タイトル(黒地に平体をかけスクリーンサイズに合わせた白抜きロゴ)

そのロゴが画面中央に小さくなる上にキャスト、スタッフロール

東京日報社会部のデスクは、アイさん、新人そっちに回すから、と電話をして切る。

隣にいた記者が、デスク、相沢君も困ってるだろうね、今年入ったばかりの新人をサツへ行かせたりして…と苦笑する。

桜田門の警視庁にやって来た新人記者菅(沢本忠雄)が、受付で記者クラブの場所を聞こうとしていた時、見知らぬ青年が、記者クラブ!と受付に声をかけて背後を通り抜けて行ったので、その後を付いて行く。

途中、階段を先に上がっていた中央日々の新人記者、岩見(山田吾一) は後から付いて来た菅を不思議そうに振り返ったので、記者クラブの場所、知ってるんでしょう?僕、ここのクラブ初めてなんですよと菅は笑顔で挨拶し、岩見と一緒に2階の一室に入るが、そこでは村田部長刑事(宮坂将嘉)が尋問中だったので、いきなり入って来た岩見と菅を見ると、誰だ!と叱りつける。

桜田記者クラブでは、新日本の熊田(外野村晋)と中央日々のキャップ浦瀬(高城淳一)が将棋を指していた。

東京日報キャップ相沢(永井智雄)は、日報の仕切り部屋でベテラン記者八田(大森義夫)に、みんな何か掴んでいるんじゃないかな?考えてみたら変な商売ですね、平和が困るなんて…とぼやいてみせる。

そこに電話がかかって来て、相手は村長こと村田部長刑事だったので相沢は驚き、菅?お手数かけてすみませんと事情を聞いて詫びる。

電話を切った相沢は八田に、村長に内の新人がパクられたそうです、取調中の村長の部屋に入ったんだそうですよと苦笑しながら教える。 そこに村長に連れられ、菅と岩田がやって来る。

馬鹿野郎!と浦瀬がどやしつけたのは、最初に入って来た菅だったので、浦さん、そりゃうちのだよと相沢が声をかける。

相沢は新人菅にその場にいた他社の記者たちをざっと紹介し、ここには6つのブンヤが入っているんだと教える。

そして、東京日報の区切り部屋に連れて来ると、クラブの主八田と山崎(園井啓介) を紹介すると、今はいないが、他に長谷部(原保美)、伊那(滝田裕介)、浅野(綾川香)がいることを教える。

そして、山さんこと山崎に菅をデカ部屋銀座回りに連れて行くよう頼む。

品川駅にやって来た藤本(宍戸錠)と小倉(野呂圭介)は、改札を潜ってホームへ上がって行く。

狙う相手の写真を見ながら、俺はこいつを見つけて撃ちゃ良いんだな?と小倉が確認すると、ああ、鞄は俺が取ると藤本が答える。

間もなく品川に到着する列車の中では、その写真の主船木十太郎(深見泰三)が、車掌が自分の荷物のバッグを荷物置き網から降ろそうとすると、余計なことをするな!と怒鳴りつけ、自分で降ろして大事に抱え込む。

警視庁内の刑事部屋を回って菅を紹介していた山崎は、ブンヤは普段から警察と仲良くすることと教え込む。

やがて、列車が品川駅に到着し、舟木は妻のお貞(広岡三栄子)とホームに降りるが、それに気付いた小倉は階段を降り、下の通路で舟木が降りて来るのを待ち受ける。

そしてバッグを持った舟木が他の乗客と階段を降りて来た所で立ちふさがり、身体を舟木に密着させて銃を撃つ。

背後から近づいた藤本が、倒れた舟木が手を離したバッグを奪おうとするが、周囲の乗客に阻まれなかなか近づけず、その間に先ほどホームで見かけた置き引きの男安がバッグを持って去って行くのを目撃する。

