白夜館

 

 

 

幻想館

 

キングスマン:ゴールデン・サークル

「キングスマン」の続編で、前作同様荒唐無稽な「007」パロディが繰り広げられる。

今回は「007」ネタだけではなく「インディ・ジョーンズ」ネタなどが加わっているような印象を受ける。

全体的にCGIを使ったファンタジックなギミックが多用され、コミックの世界を見ているようでサスペンス度は低い。

そもそも眼球を撃ち抜かれ即死した男を蘇らせるなどと言う発想がマンガと言うしかなく、リアリズムなどを求めたら楽しめないだろう。

とは言えイギリス風の風刺精神は全開で、悪役の論理にも一理あるのが皮肉っぽいし、意図的に下品な表現も随所に登場する。

ステイツマンとして登場するアメリカのスパイも、イギリス人から見たステレオタイプのギャグなんだと思う。

全体的に日本人好みの美男美女みたいなキャラが出て来ないので、日本では興行的に伸びるかどうかは怪しい。

特に女性陣は全体的に痩せ過ぎて老けて見えるキャラが多いせいか、ボンドガールのような魅力がないのが残念。

特に前からの繋がりで、エグジーの恋人役として登場するスウェーデン王女キャラも微妙なのだが、海外では人気があるのだろうか?

唯一、ボンドガール経験者ハル・ベリーが登場しているが、もうボンドガールのような肉体露出はなく、終始スーツ姿なので「007 ダイ・アナザー・デイ」の頃のイメージとは別キャラながら、本作に登場している女優陣の中ではまだ魅力があるように感じる。

おそらく、ボンド映画特有のお色気担当としての女優キャラ自体もパロっているのだと思うが、それが成功していると言うかと言うと微妙ではないだろうか。

もの凄い傑作…と言うような感じではないが、普通に楽しめる出来だと思う。
▼▼▼▼▼ストーリーをラストまで詳細に書いていますので、ご注意ください!▼▼▼▼▼
2017年、イギリス映画、マーク・ミラー 、 デイヴ・ギボンズ原作、ジェーン・ゴールドマン 、 マシュー・ヴォーン脚本、マシュー・ヴォーン監督作品。

20世紀フォックスロゴとファンファーレ

バグパイプで奏でる「カントリーロード」の曲が流れる中、紳士服店「キングスマン」のロゴがショウウィンドーに描かれた店先の情景。

その入り口から出て来たスーツ姿のエグジー(タロン・エガートン)をエギー!と呼びかけたのは、エグジーがかけたメガネが解析した所、かつてキングスマンになるテストで失格したチェーリー・へスケス(エドワード・ホルクロフト)と気付く。

お前が紳士で俺が平民だなんて…と不満を口にしながら、チャーリーは銃を突きつけ、エグジーに道に待たせていた車のドアを開けさせる。

エグジーは、怪しげな車が3台近づいて来たことにも気付く。

エグジーは指紋認証でと待っていたタクシーのドアを開けると、運転手に、ピート、車を出せ!と命じる。

車が走り出した中で、飛び込んで来たチャーリーとテグジーの格闘が始まる。

怪しげな3台の車もその後に付いて来る。

エグジーはチャーリーの喉に電撃をくらわせるが、チャーリーは効かないと平然と言う。

ドアが開いたままの側部からチャーリーを落そうとするが、チャーリーの右手は義手になっており、その掌で地面を押さえ、火花を散らしながら落ちないように耐える。

エグジーは前の座席に篠場さていた銃を取り出し発砲するが、座席に戻ろうとするチャーリーの右手の平で弾は全部弾かれてしまう。

さらに義手で銃を掴むとひねって来る。

逆に車から落されそうになったエグジーは見知らぬ敵の車が反対側から体当たりして来たので開いたままのドアにしがみつくが、その時、前方から対向車が来たので、大きくジャンプし体当たりは免れるが、対向車がぶつかったドアは取れかかってしまう。

エグジーは車の天井にしがみつくが、車内にいたチェーリーが義手で天井を貫いて攻撃して来る。

エグジーはドアの所に転がり、車内のホームバーにあった酒瓶を掴んでチャーリーの顔に叩き付けるが、怒ったチャーリーに蹴落とされ、ドアもろとも落下する。

チャーリーは、前の座席裏に仕込まれていたモニターを開き、キングスマンのデータに侵入しようとする。 エグジーは、地面にこすれるドアの上に乗り車の後部にしがみついていた。

そこに敵の車がスピードを上げ激突して来たので、衝突寸前にエグジーは後部ドアを開き中に入り込む。

チャーリーは、後部座席がナイフで斬り割かれるのを見つける。

エグジーの靴の先から飛び出したナイフだった。

エグジーは又後部座席に飛び込み、チャーリーと戦うが、チャーリーが義手でエグジーの靴先のナイフを弾き飛ばしたので、そのナイフは運転手ピーターの喉に突き刺さってしまう。

ピーターはそのまま絶命したため、車は縁石に正面衝突してしまうが、エグジーは一瞬早く座席を背にうずくまるが、チャーリーは義手だけを車内に残し、身体はフロントガラスを突き破り前方に弾き飛ばされてしまう。

停まったタクシーの運転席にエグジーは起き上がり、ギア部分を特別仕様のものにスライドさせる。

そのギアを引くと、四つのタイヤは新品のタイヤに自動交換される。

さらにギアを倒すと、車輪は猛スピードで回転を始め、タクシーは横に移動し始め、そのまま加速度が付いてその場から走り出す。

後方に集まっていた敵の小型車3台もすぐに追跡を再会するが、起き上がったチャーリーがやれ!とけしかけると、3代の小型車の屋根が開き、下からマシンガンが飛び出して来る。

町中にも関わらず敵が撃って来たので、エグジーはキングスマン本部のマリーン(マーク・ストロング)に運転手がやられたと連絡し、指示を仰ぐ。

南へ向かえと指示したマリーンは、エグジーのタクシーの進行方向の信号を一斉にブルーに変える。

ハイドパークにやって来たエグジーは、攻撃して良いか?と聞くと、許可するとマリーンが言うので、束になった3つのミサイルを発射する。

3つのミサイルが追尾して来た3代の敵の車を全部破壊する。

その時、気を抜くな!警察が来る!ランデブー地点へ!とマーリーが言って来たので、フロントガラスないんだけど?とエグジーは訴えるが、息を止めるのは得意だろう?とマーリーがからかうので、やむなくそのままタクシーは湖の中に入って行く。

完全に車体が水中に没すると、タイヤが全て引っ込み、水中カーに変形し隠しトンネルの中に入って行く。

下水溝の中で車を降りたエグジーは、前の仕返しかい?と聞くが、仕返しなら君を殺したはずだとマリーンは答える。

今夜の食事は命より大事なんだと言い、マンホールを開けたエグジーだったが、その下を流れる下水を見てうんざりする。

そんなに大事な食事なのかい?とマリーンが効いて来るので、そう云うこと!と言い残し、エグジーはマンホールの中に飛び込む。

後に残ったタクシーの中では、チャーリーの義手が勝手に動き出し、指先の先端がフラッシュメモリーになり座席裏のパソコンに差し込まれる。

ガラハッドの画面のコードキーが合致し、キングスマンのデータベースにアクセス許可になる。

一方、別のマンホールから出て来たエグジーは泥だらけだったが、そのままティルデ王女(ハンナ・アルストロム)がいるガラハッドの家に入り込む。

泥だらけのエグジーに驚いたティルデは、何かあったの?JBも嫌がるわとエグジーの愛犬パグを抱いて言う。

それでも構わずそのままキスをしようとして来たので、彼女の愛を感じたエグジーはシャワーを浴びて来ることにする。

その後、普段着に着替えたエグジーとティルデは、友人のリアム(トーマス・ターグーズ)やジャマール(トビー・バカレ)とともにブレンドン(カルバン・デンバ)の誕生パーティを始める。

そこに用意されていた酒瓶を見たエグジーは、スウェーデンの酒?と驚くが、明日彼女の父親と会うので…と言い、自分は飲まないと断るが、ジャマール頼む!とパグJBの世話を頼もうとするが、犬アレルギーで…と断りかけたジャマールは、条件がある…、一杯飲めと命じ、結局エグジーも一緒にみんなで乾杯することになる。

