白夜館

 

 

 

幻想館

 

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

「スター・ウォーズ」シリーズ最新作で「エピソード8」に当たる。

全体の尺も長くなっており、あれこれ過去作品を彷彿とさせるサービスショットも多い。

前作「フォースの覚醒」が最初の「スター・ウォーズ」(1977)をどこか連想させるような作りだったように、本作は「帝国の逆襲」(1980)を連想させるような要素が随所にちりばめられている。

冒頭から行き詰まるような見せ場の連続になっているが、レイとカイロ・レンの関係性など新たな要素も加わっており、懐かしいオマージュ要素を発見する楽しさがあるのと同様に、過去への決別も味わうと言う二面性を持っておる。

要素が増えた分、シンプルな面白さだけではなく、複雑な人間関係に戸惑いを覚えるむきもあるのではないかと思う。

全体的に情報量は膨大なのだが、セットやロケのシーンなどは素晴らしいのに対し、CGI描写の多さもあって、どこか現実感が希薄に思えるシーンも少なくない。

その辺も「帝国の逆襲」でのベスピンの描写の空疎さへのオマージュなのではないかと深読みしたくなるほど。

力作である事は間違いないが、過去シリーズへの思い入れなども含め、見た人により賛否は別れるのではないかとも思う。

個人的にはそれなりに楽しめたが、手放しで絶賛したくなるかと言うとそれほどでもないような気がする。

全体的にちょっと重過ぎるような気がしないでもないのだ。

ただ三部作だけに、次の「エピソード9」を見て総合的に判断したいと思う。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2017年、アメリカ映画、ライアン・ジョンソン脚本+監督作品。

帝国軍の残党ファースト・オーダーは勢力を拡大し、抵抗するレジスタンスの基地を発見していた。

宇宙空間に浮かぶレジスタンスの宇宙船ラダス

惑星の地上では、レジスタンスたちがファースト・オーダーの攻撃から逃れようとラダスでの脱出を始めていたが、まだ積み込みがあり、残っているのは弾薬だけだった。

その時、その上空にスターデストロイヤーが次々にハイパージャンプして来る。

スターデストロイヤーに乗っていたハックス将軍(ドーナル・グリーソン)に部下が、敵は撤収の最中ですと報告する。

それを聞いたハックス将軍は、今こそレジスタンスを壊滅する時だ!艦隊を葬るんだ!と指示する。

ハックス将軍は戦艦ドレッドノートを呼び寄せる。

宇宙空間にワープして来たドレッドノートは、戦艦下部に惑星へ向かった巨大なキャノン砲が搭載されていた。

そこへ、レジスタンスの機影が1機だけ接近して来たので、ハックス将軍は戸惑う。

ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)が操縦し、BB-8が補助員として同乗したX-ウィングだった。

ラダスに搭乗していたレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)はドレッドノートのキャノン砲を潰さないと爆撃機がやられるとポーに連絡して来る。

ポーはハックス将軍に伝えたい事があるとスターデストロイヤーに連絡を送る。

ハックス将軍は、レイアに降伏を認めないと伝えろと拒否すると、ポーは、ハックス将軍と話したい、このまま待つととぼけ、宇宙空間で待機し始める。 ハックス将軍は、聞こえてないのか?と戸惑う。

エネルギー充填完了したと知ったハックス将軍はキャノン発射を命じるが、その瞬間、ポーもX-ウィングでドレッドノートに突っ込んで行く。

それに気付いたハックス将軍はたった1機で何が出来ると鼻で笑うが、ポーがドレッドノート甲板上を次々に破壊し始めたので苛立ち、ドレッドノートの指揮官に檄を飛ばす。

ドレッドノートからタイファイターが発進し、ポーのX-ウィングを追って来る。

撃たれて機体の調子が悪くなったので、ポーはBB-8に応急修理を頼む。

ドレッドノートの指揮官モーデン・キャナディ艦長はキャノンの発射を指示、攻撃が地上に到着する直前に最後のラダスが惑星から飛び出し、レイアたちが乗ったラダスに合流する。

レイアはポーに、直ちに引き返しなさい!これは命令です!と伝達するが、ポーはその通信を自ら切り、やるかやられるかだ!と勝手にドレッドノートに向かって行く。

BB-8は、故障箇所が増え過ぎて、ハンドだけでは間に合わなくなったので、頭部自体をX-ウィングの計器に接触させる。

ポーは機体をUターンし、追って来たタイファイターを全滅させ、オールクリア!爆撃機を!とポーがレイアに呼びかける。

爆撃機がドレッドノートに接近して来る。

ブルーリーダーが、密集隊形!と指示を出す。

ドレッドノートのキャナディ艦長は、オートキャノンに再充填と敵クルーザーを狙え!と命じていた。

接近して来たレジスタンスの爆撃機がタイファイターの急襲で次々に撃墜されて行く。

最後の1機になった爆撃機の女性搭乗員ペイジ・ティコ(ゴー・タイン・ヴァン)は、手動の爆弾投下スイッチを取りに向かうが、スイッチを取ろうとした瞬間敵の攻撃を受け機体が大きく揺れ、ペイジは機体下部に落下してしまう。

仰向けに倒れたまま気がついたペイジだったが、スイッチが頭上はるか上に引っかかっている事に気付き、足で鉄柵を蹴り振動でスイッチを落そうとする。 爆撃機はドレッドノートの中核部に接近していた。

その間に、ドレッドノートのオートキャノン砲は充填を完了し、レイアたちの乗るラダスを撃とうとしていた。

何度かの失敗の後、ペイジは胸に付けていたペンダントを握りしめもう一度鉄柵を蹴る。

するとようやく上部のスイッチが落ちて来て、それを掴んだペイジはためらわずスイッチを押す。

爆弾が投下され、ドレッドノートの中核部が破壊されるが、その巨大爆発に爆撃機自身も巻き込まれてしまう。

X-ウィングの機内から自分が指導して来たペイジの死を目の当たりにしたポーは愕然とする。

しかし連鎖爆発でドレッドノートは全壊し、司令塔にいたキャナディ艦長も死亡する。

レイアは敵の攻撃を回避した喜びよりも、失った味方機のアイコンを確認し悲しみに耽る。

ラダスにポーたち攻撃部隊が帰還して来る。

一方、作戦に失敗したハックス将軍は、突如出現したスノーク(アンディ・サーキス)の巨大顔ホログラムに床に叩き付けられ、お前には失望した!と悪態をつかれる。

屈辱に耐えながら、ハックス将軍は、奴らの尻尾をしっかり掴んでおりますと報告する。

その頃、ハイパージャンプ空間を移動中だったラダスの医療ベッドで昏睡状態だったフィン(ジョン・ボイエガ)が突如目覚める。

フェィンは今の状況が理解できず、ベッドから転げ落ちると、液体を送り込む各種のチューブが付いた医療服を着たまま艦内をうろつき始め、それをコックピットのX-ウィングに乗っていたポーが発見する。