山崎は改めて菅を、鬼デカ長として知られる村田部長刑事の部屋に連れて来て紹介するが、鬼と呼んでいるのは君だけで、みんなは仏の村長と呼んでいるよと村田は苦笑する。

その時、電話がかかって来て、受話器を取った村田が、何!品川駅で!と驚き、すぐに山崎たちがいることに気付き、後は適当なことを言って電話を切ると、女房の親戚の奴が出て来たんだ、僕はこれから迎えに行くから、君らはここでゆっくり茶でも飲んで行きたまえと言い残し出かけたので、山崎は菅に、僕は品川駅に行くからそうキャップに伝えてくれと頼み、あんな時の村長が一番臭いんだと教え出かけて行く。

日報の部屋に戻る途中、慌てている菅に山さんどうした?と声をかけた新日本タイムズの荒木(内田良平) は、事件で飛んで行きましたとうっかり菅が答えたので、ありがとう、日報さん!と礼を言い、自分も出かけて行く。

品川区立病院にやって来た荒木は、もう中央日々の記者も来ており、サツ回りに教えてもらったと言うのでがかりするが、被害者は舟十組の船木十太郎と知る。

病室では、村田部長刑事がベッドに寝ていた舟木に、相手の顔を見たのか?打たしたのは誰だ?と尋問していたが、舟木はその場に遺体社に、先生、わしはもうだめでしょうか?と聞くと、急所も外れているので2週間で出られますと聞くと、打たせた奴のことは言えねえ、始末はあっしの手で付けるさと村田部長刑事に答えたので、側に付いていたお貞は案ずる。

桜田記者クラブでは光子(森島富美子)が各社の仕切り部屋を回り、その日の夕食の出前の注文を聞いていた。

東京日報の部屋では、病院の山崎と電話をしていた相沢が、談話取れないかな?と聞いていた。

そこに、社会部のデスクから電話がかかって来たので、それを受けた菅は、山崎との電話を終えた相沢に渡す。

サブちゃんお待ちどう!と電話に出た相沢は、被害者は新宿の船木十太郎と伝えると、新宿に詳しい、松ちゃんを応援に寄越すと聞き喜ぶ。

その頃、東京日報の記者伊那(滝田裕介) は恋人のファッションモデルやす子(丘野美子)と新橋の喫茶店「コルボウ」でデート中だった。

事件記者なんてその日の風次第さと笑っていた伊那がやす子を映画に誘った直後、店内のラジオから、品川駅で拳銃で撃たれた被害者は旅館経営者船木十太郎とニュースが聞こえて来ると、やすべえ、映画はお預けだ!と言い店を背て行く。

外に出た伊奈は、バッグを持って店に入って行く安とすれ違う。

安は、店の受付嬢に持って来たバッグを渡し、しばらく預かってくれと頼む。

その横では、支払いは自分が済ませたと言うやす子が、私、あなたのお嫁さんになるの嫌よ!と伊奈に文句を言う。

病院では村田部長刑事を記者たちが取り囲み、ガイシャを撃たせた奴があるって?と迫っていた。 その時、病院の下で騒ぎが聞こえて来る。

舟十組の立見(深江章喜)ら子分たちが、親分の舟木に会わせろと見張りの警官と押し問答していた。

そこにお貞がやって来て、バカな真似はお止し!今日の所は帰って頂戴と叱りつけ、良いかい立見!親分の言う通りにするんだよと言い残し、子分が持って来た着替えを受け取ると病室に戻って行くが、立見はその時お貞から小さなメモを握らされていた。

病室に戻って来たお貞に、巧く行ったか?と聞いた舟木は、入り口付近から聞こえて来た騒音に気付き、始めたぞと言う。

メモの指示に従った立見たち子分が、玄関ドアのガラスを割ったりして、大騒ぎになっていた。

そこに車でやって来たのが伊那だった。 記者たちに囲まれながら、医者と村田部長刑事が、又、舟木が入院していた12号病室に入るが、すぐに2人とも飛び出して行ったので、何事かと記者たちが部屋の中を覗くと、ベッドの中はもぬけの殻で、窓が開いており、舟木とお貞の姿は消えていた。