そんな彼らのテーブルの上に置いてあった袋の中のコカインにカメラが寄ると、それがカンボジアのジャングルへ変化する。

そのジャングルの山の中に、「ポピー・ランド」と派手な看板が出た一画があった。

その中の「ポピー・ダイナー」の中にいたのは麻薬女王のポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)だった。

ポピーは、胸に黄金の円のマークが入った紹介者チャールズ(キース・アレン)とともにやって来た新入りを前に、新入りには教えないの、ゴールデン・サークルの歴史は…と言い、お腹空いてない?と聞く。

そして、キッチンのフロアにエプロンをしながら移動したポピーは、チャールズ、言っておきたいことがあるわ、ここでのボスは私だけ、命令には必ず従って…、頷くだけなら誰でも出来るわ、証明して!と迫る。

名前は?と聞かれた新入りは、アンへス(トム・ベネディクト・ナイト)ですと答えると、あんたが彼をミンチマシンに突っ込んでと命じると、冗談だと思い全員笑い出す。

しかしポピーは笑いながらも、ミンチマシンのスイッチを押す。

事態に気づき逃げ出そうとしたチャールズだったが、ポピーが口笛を吹くと、犬小屋に入っていた2体のロボット犬が出て来てチャールズに吼えかかる。

怯えたチャールズを殴って気絶させたアンヘルは、チャールズの身体を肩に担ぎ、ミンチマシンの中に入れようとする。

気付いたチャールズはミンチマシンを握りしめ、耐えようとするが、結局中に上半身を押し込まれ、服はみじんになって別の口から吹き出し、大量のミンチが流れ出る。

ポピーはその肉を手に取ると、表にある「ポピーズ・サロン」を指し、あそこでエステして来てと命じると、自分はハンバーグを焼き始める。

翌朝、出かけようとしたエグジーをテーブルから、朝食は?呼び止めたティルデは、朝食は職場ですると答えたエグジーに、今夜の練習をしとかないとと案ずるので、それは大丈夫だと思うよ…とエグジーは、かつてハリー・ハートことガラハッド(コリン・ファース)から学んだテーブルマナーのことを思い出しながら答える。

王室相手のマナーは必要ないとエグジーが言うと、会いたかったわ、彼と…とティルデはガラハッドのことを言い、どうだった?ミスター・ピックル?とエグジーも剥製として部屋に置かれていたガラハッドのかつての愛犬に聞く。

ロンドン「サヴィル・ロウ」にある高級スーツ店「キングスマン」の店に車でやって来たエグジーは、店の中に入ると、テーブルの奥に座っていたアーサー (マイケル・ガンボン)から、ガラハッド遅刻だぞと叱られる。

既に席に着いていたロキシー・モートンことランスロット(ソフィ・クックソン)同様、急いでメガネをかけると、テーブルの他の席に座っている全メンバーの姿が見える。

マリーンが部屋に来ると、19時再会で…とアーサーが言い、エグジーとランスロット以外のメンバーは頷きながらメガネを外し、全員ホログラムも消え去る。

マリーンは、室内のモニターに、チャーリーのデータを出してみせ、ヴァレンタイン吉から姿を消した1人で、首に爆破装置を仕掛けられていた。

前の事件で全員首が吹き飛んだはずだったが、彼は幸運にも腕と声を失っただけで、その後、謎の組織に雇われた、…と判明したことを教える。

チャーリーの一味の死体には歯も指紋もなかった、24金を使ったタトゥーを入れていた女の死体もあった…、何かの地下組織の属していると思われますとランスロットが代わって報告する。

「ポピーズ・サロン」に入って来たアンヘルは、そこにいたロボットメイドから、全部脱いでと命じられたので、上着を脱いで部屋中央にある椅子の上に乗る。

すると、メイドロボは指先を彼の口の中に入れ、あっという間に彼の歯と指紋を消し去って行く。

さらに、椅子の側のガラスビンの中で溶けていた金を使い、アンヘルの胸に輪っかの入れ墨を入れる。

その入れ墨を入れた上半身裸のまま、「ポピー・ダイナー」に戻って来たアンヘルを見たポピーは満足そうに微笑み、彼の前に出来立てのハンバーガーを差し出す。

アンヘルは、まだ下半身が逆さに入っているミンチマシンを見ながら、そのハンガーガーを無理にむしゃぶりつき美味しいとお世辞を言う。

それを聞いたポピーはうれしそうに、ようこそ、ゴールデン・サークルへと答える。

その夜、エグジーは、ティルデの両親であるスウェーデン国王夫婦と食事をしていた。

エグジーがさりげなくスウェーデン語で話すと、国王は、君の為に英語でしゃべろうと思っていたのに…と驚いたようで、わざとインドのマーケットに付いて聞きたいなどと難解なテーマを持ち出したので、ティルデはパパ!と諌める。

しかし、しばし言葉を詰まらせたかに見えたエグジーは、いきなりマーケットの適切な意見を言い出す。

さらに、国王がコース料理を変えるたびに文学や美術に対し専門的な質問を繰り出しても随時的確な回答を返すエグジーに、ティルデはホット安堵する。

実は、ランスロットがパソコンでエグジーのメガネに情報を送っていたのをエグジーは読んでいただけなのだった。

エグジーは、目線でキーボードを打ち、君は最高!とランスロットに礼を言う。

その頃、パグ犬JBが部屋のドアを開けようとしているのに気付いたブレンドンが、中に入れてやろうとエグジーの部屋を開けてやり、何気なく好奇心で自分も中に入り込む。

「エルトン・ジョン失踪」のニュースが書かれた新聞が壁に貼られていた。

そしてテーブルに座り、さりげなくパソコンをいじると、壁が開いて、その中に並んだ銃器や秘密兵器が見えたのでブレンドンはあっけにとられる。

そこに飾ってあったメガネとライターを取り、かけてみたブレンドンは、室内の風景にティルデと両親との夕食会の映像が映ったのでさらに仰天する。

一方、エグジーの方も、が特殊メガネでこの部屋をみていることに気付く。

すると煙草をくわえたブレンドンが壁から取ったライターで火を点けようとしたので、それを置け!と思わず声に出してしまう。

ちょうど国王が食後のコーヒーを飲もうとカップを持っていた時だったので国王は唖然とする。

何度もエグジーが閉じろ!と叫んだので、その声が聞こえたブレンドンは訳が分からないながらもライターの蓋を閉じる。

エグジー!とティルドが注意し、我に返ったエグジーは、今の非礼を慌てて陛下に詫びる。 その時、パグのJBが鳴き出し、ミサイルがエグジーの自宅に向かって来て命中する。

それをメガネ越しにみたエグジーは凍り付く。 さらに、ランスロットがいたキングスマンの本部の屋敷にもミサイルが撃ち込まれ全滅する。

「キングスマン」の店の奥でホログラム会議中だったアーサーも、次々にメンバーたちのホログラムが消えて行くので異変を察知するが、次の瞬間、アーサーも店もろともミサイルで爆破される。

イギリス中のキングスマンたちが全滅したのを、ポピーランド内のボウリング場でモニターで見ていたポピーは喜び、一緒にいたチャーリーに前より強力な義手を取り出してみせる。

それをチャーリーの右手に装着し、腕前を見せてとポピーがねだると、チャーリーはその義足でボウリングの球を投げるが、ピンの上部の壁に建物の外が見通せるほどの穴が空いてしまう。

雨が降る中、傘をさし、全壊した自宅の前に立ち尽くしていたエグジーは、向い側から人影が近づいて来たので銃を向けながら自らも近づいて行く。

近づいて来たのはマリーンだった。

あんただけ助かった?ブランドンと犬まで死んだって言うのに…とジグシーが言うので、私を疑っているのか?とマリーンは聞く。

そしてマリーンは持っていたバッグの中から、チャーリーの義手を取り出すと、これが車に残っていて遠隔操作されていた。

私はスタッフ扱いだから住所はリストに載ってなかったとマリーンは明かす。

ロキシーも死んだ!と銃を降ろしたエグジーが叫ぶと、取り乱すな!感情に流されるな!「最後の審判の日」のシナリオを始めるとマリーンが言うので、それが終わったら泣いても良い!とマリーンは冷静に言う。

分かった、そのプランって?とエグジーが聞くと、まずは買い物だと答えたマリーンはジグシーとともにワインショップに行くと、キングスマンだ、ワインを買いたい、第3試飲室を使いたいと店員に申し出る。