フィンに駆け寄ると、レイはどこだ?とポーは聞かれる。

その頃、レイ(デイジー・リドリー)は、惑星オクトーの孤島で隠遁生活を送っていたジェダイマスター、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)に出会い、持って来たルークのライトセーバーを手渡すが、ルークは受け取ったセーバーを放り投げてしまう。

レイは石造りのルークの家に着いて行き、ドアを閉めたルークに外から、マスタースカイウォーカー!と呼びかける。

その時レイは、家の側の草むらに落ちていたライトサーバーを、島のペンギンに似た鳥ポーグが踏んづけているのに気付き拾い上げる。

その後、さらに家ののドアをノックしたレイだったが、ジェダイの衣装を畳んでいたルークは帰ってくれと答えるだけ。

その時、突然ドアが押し開けられ入って来たのはチューバッカだったので、チュウイー!こんな所で何してる?と驚くので、一緒に入って来たレイが、一緒に帰ろうと言っている、話はファルコンの中でと話しかけると、ファルコン?待て!ハン・ソロはどうした?とルークは聞く。

その頃、スノークに呼ばれてやって来たカイロ・レン(アダム・ドライバー)は、尻尾を掴んだのか?良くやったハックス将軍!とスノークから声をかけられ、恐れ入りますと答え退室するハックス将軍とすれ違う。

そしてレンに対しては、何故にあのような小者を重用するのか不思議だろう?と聞いたスノークは、傷の具合は?とレンを労る。

無敵の力を秘めている女と出会った時は、むき出しの闘争本能を見せたな?とスノークから言われたレンは違うもの!と立ち上がろうとするが、スノークの念力で弾き飛ばされる。

お前に流れる血の力…、新たなベイダーを期待したが、それはどうやら間違いだったようだ…とスノークが言うので、レンは、私は全てを捧げました、あなたとダークサイドに…と答える。

するとスノークは、その馬鹿げたマスクを外せ!と言い、そうだ、見えるぞ、お前は父親の影も背負っている…、父を殺した事を…、それで、ライトセーバーを手にした小娘に負けたんだ!と指摘する。

ジェダイは生きている、彼が生きている限り希望が生まれる。

お前はベイダーではない、マスクをかぶった子供よ…とスノークから言われたレンは、手にしたマスクを壁に叩き付けて悔しがる。

レンは壊れたマスクをその場に捨て、船を用意しろ!と部下に命じる。

レンお腹には闇しかない、このままではファースト・オーダーに支配されてしまう、だからあなたが必要なの、ルーク・スカイウォーカー!とレイはルークに頼んでいた。

私に立ち向かえと言うのか?何故銀河の中でも足取りが掴みにくいこの星で潜んでいたと思う?とルークは言うので、あなたを置いて帰れない!とレイは説得する。

しかし、翌朝、ルークは島に住むメスの動物の乳を絞りに行く。

そして、海に刺さった長い銛を掴んで海中の巨大魚を捕まえ、それを抱えて帰宅する。

待つだけムダだ…とルークは付いて来たレイに言い聞かせる。

別の日、霧が発生した中、レイは山を登るルークの後を付いて行っていたが、途中にある洞窟のような場所が気にかかり入ってみると、中には古書のような物が置いてあった。

その古書に手を触れようとした時、君は誰だ?とルークが入り口から声を掛けて来たので、ここは見覚えがある…とレイが言い出す。

ジェダイの遺物だとルークは教え、本当に見たのか?と問いかけると、夢の中に…とレイは答える。

何故君が選ばれた?出身はどこだ?とルークから聞かれたレイは、じゃクーですと答え、レジスタンスに加わり…、助けて下さい!とレイは頼み込む。

それでもルークは、君は何故来た?とレイに問いかける。

レイは、自分の中に何かあるんです、感じるんです…、怖いの…、得体が知れなくて…、どうしたら良いのか…と訴えると、教える物が必要だ、私には出来ないが…、新しいジェダイを教える事はない…、ジェダイは滅びる運命だとルークは素っ気なく答える。

しかしレイは、レイアから託されてきました、もし叶わないとなると訳を聞かないと…と迫る。

その頃、宇宙船ラダスの中のレイアは悩んでいた。

命令を無視したポーをビンタすると、降格です、Xーウィングに飛び乗り、ぶっ飛ばすだけでは解決しないんですと命じる。

この戦いはヒーローを生んだ、そのリーダーは死んでしまった…、レイには携帯用のビーコンを渡していますとレイアはフィンに伝える。

その時、見つかりました!デストロイヤーが追って来ますとの報告を聞いたポーは、嘘だろう?何で見つかった?ハイパージャンプでも追えるのか?と愕然とする。

待ちなさい!と飛び出して行こうとするポーを止めたレイアは、敵もハイパースペースに入って見つかった…とレイアは指摘する。 X-ウィングでの攻撃を!とポーが志願すると、許可しますとレイアは答える。

そんなラダスに接近していたのは、タイファイターを従えたレンが操縦する小型戦闘機だった。

コックピットに向かうポーは、先に行ってエンジンかけとけ!とBB-8に命じるが、レンが攻撃して来たので、駆け寄ろうとしたポーの目の前で、コックピットは爆発する。

ポーは爆風で通路まではね飛ばされ、BB-8も壊れてしまう。

コックピット内は火災が発生、防火扉が閉じてしまう。

スターデストロイヤーの射程外に出ないと!とポーは焦る。 ラダスに接近したレンは、母親であるレイアの姿を感じ、攻撃スイッチを押そうとするが結局押せなかった。

しかしレンの背後から付いて来ていたタイファイター2機がラダスを攻撃、司令室は破壊され、レイアは宇宙空間に吸い出されてしまう。

スターデストロイヤーの中では、距離を取られると追跡が難しいと部下が報告すると、では撃ち続けろ!もう燃料もないだろう、時間の問題だとハックス将軍が言う。

宇宙空間に浮かんでいたレイアの目が突如開く。 やがてレイアの身体は爆破された宇宙船ラダスの司令室に戻って来る。

直ちに収容されストレッチャーで救急医療室へ運ばれるレイアの手から発信器が落ちたのでフィンが拾い上げる。

その頃、惑星オクトーでは、チューバッカがポーグの焼き鳥を焚き火で炙って作っていたが、それを仲間のポーグが哀しそうに見ていたので追い払うが、チューバッカ自身食欲も失せてしまう。

そんな中、ルークは懐かしいミレニアムファルコンの操縦席に入ってみるが、そこで懐かしいソロのゴールデン・ダイスを見つける。

すると、乗り込んでいたR-2D-2が目覚めたので、R2!とルークは驚く。 分かってる、ここは聖なる地だ、言葉に気をつけろ!私に力などない…などとルークはR2と話し合う。