記者クラブにいた相沢の元に、山崎から電話が入り、舟十がいなくなったと知らせて来る。 ベーさんたちは新宿へ飛んでいると相沢が伝えると、山崎たちも新宿へ向かうと言う。

新人の菅も現場に行きたがるが、君が行くと足手まといになると止めた八田は、クラブの別荘へ行こうと誘う。

飲み屋「ひさご」に帰って来たやす子は、母親で女将のお近(相馬千恵子)に伊那のことを愚痴っていたが、そこにやって来た八田が、伊那君の奥さんになるはずじゃったんだが、どうやらまだ当分先のようだな…と、今の愚痴を聞いていたらしく菅にやす子のことを紹介し、ここにいて静かに作戦を練るのも大事な仕事なんだと教える。

その頃、六方興行の中では、ラジオから聞こえて来る舟十組の対立相手は新宿の六方組と博多屋一家だとの報道を聞き、親分が苛立つ子分たちに、うちと舟十を噛み合わせるつもりんなんだ、良いか?こっちからは絶対手を出しちゃいけえねえぞ!と言い聞かせていた。

その頃、その六方興行の前の喫茶店「エデン」で、新宿に詳しい松本(久松晃)と長谷部が、舟十が来るのではないかと待ち受けていた。

店の外に出た長谷部がそこで張っていた村田部長刑事に近づき、村長さん、舟十は来そうにないですねと話しかけると、俺は帰る途中だとごまかした村田は、この辺は物騒だから気を付けた方が良いぜと言い残し去って行く。

その時、六方興行の入り口から子分が一人出て来て、そこに立っていた長谷部を舟十の子分と勘違いし、店の中に引っ張り込もうとしたので振り払う。

長谷部が前を見ると、まだそこに立っていた村田部長刑事が見守っていた。 記者クラブで将棋を指していた浦瀬は、新人!銀座でも歩いて来い!と岩見に声をかけると、あの色んなもの売っている銀座ですか!と喜んだので、バカヤロー!ここで銀座って言うのは取調室に決まってるだろう!とどやしつける。

それを聞いていた新日本タイムズの熊さんこと熊田(外野村晋)は、偉いよ浦さんは、新人教育する姿を褒めると、熊さんは気が弱いよと浦瀬は苦笑する。

俺は地方の支局に回して欲しいんだと熊田はぼやくが、そこに帰って来た八田が、これを飲めば、昔の元気が戻るだろうと言いながら、ウィスキーのポケット瓶を将棋台の横に置く。

早速湯のみに注いだウィスキーを、浦瀬と熊田はうれしそうに乾杯する。

仕切り部屋に帰って来た八田に、新人は?と相沢が聞くと、今日は家に帰した方が良いと思ったと八田は答える。

翌朝、仕切り部屋のソファで目覚めた相沢は、配達された各社の朝刊を読み比べ、特落ちなしと…と安堵する。

共同スペースに出ると、浦瀬も新聞をチェックしており、抜かれた日は朝日がまぶしいからな…と相沢に笑い開ける。

そこに菅が早速出勤して来て、今日は現場に行かせて下さいと申し出る。

うちのは昼頃だろうなと浦瀬が諦めていると、岩見も直後にやってきたので浦瀬は早いなガンさん!と相沢が感心すると、この辺に僕の財布なかったですか?帰ったらなくて一晩中寝られなかったんですと言うので、バカヤロー!とどやしつけた浦瀬だったが、しようがねえな、ガンさん、ラーメン食えないからな…と同情した相沢も一緒に財布を捜してやるが、その直後、浦瀬が椅子の下で見つけ岩見に渡したので、すみませんと岩見は詫び、相沢と浦瀬も思わず笑ってしまう。