第3試飲室に入ったマリーンは、この状況に直面した前任者はいないと言い、壁に刻まれた紋章のレリーフの前に立つと、これを覚えているか?と飾り物をエグジーに見せ、それをその紋章のレリーフの中央の窪みにはめると、レリーフが二つに離れ、そこに金庫があるのが見える。

この金庫に全てがある!と緊張し金庫を開けたマリーンだったが、中に入っていたものを見て唖然となる。

そこには「ステイツマン」と言う銘柄のウィスキーが1本入っているだけだった。

意味は?と聞いたエグジーに、俺に分かるかよとマリーンは投げやりに答え、亡き同志たちを偲んで飲もう!と言い出す。

ロキシーの為に、アーサーに!JBに!などと言いながら2人のみ勧めて行くうちに、マリーンは泣き出す。

見抜くべきだった、私のせいだ!と自分を責め始めるマリーン。

ブランドンに!とさらに杯を重ねて行ったエグジーはすっかり酔っぱらうが、やがてウィスキーの瓶の下の方に刻まれていた文字に気付く。

ケンタッキー製作所と書かれていた。 エグジーがケンタッキーへ行こう!と言うと、フライドチキン?とマリーンが聞くので、地名だ!とエグジーは答えるとカントリーミュージック好きの?と言い、いきなりカントリーロードを歌い出す。

翌日、ウィスキー瓶そっくりのケンタッキー州の醸造所にエグジーとマリーンは見学者に紛れて潜入していた。 見学者の列から自然に離れたエグジーは、腕時計型の反応を頼りに、倉庫に生体反応スキャナー?とマリーンに言う。

中に入ると、そこには樽がいくつも並んでおり、マリーンが持ったタブレットに異常反応があった1963年と書かれた樽の前に立つ。

タブレットでその樽の中を投資していたマリーンは、地かに巨大な貯蔵庫がある!ここが入り口だ!と指摘し、近くにあった斧でその大樽を壊そうとするが、穴からウィスキーが流れ出したので慌てて手で押さえる。

その時、何をやっている!と声がする。

近づいて来たのは、「ステイツマン」ロゴが入ったウィスキー瓶を象ったバックルとジーンズ姿でライフルを抱えたカウボーイスタイルのテキーラ(チャニング・テイタム)だった。

南部人は英国人からマナーを教わった…、だが英国人はマナーを忘れたようだな?ノックもせずに入るとは…とテキーラが言うので、キングスマンだとエグジーが答えると、シャレたスーツの店か?ただのテイラーが、何故腕時計でハッキングするのか?どう見ても不審者だ、膝をつけ!俺を怒らせるな!とテイラーはライフルを向けて来る。

マリーンがやむなく樽を押さえていた手を離すと、ウィスキーが飛び出て来るが、テキーラは噛んでいたガムを吹き飛ばし、一瞬にしてその穴を塞いでしまう。

マリーンとエグジーは一緒に相手に飛びかかるが、マリーンはあっさり樽に禿頭をぶつけられ気絶、エグジーの方も出した銃をマイフルを持った相手にひねられ、樽に手を押さえつけられると、エグジーの秘密の腕時計を自在に操作し、エグジーの首筋にその腕時計から出る眠り薬の鍼を刺して来たので、お前は何者だ?と驚きながらエグジーは気を失ってしまう。

秘密基地の椅子に縛られたマリーンとエグジーは、秘密の金庫?そんな話信じるのか!仲間の鱗翅目学者を助けに来たのか?と聞いて来たテキーラは、昔の海賊はアルコール数を確かめるため、火薬の上に酒を撒いたそうだと言いながら「ステイツマン」ウィスキーを2人の股間に浴びせる。

そしてライターを点けて2人に近づけると、お前らのタマが黒こげになるぜ、嫌ならしゃべれ!と脅す。

するとマリーンが、君らがウィスキーと呼んでいるのは馬の小便のことか?と答え、バーボンはコーラ割なら飲めるけど…とエグジーもからかう。 するとテキーラが全面の壁をスライドさせる。

そこはマジックミラーになっており、隣の部屋では死んだはずのハリーが左目に眼帯をしてひげを剃っていた。

そのハリーに銃を突きつけたテキーラが3秒以内に答えろと命じカウントダウンし始めたので、エグジーたちは、ハリー!と呼びかけるが、その時、部屋に入って来たジンジャー・エール(ハル・ベリー)が、彼らの言う事は本当よと言いながらテキーラに傘を投げ渡し、エグジーたちに悪く思わないでと謝罪しながら布を投げて来る。

テキーラが傘の柄の部分を見ると「キングスマン ロンドン」と書かれてあった。

拘束を解け!と命じたマリーンとエグジーは、急いで隣の部屋にいるハリーに会いに行くが、ハリーは2人のことを知らないようで、初めまして!前に会った?と戸惑っていたので、エグジーたちの方も驚く。

ハリーが履いているのはブローグの靴だとマリーンが指摘するが、何故靴の話を?私は鱗翅目学者…、蝶の学者だ…と鍼は部屋中に貼られた蝶のスケッチを見せる。

2人は唖然としながらも、マリーンはハリーの前で人差し指を立て相手の目の動きを観察した後、会えて良かったと言い、一旦部屋を後にする。

「最後の審判の日作戦」か?と隣の部屋ではテキーラがジンジャーと椅子に腰掛け話していた。

エグジーとマリーンが戻って来ると、記憶喪失よ、スパイと分かったのは1年前とジンジャーが説明する。

(回想)レーダーを監視していたジンジャーは、テキーラ!18マイル先で異常な周波数をキャッチ!と伝え、2人は急いでヘリで現場に向かう。 そこは教会で、ヴァレンタインがハリーを撃って立ち去った直後だった。

ジンジャーは、アルファー・ジェルを!とテキーラに呼びかけ、テキーラはカウボーイハットを地面に置き、自分は教会の中に様子を見に行く。

ジンジャーは、カウボーイハットの内側に貼付けてあった救命具を取り、目を撃ち抜かれたハリーの顔に透明ビニール上のテープを貼ると、両こめかみに注射を打ってビニール内に薬液を注入し、脳を保護する

(回想明け)ハリーの身体はステイツマンの研究所内に運ばれ蘇生に成功したが、副作用で記憶喪失と若年性退行が見られるとジンジャーは言う。

「ポピー・ランド」にやって来たチャーリーは、ポピーがいた劇場に入って来る。

遅いわ!何故保護服を?とポピーが聞くと、地雷地帯を来たからとチャーリーは答える。

ポピーがレッツゴー!と言いタブレットを操作すると、スタージが明るくなり、ピアノの前に座っているのはエルトン・ジョン(本人)だった。

チャーリーが、クロコダイル・ロックを!と呼びかけると、ファック・ユー!とエルトンが答えたので、タブレットを押し、エルトンに電撃ショックを加えたポピーは、言葉が汚いわよ、ガーシュインが聞きたいわ…などとリクエストするが、その時、エルトンの顔に青い血管のような模様が見えたので、信じられない!又悪さしたの?とスター事情のエルトンに近づくと、手を見せなさいと命じる。

エルトンの両手にも青い筋が浮き出ていた。

誰と羽目を外したの?とポピーが聞くと、エンジェル…とエルトンが答えたので、あらあら、翼を切らなくちゃ…とポピーは愉快そうに言う。 テネシーはエグジーと酒樽型エレベーターで倉庫内に上がって来ると、外に出て、ウィスキー瓶型本部ビルに案内する。

そこにはシャンパン(ジェフ・ブリッジス)と言うボスがいた。

前身はチャンプと呼ぶと言ったシャンパンは、額に描かれた先代らしき肖像画の前のシャンパンにハットを投げて引っ掛けてみせる。

我々が資金を与えよう、服売るより酒売る方が儲かるぞと言うので、ガラハッドを助けてくれてありがとうとエグジーは礼を言う。

我々を狙った敵はゴールデンサークルと言う麻薬密売組織で、チャーリーはその仲間だ。

彼の元カノをSNSで追っていたら、グランズベリーのフェスに行くことが分かった…とシャンパンのこれまでの経緯を教えていたエグジーだったが、シャンパンはテキーラに手伝わせよう…と言いかけ、そのテキーラの顔に青い筋が浮き出ていることに気付くと、テキーラ、体調は大丈夫か?と声をかける。