するとR2が、ルークと最初に出会ったとき見せた若きレイアのオビワンに宛てたメッセージホログラムを投射したので、ずるいぞ、それは…とルークは抗議する。

ルークの家の前で寝ていたレイは、気配に気付いて目覚めると、そこに立っていたルークから、明日の朝からレッスンを始めると告げられる。

レッスンは3つ、ジェダイが滅び去る理由も…とルークは付け加える。

宇宙船ラダスの中では、ラーマ・デイシー中佐(アマンダ・ローレンス)が、レイア・オーガナ将軍に代わってアミリン・ホルド中将(ローラ・ダーン)が新たな指揮官に任命されたと搭乗員を集めて通達する。

指命されたホルド中将は、希望をなくさないで下さい、私たちは希望の火花なんです、生きる事が任務なんです。

フォースが共にあらん事を…と挨拶するが、ポーはホルド中将の事を信用していなかった。

作戦は?と直接ホルド中将に聞いたポーだったが、あなたはもはや中佐ではないはず、爆撃中隊自滅作戦の事は覚えています。

あなたのような飛行機乗りはとても危険ですとホルドの方もポーの事を軽視していた。

そんな中、フェイはレイアの発信器を頼りにこっそりレイに会いに行こうと決意し、脱出ポッドの格納庫へ向かうが、そこで泣いている女性整備士ローズ(ケリー・マリー・トラン)を見つける。

彼女は、爆撃隊で死亡したペイジの妹で、姉と同じ形のペンダントを握りしめていた。

無人だと思い、脱出ポッドに乗り込もうとしていたフィンに気付いたローズは、何してるの?あなたフィンね、あのフィンね!レジスタンスのヒーローと話すの初めてなの!と感激したように話しかけて来る。

私、ローズ!と事項紹介されたフィンは、まんざらでもないと言う顔で、俺はヒーローなんかじゃないよ、フォースと共にあらん事を…やりかけた事をやらないと…などとごまかそうとする。

しかしローズはフィンがバッグを持っている事などに気付き怪しむと、姉が言っていた、彼こそヒーローだって、私、ポッドで逃げようとした奴を2人も気絶させてやった…と言いながら、フィンに近づくと、スタンガンでフィンを気絶させてしまう。

ローズは身体がしびれて動かないフィンを脱走兵として荷台に乗せて運んでいたが、フィンは、この艦隊はダメだ、敵はこのビーコンを追って来るんだ…とレイアの発進装置をはめた左腕を見せ、ジャンプした30秒後に連中も追って来ると必死に説明する。

それを防ぐには、敵艦に乗り込みトラッカーを壊し、1星系間6分のトラッカーを切るしかないと言うと、ローズもフィンの言う事を理解したようで、その後、レイアが眠っている医療ルームにいたポーにこの作戦を説明する。

ポーは、ローズとフィンに、何で知り合った?と不思議がると、偶然ですとローズは答える。

ポー!やらないと!とフィンは迫るが、レイアを守っていたC-3POが、提督のお許しがあるかないか…と案ずる。

どうやって敵の戦艦に乗り込むかだ…、気付かれずにシールドを抜ける事は出来ない…とポーは作戦の弱点を指摘する。

ポーたちは、ホログラム通信でマズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)に、コード破りの名人がいないかと聞くが、何かと戦っている最中らしいマズは、1人だけセキュリティコードを破れる男がいる、エースパイロットで何でも出来る。胸に付けたフロロムの花が目印、「カント・バイト」のカジノにいると教える。

惑星オクトーの石の家で寝ていたレイは、夜中、不意に目覚める。

スターデストロイヤー内では、レンが医療メカに顔の傷の縫合をやらせていた。

レイは間近にレンの気配を感じ発砲するが、レンの方も撃たれた感触を味わい、互いに相手の存在を探し合う。

ルーク・スカイウォーカーを連れて来い!ムダな事は止せ!俺の周りが見えるか?俺には見えない、お前しかなとレンが話しかけると、レイの背後の家からルークが出て来たのを気配で感じる。

どうしたんだ?とルークが聞いて来たので、ブラスターの掃除してたら…とごまかしたレイは、周囲に現れ、レイに何か文句を言っているらしい見慣れぬ生き物を指し、あれは何なの?と聞く。

ケアテイカー、守り人だとルークが教えると、私、嫌いみたい…とレイは答える。 さて、何故だろうな?とルークも不思議がる。

レイはルークに付いて岩山の階段を登り頂きに到着する。

マスター・スカイウォーカー、ジェダイの復活ですか?不安なんですとレイは吐露する。

ジェダイの事、何を知っている?とルークが聞くと、人の心を操り、物を動かしたり…とレイが言うので、フォースはエネルギーだ…、座れ、目を閉じなさい…とルークは、絶壁の上の石の台を指し命じる。

手を伸ばして…とルークから言われたレイは、何か感じますと言うが、ルークは葉っぱの先で触っているだけで、すぐにその葉っぱで手の甲を叩いたので、痛みで驚いたレイは、からかったんですか?もう一度やりますと憮然としながら言う。

レイの手を石の台の上に置いたルークは、息をしろ、感覚を研ぎすますのだと命じる。

何が見える?とルークが聞くと、島が…、生と死と…、それが新たな命になる… 平和と暴力…、その間に何がある?バランス!エネルギー…、フォース! 君の中には?とルークが問いかけると、私の中に同じフォースが!とレイが答えると、そうだ!とルークは答える。

さらにレイは、何かが島の底に…と言い出したので、バランスだ!とルークは言う。

私を呼んでいる…と言うレイが座っている石の台の上の小石が浮き上がり、周囲の岩も裂け始めたのを見たルークははねつけろ、レイ!とルークは呼びかける。

レイには、島の底に深い穴が空いており、その暗闇に引き込ませそうになるが、ルークの必死の呼びかけて、間一髪難を逃れ、現実世界に戻る。

闇に落ちたら、何かを見せようとしていた…、あなたからは、自ら自分を閉じた…とレイが言うと、これだけ強い原石を見たのはベン・ソロ以来だ…とルークは呆れたように言う。

宇宙船ラダスでは、ポーが監視係の女性兵士の協力のもと、フィンとローズを乗せた小型宇宙船を密かに発進させていた。

レジスタンスの艦隊に残された燃料は、残り15時間分だけだった。

一方、レイはミレニアム・ファルコンに乗り込んで来てチューバッカに、フェイの容体を聞いてと頼むが、いつの間にか機内にはポーグが何羽も入り込んで一緒に暮らしていた。

海辺のファルコンを降りたレイト、スターデストロイヤー内にいたレンは、又互いの心が通じ合うのを感じる。

何故フォースは俺たちを結びつける? あの夜の事を聞かせて、あの寺を壊したのか…とレイが問いかけると、聞いたのか?あいつは俺を化け物を見るような目で見たとらんが答えると、あなたは化け物だわとレイは指摘する。

その通りだと肯定したレンの手袋の掌は何故か水で濡れていた。

その頃、フェイトローズは惑星カントニカにあるカジノ・シティ「カント・バイト」に到着していた。

カジノの豪勢な雰囲気を見たフィンは、凄い!ここ来たかった!最高!と有頂天になるが、襟の赤いクロロムの花を目印にして!とローズは急かす。

そんな中、小さな宇宙人が、付いて来たBB-8をゲーム機を勘違いして、コインを投入しようとする。

ローズとフェイが店内を探していたとき、突然地震のような振動が起きたので、何事かとバルコニーに出て外を見ると、外は競技場になっており、そこで馬のような生き物がレースをやっていた。