舟木の自宅前で一晩中張り込んでいた中央日々の荒木は、通りかかった牛乳配達から牛乳3本を買い、一緒に徹夜した桑原(相原巨典)と多賀(宮崎準)にも渡し、一緒に朝食代わりに飲むが荒木は持参していた「ワカ末」を飲む。

こう明るくなったら舟十はもう帰って来ないぜと桑原がぼやいたので、先に帰っても良いぜとからかうと、向きになって残ると言う。

その頃、知人の家に寝ていた舟木の元に立見がやって来る。

誰にも付けられなかったろうな?と念を押した舟木は、サツはまだ品物には気付いちゃめえ、あのとき、荷物を貞に渡しとけば良かった、俺も焼きが回った、撃たれたとき思わず手放してしまった…と悔やむと、立見、鞄を探してくれ!売った奴は憎い!ただじゃおかない!だが、あれがサツの手に入ったら…と舟木は案ずる。

俺をやったのは六方組だ、撃った奴はまっすぐ逃げたが、鞄を取ったのは誰だか分からねえ…と舟木は立見に伝える。

その頃、藤本は小倉に、兄貴、サツはまだ俺たちに気付いてねえな…、鞄を拾って逃げやがったチンピラを見つけるんだ、早まったことをするな!と釘を刺すが、小倉は品川駅にチンピラを探しに行こうと誘う。

品川駅のホームに来た2人は、すぐに置き引きをしている男を捕まえ、聞きたいことがある、おめえの仲間のことだ!と迫る。

その証言から「麻雀 コロナ」にやって来た藤本と小倉は、そこの女将に鮫津の辺りにいるらしい安の家を聞くが、女将は知らないととぼける。

しかし、近くで麻雀をやっていた男が、新橋の「コルボウ」にスケがいるぜと余計なことを教えたので、女将は睨みつける。

スケの名前は?と藤本が聞くが、もうその男は警戒して知らねえなとしか言わなかった。

藤本と小倉が雀荘を出たとき、安がやって来たので2人は物陰に隠れてやり過ごす。

「コロナ」の女将は、やって来た安を見て、安さん、今、あんたのことを聞きに変な男が来たよ、危ないから当分来ない方が良いよと忠告する。

安はすぐに「コロナ」を後にするが、その後を藤本と小倉はそっと付けて行く。

記者クラブの相沢に電話が入り、鮫洲で置き引きのチンピラが殺されたと聞くと、菅を現場にやる決意をする。

飛び出して行った菅を見た八田が、張り切っとるなと笑うと、ところが死体を見たら、冷や汗と脂汗たらたら…と相沢も笑う。 その言葉通り、安の射殺死体を見た菅は青ざめる。

その場にいた山崎は、まだ良い方だぞ、これが薪割りとかだと、傷口がバックリ開いて…と脅す。

一方、安を射殺してしまった小倉に対し、何故バラしたんだ!と藤本が責めていた。

小倉も銃の威力に驚いたようで、この一発で逝っちまいやがった…と銃を見ながら興奮していた。

記者クラブの日報の部屋では、帰って来た菅に、中には1年間牛肉が食えなかったものもいると八田が慰めていたが、そこに伊奈も戻って来て、安の射殺死体の写真を見る。

伊奈は、この男には昨日会った、新橋の喫茶店で…と思い出す。 その頃、藤本の方も、奴のスケはバシにいるって言ってたぜと新橋に女の店があることを思い出す。

「コルボウ」と言う店にやって来た伊奈は、あんた安さんから何か預かってないですか?僕は警視庁の…と言いかけると、勝手に慌てた受付嬢が預かっていた鞄を取り出す。

伊奈は、そのバッグを捜査一課長(二本柳寛)に届け、自分は警視庁の記者クラブのものと言いかけたら向こうが勘違いしてこれを出したと説明する。

梅原部長刑事(深水吉衛)がその場で鍵を開けてみせたので、見事なもんですねと伊奈が感心すると、大抵の刑事は泥棒より心得ているものだよと真顔で答えた梅原は、中味を机の上に出して行くが、土産の中に混じっていた菓子缶のようなものを開けると、中には白い粉が入ったビニール袋が詰まっており、嘗めてみて、ペイですと捜査一課長に教える。