飲んでいたウィスキーグラスに自分の顔を映してみたテキーラは、ファック!と毒づく。 ジンジャーに見てもらえとテキーラに言葉をかけたシャンペンは、部屋を後にするテキーラにメガネを置いて行けと命じる。

エグジーがテキーラから受け取ったメガネをかけると、シャンパンの隣に座っているホログラムの人物が見えるようになる。

君にはうちの一番優秀なメンバーを付けようと言い、ニューヨークにいるウィスキー(ペドロ・パスカル)だと言う。

ウィスキーは、ロックコンサートの会場へ行こう、ジェットで迎えに行くとエグジーに言う。

その頃、マリーンはジンジャーと一緒に、ガラハッドの記憶喪失を回復できないか検討中だった。

こう云う記憶喪失は見た事がなく、直れば良いが…と言いながら、隣のガラハッドの部屋に床下から水を入れ始める。

ショック療法で、スパイの時の記憶が本能的に蘇るのではないかと言う賭けだった。

やがて室内は水で満たされガラハッドは水中でもがき苦しむが、脱出しようと言う気配は見られず溺れ死にそうだったので、悪いが限界だ…とマリーンが声をかけ、水拷問は止めることにする。

水を抜いた隣の部屋に行ったマリーンは、失われた記憶を蘇らせようとしたんだと詫びるが、君のキングスマンと言う仕事は人を溺れさせる仕事なのか!と怒ったガラハッドは、母に会いたいと言い出す。

ジンジャーは、もう手がないわとお手上げ状態になり、帰しましょう、イングランドへと隣の部屋からマリーンに呼びかける。

一旦、ウィスキーとともにイギリスに戻っていたエグジーは、ティルデと別れを惜しんでいた。

ティルデは、JBの代わりにはならないと思うけど…と言い、パグの子犬を抱いて来てみせる。

外の車で待っていたウィスキーが苛立ってクラクションを鳴らす。

また世界を救うの?すくったらいつものご褒美上げる…と言ったティルデはエグジーにキスをする。

グランズベリーの野外フェス会場に来たエグジーに、入場パスだとウィスキーが用意していたものを渡し、さらに、その中を見ろと言いながら小さな箱を渡す。

中には小さなサックが入っており、指にはめ3秒間押すと追跡装置が働くとウィスキーは使用方法を教える。

相手の鼻の穴などに挿入すると血液に追跡装置が侵入すると言う話を聞いたエグジーは、他の穴でも良いの?と確認する。

俺が先に手本を見せると言い、ウィスキーが会場内にいたクララ(ポピー・デルヴィーニュ)に近づくと、君のステージは何時から?と話しかける。

私ミュージシャンじゃないわとクララが言うと、失礼、あまりにカリスマ性があったもので…、お詫びに1杯奢らせてくれとウィスキーが言うと、クララは指先を左にスィングしたので、ウィスキーが意味が分からず戸惑っていると、彼女は世代が違う、消えろってことさとエグジーが近づいて教える。

クララはエグジーを気に入ったようで名乗って握手を求めて来る。

エグジーはリヴァーと名乗り、南米から来たなどと適当なことを言い、君はヘノ・モクソ、黒いジャガーだろう?と言うと、当たったわと驚いたように、クララは背中の黒いジャガーの入れ墨を披露して見せ、1杯奢るわなどと言い出す。

その時、エグジーは、近くにいた別の女性客の肌に青い血管模様が浮き出ているのに気付き、メガネをかけてその写真をマリーンに送る。

エグジーからだ…とスマホで送られて来たロックコンサートの会場にいる大勢の青い筋が浮き出た客の写真を見たマリーンは、#青い筋が人気だと、ベッドに寝かされたテキーラを前にしたジンジャーに伝える。

ステイツマンなのに…とジンジャーがテキーラのことを案ずると、ゴールデンサークルとの関係は?とマリーンは聞く。

ポピーランドではポピーがチャーリーがコーヒーに砂糖を欲しがったので、砂糖の中毒性はコカインの8倍、タバコやアルコールはもっと危険…、私は2500億ドルも儲かっているのよ。

成功しているのに誰も知らない…とポピーは今の自分の境遇に不満をのべる。

そこに、お呼びですか?とアンヘルやって来ると、アンヘル、ルール違反は許さない…、だから私はロボットを使っているのと言う。

アンヘルの顔には青い筋が浮き出ていた。

逃げ出したアンヘルをに匹のロボット犬が追いかけてダイナーを飛び出して行くが、アンヘルをまっ二つに引き裂いた後、ダイナーの壁際にうずくまっていたエルトン・ジョンにロボット犬は近づいて来るが、「お友達」と言うデータ認識が出て来たのでロボット犬はエルトンを襲わなかった。

コンサート会場で、エグジーは、友達とははぐれたのね?私のテント覗いてみる?とクララから誘われていた。

テント内にはベッドが置かれていたので、おしっこ漏れそうとごまかし、トイレに向かったエグジーはスマホでティルデを呼び出すと、仕事の為に女と寝ても良い?一応正直な方が良いと思ってと連絡する。

それを聞いたティルデは、女とやると世界が救えると言うの!と不満を口にするが、信じてくれ、愛してる!とエグジーは説得する。

それ、プロポーズ?と聞いたティルデは、それなら許可するわと言うが、僕が王子になると、仕事を考えると…とエグジーは迷う。

5分待って!とエグシーは頼むが、あなたが5分で終わる訳がない!とティルデは言い、そのまま電話は切れてしまう。

トイレを流す音をわざと聞かせ、ベッドルームにエグジーが戻って来ると、手っ取り早くセックスしない?と切り出したクララはその場で下着姿になる。

エグジーは乗り気がしないポーズを取るが、背中を向けたクララの腰の部分にゴールデンサークルの入れ墨が入っていたので考えを変え、件の指サックを背中でさりげなく中指にはめるとクララとキスをしながらベッドに寝、クララのパンツの中に手を突っ込む。

グランズベリで追跡装置作動!とマリーンとジンジャーは、ステイツマン基地で電波をキャッチする。

クララはベッドで燃え始めるが、ダメだ、さよなら!と言ってベッドから立ち上がったエグジーはテントから立ち去る。

すぐにティルデに電話をかけるが、留守電になっていた。

ティルデが泊まっていたホテルの受付に電話をすると、もうチェックインされましたと言う。

エグジーは、ステイツマン本部で荷造りをしていたガラハッドに会いに行く。 マリーンがくれたシェービングクリームだと瓶を差し出したガラハッドは、夢が叶えられるんだ!とうれしそうだったので、俺を標本にしたら?俺はウジ虫だった…、誰もが踏みつぶそうとしていた。

あんたは俺を青虫にしてくれたんだ。今じゃ羽が生えて飛べる… ハリー、キングスマンにはあんたが必要だ、俺も…とエグジーは訴えるが、君の知っているハリーはもういない…、グッバイとガラハッドは答え握手する。

その後、絶望感から1人バーでマティーニを頼んだエグジーは、これがマティーニ?と戸惑うが、カウンターの中にいた女性はケンタッキーではね…と不機嫌そうに言う。

エグジーは、かつて自分に、キングスマンには君が必要だとマティーニのグラスを掲げ言っていたガラハッドの姿を思い出す。

ティルデにもう一度電話をかけるが、まだ留守電だったので、もう1杯くれ!とエグジーは注文すると、君と話したいとメールをティルデに送る。

しかし受け取ったティルデは、ベッドの上でパグを抱き、タバコを吸って無視する。

ティルデとの思い出写真をスマホで見ていたエグジーだったが、その内、JBとのスリーショット写真を見て何事かを考える。

店に置いてあった犬の人形を見つめたエグジーは、スマホでその地区のペットッショップの場所を探すと、これは最高のマティーニだった、釣りはいらない…とカウンター内の女性に言う。

その後、再びベッドに寝ていたガラハッドに会いに来たエグジーは、プレゼントだ、抱いて見ろとガラハッドに子犬を抱かせると、いきなり銃を取り出しその子犬に向けると、撃ち殺そうか?と提案する。