それを見たローズは、あれ?もしかして…、ファジアーよ!見るのは初めて!と馬に似た生物の事をフィンに教える。

私と姉は鉱山しかない貧しい町に生まれたの。

ファースト・オーダーに全部奪われて… この町にいるのは戦争で儲けた連中ばかり…、出来る事なら私の手でこの町を壊したい!とローズは悔しそうに言う。

その時、BB-8が2人の側に駆けつけて来て、目的の人物を見つけたと知らせたので、急いで2人はカジノに戻り、白いタキシードに赤い花をつけた人物を見つける。

側に駆け寄ろうとした2人だったが、その時、宇宙人客の1人が見慣れぬ2人の侵入を指摘、背後から近づいたガードマンが2人に電気ショックを与え気絶させる。

2人はその場から連れ出され、BB-8も外に放り捨てられる。

惑星オクトーでは、レイのトレーニングが続いていた。

ライトセーバーを取り出したレイは、ルークが見に来た中、逆手切りなどを試してみる。

すると岩が切断され、下を通りかかったケアテイカーの押す荷車を壊れた岩の破片の一部が押しつぶしてしまう。

レイは、山の階段を登るルークに気付くと後を追い、山の頂き近くにある洞窟にやって来る。

ルークはレッスン2と言い、ジェダイは美化され神格化されていると教える。

偽善とシリアスだ… ベンだ!彼を愛した…、しかし、12人の弟子を持ってしてもベンの力を食い止める事が出来なかった。

手遅れだった…、説得を試みたが断られた… 彼は私が死んだと思っていた… 彼は寺に火を放って行った… 彼と何人かの弟子が去って… 私が悪い… ジェダイマスターなど伝説に過ぎない…とルークは過去を懺悔するようにレイに教える。

ホックス将軍率いるスターデストロイヤーの執拗な追跡はまだ続いていた。

レジスタンス艦隊の燃料は6時間です、このまま行きますと部下がホックスに伝える。

燃料が尽き、艦隊から後退した宇宙船が攻撃され宇宙の藻くずとなる。

それを成す術もなく見ているホルド中将。

窓から仲間の船がやられたのを見てたポーは、ローズ、フィン!今どこにいるんだと焦れていた。

その頃、ローズとフィンはファジアー厩舎の一画にある牢の中に閉じ込められていた。

フィン、もう艦隊の燃料が切れるわ、どうする?とローズが焦ると、手伝おうか?と牢の暗闇の中にあるベッドの方から声が聞こえて来る。

話は全部聞いちまった…、眠れなくてな…と言いながら、ベッドから起きて来た男は、コード破り、盗み、何でもやるぜ、見合う金額さえもらえればな…と言うので、ローズたちは怪しむが、その男DJ(ベニチオ・デル・トロ)は、あっさり牢の扉を開けて出て行ったので、フィンとローズはあっけにとられる。

それでも、ドアが開いているので、フィントローズも牢を飛び出す。

その直後、通路ではDJにガードマンたちが全員縛られ、床に転がされていた。

そこへ、手を上げろ!と別のガードマンが銃を手に駆けつけると、側にいたBB-8が、先ほどカジノ内で客が身体に入れたコインを弾き飛ばしてやっつける。

脱走に気付いたガードマンが牢の前にやって来ると、通路のマンホールのふたが開いているに気付く。

フィンとローズは、ファジアーが飼われている厩舎にやって来る。

フィンは、檻から突然顔を出したファジアーに驚き腰を抜かすが、ローズは愉快そうに微笑む。

そんな2人の侵入者に飼育係の子供たちが気付く。

何かを思いついたローズが、その一頭の檻を開くと、ファジアーの背後に1人の少年テミリ・ブラッグが座っていた。

テミリは侵入者に驚き、警報ボタンを押そうとするが、それに気付いたローズが、止めて!私たち、レジスタンスなのと告げると、それを聞いた他の少年たちとテミリの表情が明るくなる。

近づいて来たガードマンたちの気配に気付いたローズは、ファジアーに乗せて!と頼む。

厩舎の前にガードマンたちがやって来ると、一斉に檻が開き、数頭のファジアーが一斉に飛び出して行く。

その中には、ローズたちが乗ったファジアーも混じっていた。 テミリは、行け行け!とうれしそうに叫んでいた。

レース場を走っていたファジアーたちはコースを飛び越え、カジノの中に突っ込んで行ったので、カジノ内は大パニックになる。

やがて街路に飛び出したフィンとローズは、宇宙船を停めていた海岸を目指す。

追跡メカが接近して来たので、隠れる場所はないか?とフィンがローズに聞き、彼ら2人が乗ったファジアーは、路地に入り込む。

やがて彼らは海岸に到着するが、目の前で自分たちの宇宙船を破壊されてしまう。

追跡メカに追い込まれる形で近くの崖に来た彼らはファジアーから振り落とされてしまう。

彼らの前にパトカーがライトを照らして停止する。

来た甲斐があった…、意味はあった…とフィンとローズは立ち上がりながら呟く。

パトカーの扉が開き、中から姿を現したのはDJとBB-8だった。 ローズとフィンを乗せたパトカーは、他のパトカーを振り切りその場から遠ざかる。

惑星オクトーでは、ルークが洞窟から突き出た絶壁の石の台の上に、夜中、意識を集中していた。

すると背後の洞窟内の池の水が振動し始める。 宇宙船ラダスの医療ルームで眠っていたレイアが、ルークと呼びかけ、ルークも、レイア!と驚く。

その頃、レイは、最悪のタイミングねと心を通じて来たレンに話しかける。

上半身裸のレンは、確かに…と答える。

何故父親に背くの?正直に話して!とレイが聞くと、憎んではいないとレンが答えるので、じゃあ何故?どうして彼を殺したの?理解できない!とレイは問いかける。

お前も親に捨てられたじゃないか!とレンも言い返す。

いつも父の影を気にしている。 あの夜の事を聞きたいのか?