その鞄の持ち主は?と捜査一課長が聞き、鞄に入っていたYシャツに「choya」の文字が入っていたので、これは注文品だ、蝶屋に行ってくれと梅原に頼むと、犯人はその喫茶店にやって来るかもしれんぞと読む。

新宿では、路上でばったり遭遇した六方組と舟十組の子分たちが喧嘩を始める。

記者クラブに戻って来た伊奈は、さりげなく相沢に合図し、仕切り部屋に入ると鞄のことを教える。

それを聞いた相沢は、舟十を撃った奴と安を撃った奴は同一犯だねと察する。

今、弾道検査をやっていますと伊奈が教えると、さっそく「コルボウ」へ飛ぼうと相沢は指示する。

科研では舟十を打った弾と安を打った弾の銃痕検査を行ない、2件に使われた銃は同一であるとの結果を得る。

その結果を聞いた捜査一課長は驚く。

その頃、六方組では、親分、ぐずぐずしていると舟十組の奴ら殴り込んできますぜと子分が焚き付けていた。

六方組の前の喫茶店でまだ張っていた松本の所にやって来た山崎は、松本さん、粘りますねと感心する。

一方、舟木の方も、何!六方組が殴り込みだと!と興奮し、布団から立ち上がったので、看病していたお貞が、あんた、そんな身体で同しようって言うの?と止めようとするが、うるせえ!おめえもヤクザの女房なら覚悟を決めろ!と舟木は叱りつける。

一升瓶が六方興行事務所に届けられたので、殴り込みの気配があると松本は判断、店から記者クラブの相沢に山崎が報告を入れる。

それを電話で聞いた相沢は、しっかり見張りましょうと伝える。

その頃、新橋の喫茶店「コルボウ」にやって来た藤本と小倉は、あの人から頼まれたんですけど、鞄預かっているだろう?と受付嬢に聞く。

受付嬢は用意してあった偽のバッグを取り出すが、その時、店に張り込んでいた刑事たちが一斉に2人に飛びかかる。

小倉は銃を取り出し、店内で発砲するが、すぐに手を撃たれ、銃を落す。

その場で控えていた伊奈が、小倉の逮捕の瞬間を写真に収める。

六方組と舟十組ではそれぞれ酒を飲んで殴り込みの準備をしていたが、そこにパトカーが駆けつけて来て、一斉検挙となる。

この知らせは記者クラブにも届き、浦瀬は、どうして六方組は舟十を撃ったんだろう?自分で字部jんの首を絞めるようなものなのに…と首を傾げていた。

そんな中戻って来た伊奈は、東京日報の仕切り部屋の中で相沢らに、六方じゃありませんと真相をこっそり打ち明ける。

それを横で聞いていた八田は、疑心暗鬼と言う奴だな…と両者がいがみ合った背景を読み解く。

輪転機が回り、翌朝の東京日報の朝刊には「麻薬欲しさの犯行」と藤本と小倉の記事が一面に踊ってた。

それを読んだ浦瀬たちは畜生!やられたね!と悔しがるが、特ダネの次は特落ちだと他社のキャップは互いに慰めあい、新人頑張れよ!と岩見を励ます。

すると、そこに事件です!と菅がやって来たので、しっ!声がデカい!と相沢は仕切り部屋に向い叱る。

その直後、かかってきた電話を受けた相沢は、車坂で郵便局荒らし?と表情をこわばらせ、記者たちは又出かけて行く。


 


 

 

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