止めろ!子犬を撃つなんて!とガラハッドが驚いたので、あんたも撃った!覚えてないのか?とエグジーは迫る。

すると、ガラハッドには部屋の中に飛び回る無数の蝶を見る。

そして、自分が住んでいた蝶の標本箱や愛犬ピックルの剥製が並んだ自宅のこと、自分がピックルを撃とうとしていたこと、ヴァレンタインに撃たれたことなどを思い出す。

あれは空砲だったんだ!ピックルは膵炎で死んだ!とガラハッドが叫んだので、そうだ!とエグジーは答える。

別の犬か…と言いながら抱いていた子犬を見たガラハッドは、エグジー…と呼びかけて来たので、ハロー、ハリー!とエグジーはうれしそうに答える。 ヴァレンタインを止めないと!とガラハッドは焦るが、あれは終わった…とエグジーは教える。

そこにマリーンも入って来て、タクシーはキャンセルした、頼むぞ、手間をかけるなと話しかけると、マリーン…とガラハッドが思い出したので、良く戻ったガラハッド!とマリーンも喜ぶ。

その後、ウィスキーも加わり、4人でサロンのテーブルに落ち着いたスーツ姿のガラハッドに、復帰のプレゼント、最新型腕時計…とエギジーは言い手渡す。

マリーンは、これを作ったとケースを差し出すと、その中味を見たガラハッドはアイパッチを外し、半分がサングラスになったメガネをかけてみせ、ありがとうと2人に感謝する。

その時、目をファックしてもらいてえみてえだな?出て行け!南部産の一物をしゃぶらせてやろうか?などと悪態を付いて来たのは地元のチンピラたちだった。

黙って立ち上がったガラハッドは出口に向い、マナーを作るんだ、人間を…、分かるか?教えてやろう…と良いながら、ドアに鍵をかけると、見せのチンピラたちが全員立ち上がる。

持っていた傘の柄で、近くにあったテーブの空ジョッキをチンピラたちに飛ばしてみせるが、誰にも当たらず、ウィスキーが受け止める。

さらに、あっという間にチンピラに殴られ、傘で反撃するも、その傘も奪われ殴られてしまうガラハッドをロープで救ったのはウィスキーだった。

1日中立ってる気か?立たせてやれ、マナーが人間を作る、翻訳してやると言うと、ウィスキーがチンピラ相手にロープを使い戦い出す。

テーブルに座ったガラハッドは、どうなってる?私は直っているはずだろう?と戸惑うので、神経が傷ついているとマリーンが教える。

ウィスキーはもう1本鞭を使い全員叩きのめす。

蝶が見えるのは?とガラハッドが聞くと、すぐ元に戻るとマリーンは言う。

俺はまるで竜巻だ…とウィスキーは自慢する。 その時、店のTVに現れたのは、笑顔のポピー・アダムスだった。

これから人質について教えるわ、カナビス、コカイン、ヘロイン、オピウム、エクスタシー…などを吸引した人は次の症状が現れるとポピーは解説する。

このテレビを見ていたリアムとジャマールも驚く。 麻薬を吸っていたリアムには青い筋が浮き出ていた。

ステージ1、身体に青い筋が現れる。

ステージ2、躁状態になる。

ステージ3、全身麻痺が起きる。

ステージ4、12時間以内に死ぬ…

解毒剤は持ってる、解毒剤の効果は100%と説明するポピーの背後の部屋には各ステージの患者が写っており、最後の部屋にいたエルトン・ジョンは、医者から解毒剤を飲まされると、なにしやがった、クソ婆!と悪態をつく。

次の条件を飲むなら解毒剤を配布するわとポピーは続ける。

麻薬戦争を終わらせること、売買も認める事、私たちの仲間を全員釈放する事… 嫌なら、無意味な麻薬禁止を続け滅びると良いわ、大統領…とあざけり、ポピーの放送は終える。

このポピーの放送内容は直ちに全国ネットのニュースで話題になる。

リアムはステージ2の躁状態になっており、ステイツマン本部内では、テキーラが同じ猩猩で踊っていた。

それを見たジンジャーはフリーズすると言い出す。 世界中の病院では大混乱が起きており、ステージ2で踊り出した患者たちはダンス病と呼ばれていますとキャスターは言う。

テキーラは冷凍機に入れられる。

アメリカ大統領(ブルース・グリーンウッド)は、あの女の言う通りにしろ!これで中毒のクズどもを一層出来る、ついでにあの女と組織も!と言うので、フォックス首席補佐官(エミリー・ワトソン)は、無実の感染者も多いです、試しにやった者や治療で使った者、子供たちは?と反論するが、戯言は止せ!麻薬戦争に勝ったも同じだ!と大統領は言い返す。

祝杯だ!と酒瓶を持ち出した大統領室のキャビネットにはステイツマンのウィスキーも置いてあり、そこに仕掛けられたマイクから聞こえる大統領の中毒者を隔離しろ!と言う指示を本部で聞いていたシャンパンは、テキーラも良い奴だった…とエグジー、ガラハッド、ウォスキーが揃った部屋で嘆く。

その時、チャーリーとクララの通信を傍受しましたと言うジンジャーの報告映像がモニターに映る。

ロンドンの公衆電話から、青い筋が出たと言うクララの電話をポピーランドで聞いたチャーリーは、イタリアのラボに行け、解毒剤を渡すと答える。

それを聞いたシャンパンは、ウィスキーとガラハッド、エグジーで行けと命じるが、ウィズキーが年寄りは無理だと拒否するので、彼とじゃなきゃ嫌だ、彼の頭脳、僕はスキルと縄跳び…とエグジーはごね、結局、ガラハッドもイタリアへ向かうことになる。

イタリア アルプス、モンブランの山頂にそのラボはあった。 チャーリーがクララに解毒剤を渡していた。

それを飲んだクララは、もう効いて来たわと喜ぶ。

解毒剤の位置確認!グッドラック!とジンジャーが、スキーウェアでロープウェイの入り口にやって来たエグジーたちに連絡して来る。

ウィスキーがガラハッドにコントロールルームを頼むと言い、自分とエグジーはロープウェイに乗り込み山上を目指す。

ガラハッドはロープウェイのコントロールルームに侵入し、機械の検査だとごまかそうとするが、腕時計から発射した麻酔鍼が外れモニターに突き刺さったので作業員に怪しまれ、消化器で殴りつけると、操作室準備良し!とエグジーに連絡する。

戻るまで停めといて、ハリー!とエグジーから頼まれると、OK!と答えたガラハッドだったが、ハリー・ハートはスパイだ!と自分に言い聞かす。

ドアがあるようだな、開けるぞ!とマリーンが連絡して来る。

しかしそこには作業員がいたので、解毒剤を取りに来たとエグジーはごまかすが、シンガポール用か?ウー・ティン・フェンか?と作業員は報告書とエグジーを見比べながら不思議そうに聞いて来る。

その時、まだ生きてたのか?と姿を見せたのがチャーリーだった。

クララもエグジーを見て、リヴァー、何故ここに?と驚くので、あの時は失礼!とエグジーは答えながら、さりげなく解毒剤1本を抜き取る。

チャーリーはその言葉でクララを疑わしそうに見るが、その時、研究所内全体に警報が鳴り響き、エグジーは間一髪部屋を飛び出し、チャーリーがその後を追って来るが、ジンジャーの遠隔操作でドアが締まり追跡を阻まれる。

その頃、コントロールルームにいたガラハッドは蝶の幻覚を見ていた。

エグジーとウィスキーはロープウェイに乗り込むが、逃げないと!と呼びかけるが、蝶の幻影を追い払っていたガラハッドの動作は遅かった。 それでも何とかドアを閉め、ロープウェイは降下し始める。

チャーリーの方は、内部の作業員にドアを開けさせ後を追い始める。

チャーリーが麓の通路から外に出た時、ロープウェイは中間地点まで降りて来ており、チャーリーが手を振ってみせると、エグジーも奪って来た解毒剤を手に笑顔で手を振替して来る。