(回想)寝ていたベン・ソロことカイロ・レンが目覚めると、ライトセーバーを手にしたルークが自分を突き殺そうと睨みつけている所だった。

思わず、枕元のライトセーバーを掴んだベンは、ルークの振り下ろしたセーバーを間一髪防ぐ。

(回想明け)それを聞いたレイは、嘘つき!と否定する。

殺してみせろ!そうすれば本当のお前になれる!とレンは呼びかける。

そのまま夜の海岸に近づいたレイは、かねてより気になっていた穴に近づくと落下する。

洞窟の中に這い上がったレイは、闇の中に左手を差し出すが、すると、自分と同じポーズをした自分が無限鏡のように前後に無数に見えて来る。

レイは混乱するが、幻影に惑わされず、最後には私が見たかった物があるはずとの確信を持ち前進する。

そして壁面に手を触れ、見せてね、会わせて、両親に、お願い!とレイは念ずる。

壁面の背後から両親の影が近づき、それが一つの人影になったと思っていると、壁面の一部が溶け、そこから見えた相手の顔は自分自身だった。

雷が鳴る中、ルークは姿を消したレイの行方を探していた。

洞窟の中のレイはいつしか右手を差し出し、スターデストロイヤーに乗っていたレンの方も、手袋を外し右手を差し出すと、闇の中で2人の手が触れ合う感触が伝わる。

その時、レイのいた洞窟にルークが入って来て、レイとレンが手を触れ合っている姿を発見!止めろ!と叫ぶと、周囲の岩が壊れる。

レイはルークに向い、本当なの?彼を殺そうとしたの?と涙ながらに聞いて来る。

島を去れ!とルークは言い渡すが、レイは感情的になり、杖で攻撃して来たので、応戦したルークだったが、側に落ちていたライトセーバーまで抜いて、真実を話して!とレイが迫ったので、ルークはかつて、訓練の最中に闇を見て、寝ていたベンにライトセーバーを抜いた事は認めながらも、彼はファースト・オーダーになったと言うと、さっき彼と触れたけど、あなたの本来の姿を見た、ベン・ソロはこっちに付く。

レンが最後の希望…と言い残し、レイはファルコンで去って行く。

ルークは火を灯すと例の洞窟を燃やしに向かうが、背後に気配を感じ振り返ると、ヨーダのゴーストが出現していた。

マスター・ヨーダ…とルークが語りかけると、若きスカイウォーカーよとヨーダは応ずるが、もう終なんです…とルークは告げる。

あそこも本も焼き払って、もう終わりにしますとルークが言い、洞窟の中に入るが、いざ火を点けようとするとルークはためらう。

それに気付いたヨーダが念じると、雷雲から洞窟の側の木に落雷が落ち炎上する。

その炎は洞窟も包み込む。 驚いたルークは洞窟に入ろうとするが燃えるドアに阻まれる。

会いたかったぞ、若きスカイウォーカー、いよいよ今が、ジェダイオーダーの最後ですか? その時が来た…、過去など捨て去るのだ… 求める物は目の前にある…とヨーだが言うと、ベン・ソロも失った…、あの子も失う…とルークはおののく。

ヨーダは、失敗の経験で強くなる。失敗こそ最高の師となる。

わしらは彼らを見守るのだ、マスターとして…と言い聞かせる。

ハイパージャンプでレジスタンスの艦隊とファースト・オーダーの追撃隊まで後4パーセクに迫っていたローズたちだったが、RJはコード錠破るのにいくらくれるのか?と言い出す。

持ってないよとフィンが言うと、DJはローズは胸に下げていた姉と同じペンダントを見て、ヘイシャンメタルだな?放射能反応がある…と言うので、ローズはペンダントを握りしめるが、それを引きちぎってDJに投げ渡す。

フィンは、そいつは帰してやれ、命の次に大事な物なんだとローズの気持を察してDJに頼むが、DJはそんな事は無視して、宇宙船の計器の一部を分解し始めたので、何で自分の宇宙船を壊す?とフィンは不思議がる。

その宇宙船はDJのではなく、惑星カントニカで盗んで来た物だと気づく。

持ち主は武器商人だ、悪い奴に武器を売ってた…、良い奴にも…と言いながら、機内のホログラム装置で、ファースト・オーダーのタイファイターだけではなくレジスタンスのX-ウィングも投影してみせる。

世の中のからくりは見ても深入りはしないとDJはうそぶく。

スターデストロイヤーは、レジスタンス艦隊の最後の駆逐艦の姿を捕え攻撃を加えていた。

宇宙船ラダスの燃料が底をつくのも時間の問題だった。

ラダスに乗っていたポーは、どうする気だ?もうこの一隻しかないのか?と司令室のホルド中将に聞きに来るが、とある惑星に一次避難するため輸送船の連料を他の船に補給していると知ると、この船を放棄する気か?臆病者!あんたは裏切り者だ!とホルド中将に食って掛かり、結果、ポーは司令室から追出されてしまう。

フィンはポーと通信し、探していた人物とは別人にコード破りを頼む事になったと伝える。

同じくハイパースペースをファルコンで飛んでいたレイは、もし先にフィンに会ったら伝えてとチューバッカに託し、1人脱出ポッドで、レンの待つスターデストロイヤーに乗り込んで行く。

案の定、スターデストロイヤーのドックにはレンが待ち構えており、レイは手錠を取り出したトルーパーたちの姿を見る。

その直後、そのスターデストロイヤーの近くに出現したのがDJやフィンたちが乗る宇宙船だった。

DJは慣れた手つきでシールドの一部の隙を突き、デストロイヤー内への潜入に成功する。

宇宙船ラダスでは、ホルド中将が乗組員を輸送船に搭乗させていたが、ポーとその仲間たちは、あなたの指揮権を剥奪すると言い、銃を突きつける。

妙な動きを見せたらスタンガンを使用するとポーはホルド中将たちに指示する。

スターデストロイヤー内のランドリー室にあった軍服を頂き、ファースト・オーダー兵士に化けたDJ、フィン、ローズが通路に出る。

BB-8には黒い箱をかぶせてごまかす事にする。

しかし、通路にいた黒いBB-9Eが歩いている3人と黒い箱に気付きスキャンするが、異変は発見できなかった。

手錠をされ、エレベーターに乗せられたレイは同乗したレンに、これはやるべき事じゃない、でも手を触れたとき、あなたはスノークの背先じゃなかった。あなたはこちらの側に手を貸すわ、見たのよと訴える。

俺も見た、俺の仲間になれ、レイ!お前の親が誰か分かった…とレンも言う。 2人はストークの待つ部屋にやって来る。

レイを連行して来たレンにストークは、でかしたぞ我が愛弟子、見事に信頼を取り戻したなとねぎらいの言葉をかける。

そして、若きレイよ、ようこそ!とレイに呼びかける。

ヘイシャンメタル、最高の伝導率…、DJは機器を操作した後、そう言いながらペンダントをローズに返す。

それを見て安堵したフィンに、黒い箱をかぶったBB-8が通信機を発射し、ポーから停船させると知らせて来る。

司令室にやって来たポーは、閉じ込めてたホルド中将が側にあった消化器を噴射し逃げ出そうとした姿をモニターで確認し、ドアを封鎖しろ!とケイデル・コー・コニックス(ビリー・ラード)に呼びかける。

しかし、司令室に残っていたC−3POは、反逆の手助けは出来ませんと言い逃げ出そうとしたので、ポーが止めようとすると、ドアが反対側から破壊される。 フィンはもう待てない!と焦るが、次の瞬間、DJはトラッカーへの通路のドアを開けてみせる。

フィンはローズに、君の番だと呼びかける。

宇宙船ラダスの司令室では、ポーが破られるドアに向け銃を向ける。

トラッカーの部屋に入り込もうとしたフィンとローズだったが、BB-9Eやストーパーたちが待ち伏せしていた事に気付く。

DJは観念したように、両手を頭の後ろに組床に這いつくばり、フィンの背後から、2187、良く戻って来たね!とフィンに呼びかけながら近づいて来たのはキャプテン・ファズマ(グウェンドリン・クリスティ)だった。

ラダスの司令室のドアを破って入って来たのは、杖をついたレイアだった。

レイア!と呼びかけたポーに向け、レイアは銃を撃つ。

ラダスから連絡船が次々と離脱して行く。

司令室を奪還したホルド中将が、気絶したポーがストレッチャーで運び出されるのを見ていると、困った問題は私の中で解決する、あなたも乗ってとレイアはホルドに脱出するよう勧める。

誰かが残らなければ…とホルド中将は反論するが、これ以上の犠牲は耐えられないとレイアは言うが、結局ホルド中将が残る事になる。

フォースと共にあらん事を!と互いに言い、レイアとホルド中将は手を握り合う。

ストークの前に立たされたレイの手錠が自然に外れる。 近くへお出で…とスタークが呼びかける。

強い闇が立ち上がっているとスチークは言うと、レイが持っていたライトセーバーがスタークの手元へ飛び、スタークはそれを椅子の横に乗せる。

もっと近くへ!とストークが言うと、レイの身体が浮いて自然に前進する。

この私がお前たちを繋いだのだ…とストークは笑う。

スカイウォーカーの事を全て教えてもらおう!とストークはレイの顔を触りながら迫る。 その後で嬲り殺しにしてやる!さあ、全てを話せ! 嫌!と拒否したレイを、空中に飛ばすストーク。

レイは空中に身体を浮かせられながらも、嫌〜!と拒否する。 その頃、気絶していたポーが目を覚ます。

ポーは、自分が輸送船で脱出している事に気付くと、嘘だろう?まさか…と呟く。

そんなポーを呼び寄せたレイアは、反対側の窓から見えて来た惑星クレイトを見ながら、前に基地があったのと教える。

小型船であそこへ隠れれば敵の追跡をやり過ごせる…、中将が望んだのよ、ヒーローになる事より仲間を守る事を…とレイアは、ポーの手から発信器を受け取りながら言い聞かせる。

スターデストロイヤーからの攻撃を受け始めた宇宙船ラダスに1人残っていたホルド中将は、惑星クレイトに向かう小型輸送船を眺めながら、レジスタンスに幸運を…と呟く。

スターデストロイヤー内で捕えられたフィンとローズは、ファズマに銃を突きつけられハックス将軍の元へ連行されると、その場に跪かされる。 ハックス将軍はフィンの頬を叩くと、良くやったファズマ!とねぎらう。

そこへ現れたのはDJだったので、裏切ったのね!とローズは憤る。

そりゃ、状況が変わりゃ…とDJはしらっと答える。

部下の1人が、この男の言った通りでした、30隻脱出しましたと、レジスタンスの動きをハックス将軍に伝える。

武器の用意は?とハックスが聞くと、いつでも…と部下は答え、やれ!とハックスは命じる。

惑星クレイトに向かっていた輸送船団にスターデストロイヤーから攻撃が始まる。

引き返します!と輸送船の操縦士がホルド中将に連絡して来るが、遅すぎるわ!全速力で逃げて!とホルドは答える。

床に叩き付けられたレイにスノークが、そんなにスカイウォーカーの事が大事なのか?と呆れたように言うと、立ち上がったレイは、スノークの椅子に置いてあったライトセーバを引き寄せようとするが、そのセーバーはレイを通り越し、Uターンしてレイの身体にぶつかりスノーくの元へ戻って来る。

お前の考えは見えるとスノークは嘲る。

そして、又レイの身体を円形モニターの前に浮遊させ引っ張って来ると、攻撃を受けている輸送船団の様子を見せる。

レイは振り返り、レンの腰に下げていたライトセーバーを引き寄せ構える。

わずかな希望がまだいたのか…と驚いたスノークは、飛びかかって来たレイをはね飛ばし、ライトセーバーはレンの足下へ転がって来る。

殺せ!と言いながら、レイの身体を念力でレンに向かせたスノークは、だからこそ生かしておいたのだ、闇の弟子、ベーダー卿の力を披露しろ!とレンに命じる。

ライトセーバーを拾い上げたレンは、やるべきだと分かっている!と答える。

ベン!と呼びかけるレイの前で、レンは指先をわずかに動かす。 スノークの椅子の横に置いてあったレイのライトセーバーがゆっくり向きを変える。

殺せ!と叫んだスノークは次の瞬間驚きの表情になる。 椅子の横に置いていたライトセーバーが発光し、彼の腹を貫いていたからだ。

その腹を斬り割いたライトセーバーは、スニークの念力が切れたレンの手元に戻って来る。

ライトセーバーを手にしたレイの目の前で、レンも赤いライトセーバーを光らせる。

2人は互いに背を向け合うと、迫って来た赤い衛兵、エリートプレトリアンガードと戦い始める。

小型輸送船団は次々に破壊されて行く。

フィンは、なんて汚い奴だ!とDJに悪態をついていたが、損したり、得したり…、それがビジネスだ…ファースト・オーダーから受け取った報酬の入ったボックスを確認したDJが言うので、間違ってる!とフィンが諭すと、かもな…とDJも応じ、その場から立ち去って行く。

レイは、鞭状に曲がる武器を持った衛兵と戦い、ライトセーバーを絡めとられると、衛兵の片手で首を締められる。

その衛兵を背中から尽きさし援護したレンだったが、レイは二本に分離する武器を持った別の衛兵に立ち向かって行く。

エリートプレトリアンガードは全員手強く、レイもレンも苦戦する。

首を締められたレイは、一旦手放したライトセーバーを逆手に持ち替え背後の衛兵を斬る。

その直後、レンを羽交い締めにしていた衛兵にレイはサイトセーバーを投げつけ援護する。

エリートプレトリアンガードを全員倒したレイは、艦隊が危ない!攻撃を止めさせて!今ならまだ間に合う!とレンに頼むが、レンは、古い物は滅びるんだ…、ルーク・スカイウォーカー、シス、ジェダイ、レジスタンス…、レイ!俺と手を組もう!そして銀河に新しい帝国を築くんだ!と言って来る。

両親の事を話したい…、知っていて、ごまかしていたのか?知っていたのか?言えよ!とレンから責められたレイは、名もない人達…、ガラクタの中で育った…とレイが答えると、今は違う!俺と組もう!頼む!とレンは呼びかけ、右手を差し出す。

小型輸送船弾はまだ攻撃を受けていた。 それを見かねたホルド中将は司令室の椅子に座ると宇宙船ラダスをスターデストロイヤーの方向へ転換させる。

レイは右手を伸ばし、レンと握手すると見せかけ、レンの左手から自分のライトセーバーを引き寄せようとするが、レンもフォースでそれを奪い返そうとしたので、ライトセーバーは空中で静止状態になる。