その時、コントロールルームのモニターがシステム不能の表示を出したのでガラハッドは唖然となる。

タブレットを操作したチャーリーが、じゃあなと笑うと、ロープウエイは円盤のように回転し始める。

操作できない、自分で何とかしろ!とガラハッドはエグジーに連絡して来る。

ロープウエイ内のエグジーとウィスキーは遠心力で周囲の窓に貼り付いていた。

鞭を取り出したウィスキーは、その先端で輪っかを作り窓に押し当てると電流を流し、窓を円形に切り取る。

しかし空いた穴から飛び出した電気鞭がロープウェイのロープを切断してしまい、ロープウェイは振り子のように落下し始める。

そして振り切った所で支柱にぶつかり、接続部が破壊し外れた本体はカーリングのように雪山を滑り落ちて行く。

倒壊した支柱が倒れ掛かって来るが、間一髪接触を免れそのまま本体は麓に加速を付けて滑って行くが、その先には老人ホームがあり、外の椅子に老人たちが座っていた。

エグジーはウィスキーの身体を丸く空いた穴に押し付けると、パラシュートのフックを引く。

すると、ウィスキーの背中のアメリカ国旗模様のパラシュートが開き、本体のスピードが落ちて行く。

何とか老人たちに衝突する直前で本体は停まる。 肝をつぶした老人は、3週間振りにクソが出たよと隣の老人に打ち明ける。

エグジーはガラハッドに、緊急合流と点で会おうと連絡し、ガラハッドはバッグを片手にコントロームを出て、徒歩で山を下り始める。

合流地点の山小屋に先に到着していたエグジーは暖炉の焚き火の前で解毒剤のアンプルを取り出し眺めていた。

ウィスキーが見せてくれと手を差し出した時ノックがして、エグジーはガラハッドだと気づきドアを開ける。

待ったか?と言いながらガラハッドが入って来るが、その時、ウィスキーはガラハッドの背後に接近していた敵を発見、思わず伏せろ!と叫びながらエグジーが持っていた解毒剤のアンプル容器を叩き落し壊してしまう。

敵は撃って来るが、窓の下に身を隠したエグジーは、何て事をしたんだ!これで大勢の人が死ぬ!と怒る。

ウィスキーは心外だと言う風に反論し、援護しろとエグジーに言うと、自ら2丁拳銃を取り出して外に飛び出して行く。

エグジーも飛び出そうとするが、それを停めたガラハッドは、奴は敵の回し者だと言うので、まさか!あんなに戦っているんだぜとエグジーは反論し、まだ蝶が見えてるの?と聞く。

ガラハッドは、正常だと冷静に答える。

最後の1人を撃とうと引き金を引いたウィスキーだったがタマ切れだったので、それを知った相手はナイフを取り出して飛びかかって来る。

ウィスキーは鞭を取り出し電流を通すと、それで相手の腰を切断する。

小屋に戻って来たウィスキーは、1人でやっつけた、援護なんて必要なかったと2人をバカにしたように言う。

そこに新たな雪上トラックが近づいて来て、荷台からガトリング銃を抱えた大勢の敵が降りて来る。

しかし、もう武器がないぞ!とウィスキーはガラハッドが持って来たバッグを漁り嘆く。

エグジーもガラハッドが何もしないのでさすがに焦り、窓際で応戦の体勢になる。

ガラハッドにはまだ蝶が見えていたが、へい!蝶々男!まだ直ってないのか?とウィスキーが指を鳴らしながら聞き、その銃を寄越せ!と手を延ばして来たとき、柄ヘッドはウィスキーを撃ってしまう。

それを見たエグジーは、ハリー、何をする!と絶叫するが、奴は敵だ…と冷静に答えたガラハッドは、敵は発砲しながら近づいて来ると、マリーンからもらったシェービングローションの瓶をバッグから取り出し窓から外に投げ捨てる。

その直後、大爆発が起き、敵は一挙にプラスチックに被われたようになり全滅してしまう。

窓からそれを確認したエグジーだったが、これで許されると思うか?とガラハッドを怒鳴りつけると、急いでアルファジェルを取り出し、ウィスキーの顔にビニールテーブを貼り、液体を注入する。

外に出たエグジーは、マリーンとジンジャーにウィスキーが死んだと伝える。

何があった?とマリーンは聞いて来るが、銃撃戦があって…、アルファジェルを使ったとエグジーは答える。

チャーリーはヘリで脱出していたが、クララから、何があったの、今どこ?と言う連絡がある。

私のせいね…、許して…、ポピーには絶対言わないでねと浮気のことを詫びて来るが、大丈夫さと答えたチャーリーはタブレットのボタンを押す。 次の瞬間、山上のラボは大爆発を起こし砕け散る。

その様子を麓の山小屋の外から見上げたエグジーは、ウー・ティン・フェンを調べろとジンジャーに伝える。

ジンジャーは直ちにデータを照会し、弁護士の助手よと教える。

通信を終えたジンジャーは隣に座っていたマリーンに、今の仕事に満足?現場に出たくない?と聞いて来る。

私は現場に出たいと志願したんだけどウィスキーに反対されたとジンジャーは悔しげに打ち明ける。

その時、ポピーからウー・ティン・フェンに宛てたメールを察知したジンジャーは、発信地の座標はカンボジアと突き止める。

その頃、アメリカでは野外病院を用意しましたとエレビが報道していたが、大統領はフォックス首席補佐官も青い筋が浮き出ていることに気付く。

私は1日20時間働いてきました。麻薬に頼ったのは間違っていました救って下さいと訴える。

しかし、善良じゃない!と大統領は突き放し、フォックス首席補佐官も檻に入れられドームにビルのように積まれた檻の一画に置かれてしまう。

ステイツマン本部に運び込んだウィスキーは助かるとジンジャーがマリーンに伝え、それをマリーンがエグジーとガラハッドに教える。

しかしガラハッドが私は意図的に撃ったと言い出したので、ハリーはおかしい、俺のせいだ!大丈夫だと思ってたのに!とエグジーは悔いるが、その時、ティルデから電話が入ったのでその場を離れる。

それでもガラハッドはマリーンに、私は正気だ、ステイツマンそのものが敵かも…、大統領も見殺しにするつもりだとまで言う。

エグジーは喜んでティルデのテレビ電話を開くが、出て来たティルデの顔には青い筋が浮き出ていた。

あなたバナナマン?ビヨン・ボルグよ!などと話しかけて来たティルデは既に正気を失いかけていた。

そんなティルデに、聞こえるか?君の元に戻ったらもう離れない!とエグジーは伝える。

ガラハッドの正気を疑い出したマリーンはいくつかの質問をするがガラハッドは瞬時に適切な答えを返して来る。

俺の好きな歌は?とマリーンが聞くと、知るかよそんなこと!とガラハッドは答えるが、ジョン・デンバーだとマリーンは教える。

その時、俺は1人でも行くと言いながらエグジーが戻って来て、樽型のエレベーターに乗り込んだので、互いに顔を見合わせたマリーンとガラハッドも一緒に乗り込む。

カンボジアのジャングルの中の「ポピー・ランド」に突然ジャングルの中から姿を現したスーツ姿のマリーンそっくりの禿頭の紳士は、私はステイシー・プルエット!弁護士だと見張りたちに呼びかける。

見張りから連絡を受けたポピーは地雷のセットを交渉中なのと答える。

ポピーは大統領とネット通信していたがドローンで薬を運ぶのと教える。

通信を終えた大統領は、愚かな女め…と嘲笑する。

ステイツマン専用ジェットの中で丸ボジアに向かう途中、さっきの電話は?とガラハッドが聞いて来たので、話したくないとエグジーが答えると、昔のようにマティーニもらおうとガラハッドが言い、良いねとエグジーも賛成する。

恋人がいた…、彼女を失いたくない。この任務に失敗したら彼女は死ぬ…、交際は規則違反だけど…とエグジーは打ち明ける。

するとガラハッドは、私には恋人がなく、ほろ苦い思いでもない。誰とも交際して来なかった。

私が感じたのは孤独と後悔だけだ…、大切なものがあるなら生きる価値が生まれる。君の恋人を救おう!とガラハッドが提案したので、昔のハリーだ!とエグジーも喜ぶ。

そこにマリーンがやって来て、そろそろ到着だ、来てくれと2人を招くと、壁がスライドし、その中に3人分のスーツが収納されていた。

その頃、ステイツマン本部で蘇生したウィスキーは、ジンジャーを初対面の女に会ったように迫って来るが、こんなことしたくないけど…と言いながらジンジャーは一枚のポラドイド写真を取り出し、彼女は死んだと教える。

するとウィスキーは記憶を逆行させ、正気に戻る。

ウィスキーは女性が写った写真にキスをすると、蝶々男が撃った、君の治療ミスだ、奴は今どこだ?と聞くので、ジンジャーはカンボジアよと教えると、援護が必要だろう?シルバー・ポニーの用意を!とウィスキーは指示する。