ファズマは、ブラスターで処刑など手ぬるいわ…と言い、レーザー切断機のような武器で床に押し付けられたフィンとローズを合図とともに斬るよう命じる。

ポーは、ラダスがスターデストロイヤーの方向へ切っ先を向けるのを見て、まさか!とホルド中将の意図に気付く。

ハックス将軍たちは、自分たちの方向へラダスを向けたホルド中将の作戦に気付き、撃墜せよ!と命じる。

レイとレンは、空中のライトセーバーを奪い合おうとフォース合戦をしていた。 ファズマがやれ!と命じる。

ホルド中将が宇宙船ラダスのエンジンを全開にする。

レイとレンのフォース合戦は互角で、ライトセーバーは空中で分解してしまう。 特攻作戦に出たラダスはスターデストロイヤーに激突する。

それを目撃したレイアやポーたちを乗せた輸送船他数機は、惑星クレイトへ接近する。

破壊し炎上するスターデストロイヤーのドック内で気絶していたフィンの足を引っ張って声をかけたローズは、脱出用シャトルへと一緒に走るが、そこに立ちふさがったのはファズマとトルーパーたちだった。 ファズマがフェイたちにブラスターを構えたとき、背後から攻撃される。

それは側に立っていたAT-STスカウトウォーカー、通称「チキンウォーカー」だった。

チキンウォーカーの操縦席外殻が外れ、中で操縦していたのはBB-8だった。

あっけにとられながらも、床に落ちていた武器をフィンが拾い上げようとした時、まだファズマが目の前にいたので、ローズがレイガンを拾い援護するが、トルーパーの攻撃を受ける。

フィンはライトセーバー風の武器で、長い棒を持ったファズマに斬り掛かって行く。

それを受け止めたファズマは、お前はやっぱりクズだ!と嘲って来るが、クズで結構!とフィンは返し、ファズマの隙を突いて斬り掛かる。

マスクの一部が破壊され、素顔の目が除いたファズマがフィンを睨み返したとき、床が抜けて、ファズマは炎の中に落下して行く。

その時、BB-8と一緒にチキンウォカーの操縦席の乗り込んでいたローズが呼びかけて来たので、フィンもそこに乗り、シャトルに乗り移るとドックから発進する。

ハックス将軍はスノークの部屋に指示を扇ぎに来るが、スノークが死んでいるのを発見する。

これは何だ…と唖然としていると、側で倒れていたレンが起き上がり、女がスノークを殺したと言うので、何があった?とハックス将軍は説明を要求するが、誰に向かって口を聞いているんだ!と言い返したレンは、最高司令官が死んだ…、今はいない、最高司令官は俺だ!と良いながら、フォースでハックス将軍の首を締め付ける。

ハックス将軍は、最高司令官、万歳!と答えるしかなかった。

雪の惑星クレイト 基地に到着していたレイアは、敵が来る!閉めて!とドックの大扉を閉めるように指示を出す。

大扉が閉まりかけると、機器を悟った星の生き物スノーフォックスが逃げ込んで来る。

ファースト・オーダーのシャトルが閉まりかけた大扉の隙間から基地内に飛び込んで来る。

レイアやポーは一斉に大破したシャトルに攻撃を加えるが、中から出て来たのはローズとフィンだった。

ポーは、生きていたのか!俺のドロイドは?と声をかけ、そのBB-8も無事だったと知り喜ぶ。 しかしローズは、基地内の残っていたレジスタンスの少なさを見て、残ったのはこれだけ?と悲しむ。

惑星の周辺にシールドを張り、外部への救援を発信する事にする。

レイアは、私のコードを使ってと指示する。

外の様子をモニターで見ると、雪上に巨大なキャノン砲がセットされており、基地を狙っている事が分かる。

デススターの小型版だとフィンが指摘するが、大丈夫だ、同志はいる!レイアを信じる物がやってくるはずだ!まずはキャノンを潰す!と怯える仲間たちに声をかける。

扉の外の壕の中で敵を迎え撃つレジスタンス軍の指揮官が双眼鏡で敵の様子を見るため歩くと、赤い足痕がついたので、赤い物を嘗めてみた兵士は、塩だ…と気付く。

基地から、フィンやローズ、ポーが操縦するポンコツスピーダーが飛び出す。

スピーダーの脚の部分が雪をかき分け、赤い航跡を描く。

敵地上軍接近! 彼らの前方に待ち構えていたのは、ファースト・オーダー重強襲ウォーカーAT-M6だった。 その上空に浮かぶシャトル内には、ハックス将軍とレンが乗っていた。

敵機13機接近中!と報告を聞いたレンは、この山の中のレジスタンスを叩け!このまま行け!と命じる。

ファースト・オーダーのタイファイターが攻撃して来たので、散開しろ!キャノンを叩くまで諦めるな!とポーが指示を出す。

そこに駆けつけて来たのが、ミレニアムファルコンで、操縦していたチューバッカの横にはポーグは1羽乗り込んでいた。

銃座に乗り込んでいたレイは、これ、気に入ったわ!と撃ちながら喜ぶ。

何をしてる!あれを叩き潰せ!とレンは苛立つ。 レイはタイファイターをおびき寄せる為にチューバッカに上昇するよう命じる。

全火力をスピーダーに浴びせろ!と命じる。 基地内では、被害甚大です!とレイアは報告を受ける。

ミレニアムファルコンは地面の亀裂の中に突っ込んで行く。

追って来るタイファイターをレイが銃座から撃ち落とす中、チューバッカは、ファルコンを地底の空洞の中を飛び回った後、再び亀裂部分から地上へ飛び出す。

基地を狙ったキャノン砲が光り出す。

そのキャノンを守るように前進するAT-M6の攻撃に、次々とスピーダーが破壊されて行く。

そんな中、フィンの操縦するスピーダーがまっすぐキャノン砲へ向かって行くので、戻れ!フィン!間に合わない!引き返せ!とポーが呼びかけるが、フィンは特攻を決意したようにキャノン砲へ向かって行く。

ポーに従って!とローズもフィンに呼びかけるが、ノー!と拒否したフィンは通信用のヘッドホンを外してしまう。

フィンのスピーダーの脚部が破損し、フィンは発光し始めたキャノン砲に突っ込んで行く。

その時、ローズは自分のスピーダーごとフィンのスピーダーの側面にぶつかり、フィンの機体を破壊する。

側溝に滑り込んだポーは、逃げろ!速く!とそこにいたレジスタンス仲間に声をかける。

地上に墜落したスピーダーから脱出したフィンは、側で大破していたローズのスピーダーへ駆けつけるが、ローズは操縦席で気絶していた。

ローズ!何て事を!もう少しだったのに…と呼びかけると、目を開けたローズは、違う…、助けたのよ…、敵を憎むより、愛するのよ…と言うとローズは目を閉じて倒れ込む。

その時、キャノン砲が発射される。

扉が破壊されたのを見たレンは、ハックス将軍に前進するように命じる。

基地内では、悲鳴は聞こえても助けには来ない…と、援軍からの応答がない事に絶望感が広がっていた。

最後まで戦った…、だけど銀河の全ての希望の火花は空しく消えて行く…とレイアは哀しげに呟く。 その時、C-3POとレイアは基地の奥から誰かがやって来た気配に気付く。