ジェット機の中では、エグジー、ガラハッド、そしてマリーンもびしっとスーツ姿になっていた。

これはあなたのとマリーンは言い、ガラハッドには傘を、エグジーにはアタッシュケースを渡す。

そして中央のテーブルのそこのスイッチをマリーンが押すと、表面が開いて中にはぎっしり新兵器が揃っていた。

野球のバットをガラハッドに渡したマリーンは、Sを押せ、地雷センサーだと使い方を教える。

野球ボールは爆弾だと言う。 決着はこれを仕えと注射器の入ったケースをエグジーに渡したマリーンは、そしてこれを預かるのは私だと言い、大きなサバイバルナイフを手に取る。

シルバー・ポニーとマークが入ったジェット機を操縦し、ウィスキーはカンボジアに向かっていた。

TVでは、スタジアムの中に高く積まれた感染者用の檻を写しながら、世界中の感染者がステージ3になっており、大統領が確約しているものの、もはや神に祈るしかありませんとキャスターが伝えていた。

リアムももう動かなくなっていた。 立ったまま硬直していたティルデを国王と女王が抱きしめていた。

バット型地雷センサーを持ったエグジーを先頭に、ガラハッド、マリーンの3人はカンボジアのジャングルを歩いていた。

やがて視界が開け、「ポピー・ランド」の入り口が見えたので、ここからは二手に分かれようとガラハッドは指示するが、その時、カチッと音がして、気がつくとエグジーが地雷を踏みつけていることに気付く。

動くな!動くと我々が死ぬとマリーンは言い、幸いこれがあると言い、アタッシュケースからスプレーを取り出すと、地雷に冷凍スプレーを吹き付ける。

一瞬で足を抜けとエグジーに命じるが、次の瞬間、エグジーは足を離すが、代わりに地雷を踏んでいたのはマリーンだった。

これはもう空だとマリーンは冷凍スプレーのことを言う。

君たちは行け、感情に流されたらみんな死ぬぞ、任務を果たせ、行け!とマリーンは命じる。

ガラハッドはマリーンに敬礼し、光栄に思うと言葉をかけて去って行く。

2人が別方向に向かったとき、突然、マリーンが大声で「カントリーロード」を歌い出す。

それに驚いた見張りたちが銃を構えてマリーンに近づいて来る。

見張りの1人がポニーに、又弁護士らしき男が来と連絡すると、連れて来てとポニーは興味を持つが、マリーンの歌をマイクに送っていた先頭の見張りは、マリーンに頭突きをくらわせられた折れる。

ポピー、問題が起きたと他の見張りが報告し、さらにマリーンに4人が接近する。

最後の部分を歌いながら、マリーンはガラハッドとマリーンに目で別れの合図を送る。

そして高らかに歌い終わった瞬間、マリーンの身体は爆発し、近づいていた4人の見張りも吹き飛ばされて全滅する。

誰か始末して頂戴!ハロー!とポピーは無線に呼びかけるが、誰も答えない。

劇場のステージではエルトン・ジョンがピアノを奏でていた。

エグジーとガラハッドが銃を撃ちながら「ポピー・ランド」の門に近づくと、その銃声に気付いたポピーは、まずいわ、襲撃よ!と無線で全員に伝える。

劇場にいた部下の1人はエルトンに何か歌ってくれと頼むと、イエスと答えたエルトンが歌い出したのはウエンズデイだった。

サタディじゃないのか?と部下が戸惑うと、今日は何曜日だ?とエルトンが聞くので、水曜日と答えると、その通り!と答えたエルトンは部下の足を踏みつけ、顔を殴る。

「ポピー・ランド」ないでは、コック服を着た部下たちがマシンガンを手に外に集まって来る。

門が閉まり始めた中、その両脇に隠れていたエグジーは野球のボール型爆弾をトスし、それをガラハッドがバットでランド内に打ち込む。

そのボールは、巨大なドーナツの模型看板の真下に落ちる。

ガラハッドは防弾装置付き傘を広げ、閉まりかけた門の隙間から中に侵入する。

エグジーもアタッシュケースを抱えその後に続く。

劇場内のステージではエルトンが部下をピアノの蓋で挟み付けていた。

ドーナツの屋外看板の根元が爆発し、巨大なドーナツが地面に転がって来ると、エグジーはそのドーなるの動きに会わせ移動しながら、穴の部分からアタッシュケースに内蔵された銃を連射して来る。

巨大ドーナツの動きが止まり横倒しになると、立ち上がったエグジーが、アタッシュケースを肩に抱え、小型ミサイルを発射する。

その小型ミサイルは敵が構えていたバズーカ砲の発射孔に飛び込み大爆発を起こす。

劇場内では見張りと汚い言葉を連発するエルトンがにらみ合っていた。

さらにエグジーは、アタッシュケースに弾倉を詰め、前方透視型の傘を開いたガラハッドと共に、機銃掃射をしながら前進する。

ガラハッドは、傘の柄を延ばし、敵の1人を建物の壁に叩き付ける。

エグジーはアタッシュケースを開いて盾にし、前進して行く。

劇場内ではエルトンが飛び蹴りで敵の部下を倒していた。

ガラハッドは、傘の柄の部分を飛ばし、敵のマシンガンをロープに引っ掻け奪い取ると、それを連射して、巨大なハサミの看板を落し、下にいた敵2人を一挙に刺し殺す。

アタッシュケース盾を破壊されたエグジーは、盾を敵に押し付けながら捨て、撃った敵の身体を利用し身体を回転させながら他の敵を撃って行く。

そこにロボットメイドが出て来て、小型爆弾を発射して来る。

それに気付いたガラハッドが倒れたエグジーの側に駆け寄り、傘の先からロープ弾を撃つ。

ロープは3つの小型爆弾を絡めとり、ロボットメイドの足下に落下する。

ロボットメイドはその爆弾で飛し、ガラハッドは傘を開いて落下物からエグジーを守る。

劇場内のエルトンも部下たちを倒し、満足げにステージを後にする。

エグジーとガラハッドがダイナーに近づいて来たことを知ったポピーはさすがに慌て、チャーリーに、コントロール装置のバッグを持って行かす。

ダイナーの中に入って来たエグジーは逃げ出そうとするチャーリーの後を付いて行き、ガラハッドは傘の先端をポピーに向け、アクセスコードを教えてもらおうと迫る。

するとポピーは口笛を鳴らし、ロボット犬の片方が犬小屋から出て来る。

ガラハッドは発砲するが、ロボット犬はその弾丸を口で止め、吐き捨てる。

外に出たチャーリーは、柱の陰に隠れたエグジーを、ロープ付きの義手を飛ばして絡めとり、柱ごと引き倒す。

ガラハッドは透過装置付き傘を開き、ロボット犬の攻撃をかわしていた。

エグジーは立ち上がり、チャーリーに飛びかかると、相手のバッグを奪い取ろうとするが、チャーリーの義手に手こずる。

ガラハッドの方も傘をロボット犬に破壊され、やむなく外に逃げ出す。

ガラハッドはボウリング場に逃げ込み、以前、チャーリーが開け大きな穴に気付くとそこから逃げようとレーンを駆け出すが、ロボット犬に追いつかれたレーン上に倒れ込んだので、ボウリングのピンをロボット犬に噛ませ何とか噛まれないようにする。

一方、バッグを掴んで逃げ出そうとしていたエグジーも、先回りしたチャーリーの飛び出すパンチに背中を突かれ転倒する。

ロボット犬の目のカメラ映像をタブレットで見ていたポピーは、ジェット!その調子!とロボット犬の愛称を呼んで応援する。

エグジーもボウリング場の表でチャーリーの義手に捕まり、地面に叩き付けられていた。

ボウリング場の壁にエグジーが叩き付けられた時、壊れた壁からボウリングの球がチャーリーの足下に転がって来る。

ガラハッドに噛み付こうと近づいたロボット犬ジェットだったが、そのとき突然エルトン・ジョンがガラハッドの前に姿を出したので、ロボット犬のセンサーが「友達」認証してしまい、動きを止める。

エルトンに礼を言ったガラハッドは背後のボウリングの球に気付く。

ボウリング場の外では、倒れたエグジーに、拾い上げたボウリングの球を義手に掴み、回転させ始めたチャーリーが襲いかかろうとしていた。

エグジーは腕時計で、チャーリーの義手のコントロールをハッキングし、義手をめちゃくちゃに動かし始める。

一方、ガラハッドの方は、エルトン・ジョンの背後に隠れながら、ボウリングの球でロボット犬ジェットを殴り始める。

エルトンがロボット犬に向い、ファック・ユー!と下品な言葉を発しているのを見たポピーは、エルトン・ジョンを殺して!ジョン!とロボット犬に命じる。

エルトンは驚くが、ガラハッドがエルトンにもボウリングの球を渡し、ガラハッドと2人でロボット犬の頭を両側から叩き潰す。

サンキュー、コンサートチケットくれます?とガラハッドが頼むと、世界を救ってくれたら最高の席を用意してやるぜとエルトンは答える。

エグジーはチャーリーの義手を操り、自分の顔を殴らせたりしたあげく、側にあった木の枝を延ばした義手が掴み、チャーリーの身体もその腕と一緒に吊るし上げる。

ポニーは、犬小屋に寝ていたもう一匹のロボット犬ベニーを起こし、殺せと命じる。

バッグを持ったエグジーとガラハッドがポニーダイナーに向かっていると、店の名からベニーが飛び出して来たのでガラハッドは近くのエステ店の中に逃げ込む。

一方、木に吊るされていたチャーリーは自ら義手を外し地面に落ちて来る。

ガラハッドは棚においてあったスプレーに火を点け、ロボット犬に火炎攻撃する。

外ではエグジーが紳士的な戦いをしようと言い、自らチャーリーと同じく右手を背中に隠し、左手1本で戦うことにする。

ガラハッドはロボット犬に放り投げられ、エステ用の椅子に落下する。

外では、エグジーとチャーリーの右手だけでのぶつかり合いが続いていた。

ガラハッドは頭上に、解けたゴールドの容器があることに気付き、迫って来たロボット犬ベニーに、その容器の支柱を倒し、溶けたゴールドを浴びせかける。

チャーリーを叩きのめしたエグジーは馬乗りになりパスワードを言え!と迫るが、言えない、ポピーしか知らないとチャーリーは答える。

エグジーは、今はマナーを忘れる、キングスマンとして、ロキシー、JB、マリーンのためにゆっくり眠れと言うと、チャーリーの首をへし折る。

ポピーダイナーの前でエグジーはバッグと銃を拾い上げ、エステ店から出て来たガラハッドはマシンガンを手にし、一緒にダイナーの店内に入る。

いらっしゃい!と笑顔で出迎えたポピーは、コードを教えろ!と迫る2人に、断ったら?紳士はレディを傷つけないんでしょう?とからかう。

ガラハッドとエグジーはカウンターに座り、バッグをポピーの前に置くと、蓋を開きコードを入力するように命じる。

しかしポピーは蓋を閉じ言う事を聞かないので、ガラハッドが立ち上がってポピーの身体を押さえ、エグジーがマリーンが渡した注射器をポピーの首筋に撃つ。

ヘロインだとエグジーは注射の中味を明かし、お前の薬よりもっと危険だ、ウィルスの効き目を促進するようになっており8分以内に全身麻痺になるとガラハッドが警告する。

その言葉通り、ポピーの身体に青い筋が浮き出し始める。

お前も助けてやる、直に大統領はサインする、コードを打て!とエグジーが迫ると、ビバ・ラス・フェン…、私と商売しない?とポピーが迫って来たので、遠慮しとくよとガラハッドは断るが、次の瞬間、ポピーは笑いながら昏倒してそのまま息絶えてしまう。

メガネでポピーの死を確認したガラハッドは死んだぞ…と言うと、エグジーがバッグをスライドさせて来る。 蓋を開けたガラハッドが、ビバ・ラス…とキーボードに打ち込んでいた時、突然首に投げ縄が絡まって来る。

入り口に立っていたのは、左手に長縄、右手に拳銃を持ってエグジーを狙っていたウィスキーだった。

これに電気通すぞ!とウィスキーは投げ縄の根元を握りながら言う。 唖然としながらも、武器を寄越せと命じられたのでエグジーとガラハッドは銃と傘を床に滑らせ相手に渡しながらも、エグジーは、あんたは頭を撃たれて混乱している!とウィスキーをなだめようとする。

ウィスキーは、いいや、ハリーも同じだと反論したので、あんたは大統領の仲間なのか?と聞くと違う、奴は手先だ、ステイツマンを倒す為の…とウィスキーは答える。

俺は高校時代、俺の見ている前で恋人を麻薬患者に撃たれ殺された…、中毒者がいなくなれば世界は良くなる、寄越せガラハッド!とウィスキーが要求したので、ガラハッドはバッグを床に滑らせてウィスキーに渡す。

エグジーはガラハッドに、彼の考えは正しい、輝くほど…と言葉をかけ、ウィスキーに向かうと、腕時計の文字盤から強烈な光を発する。

ウィスキーは投げ縄に電気を通すが、首に到達する直前にガラハッドは縄から頭を抜く。

そしてエグジーとガラハッドは、電流投げ縄を操るウィスキーと戦い始める。

キッチンの中に転げ落ちたウィスキーはフライパンをガラハッドに投げつける。

エグジーもキッチンの中に入り、ナイフを持ったウィスキーの手をひねり上げると、側にあったミンチマシーンのスイッチを足で入れる。

しかしウィスキーはエグジーから逃れ、フロアの方に戻ると、起き上がったガラハッドと戦いながらも、投げ縄でエグジーの首を絞めて来る。

ウィスキーはその投げ縄の握り手を離したので、引いていたエグジーのキッチンの方に飛んで行き、ミンチマシーンの中に入ってしまう。

エグジーは首を絞められたまま投げ縄に引っ張られマシーンの方に引きずられる。

ガラハッドは銃を手にしたウィスキーの右腕を押さえ、相手が発砲して来ると、その銃口をエグジーの投げ縄の方角に向け縄を切断する。

ガラハッドはウィスキーの銃を叩き落とすと殴りながらミンチマシーンの方へ進み、エグジーも手伝って2人してウィスキーを頭からミンチマシーンの中に押し込む。

ウィスキーは足まで全部ミンチになったので、これでアルファジェルも使えない、ぼけ!とエグジーは罵倒する。

ガラハッドとカウンターにバッグを置いたエグジーは「ビバ・ラス・ビーガン」とコードを打ち込む。

解毒剤がドローンで世界中の患者の元へ一斉に運ばれて行く。

解毒剤を飲まされたティルデもフォックス首席補佐官も元の身体に戻る。

ジャマールから解毒剤を飲まされたリアムも直り、2人抱き合って喜ぶと、リアムは二度とヤクには手を出さないと誓う。

ステイツマン本部では冷凍されていたテキーラも蘇り、これからは酒だけにしてねとジンジャーが笑いかける。

大統領は逮捕され、フォックスが演説していた。

ステイツマン本部ではシャンパンが、キングスマンは従兄弟だったが今日から兄弟になった。

資金を全面的に提供すると戻って来たエグジーとガラハッドに伝える。

さらに、君たちのどちらかをウィスキーとして招きたいとシャンパンが申し出たので2人は戸惑うが、その時、ジンジャーが、私が立候補しますと言い出す。

シャンパンはすぐに納得し、ジンジャーはテキーラやシャンパンと同じテーブルに座る。

エージェント・ウィスキー、おめでとう!とシャンパンは承認する。

後日、エグジーは結婚式の制服を着てガラハッドと2人だけで乾杯していた。

大鏡の前で自分の姿を写したエグジーが、俺、間抜けに見えないと聞くと、見ろ!何が見える?一体何を戸惑っている?私には勇敢で誠実で、可能性溢れる若者が見えるとガラハッドは父親のように答える。

あんたのお陰だ、ありがとう!とエグジーは感謝し、準備しろとガラハッドは励ます。

城の中での結婚式、ガラハッドが親代わりにエグジーの横に立つ前に、スウェーデン国王に連れられたティルデが歩いて来る。

そんな中、ガラハッドは、これは始まりの終かもしれない…と呟く。

シャンパンや、新ウィスキーことジンジャー、そしてエルトン・ジョンも列席する中、2つのゴールデンの指輪を重ねて掌の上に渡される。

エグジーとティルデはキスし、出席者全員から拍手が送られる。

「キングスマン」の店が新装され、その前を車から降りて来た1人の紳士が通り過ぎて行く。
 


 

 

inserted by FC2 system