ルーク!と驚くレイアは、近づいてフードを取ったルークに、何て言いたいか分かるわ、髪型変えたねでしょう?と言うと、良く似合ってるよとルークは答える。

レイア、悪かった…と詫びるルークに、良いのよ、分かってる…、最後に戻ってくれた、嬉しいわ…、彼と対決するつもりなんでしょう?とレイアが聞くと、救う事は出来ない…とルークは答える。

だが戻れない道はない…と言ったルークは、ミレニアム・ファルコンの操縦席から持って来たハン・ソロのゴールデン・ダイスをレイアに手渡す。 それを受け取ったレイアはルークの額にキスをする。

ルーク様!とC-3POが呼びかける中、ルークは1人で基地の外に出て行く。

それを見守るポーたち。

それに気付いたレンは、止まれ!と命じると、ありったけの火力を集中させ、あの男を倒せ!と指示する。

AT-M6が全機基地の前に火力を集中する。 もっとだ!もっと!とレンは叫ぶ。

もう十分でしょう?とレンに言葉をかけたハックス将軍は撃ち方止め!と命じる。

力尽きたように椅子に腰を落したレンに、ご満足ですか?と皮肉るハックス将軍。

赤い噴煙の中から、全く無傷のルークが進み出て来る。

それを知ったレンが下に降ろしてくれ!私が良いと言うまで攻撃はするなと言うと、誘いに乗っては行けませんとハックス将軍は制するが、レンのフォースで投げ飛ばされてしまう。

その頃、基地内には、フィンが気絶したローズを引きずって戻って来る。

着陸したシャトルから降りて来た人物を双眼鏡で確認したポーは、カイロ・レンだ!とフィンたちに教える。

手を貸さなきゃ!とフィンが進み出ようとするが、待て!とポーが止める。

俺を許すと言いに来たのか?とレンは対峙したルークに呼びかける。

しかしルークは、違う!と答えたので、レンはマントを脱ぎ捨て、赤いライトセーバーを抜く。

ルークも青いライトセーバーを取り出す。 その様子を見ていたポーは、何か狙いがあるはずだ…と考え込み、俺たちが逃げる時間稼ぎだ!と気付く。

俺たちはファースト・オーダーを倒す火花だ、どこかに出口があるはず、第一彼はどこから入って来たんだ?

聞け!逃げ道を探すんだ!とポーは基地内の全員に呼びかける。

C-3POは逃走に成功する困難さを説明しようとするが、ポーは黙らせる。

その時、スノー・フォックスが基地の奥の方へ逃げてったのにポーは気付く。

どこへ行くつもりなんだ?とフィンは不思議がり、全員が指示を仰ごうとレイアを見るが、何故私を見るのです?彼に聞いて…とレイアは言うので、ポーは迷わずスノー・フォックスの後を追い始める。

ミレニアム・ファルコンを操縦していたレイは、腕にはめた通信用ビーコンを頼りに抜け道を探していた。

R2-D2も機器をいじり協力していた。

やがてスノー・フォックスが逃げ出して来た抜け道を発見したレイは、そこに接近する。

ポーたちも、スノー・フォックスの逃げ道を辿り抜け道の出口へやって来るが、崖崩れでその出口が塞がれているのに気付く。

スノー・フォックスたちは身体が細いので狭い穴を抜け出していたが、ポーたちは抜け出せそうにもなかった。

レンとルークは斬り合っていたが、レンのライトセーバーはルークの身体に触れる事すら出来なかった。

お前を感じる、すまない…とルークが言うと、貴様を殺してジェダイを終わらせてやる!とレンは憎々しげに叫ぶ。

私はお前を見放した…、後悔している…とルークはレンに話しかける。

戦いを終わらせ、お前を殺せば最後のジェダイの時代も終わる。

レジスタンスの戦いは始まったばかりだ、そして私は最後のジェダイではないと言う。

その頃、地上に降りたレイはフォースの力で洞窟を塞いでいた岩を動かし、フェイとの再会の抱擁をする。

彼女を殺す!お前もだ!とレンは叫ぶが、ムダだ…、怒りで倒した所でお前からは離れない…、お前の父のようにな…とルークは言う。

しかし、構わずレンはライトセーバーでルークの身体を斬り割くが、ルークが動じないので、さらに突いたりするが、ルークは全く無傷のままだった。

同じ頃、惑星オクトーの孤島の絶壁の石台の上で空中浮遊していたルークの本体は苦しんでいた。

又会おう、ベン…と言い残し、ルークの姿はレンの前から消えて行く。

振り返って、既に基地内には誰の残っていない事を感じ取ったレンは、ノー!と絶叫する。

惑星オクトーの孤島の絶壁の石台の上に降りて来たルークは、苦しそうに沈みかけた夕日を見つめる。

レジスタンス全員をミレニアム・ファルコンに収容したレイは、何かを感じ取る。

側にいたレイアも又、ルークの何かを感じていた。

石台の上に座り直したルークは、2つの沈み行く夕日を前にあぐらをかくと、次の瞬間、肉体が消え去り、服だけがその場に落ち、その服は風に飛ばされて行く。

スノートルーパーを従い基地内に侵入したレンだったが、案の定もぬけの殻だったので、レイに念を送る。

それを感じたレイだったが、無言のままファルコンの扉を閉じる。

念が消えた事を知ったレイは床に落ちていた父の形見のゴールデン・ダイスを拾っていたが、そのダイスも手の中で消えて行く。

惑星を飛び立ったファルコンの中では、C-39OとR2-D2が無事再会を果たし、レイアもチューバッカと抱き合っていた。

ポーはBB-8と話していたレイに気付くと近づき自己紹介すると、レイも名乗ったので、知ってると笑顔で答える。

フィンは、まだ意識が戻らないローズに毛布をかけてやっていた。 ルークは逝ってしまった…とレイが言うと、私も感じましたとレイアも答える。

これからどうします?レジスタンスと会えるんですか?とレイが聞くと、準備は整っていますとレイアは答える。

ハイパージャンプするミレニアム・ファルコン。

その頃、惑星カントニカの「カント・バイト」内の厩舎では、飼育係の少年たちが、ジェダイやレジスタンスの戦いの様子を互いに話し合っていた。

すると、親方が怒鳴り込んで来たので、少年たちはその場を逃げ出す。

外で1人、掃き掃除を始めたテミリ・ブラッグは、満天の星空を見上げ、流れ星を見る。

彼の右手の人差し指には反乱軍のマークが入った指輪がはめられていた。

その手でテミリは帚を持ち上げ、夜空を見つめるのだった。
 


 

 

inserted by FC2 system